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●赤木雅子さん「この60日間、どんな裁決が出るのか待っていましたが、結局これまでと同じでした…長引かせて私があきらめるのを待っている…」?

2024年06月08日 00時00分28秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


(2024年06月01日[土])
《公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼす恐れ》!? 誠実さのかけらもない財務省。《捜査などに支障》ってどういうこと? 相澤冬樹さん《情報公開法が施行されて22年、情報公開・個人情報保護審査会の答申を受けて官庁が裁決を出したケースは1万5070件。そのうち答申と異なる結論は24件しかない。つまり答申通りが99.8と大半を占め、従わないのはわずか0.16%だ。雅子さんの請求は常識外の0.16%にされてしまった》…《だが今回の財務省の裁決はその理由を一切示していない違法な裁決だ》。
 東京新聞の記事【森友文書巡る審査請求を棄却 赤木さん妻「国の茶番劇」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/330526)によると、《森友学園問題に関する決裁文書改ざんを巡り、自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(53)は30日、関連文書の情報公開請求を不開示とした財務省などの決定を不服として行った審査請求が棄却されたと明らかにした。棄却の裁決は28日付。》

 総務省の情報公開・個人情報保護審査会による正論な答申決定を取り消すべきだ」を無視…誠実さのかけらもない財務省。開示すると、そんなにまずいことが明らかになるのですか?
 毎日新聞の記事【森友関連文書、財務省が再び不開示 「公共の安全に支障及ぼす恐れ」】(https://mainichi.jp/articles/20240530/k00/00m/040/316000c)によると、《文書は改ざんを捜査した大阪地検などに財務省が提出した資料。財務省は2021年10月、存否を明らかにせず不開示とする決定を出した。総務省の情報公開・個人情報保護審査会が「決定を取り消すべきだ」としたが、財務省は「公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼす恐れがある」として請求を退けた。28日付。【土田暁彦】》。

 国の審査会の答申を無視する誠実さのかけらもない財務省。
 2か月前の2024年04月02日の日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/「財務省は不開示決定を取り消すべき」審査会から赤木雅子さんに届いたうれしい知らせ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/338353/2)。《敗訴続きでいささかめいっているさなかに届いた弁護士からのメールが、良い知らせだとは一瞬気づかなかった。でもよく見ると、財務省に不開示決定の取り消しを求める答申だとわかった。やった、これは素晴らしい知らせだ!》、《■国の審査会が答申 もちろん、これは正真正銘、国の審査会の答申だ》。

 《負けっぱなしの赤木雅子さんの裁判。この答申が流れを変える“追い風”となるだろうか?》…期待もむなしい、冷酷な財務省。
 日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/:赤木雅子さんの願い届かず…財務省が“違法”裁決「不開示決定取り消し」の答申を無視】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/340972?utm_source=x&utm_medium=sns)。《「この60日間、どんな裁決が出るのか待っていましたが、結局これまでと同じでした。これなら60日前でも出せたと思います。長引かせて私があきらめるのを待っているんでしょうか?」》。
 残酷すぎる。冷酷過ぎる。雅子さんに、「長引かせて私があきらめるのを待っているんでしょうか」なんて言わせないでほしい。相澤冬樹さん《政府がきちんと説明責任を果たす日はいつ来るのだろう?》 政権交代しかない。

   『●赤木雅子さん「また見捨てられたという気持ちがした。夫が受けたつらい、
      つらい思いを考えると負けていられない。裁判を続けるしか私には…」
   『●赤木雅子さん「自民党以外の人が財務大臣になったら、全てを調査し直し
      て、本当のことを明らかにしてもらえる」はずだ…政権交代が希望の光
    《そして、こうも付け加えた。「自民党以外の人が財務大臣に
     なったら、全てを調査し直して、本当のことを明らかにして
     もらえるのではないかと考えることもあります」と。私は、
     その言葉を聞いて、そのとおりだと思った。裏金疑惑で絶体絶命の
     ピンチにある自民党政権が倒れて政権交代が起きれば、雅子さんの
     夢が叶うかもしれない。私は、心の底からそうなることを祈っている

   『●あのタンカが引き金なのに、アベ様は「改ざんのターニングポイントとなっ
     たのは2月17日の発言だったとは手記のなかには(書かれて)ない」と…
    「【ザ!世界仰天ニュース 命をかけた赤木ファイル“文書改ざん”
     の謎/日テレ】…〝2017年2月17日のアベ様のタンカ〟以降、
     何が起きたのか? 日テレで「ニュース」として報じられたことに
     大変な驚き。まさに《仰天》! #赤木俊夫さんを忘れない。」

   ●大阪地裁は《検察の捜査手法などが推測されると「同種事件で罪証隠滅が
      容易になる可能性がある」などと指摘し、不開示決定は妥当と結論…》
   『●誠実さのかけらもない財務省《存否を明らかにせずに不開示決定》、それを
      支持する裁判所…法的拘束力のない答申ではあるが総務省の審査会が正論

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/338353/2

相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
「財務省は不開示決定を取り消すべき」審査会から赤木雅子さんに届いたうれしい知らせ
公開日:2024/04/02 10:35 更新日:2024/04/02 10:48

