
企業合併には規模拡大型、バリューチェーン型、同心円型、水平型など様々な形態がある。いずれの形態でももっとも失敗しやすいのは両方の企業が、合併の目的に明確な理念を持っていないことだそうだ。なんとなく合併という案件の約半分は失敗しているという調査もある。合併も企業変革のひとつの方法だが、ジョン・コッターの改革プロセスと似通っている。ビジョンと戦略、リーダーシップの定着、相乗効果と企業成長、初期成果、企業文化の変革、あらゆる手段によるコミュニケーション、リスクマネジメント。それぞれのステップを着実に達成していくことが企業合併を変革の契機とする成功のカギなのだ。