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お気楽ビジネス・モード

ビジネスライフを楽しくする知恵や方法を紹介する

アメリカン・ギャングスター AMERICAN GANGSTER

2009-03-24 00:35:51 | シネマ・テレビ
監督 リドリー・スコット RIDLEY SCOTT
主演 デンゼル・ワシントンDENZEL WASHINGTON
   ラッセル・クロウRUSSELL CROWE
制作 2007 米
本編時間 161分

デンゼル・ワシントンとラッセル・クロウの共演なのでどんな映画になるのかと思っていたらほんとにスゴイ映画だった。
ギャング映画では『LAコンフィデンシャル』くらい完成度が高い。

1968年、ニューヨークで亡きボスの跡を継いだギャングのフランク・ルーカス(デンゼル・ワシントン)は、東南アジアからの麻薬ルートを開拓し、そこから得たヘロインを“ブルー・マジック”というネーミングで麻薬市場で売る。すると爆発的に売れ、麻薬王の座へと上り詰めていく。ちょうどソニーや東芝が高品質の家電製品を安くアメリカ市場で売っていた頃で、それからルーカスはアジアから直接仕入れるというアイデアを得たようだ。

ギャング映画と言うより闇ビジネス市場の法則や掟、倫理などを描いているように思える。“ブルー・マジック”を仲間のギャングが純度を薄めて再販売するのをルーカスが「ブランド侵害だ」と掛け合うのも闇ビジネスなりの掟をどうつくるのかという見方をすればおもしろい。イタリアン・マフィアからは質がよくて安い麻薬を売るのは同業者の職を奪うと脅される。これは表のビジネスでもありそうな話だ。

一方、ニュージャージー警察の刑事リッチー・ロバーツ(ラッセル・クロウ)は、警官の汚職が当たり前の時代に一切不正を働かない実直な男。しかし、下半身はだらしない浮気性で妻とは離婚訴訟中。そんな彼が新たに設置された麻薬捜査チームのリーダーに抜擢され、汚職歴のない者だけを部下にするという条件で任務を引き受けることにする。しかし、NY市警は幹部から特別捜査班まで汚職まみれ。
やがてベトナム戦争の停戦とともにルーカスのビジネスも終わり、逮捕される。そこで初めてルーカスとロバーツが出会うという設定もおもしろい。

今回はラッセル・クロウが脇役に徹していたようで、デンゼル・ワシントンが光って見えた。



NHK『プロフェッショナル 仕事の流儀』12月9日放送「バレエダンサー・岩田守弘」

2009-03-17 00:11:05 | シネマ・テレビ
3か月前に録画した番組を見た。

岩田守弘氏(38歳)は、クラシックバレエの最高峰であるロシアのボリショイバレエ団で史上初の外国人ソリストとして活躍している。220人いる専属の男性ダンサーで、身長166cmと最も小柄。そのため、花形の王子役になることはない。しかし、身の軽さを活かして高く正確に飛び、回転する技術力はずば抜けている。


彼はバレエに憧れて、単身でロシアに渡り、苦労してボリショイに入団した。けれど伝統の世界で外国人ダンサーは認められず、7年間役は与えられなかった。初めて与えられたのは、着ぐるみを着て舞台をはう猿の役。屈辱的な小さな役なので、ロシア人の妻はプライドを捨てることに反対した。けれど彼は断らずに、野生の猿の動きまで研究して、練習し、踊った。それが地元紙で高い評価を得て、続々と役が来るようになった。

「人間って、いい時は結果が出るけど成長しない。悪い時に、成長していると思う。そういうのを経てきた人が、本当に感動させられる踊りをする人。自分もそう生きたい」


岩田氏は王子役になることはなかったが、身体能力や表現力で「道化」や「悪魔」などの個性的な役のスペシャリストになった。


「王子役になれないことを父親に相談したら、道化でもいいじゃないか。世界一の道化になれ、と言われた。身長はひとつの個性であって、親から与えてもらったもの。確かにそう考えれば僕が僕である価値があると思う」