     (国の答申書(*下線は編集部)/(提供写真))

「審査会の答申書が届きました。何と取り消しです

 森友学園への国有地巨額値引きを巡り、財務省の公文書改ざん事件で命を絶った赤木俊夫さん。その妻、雅子さんに1日昼過ぎに届いた代理人の生越照幸弁護士からのメールだ。

 財務省は事件当時、背任などの疑いで捜査にあたった大阪地検特捜部に関係文書を任意提出したが、全員不起訴。雅子さんは真相解明のため、提出文書の開示を財務省に求めたが拒否された。雅子さんの不服申し立てを受け、国の情報公開・個人情報保護審査会で審査が行われていた。それから2年、忘れたころになって答申が届いた。

 財務省は、検察に提出した文書があるかないかを明らかにするだけで、将来の同種事案の捜査に影響を与えるとして開示を拒否した。「将来の同種事案」って、また公文書を改ざんするつもりなの? とあきれる。これについて審査会は、「文書の存否を答えても文書を任意提出した事実がわかるだけで、捜査の“手の内”の情報がわかるわけではなく、将来の類似事件の捜査に支障を及ぼすものではない」と指摘。財務省の不開示決定は取り消すべきだと判断した。

 雅子さんはこれまでに、公文書改ざんを主導したとされる佐川宣寿元財務省理財局長への裁判を起こしたが、1審.2審で相次いで敗訴し、最高裁に上告。この裁判と並行して、財務省が文書開示を拒否したのは不当だと訴える裁判も起こしたが、1審でやはり敗訴し、控訴審で争っている。

 敗訴続きでいささかめいっているさなかに届いた弁護士からのメールが、良い知らせだとは一瞬気づかなかった。でもよく見ると、財務省に不開示決定の取り消しを求める答申だとわかった。やった、これは素晴らしい知らせだ!

 だが、ちょっと待てよ。ふと気づいたが、きょうは4月1日ではないか……念のため雅子さんは弁護士にメールを送った。

「まさかエープリルフールじゃないですよね」


■国の審査会が答申

 もちろん、これは正真正銘、国の審査会の答申だ。弁護団はさっそく、進行中の情報開示訴訟の証拠として提出することを決めた。

「訴えを退けた1審の裁判官にも、この答申をよく読んでほしい」

 そんな声も弁護団の間から出た。負けっぱなしの赤木雅子さんの裁判。この答申が流れを変える“追い風”となるだろうか?
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/330526

森友文書巡る審査請求を棄却 赤木さん妻「国の茶番劇」
2024年5月30日 17時28分 (共同通信)

 森友学園問題に関する決裁文書改ざんを巡り、自殺した近畿財務局の元職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻雅子さん(53)は30日、関連文書の情報公開請求を不開示とした財務省などの決定を不服として行った審査請求が棄却されたと明らかにした。棄却の裁決は28日付。

 30日に大阪市内で記者会見した雅子さんは「最初から用意していたような答え国の茶番劇と思った」と批判した。

 財務省などは2021年10月、連文書の存否を明らかにせず不開示を決定。雅子さんが「存否応答拒否は認められない」として、22年1月に審査請求していた。

 今年3月には総務省情報公開・個人情報保護審査会が「不開示決定を取り消し、存否を明らかにして改めて決定を出すべきだ」とする答申書を財務省に提出したが、法的拘束力はなかった。

 財務省の裁決書では「文書の存否を回答すれば捜査などに支障を及ぼす恐れがあると認める相当の理由があるといえる」とした。

 雅子さんの弁護団は「答申と異なる裁決が出るのはまれ」とし、裁決取り消し訴訟などを検討する。

 雅子さんはこれまでに、公文書改ざんを主導したとされる佐川宣寿元財務省理財局長への裁判を起こしたが、1審.2審で相次いで敗訴し、最高裁に上告。この裁判と並行して、財務省が文書開示を拒否したのは不当だと訴える裁判も起こしたが、1審でやはり敗訴し、控訴審で争っている。
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https://mainichi.jp/articles/20240530/k00/00m/040/316000c

森友関連文書、財務省が再び不開示 「公共の安全に支障及ぼす恐れ」
2024/5/30 19:58(最終更新 5/30 19:58)

     (財務省の正門=東京・霞が関で、赤間清広撮影)

 学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題で、関連文書の情報開示を認めなかった決定を不服とする審査請求について、財務省が棄却する裁決を出した。文書は再び不開示となった。改ざんを苦に自殺した近畿財務局職員、赤木俊夫さん(当時54歳)の妻雅子さん(53)が請求。雅子さん側が30日明らかにした。

 文書は改ざんを捜査した大阪地検などに財務省が提出した資料。財務省は2021年10月、存否を明らかにせず不開示とする決定を出した。総務省の情報公開・個人情報保護審査会が「決定を取り消すべきだ」としたが、財務省は「公共の安全と秩序の維持に支障を及ぼす恐れがある」として請求を退けた。28日付。【土田暁彦
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/life/340972?utm_source=x&utm_medium=sns

