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四生の盲者日記

妄想による愉快な国際時事ネタ解釈

年賀

2007-01-06 00:41:17 | 雑感

 あけましておめでとうございます、本年も宜しくお願いいたします。

 新春早々

瀋陽軍区では演習がおこなわれた(中文)
http://news.xinhuanet.com/mil/2007-01/04/content_5564381.htm

 流石に解放軍報の記事なのでどのような訓練なのかまでは分からないのだが、行進間射撃が「高くない」と反省点があげられているので、戦車を走らせて大砲は撃っている模様。
 いう事を聞かない朝鮮相手に軽いブラフといったところ。

 それにしても漢族視点で世界を見てみると、政治、経済、軍事大国になった筈なのに、台湾は同じ民族なのにいう事をきかないわ、朝鮮までもが生意気な態度をとりだすわ。これも全て、小日本人が文化を教えてやった恩もこの前の戦争に迷惑をかけた事も忘れて、靖国を参拝したからだ。
 唯一いう事を聞くのは韓国くらいなもの。

 大国なのにいう事を聞いて貰えないのにはからくりがある。確かに国全体の名目GDPだと中国はドイツの次なのだが、それを一人当たりにすると韓国の10%くらいになってしまう、つまり大国でもなんでもなく中国は足元を見透かされているのだ。(2005年外務省データhttp://www.mofa.go.jp/mofaj/area/ecodata/pdfs/k_shihyo.pdf
 中共もマスコミも、とかく成金ばかりもてはやすのでそっちに目がいきがちだが、ならしてしまえばこんなもの。しかもその国全体のGDPも実態は外資主導のいわゆるバブルに他ならないので、なんとも困ったものだ。まあ、それが分かっているから、中共も中共よりのマスコミも「中国経済の未来」を必死になってバラ色に塗りたてようとしているのだろうが、朝鮮労働新聞すら赤面するような、「大躍進」時代の豊作水増し報道を記憶している筆者は、どうにも胡散臭さしか感じない。

 実際に現地で買い物をした感覚として、外国製品などの贅沢品を除けばフィリピンと大体同じ経済感覚で生活が出来る。(2001年ジェトロデータもそれを裏付けているhttp://www.jetro.go.jp/jpn/stats/data/excel/data-e3.xls
 こうした現実感覚というものは、ネットでは分かりにくいだけに重要なファクターといえる。


↓現実感覚が欠けた一例
日本がアメリカから最新型無人偵察機を購入して、配備は中国を意識(中文)
http://news.xinhuanet.com/mil/2007-01/05/content_5567089.htm

 環球時報が西日本新聞http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20070101/20070101_006.shtmlに触発された記事。
 元記事も「運用次第では、相手国から迎撃戦闘機の緊急発進(スクランブル)を受けるなど武力衝突の危険もはらむ。“国外”での情報収集が専守防衛の枠内としてどこまで許容できるか。配備までには議論の曲折も予想される。」などと、この期に及んでなにかがボケた事を書いているのだが。
 環球時報の記者はこれら無人偵察機が九州の他に何かが悲しくて「硫黄島」に配備されると思い込んだらしく、日本軍の新兵器は自国に対して使用されなければならないといういささか肥大した自意識とあいまって次のように述べている。

<抄訳>
もう一つ配備の可能性があるのが硫黄島である、東京の南1100キロの太平洋上、東京とグァムの中間、戦略的に重要な場所に位置している。この島を巡って1945年日本と合衆国の間で激戦となり、36日間の残酷な戦闘の結果、合衆国海兵隊7000人と日本軍2万1千人が命を落とした。現在島には400名の海上、航空自衛隊員が駐屯している。沖縄付近のため台湾からも遠くなく、台湾海峡衝突に日本が干渉してくる野心の現れである。

 現実から乖離すると、硫黄島すら沖縄近海に位置してしまうのだ。
 文章として採点すると、第二次大戦時のエピソードは、グローバルホークとはなんの関係もない。所詮、その程度の小学生並の構成力だといえ、それにいちいち上げ足を取っている自分が悲しくなりつつある。

 ちなみに西日本新聞が心配している内容について、スクランブルを受けただけで武力衝突になるのも理解できないし、自国の領空もしくは公海上空のどこが“国外”にあたるのかも理解できない。社民党の党首か自民党の広報担当あたりに聞けば答えてくれるだろう。

 台湾問題を譲れないのと同様、朝鮮問題でも下手をするとババを引くだけでなく、中共の威信低下→共和制崩壊に繋がりかねない可能性は充分に出てきた。もしかしたらどこかに嵌められたのかもしれないが、元々モダンな国家運営をおこなっていれば陥るはずもない落とし穴。
 上のような浮世離れした記事ばかり見ていると、漢族は自ら墓穴を掘りまくっているように思えてならない。