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【雑感】追悼と賞賛

 二次災害の危険があるなか、被災地で救助に当たっている士官、兵員、消防官、警官他、に対して、彼等の国籍を問わず個人的に敬意を表するものである。
 また、何度も書いているが、人民解放軍の動員力は国際的な水準にある、と評価する。
 
 本日より3日間、中国は服喪期間とし、反旗を掲げ新華ネットトップは「白黒」にしている。
 同様に、先日に引き続き、軍事関係は自画自賛記事が目立つ。


・いかな困難も英雄的中国人民を倒すことはできない!【新華ネット】
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-05/19/content_8203037.htm

・世界中が絶賛 中国軍は「第二の長征」を成し遂げた【中国新聞ネット】
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-05/19/content_8204613.htm

・大地震救援は中国軍の実戦能力を検証した【中国新聞ネット】
http://news.xinhuanet.com/mil/2008-05/19/content_8204966.htm


 早い話が、今回災害出動した全兵員を勇士と英雄に仕立て上げる内容。
 筆者も彼等個人に対して敬意を表するにやぶさかではないが、今回は(解放軍としては)専門外の天災が相手であり反省点があって然るべきと思われる。
 むしろ、対応、行動を冷静に分析し、想定できる条件を増やすことが、近代的な軍隊には求められるのだが、上記の記事はまるで上海事変を書いた朝日新聞のようで、そのような思想は毛ほども感じられない。

 今回の出動で、解放軍の発言力は増すに違いない、なにしろ一気に雷鋒が15万人増えたようなものなのだ。
 今後の中国を想定する上で、これは条件に入れておかなければならない。

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