相澤冬樹 ジャーナリスト・元NHK記者
1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを歴任。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
赤木雅子さんの願い届かず…財務省が“違法”裁決「不開示決定取り消し」の答申を無視
公開日:2024/05/31 14:35 更新日:2024/05/31 14:35

     (怒りの記者会見(撮影)筆者)

 またも財務省の壁にはじかれた。情報開示を求める赤木雅子さんの願いは届かなかった。

 森友学園との土地取引を巡る財務省の公文書改ざん事件で命を絶った赤木俊夫さん。大阪地検特捜部の捜査で財務省は関係資料を任意提出したが全員不起訴に。俊夫さんの妻、雅子さんは真相解明のため資料の開示を財務省に求めたが拒否された。不服申し立てを受け国の情報公開・個人情報保護審査会は不開示決定を取り消すよう答申を出した。4月2日発行の日刊ゲンダイで報じた通り、これまでの流れを覆す答申だ。これを受け財務省がどう裁決を出すのか注目された。

 それから2カ月、法が定める期限ぎりぎりで雅子さんのもとに裁決書が届いた。結論は「審査請求を棄却する」。資料があるかないかも明らかにせず、開示しないとした当初の決定をいささかも変えない内容だった。

 情報公開法が施行されて22年、情報公開・個人情報保護審査会の答申を受けて官庁が裁決を出したケースは1万5070件。そのうち答申と異なる結論は24件しかない。つまり答申通りが99.8と大半を占め、従わないのはわずか0.16%だ。雅子さんの請求は常識外の0.16にされてしまった


理由を一切示さない“違法裁決”

     (財務省の裁決書(撮影)筆者)

 これには雅子さん本人より弁護団の方が怒った。裁決書が届いた当日の30日、急きょ記者会見を開いた。

「これまでの財務省の主張の焼き直しで、審査会の答申がまるでなかったかのような裁決です」

 そもそも国の審査会は答申で、「文書の存否を答えても捜査の“手の内”がわかるわけではなく、将来の類似事件の捜査に支障を及ぼすものではないと指摘し、不開示決定を取り消すよう求めた。ところが財務省の不開示裁決はそれについて何の説明もしていないまるで答申などなかったかのように

 行政不服審査法は、審査会の答申と異なる結論を出す場合、なぜ答申に従わないのか説明するよう定めている。だが今回の財務省の裁決はその理由を一切示していない違法な裁決だ。これでは答申という制度自体、何の意味もないことになってしまう


■「私があきらめるのを待っているのか?」

 雅子さんは語った。

「この60日間、どんな裁決が出るのか待っていましたが、結局これまでと同じでした。これなら60日前でも出せたと思います。長引かせて私があきらめるのを待っているんでしょうか?

 政府がきちんと説明責任を果たす日はいつ来るのだろう?
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コメント
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●《折り重なった前政権までのさまざまな問題》(豊田洋一論説主幹)、アベ様案件をもう忘却? 自公お維を支持できないはずなのに…

2021年11月24日 00時00分50秒 | Weblog

[※ 「Dappi事件で浮上した自民党のネット工作」(週刊金曜日 1353号、2021年11月12日) ↑]


――――――― 矢崎泰久さん【発言2013】、《腰を抜かすほど驚いて、「君の一票の棄権は、バカの一票が倍になることだ…」…民主主義の大敵は投票に行かないことだ…。…とにかく投票に行く。このことによってしか、悪政は拒否できない…棄権は危険だ!》

――――――― (狙撃兵)《歴然としているのは、選挙に行かないこの5割の有権者こそが今日の政治状況を変えうる最大勢力であるという点だ。そのうち2~3割が動いて投票率が70~80%の選挙が展開されるだけでも局面はガラリと変わることになる》。#投票倍増委員会 会員として、いつも通り、当然に、#わたしも投票します

――――――― (金口木舌)《▼県民の諦めやため息を都合よく解釈し「これが民意だ」と断じるのは早合点ではないか政治に失望し、それでも一票に未来を託した民に政治の方が近づくべき時である。民意を論ずるのは、その後でいい》

――――――― (神保哲生さん)《ほとんど政治に変革が期待できない日本でも、選挙の投票率が先進国の平均レベルに達した瞬間に、大きな変革が起きているのです。つまり、どうせ政治に変革なんて期待できないから投票に行っても意味がない、のではなく、投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです。そして、この低い投票率が、決してメディア報道とは無関係ではないことを…》

――――――― 故・石川真澄さん《『死票を大量に生む小選挙区制では民意を国会に反映できない』などと、小選挙区制導入に反対の論陣を張った》新聞記者

――――――― 中島岳志さん「今回の選挙の総括をまちがえてはいけない野党共闘が否定されたのではない野党共闘が徹底できなかったことが問題なのだ

――――――― 金子勝さん《自公+維新で経済的難局を乗り切れるとはとても思えず、手痛いしっぺ返しを覚悟しなければならない。翻って立憲は世代交代でイメージを一新し、国民的利益を守るために全力を振るう必要がある。野党共闘の是非でモメている場合ではない単独で選挙を勝ち抜く地力がない現実を直視しなければダメだ




