たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

夏のプリンス・エドワード島への旅_四日目

2014年09月02日 21時18分30秒 | プリンスエドワード島への旅
2009年7月15日(水)

昨日は、前の晩何度も目がさめてあまり眠れなかったので、頭痛がひどいし、ぼうっとしていて、でもがんばってアヴォンリー・ビレッジまで(徒歩で)行った。
何もない、小ぢんまりとしたテーマパークだが、なんとくなく夕方まで過ごした。
欧米の人達は何もしないでのんびりしている。それにつられた。

一時間半おきぐらいに上演されるアンの芝居が面白かった。
役者さんたちもなりきっているし、お芝居のない時は役者さん達が色々なプログラムを演出して、参加型のテーマパークだ。
モンゴメリさんがベルモントで教えていた時の学校の校舎が移築されていて、石版もあって、スティシー先生役の人が話しかけてくれた。PEIの人達は人なつっこいし、ひどい英語をきいてくれようとする。それで元気が出たようだ。

芝居の合間の待ち時間、なにもせず、ざわざわと鳴く風にゆれる木の葉のささやきをきく。
あの風の音が、キャベンディッシュの自然の音だ。モンゴメリさんも聞いたであろう風の音、
暑くなったり、寒くなったり、雲は風に流れ、日本の空とは様子がちがう。
(ような気がするだけ・・・)。

夕方、しつこく再び陽が沈むのを見るため、海辺(キャベンディッシュ・ビーチ)に出かけた。
寒い。丘をくだってまたのぼって、銀色の海がみえてくる。
昨日は雨に降られることもなく、ゆっくりとだいだい色の陽が、赤土を照らしながら沈んでゆくのをみた。ホワイト・サンズには挫折して、とうとういかなかったが、まあよしとしよう。

昨晩も2回、目がさめてしまったが、まあまあ眠れた。
7時には起きて、三度目のモンゴメリさんの住居跡散策。
恋人たちの小径とお化けの森を通って、グリーン・ゲイブルズへ別れを告げた。
往復することができた。
蚊にはまいったが、グリーン・ゲイブルズの朝を経験した。
アンのような早朝ではないが、お化けの森を見渡して、風が鳴いて、美しい朝だった。
モンゴメリさんのお墓に手を合わせて、アンにどっぷりつかったキャベンディッシュでの3日間は終わった。

身体は相当疲れていると思うが、心のエネルギーは満たされた。
モンゴメリさんの歩いた道を歩いて、同じ風に吹かれて、息づかいを感じることができた。
はるばる来たかいはあったと思う。
そして、私はまだ40代。
来るチャンスは必ず訪れる。
必ずまた来ることができる。
帰りたくないなー。
まだ一日半あるよ。
考えるまいぞ。


上の写真は、アンとダイアナのお茶会の場面。
ワインで酔っ払ってしまったダイアナは、ケーキに顔を突っ込んでしまって、
笑いを誘っていました。



芝居の合間に役者さんたちがイベントに参加されていました。



お芝居の最後の場面。アンとギルバートの結婚式です。



モンゴメリさんが教えた学校の校舎です。



モンゴメリさんのお墓に何度も手を合わせてきました。




キャベンディッシュ・ビーチへ向かう道で、丘をのぼって、また下っていきます。