岩田氏が考えるプロフェッショナルとは、

「周りから冷たい目で見られる状況でも、たとえ舞台に穴が空いていようが、寒かろうがどんな場所でも、どんな時でも自分のすべき事をしっかりできる人」


バレエにはほとんど興味がないが、バレエを極めるのは、スポーツを極める感じと似ているのだろう。

悪いときにこそ成長している、という言葉が今の励みになる。

儲けは後からついてくる ダスキン 「がっちりマンデー!!」2009年3月1日放送

2009-03-01 17:51:11 | シネマ・テレビ
ダスキンの伊東英幸社長がテレビに出ていた。伊東社長は創業家の出身ではなく、たたき上げ社長とのこと。
ダスキンは鈴木清一という人が1963年に創業し、「もうけるためでなく社会に役立つことをする」という理念の下、飛躍してきた。人の役に立つことをするという精神が強く、儲けは後からついてくるという考え方らしい。
日本で初めてフランチャイズチェーンを展開し、今では年間売り上げ2780億円で日本の6軒に1軒がダスキンと契約している。すごい数のようにも思えるが、妻に聞くとうちも年末だけ会員になっているという。年末だけの契約も1世帯の契約という勘定なのだろう。

ダスキンはそうじ用具レンタルのほか、ハウスクリーニング、家事の代行、害虫駆除、・花・庭木のお手入れも事業展開している。とくに徹底的な研修を受けたサービスマスターと呼ばれる社員によるハウスクリーニングは不況期でも伸びている。
これは不況になって、奥さんも働きに出ることになったことと関連しているのだろう。そうじ産業が不況に強いという関係も意外だった。

ダスキンが最初に開発したのは「ホームダスキン」という吸着剤を含ませた家庭用科学ぞうきん。これがレンタル方式になったのは製造コストが高くて、商品として売れなかったから。これなどは創発戦略の一種といえるだろうか。

現在のダスキンFCは全国2000店舗以上で、レンタル契約数は900万世帯。フランチャイズ「ダスキン愛の店」の営業担当は「ハーティー」と呼ばれていて、大半が主婦。ハーティーの研修風景が映っていたが、これがおもしろかった。

「最近はインターホンもテレビがついてるから、最初が肝心。ピンポン押して、鼻くそほじくってたりしたらドア空けてもらえへんで」

と大阪の物知りのおばちゃんが大阪の普通のおばちゃんにものを教えている感じだった。こういう人情的な研修もダスキンの人的資源管理の一環なのだろう。

ところで、ダスキンという社名の意味は、最初「ぞうきん」にしようと思ったが、社員が反対して、ダスト(ほこり)の「ダス」とぞうきんの「キン」でダスキンになったらしい。確かに「ぞうきん」では「ミスタードーナッツ」の事業はできなかっただろう。

『守護神 THE GUARDIAN』スターチャンネル(2月7日放送)

2009-02-09 00:45:31 | シネマ・テレビ
守護神 THE GUARDIAN
監督 アンドリュー・デイヴィス
主演 ケヴィン・コスナー、アシュトン・カッチャー
制作 2006 米
本編時間 140分

常に自らを生命の危険にさらしながら他人の命を守る任務に当たるアメリカ沿岸警備隊の伝説のレスキュー・スイマーと訓練生の生き方を描いた映画。
任務中に大切な相棒を亡くし、心身に深い傷を負ってしまった伝説のレスキュー・スイマーのベン・ランドール(ケヴィン・コスナー)が、現場の第一線から退き、レスキュー隊員のエリートを育成する“Aスクール”に教官として赴任する。ベンはそこで、元高校生水泳チャンピオンだった訓練生ジェイク(アシュトン・カッチャー)と出会い、彼もまた大切な友人を事故で亡くした悲しい過去を背負っていると知る。互いに衝突し合いながらも、ベンとジェイクは厳しい訓練を通して次第に師弟の絆を築いていくというストーリー。ヨットマンや潜水士など水難モノ(こういうジャンルがあるかどうかは知らないが)の似たような映画は結構あるが、この映画はそのなかでも見応えがある。
「自ら手本となり教えるとはどういうことなのか」をとても考えさせられる。教師も生徒もそれぞれの人生を背負っているのだ。教師の人生より生徒の人生の方がつねに軽いということは決してない。
ケビン・コスナーを見ていると歳を取るのも悪くないなあと思う。