 (2021年11月14日[日])
リテラの記事【安倍政権の公文書改ざんを真正面から描くNetflix版『新聞記者』に米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、豪華キャストがずらり】(https://lite-ra.com/2021/11/post-6069.html)。

 《下げ幅を微減にとどめたことから、なぜか勝ったことになっている自民党。さっそく、数々の政権不祥事をなかったことにしようとしている。その最たるものが、森友問題をめぐる公文書改ざん事件だ。…すでに、岸田文雄首相や高市早苗・政調会長は選挙前から再調査に否定的で、このままいけば、公文書改ざんという民主主義の根幹を揺るがす事件は闇に葬り去られる可能性が高い、と言わざるをえない》。

 すぐに忘却…。《折り重なった前政権までのさまざまな問題》(東京新聞・豊田洋一論説主幹)、《数々の政権不祥事》、数多のアベ様案件をもう忘却? 覚えていれば、自公お維を直接的・間接的に支持することなどできないはずなのに? どうなってんだ、ニッポン。
 《福田達夫・総務会長は4日記者会見で「新しい証拠がないなか説明を求め続けるのが法治国家として正しいのか少々不思議に思う」などと語った》…いやぁ、嗤ってしまう。すでにニッポンはアベ様らによる「人治主義」国家でしょうに。独裁に近いよ、既に。

   『●《内閣情報調査室の一室、男たちがパソコンに向かい、政権を告発した
        人物への攻撃を一斉に投稿している一──。…映画『新聞記者』》
   『●コレは「美しい国・日本」? 《内閣情報調査室の一室…映画『新聞
     記者』》っていうのも怖いけど、天下の自民党本部事務総長が関連…?
   『●ニッポンは民主主義国家なの? ――― 天下の自民党が血税使って
     デマ・ヘイトまがいの野党攻撃、世論誘導…衆院選前に実態解明を!

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/「野党にまた勝たせてもらった」】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202111060000076.html)によると、《だが、最後には「野党の混乱に国民や組合の人たちも困惑してこちらや維新に票が分散されたのだろう。野党にまた勝たせてもらった部分がある」と耳打ちした》。
 いえいえ、「御用マスコミにまた勝たせてもらった」でしょ!?

   『●(ヨナオシフォーラム2020)《アベにスガるキシダメ内閣》よりも、
         #政権交代で命を守る新しい政権を! #わたしも投票します!
   『●経産省内閣復権でいいの? …デモクラシータイムス【総選挙の争点③
      どうするエネルギー EVと原発(古賀茂明×飯田哲也×山田厚史)】
   『●#VoiceProject #わたしも投票します #投票はあなたの声
      #投票倍増委員会 #YourVoteIsYourVoice #ImVotingToo
   『●「2/4」の選挙に行かない眠り猫の皆様が間接的に自公お維を
     支持する、それではいけない… #投票はあなたの声 #投票倍増委員会
   『●古舘寛治さん「『投票に行こう』というのが『異例』というなんて、
     どれだけ恐ろしい国なんだ。主権者は僕らなのに、みんなが黙っている…」
   『●神保哲生さん《…期待できないから投票に行っても意味がない、のでは
     なく、投票に行かないから政治が変わらないだけのことだったのです》
   『●あとの祭り…アベノカビマスク《当初は配布の目的を「品薄対策」と
     しながら、…「再流行への備え」を強調。批判の回避に懸命》だったが…
   『●あとの祭り…自公お維政治屋は《民を飢えさせない、安全な食べ物の
      供給、そして絶対に戦争をしないことが政治家の役目》を担い得ない
   『●脱メディアコントロールを! 《そもそも、野党に対して<批判ばかり>
        などと報道しているメディアは一体、何のために存在している》?
   『●《右も左も関係ない。シンプルに考えればいい。政治を私物化し、国の
      かたちを歪めてきた異常極まりない勢力は退場させなければならない》
   『●デタラメな選挙制度で《民意が示された》? ――――「岸田政権の
      下で、この国の未来をつくり上げてほしいとの民意が示された」?
   『●大阪の直接的・間接的お維支持者の皆さん、大阪「ト」知事三代らに
     イジメられることが快感にでもなっているの? それにしても酷い面子…
   『●御用マスコミまでもが喧伝する「立憲民主党敗北は野党共闘のせい」
        「野党は批判ばかり」…自公お維はよほど野党共闘が怖いのね?
   『●小選挙区2勝2敗 ―――《沖縄は民意をほごにされてきた地だ。
     …民から政治が遠のいていった沖縄で、選挙や民意を語ることは難しい》
   『●《期日前投票の定着や夜間の投票実績の少なさなど》を理由に投票〆切
      時刻を繰り上げ…なぜ、投票率を下げる方向に心血を注ぐのですか?
   『●カマトト産経系広報紙《岸田文雄首相が掲げる「新しい資本主義」の
     意味がよく分からない》➙新自由主義、小さな政府、市場原理主義経済
   『●マガジン9《野党共闘を分断しようという動きがこれだけあからさまに
     出てきたのは、それだけ自公政権や維新勢力が「脅威」と見ているから》

