http://www.nikkei.co.jp/news/main/20080122AT2M2201H22012008.html
1月28日、深セン市統計局は2007年深セン国民経済発展状況統計を発表した。
発表によると、深セン市2007年のひとりあたりGDPは1万ドルを超えたことが明らかとなった。
統計では、2007年深セン市GDP(生産総値)は6765億4100万元(約10兆8247億円)と前年より14.7%増。
2007年深セン市常住人口は861万5500人。
これにより、2007年深セン市ひとりあたりGDPは7万9221元(約1万628ドル)と推算され、中国で初のひとりあたりGDP1万ドル超の都市となった。
2007年世界で第三位(市場為替レートベース)のGDPだった中華人民共和国(*1)。なかでも経済成長著しく、日本のビジネスマン、製造業にもおなじみの深セン市で、一人あたりのGDPがとうとう1万ドルを越えた。
まさに中国経済強靭さ、改革解放路線の正しさを証明するニュースであり、証券市場の下落など一時的なもの。
では、一人当たり1万ドルとはどのようなものか見てみる。
2007年実績から。
国でいうと、チリ($9,948.52)、ベネズエラ($10,168.68)、ロシア($10,467.50)あたりのレベル。(*2)
まあ、外国と比較しても仕方ないし、中国全体では世界三位なのだからいいとして。
同じリストから、中国の一人当たりGDPを見てみる。
$2,797.97
中国国内でみたら平均的な所得より三倍も豊かではないか!これこそ中華文明偉大さの証明といわずしてなんと呼ぶというのか!!
日本のマスコミと野党は「所得格差」をつつくのが大好きだが、平均との比較で三倍の開きがあるのだから、中国における実際の所得格差はもっと開きがあるのは容易に想像できる。
小平路線の行き着く先というより、民度が低いところに大量の金が流れ込めば当然こうなる。まして民主化がされておらず、行政、政治が野放しのやり放題、利権、癒着し放題。
もっとも、筆者には、単に伝統的な支那の経済状態にしか見えない。。
*1:Report for Selected Countries and Subjects (IMF)
*2:Report for Selected Countries and Subjects (IMF)