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木田元『ハイデガーの思想』岩波新書

2009-08-16 23:38:37 | 哲学・宗教
ハイデガーの思想、とくに『存在と時間』をわかりやすく解説しているのだが、やっぱりよくわからない。木田元によると『存在と時間』は完結した思想の展開でなく、人間存在の思想の深淵に迫る入り口に過ぎないということだ。人間存在のあり方を展開するつもりが、未完のままハイデガーは亡くなったらしい。それでこの人の思想はよくわからないのだろうか。読む側の頭が悪いのか。
ハイデガーの前のフッサールや、もっと知覚や心理学に近づいたメルロ=ポンティのほうがわかりやすく感じるのは何故だろう。ハイデガーを現象学の流れの中に位置づけようとするからいけないのかもしれない。
サルトルはハイデガーを現象学の祖と称えて、ハイデガーに逆にバカにされたらしい。
ヴィトゲンシュタインなど言語の限界を探るイギリスを中心とした思想家はもともと解答がない問題に対して問いかけること自体を批判しているようだ。そういう思想家もハイデガーには注目したといわれているが、ヴィトゲンシュタインのほうがまともに思える。


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