 中島岳志さん「今回の選挙の総括をまちがえてはいけない野党共闘が否定されたのではない野党共闘が徹底できなかったことが問題なのだ」、それに尽きる。
 《野党共闘に消極的な人も見受けられます》。希望の党、キト事件を繰り返すつもりか? 立憲民主党を破壊し、乗っ取るつもりらしい。

 自公お維やマスコミが「立憲民主党敗北は野党共闘のせい」「野党は批判ばかり」と喧伝するということは、よほど野党共闘してほしくない、野党共闘が怖いのね? 野党共闘がなければ、最悪の結果を通り越して「地獄」が待っていたよ。マスコミは、自公お維の野合〝共闘〟には一切騒がず、一方、野党が共闘しなければ批難し、野党が共闘しても批難する。報道の役割は政権の監視・批判じゃないのかね? 公お維共闘に、在阪マスコミはなぜ大騒ぎしないのですか?
 立憲民主党議員の皆さんの内、消費税大好き、人権大嫌い、選択的夫婦別姓大嫌い、縁故主義大好き、不正大好き等々、アベ様やカースーオジサンのアノ政が良いと思うのなら、数多のアベ様案件を放置していていいのならば、自民党に行けばいいのではないですか。立憲民主党に止まる意味はないです。大阪のアノ惨状がお好きならば、お維に行けばいい。(癒着の「ゆ」)癒党、《疑似》野党、似非野党に堕ちて行けばいい。自民党にすり寄る連合・〝労働貴族〟がお好きならば、または、キトがお好きならば、労働者の党を詐称するコミ (国民民主党) へどうぞ。労組破壊を目論むお維にまで擦り寄る〝労働貴族〟、そのおいと野合するコミは、最早、〝使〟の党、経団連の党、大企業の党。希望の党騒動の頃を思い出してください。それが嫌だから、立憲民主党に集ったのではないのですか?
 4野党は、ひるむことなく共闘を続けるべきだし、次期参院選でも勝ちたいのならば、それ以外に道はない。

 そして、やはり、脱メディアコントロールを進めなきゃ…。酷い状況だ。例えば、Dappi事件などの自民党のネット工作を放置したままではないか。神保哲生さん「日本ではメディア、とりわけ政治メディアが正常に機能していないと考えざるを得ない」「この低い投票率が、決してメディア報道とは無関係ではない」。

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https://lite-ra.com/2021/11/post-6069.html

安倍政権の公文書改ざんを真正面から描くNetflix版『新聞記者』に米倉涼子、綾野剛、横浜流星など、豪華キャストがずらり
2021.11.07 08:26

     (Netflix版『新聞記者』)

 下げ幅を微減にとどめたことから、なぜか勝ったことになっている自民党。さっそく、数々の政権不祥事をなかったことにしようとしている。その最たるものが、森友問題をめぐる公文書改ざん事件だ。

 福田達夫・総務会長は4日記者会見で「新しい証拠がないなか説明を求め続けるのが法治国家として正しいのか少々不思議に思う」などと語った。政治家が、しかも安倍元首相という最高権力者が、法的責任だけでなく、政治責任を問われるのは当たり前の話。それを、まるで不倫バッシングにあっている芸能人か不条理なメディアリンチを受けた一般市民かのような言い草で、追及しているほうがおかしいようなことを言い出したのだ。

 すでに、岸田文雄首相や高市早苗・政調会長は選挙前から再調査に否定的で、このままいけば、公文書改ざんという民主主義の根幹を揺るがす事件は闇に葬り去られる可能性が高い、と言わざるをえない。

 だが、そんな空気に抗うように、この公文書改ざんを扱ったNetflixのドラマが大きな話題になっている。

 そのドラマとは、『新聞記者』だ。東京新聞・望月衣塑子記者の著書を原案とし、シム・ウンギョン松坂桃李のダブル主演で2019年に公開され、日本アカデミー賞を受賞するなど大きな話題になった映画『新聞記者』のドラマ版だ。監督は同じ藤井道人監督をつとめるが、キャストを一新して全6話形式で、来年1月に全世界に配信されることになっている。

 5日、そのNetflix版『新聞記者』の追加キャストが発表され、2分弱の予告編が公開されたのだが、驚いたのは、出演者の豪華な顔ぶれだ。主人公の新聞記者はもともと米倉涼子が演じることが発表されていたが、加えて、綾野剛、横浜流星、吉岡秀隆、寺島しのぶなど、人気俳優や実力俳優がずらり。

 しかも、映画版は、森友公文書改ざん問題や、加計学園問題に絡んだ前川喜平・元文科事務次官に仕掛けられた官邸による謀略伊藤詩織さんによる性暴力告発など、安倍政権の暗部をモチーフにしたエピソードがいくつも描かれていたが、Netfrix版も負けてはいない。

 予告編を見ると、そのうちの森友問題をめぐる公文書改ざんと近畿財務局の職員だった赤木俊夫さんの自殺の問題を大きくクローズアップし、さらに踏み込んでいる印象を受けた。


■Netfrix版には、菅官房長官と東京新聞・望月記者のバトルを彷彿とさせるシーンも

 予告編はまず、「ここには都合のよくないものが存在している」というセリフとともに倉庫から出された書類のアップから始まる。

 書類には、「栄新学園理事長が中部財務局へ来所」「本件土地の取得を検討」「議員秘書から中部局へ照会」「栄新学園理事長が中部航空局に来局(財務局同席)」「小学校設置認可」などの活字が並び、ところどころ手書きの赤字で「削除」「変更」など指示が書き込まれている

