いつも思うのだが、デュフィーの絵はマチスの絵とよく似ている。なかにはどちらが描いたのかわからない作品もある。
展示の解説を読むと、実際にデュフィーはマチスの影響をかなり受けていたらしい。
マチスは、絵画という芸術を「安楽椅子」や「精神安定剤」であるととらえている。デュフィーにとっても同じような考え方で、「絵を描くとき、美しいもの以外は目に入らない」と言っている。
今回の展示作品は水彩画も素晴らしいが、油絵もよかった。
ヨットや競馬場の絵が多いのは、非日常的な自然と人との安らぎを感じるから素材にするのだと思っていた。けれど、実際にはヨット所有者や馬主など裕福な社会での社交を広めていたらしい。デュフィーは幼少の頃貧しかったようだが、その反動なのだろうか。
装飾デザインを手がけたのも安定した収入源がほしかったようだ。20世紀の画家は芸術的な才能だけでなく、商才もなければ、自立できないのだろう。
そういう下世話なエピソードをあれこれ知っても、デュフィーの作品には天国的なやすらぎを感じる。
展示の解説を読むと、実際にデュフィーはマチスの影響をかなり受けていたらしい。
マチスは、絵画という芸術を「安楽椅子」や「精神安定剤」であるととらえている。デュフィーにとっても同じような考え方で、「絵を描くとき、美しいもの以外は目に入らない」と言っている。
今回の展示作品は水彩画も素晴らしいが、油絵もよかった。
ヨットや競馬場の絵が多いのは、非日常的な自然と人との安らぎを感じるから素材にするのだと思っていた。けれど、実際にはヨット所有者や馬主など裕福な社会での社交を広めていたらしい。デュフィーは幼少の頃貧しかったようだが、その反動なのだろうか。
装飾デザインを手がけたのも安定した収入源がほしかったようだ。20世紀の画家は芸術的な才能だけでなく、商才もなければ、自立できないのだろう。
そういう下世話なエピソードをあれこれ知っても、デュフィーの作品には天国的なやすらぎを感じる。