妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
【雑感】自衛隊機派遣を検討 四川大地震で政府【和文/朝日】
http://www.asahi.com/politics/update/0528/TKY200805280173.html
中国・四川省で起きた大地震で、テントなどの救援物資を中国に運ぶため、日本政府が自衛隊の輸送機の派遣を含め検討していることが28日、わかった。
政府関係者によると、中国側から27日、支援物資の輸送の要請があった。日本政府としては自衛隊や民間が保有するテントを集めて運ぶ方針で、民間機を使うか自衛隊機を使うかを検討している。
四川大地震では、日本政府はこれまでに、現地の支援のため、緊急援助隊などを派遣している。
航空自衛隊だけでも、パキスタン、インドネシア、イランと航空自衛隊は災害援助に出動している。
通信、設備が不完全な被災地に救援物資を空輸する、といった作業は民間にまかせるよりも、自衛隊の方が慣れておりその分比較的安全にこなせる。
中国の特に民族主義媒体が、防衛省昇格、自衛隊の装備改編、はては政治家の神社参拝まで、事あるごとにイチャモンをつけてきた事実とは別に。
先方から要請があり、それが自衛隊の本来任務である以上、輸送機を出すべきだと考える。
もちろん、民主党は参院で反対し、平和団体は抗議のデモをおこない、護憲団体は訴訟をおこし、名古屋高裁は違憲判断を出さなければならない。
さもなければ二重規範のそしりを免れない。
尚、歴史的な観点からすれば、支那を支援すると泥沼にはまるので、自衛隊は空自の派遣に留めておいてもらいたい。
などと書いていたら、官房長官の会見が発表された。
--輸送は日本から中国だけなのか、あるいは中国国内でも輸送なのか
「国内の輸送までは期待をしていないというか、望んでいないようであります」
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080528/plc0805281824017-n2.htm
被災者の救援のためには、「被災地」により近い場所に物資を降ろした方がよい。ただし被災地の近辺は、直接災害によるものだけではなく、管制能力がただでさえ低下しているところに、能力を超えた輸送手段が集中し混乱する。
その混乱においても、目的を達成しうる経験を航空自衛隊は積んできたと思えるので、上記のように派遣すべきと書いたのだが。
北京なり、上海なりの整備された、観光客が降りるような空港までモノを運ぶだけなら、自治体が震災に備えて備蓄している物資を、フェデックスでもDHLででも送っておけばよいだけの話。
戦略的「互」恵といいながら、朝貢しろと言われているような気がする。
支那を支援すると泥沼にはまる、という自戒をこんなにも早く納得するとは思わなかった。
筆者がもう少し短気であれば「ふざけるな」で済ませるところだ。