 そのあと、「答弁を事実にしないと」と語る佐野史郎、「栄新学園文書問題 毛利前理財局長 証人喚問」とのテロップが入ったテレビの国会中継の画面、「栄新学園」の土地取引をめぐる文書の一部が削除されるパソコン画面、「これは改ざんです」と苦悶の表情で訴える吉岡秀隆、「鎮火作業に移れ、この件はこれで終わりだ」と指示する田中哲司。シュレッダー処理される書類などが次々映し出される。

 さらに、官房長官記者会見らしき会見場で、米倉涼子が「状況から考えて明らかに口利きがあったのではと推測されます。官邸の関与があったのではないですか」と質問するシーン。迷惑そうに米倉を振り返る記者たち。ファミレスで会見中継を見ながら「一記者がこんな攻めたとこでなんも変わんなくない?」とうそぶく横浜流星。

 続いて、米倉が吉岡秀隆や綾野剛に直撃取材をかけるショット。吉岡秀隆が「俺、大変なことしちゃったかもしれない」と妻に打ち明け、泣き崩れる姿。そのあと、黒塗りだらけの書類を手に「なんなの、これ」と憤る寺島しのぶ、「国民のために仕事をしていました」と呻くように語る吉岡、「罪悪感を抱えて生きていくことがどれほどつらいかわからないでしょう」ともらす綾野のカットなどが続く。

 「本当のことを話してください」と懇願する寺島の言葉に続いて、「政権がひっくり返るかもしれんぞ」というセリフとともに映し出された新聞の紙面には「国有地安価で売却」「設立に官邸関与か」「金額非公表 売却額10分の1」「名誉校長に首相夫人」の文字。

 そして、「この国は変わらないといけないんです」という米倉のセリフで動画は終わる。

 まだ配信は先でドラマの全貌はわからないが、森友公文書改ざん問題や赤木さんの自殺問題を真正面から描いているのは間違いない

 吉岡秀隆が改ざんを命じられ抵抗するも追い詰められる財務局の職員。寺島しのぶはその妻。綾野剛は映画版の松坂と同じく内調か財務省で謀略などを命じられて苦悩する若手官僚のようだ。

 しかも、今回は米倉が記者会見で質問する場面もあり、映画版にはなかった菅官房長官と東京新聞・望月記者のバトルを彷彿とさせるシーンなどもありそうだ。


■豪華キャストのNetflix版『新聞記者』配信で、自民党政権の不正追及の機運が再び

 前述のように、岸田首相以下自民党は首相交代や総選挙で空気が変わったとばかりに、公文書改ざん問題を「もう終わったこと」としてしまおうとしている

 しかし、安倍晋三元首相や麻生太郎前財務相、岸田首相らが「すでに徹底的に調査した」と称する財務省の報告書は、財務省に全ての責任を押し付けただけで官邸の関与については一切解明されておらず、のちに公表された赤木俊夫さんの遺書や手記、ファイルとも齟齬があり、その信頼性は根底から覆されている。また、近畿財務局が安倍昭恵氏と森友学園の関係をはじめて認識した2014年4月28日におこなわれた森友側との面談について近畿財務局が作成したはずの交渉記録をはじめ、改ざんがはじまる直前である2017年2月22日におこなわれた菅義偉官房長官と、財務省の佐川理財局長、中村稔・総務課長、太田充・大臣官房総括審議官(いずれも当時)の面談記録や、財務省本省内のメールややりとりを記した記録など、いまだ開示されていない記録も多数ある

 何より、意に反して改ざんを強要され自殺に追い込まれた近畿財務局の赤木俊夫さんの妻・雅子さんはいまも政府に真相究明を求め、戦い続けている

 『新聞記者』の予告編が公開されたのと同じ5日、人事院は、赤木雅子さんが開示を求めていた赤木俊夫さんの公務災害(労災)認定の関連文書の不開示決定を取り消した。「業務に支障が出る恐れがある」などとして不開示にしたことを、雅子さんが不服を申し立てていたものが認められたのだ

 そんな状況での、Netflix版ドラマ『新聞記者』配信である。映画版は松坂桃李というメジャー俳優が出演したことでポピュラリティの獲得につながったが、今回も米倉涼子、綾野剛、横浜流星という、プライム帯の連続ドラマ主演クラスがメインの役どころで出演。映画版以上に大きな注目を集めるはずだ。Netflixで世界に配信されることにも意義がある。

 いまだ解明されていない安倍・菅政権の不正は、公文書改ざんだけでなく、「桜を見る会」問題、河井克之元法相夫妻の選挙買収事件、Dappi問題など、たくさんある「批判ばかりの野党」論に押されて、国会での追及は今後、弱まることも危惧されるが、こうしたさまざまなメディアの動きがあれば、再び疑惑を追及する機運が盛り上がる可能性は十分あるだろう。