スティーブ・ジョブズの信条(TBS「がっちりマンデー!」2月8日放送)

2009-02-08 17:22:40 | シネマ・テレビ
アップルの製品を買ったことはないが、製品が優れていて、熱狂的なファンもいることは知っている。

Youtubeでスティーブ・ジョブズがスタンフォード大学で行った「伝説のスピーチ」を見た。

次の日、奇遇だがテレビでスティーブ・ジョブズの特集を放送していた。西郷輝彦がゲストで「アップルⅡ」以来の熱狂的なマックファンだと言っていた。いろんな人がマックの、ジョブズのファンなのだ。
番組ではジョブズがアップルを設立し、パソコンの基礎となるすべてのアイデアを作ったこと、新たな経営者と対立し、アップルを追われたこと、その後ピクサー社を設立し、すべてCGによるアニメ『トイ・ストーリー』を作り、大成功を収めたこと、ディズニーにそれを売って筆頭株主になったこと、その成功のあとアップルに復帰したことなどがまとめられていた。
ディズニーの株式配当のおかげで現在ジョブズがアップルから受け取っている報酬は1ドルだけであるらしい。

しかし、番組よりYoutubeのスピーチの方がすごくインパクトがあった。

ジョブズはスタンフォード大学を卒業はおろか入学すらしていない。リード大学という私立大学を中退しているだけだ。なのにスタンフォードはジョブズにスピーチを求めたのだ。

このスピーチで、ジョブズは人生の体験から得た3つのことを言っていた。

<その1>

ジョブズは未婚の大学院生の母から生まれ、大学に行かせることを条件にある両親の養子となった。17年後に大学に進学したが、両親が必死で築き上げた財産を食いつぶすだけで大学で学ぶ目的を見いだせずに退学した。
その後、退学した大学でカリグラフィーを学び、後にアップルでパソコンを作ったときにそれが役だった。

「未来に先回りして点と点を繋げて見ることはできない、君たちにできるのは過去を振り返って繋げることだけなんだ。だからこそバラバラの点であっても将来それが何らかのかたちで必ず繋がっていくと信じなくてはならない」

<その2>

ジョブズは自分で設立したアップルを追われ、その後、ピクサー社を設立し、CGアニメを成功させる。そしてアップルに復帰する。

「人生には時としてレンガで頭をぶん殴られるようなひどいことも起こるものなのです。だけど、信念を放り投げちゃいけない。私が挫けずにやってこれたのは、ただ一つ、自分のやっている仕事が好きだという、その気持ちがあったからです」


<その3>

ジョブズは2004年にすい臓ガンだと診断され、余命3~6か月と告げられる。しかし、精密検査の結果、手術で治ることがわかり、手術の結果現在も生きている。最も死を間近に意識した事件だった。

「君たちの時間は限られている。だから自分以外の他の誰かの人生を生きて無駄にする暇なんかない。ドグマという罠に、絡め取られてはいけない。それは他の人たちの考え方が生んだ結果とともに生きていくということだからね。その他大勢の意見の雑音に自分の内なる声、心、直感を掻き消されないことです」

<メッセージ>

最後に、ジョブズが70年代半ばに出会い今もそうありたいと思っている言葉を学生に贈っていた。

「Stay hungry, stay foolish.(ハングリーであれ。馬鹿であれ)」


ジョブズは個性的なワンマン経営者だと言われている。
そうでなければ、あれほど個性的な会社は作れないだろう。

ジョブズのスピーチの翻訳と映像はこちら

http://sago.livedoor.biz/archives/50251034.html

カラオケチェーンから旅館ビジネスへの多角化 ~湯快リゾート~(「ルソンの壺」NHK2月1日放送)

2009-02-08 00:12:47 | シネマ・テレビ
「湯快リゾート」が旅館再生ビジネスで急成長している。
社長の東原一夫氏はカラオケチェーン「ジャンカラ」(本社・京都)も経営している。
湯快リゾートは廃業した温泉旅館を買い取り、1泊2食付き7800円という格安温泉旅館にリニューアルすることで売上を伸ばしてきた。北陸を中心に12軒ある旅館は、稼働率80%以上という人気ぶりらしい。