(編集部)
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●菅直人元首相「私は…内閣不信任決議案を否決したが、会期は延長した。首相は今日、決議案を否決したけれど、会期は延長していない」

2021年07月03日 00時00分38秒 | Weblog

[※《自助》大好きオジサン・元最低の官房長官と学商 (日刊ゲンダイ 2020年9月7日 https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278353)↑]


(20210620[])
木原育子榊原崇仁両記者による、東京新聞の記事【「菅内閣は政権の延命しか考えていない」菅 (かん) 元首相を批判した菅 (すが) 首相に返ってきた特大ブーメラン】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/110925)。

 《新型コロナ、五輪、最近では東芝問題。重要な課題が山積しているのに、今国会が閉会しようとしている。大幅延長の要求に与党は応じず、反発した野党側が提出した内閣不信任案は15日に否決された。会期は16日まで。このまま終わっていいのか。過去を振り返ると、現政権の偉い人たちも「国家の一大事」の際、延長に応じようとしない当時の政権を批判していたようだが…。(木原育子榊原崇仁)》。

   『●すぐさま公選法違反な河井克行元法相夫妻を逮捕…《憲法53条は
     「いづれかの議院の総議員の四分の一以上の要求があれば、内閣は…」》
   『●司法までもが壮大なカルト状態…《九十八日間もの臨時会の先延ばし》
      国会召集訴訟、《東京地裁は憲法論に立ち入らず形式的に請求》却下
    「《「九十八日間もの臨時会の先延ばしこそ「加計隠し」だった」?
     (桐山桂一)…壮大な《もはやカルト》状態》…だったはずが??
     《安倍内閣は二〇一七年に長く臨時国会を召集しなかった。
     訴訟になり、東京地裁は憲法論に立ち入らず形式的に請求を退けた
     国会召集が憲法上の義務だと確認ができないなら、
     民主主義は危機だ》、東京地裁・鎌野真敬裁判長、
     一体どうなっているの??」

 アベ様同様、特大ブーメランが後頭部によく刺さる人だよなぁ。非民主主義・非立憲主義好きな支持者の皆さん、自公お維の支持者の皆さんも、大喜びでしょうよ。この非常時に、国会を閉じるとは呆れるね。それでも支持者が集まるのだから、どうかしているよニッポンは。
 菅直人元首相曰く、「私は、野党から出された内閣不信任決議案を否決したが、会期は延長した。首相は今日、決議案を否決したけれど、会期は延長していないよね。言っていることが矛盾しているじゃないですか」。

   『●《そんな「捏造体質」の持ち主が…メディアに対して「捏造体質は
     変わらないようだ」などと特大ブーメランを飛ばすとは……》(リテラ)
   『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
               「国民への背信行為」を自分自身で行っている
    「南彰記者による記事【自著での主張も記憶にない? 菅官房長官「知らない」】…。
     リテラの記事【菅官房長官が壊れ始めた! 会見で
     「ここは質問に答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」…】…
     《これに対して、菅官房長官「知りません」と一蹴。すると、朝日記者が
     こんな種明かしをしたのだった。
        「これは、官房長官の著作に書かれているのですが
     そう、朝日記者が会見で読み上げた政治家の著作とは、菅氏自身が
     下野時の2012年に著した『政治家の覚悟』(文藝春秋)という本の一節
     だったのだ。菅官房長官はかつて、政府にとってすべての記録を
     残すべきであり、その基本的資料である議事録がないなどというのは
     「国民への背信行為と断じていたのだ》」

 沖縄タイムスの記事【社説[国会閉幕]論戦回避 とんでもない】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/771276)によると、《首相は野党時代の10年前、自身のブログで東日本大震災の対応を巡り、会期延長を渋る当時の民主党政権を批判。「被災地の状況を考えると、国会を閉じるなどとんでもない」と指摘していた。内閣支持率が下落する中、政治への信頼を回復したいのであれば、論戦に真摯(しんし)に向き合い、国民に語るべきだ》。

 この非常事態下、国会を閉じ、カネカネカネの金(カネ)色の五つの輪の強行へと暴走。
 〝責任者〟でもないカースーオジサンがサミットで金(カネ)色の五つの輪開催への〝強い支持〟を得たかのように嘯き、マスコミもヨイショしつつ、カースーオジサンの個人的な社会実験をやろうとしている…恐怖でしかない。デルタ株による収束不能な感染爆発が生じたとき、無責任なカースーオジサンはどう責任をとるのか?
 デモクラシータイムスの映像資料【菅スガる 五輪ワクチン解散【山田厚史の週ナカ生ニュース】】(https://youtube.com/watch?v=yIzMo1K-wUw)。



デモクラシータイムス
【菅スガる 五輪ワクチン解散【山田厚史の週ナカ生ニュース】】
 (https://youtube.com/watch?v=yIzMo1K-wUw
デモクラシータイムス
 ◆毎週水曜 20時〜生配信! 《菅スガる 五輪ワクチン解散》
 <気になるニュース>
 ・IOCコーツ来日、有観客も画策中、専門家はどうする
 ・ワクチン行き当たりばったり、高齢者7月終了??
 ・東芝大激震「経産と一体」企業統治に欠陥
 ・みずほG、システム障害、驚愕の舞台裏
 ・G7 対中包囲網鮮明に、石炭火力日本も断念へ
 ・「緊急事態条項発議 に絶好の機会」改正国民投票法
 ・こんな時に国会閉幕、安保土地取引規制法は強行
 ・ベトナム大手5機関の技能実習生、受入れ停止
 ・イスラエル、超右派ベネット登場、ガザ空爆再開》