成功の鍵は、ジャンカラで培った合理化のノウハウにあるという。
ジャンカラ経営での効率化、低価格化のノウハウを応用し、いつも7800円という温泉旅館では非常識と思われる価格設定で成功した。温泉旅館はふつう週末や休日に高い価格設定をする。東原社長は、週末・休日の非常識な低価格で話題を呼び、そこであふれた客が平日にも予約すると読んで、それが当たった。今では老舗の高級温泉旅館も傘下に収めるほどの急成長ぶり。
東原社長社長の経営の極意は徹底した効率化と低価格の実現をサービスの向上に結び付けること。
これまでの旅館だと受付の事務と客室サービスが専門化されていて、1日の流れで見るとそれぞれに空き時間が生まれていた。それで一人二役、三役をこなせるようにした。また、バスの到着時間に音楽を流し、この音楽が聞こえたら手の空いている従業員はみんなでお客様を迎えることにした。バスの見送りもバスが見えなくなるまで旅館の旗をふることに。
それらが業務の効率化による低価格化を実現し、サービスの向上にもつながっている。

そんな東原社長の人材育成法。

①うそをつかない
②自分でやってみせる
③途中からはほったらかしにする

この③がポイント。このことにより困ったときに自分で考える癖がつくらしい。
この自律的人材を育成する方法が、業務効率化→低価格化→サービス向上のサイクルのカギらしい。サービス業は人材活用が大きなウエイトを占める典型的な例かもしれない。

君になら家族の未来を預けられる(13days)

2006-09-06 00:32:46 | シネマ・テレビ
1962年のキューバ危機。映画「13days」は、核戦争の危機に遭遇した13日間の緊張感あふれるストーリーだ。若いジョン・F・ケネディ大統領を支える実弟の司法長官ロバートと大統領特別補佐官ケネス。2人はライバルとして競い合いながらも協力してケネディを助ける。キューバに侵攻すべきという軍部の圧力と危機回避策の間で悩むケネディ。海上封鎖と臨検での高まる緊張、ソ連との裏交渉も暗礁に乗り上げた時に偵察機が撃墜される。最後の交渉をまかされるロバート。ケネスはソ連大使館までの運転手を買って出る。車のなかでロバートは「僕は賢くて冷淡だと思われるのが嫌なんだ。実際、僕は利口じゃないし、冷淡でもない」と弱気になる。「確かに利口じゃない」と笑うケネス。「けれど僕が交渉を誰かに任すとしたら、やっぱり君を選ぶよ。君になら家族の未来を預けられる」。大使館室の前で「せめて口笛で応援するよ」とケネスはロバートに言う。ロバートがソ連大使と交渉している間、ケネスは外で口笛を吹いている。秘書が「あなたはどなた」と迷惑そうに聞く。ケネスは「友達」と答える。どこまでが実話かはわからない。しかしこの映画は観るたびにスリリングな現実を感じる。ライバルとして競い合いながら、家族の未来を預けられるほど信頼できたロバートとケネスの同僚関係にただ感心する。ビジネスの現場でも教訓的な話だ。

13デイズ
2000年アメリカ
監督:ロジャー・ドナルドソン
出演者:ケビン・コスナー 、ブルース・グリーンウッド 、スティーブン・カル、ディラン・ベイカー

マスター・アンド・コマンダー

2006-01-03 16:31:29 | シネマ・テレビ
伝説的な名艦長ジャック・オーブリーとその乗組員によるフランス軍の武装船アケロン号を拿捕するストーリー。ラッセル・クロウ演じるオーブリー艦長が素晴らしい。少々ワンマン的なリーダーであるが、決断力や統率力などビジネスでも参考になるところが多い。自信喪失したときに見ると効く逸品。監督:ピーター・ウィアー、出演:ラッセル・クロウ、ポール・ベタニー、制作:2003年アメリカ、本編時間:140 分

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