   『●ボイコフ教授《五輪がごり押しされるのは「主な理由は3つ。カネ、
     カネ、カネだ」…「そのカネのほとんどはアスリートではなく…」》
   『●《私たちの艱難辛苦は、ひとえに五輪で巨万の富を得る貴族らとグローバル
         巨大資本、その走狗たる日本の傀儡権力のために捧げられるのだ》
   『●《「パソナ」の純利益が前年の10倍以上》―― カネカネカネの
     金(カネ)色の五つの輪に便乗して、アサマシき「なんでも金、金、金」…
   『●《私たちの艱難辛苦は、ひとえに五輪で巨万の富を得る貴族らとグローバルと
         巨大資本、その走狗たる日本の傀儡権力のために捧げられるのだ》
   『●PCR検査抑制論者の皆さんの沈黙 ――「検査の能力あるんですか?
       仮にあるとして、じゃあ一般の感染者の検査どうするんですか?」
   『●《竹中氏がこんなむちゃくちゃな論理を言い張ってまで、五輪を開催
     させようとしているのは、自分がその利権に関係しているから》(リテラ)
   『●カネカネカネの五輪貴族「菅首相が中止を求めても開催される」
     「アルマゲドン(人類滅亡)が起きない限り、東京五輪は開催される」
   『●斎藤貴男さんの悪い予感的中…《世界の笑いものであり、憎悪の的…
      後はせめて、負けを勝ちだと強弁するための統計偽装だけはご勘弁》
   『●《「殺人オリンピック」「強行派は死の商人」「バカの祭典」といった
        ハッシュタグが次々と…中でもしっくりきたのが「パソナ五輪」》

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/110925

「菅内閣は政権の延命しか考えていない」菅かん元首相を批判した菅すが首相に返ってきた特大ブーメラン
2021年6月16日 17時24分

 新型コロナ、五輪、最近では東芝問題。重要な課題が山積しているのに、今国会が閉会しようとしている。大幅延長の要求に与党は応じず、反発した野党側が提出した内閣不信任案は15日に否決された。会期は16日まで。このまま終わっていいのか。過去を振り返ると、現政権の偉い人たちも「国家の一大事」の際、延長に応じようとしない当時の政権を批判していたようだが…。(木原育子榊原崇仁


◆問題山積の中、会期の延長拒否

 15日午後1時。衆院本会議場に菅義偉首相が姿を見せると拍手と怒声が出迎えた。3時間余りの議論の後、議員が木札で票を投じた。その結果、反対多数で不信任案が否決された。

 野党議員が議場を去って行くのを横目に、ほとんどの自民党議員が議場に残った。菅首相が長めにおじぎをすると、「頑張れ」と激励が飛び、この日1番の拍手が響いた。

 野党が不信任案を提出したのは、会期の3カ月延長を与党側が拒否したからだった。国家的な問題が山積している中、菅首相を支持している人でも会期の延長拒否に疑問を感じる人はいるだろう。


◆「菅内閣は批判から逃れるために国会を早く閉じようと…」

     (菅義偉首相のブログ「意志あれば道あり」の
      2011年5月7日の書き込み)

 「菅内閣は批判から逃れるために国会を早く閉じ政府案の提出は8月以降にすると発言しています。政権の延命しか考えていない

 大物政治家のブログにこんな記述があった。その政治家はほかでもない菅首相だ。胸中を告白しているようにも感じてしまうが、もちろん違う。文中の「菅内閣」は「スガ内閣」ではなく、「カン内閣」。民主党の菅直人政権を批判した2011年5月7日の記述だ。

 菅首相と菅元首相。あまりにややこしいので、異例だが現首相を義偉さん、元首相を直人さんと書くことをお許し願いたい。

 まるで、直人さんへの批判がブーメランのように義偉さんに返ってきたようなブログの記述だ。ここで批判された直人さんはどう感じるだろうか。


◆「私は会期延長した。言ってることが矛盾している」

     (菅義偉首相のブログについて答える菅直人元首相
      =15日、東京・永田町の衆院第一議員会館で)

 「ほうか…。当時の彼は、私にとって大勢の自民党議員の中の1人。直接関わったことないし、全然知らない人。幹事長とかでもないよね。私からすると、見えていない人だった」

 プリントアウトしたブログの891字を追った直人さんの口調からはいら立ちが感じられた。

 そして直人さんはさらに語気を強めた。「私は、野党から出された内閣不信任決議案を否決したが、会期は延長した。首相は今日、決議案を否決したけれど、会期は延長していないよね。言っていることが矛盾しているじゃないですか」

 ちなみに義偉さんのブログはさらに続く。「世論調査によると、菅総理の指導力に国民の8割近くが不満をもっています。与党内ですら多くの議員が反感をもっており、とりわけ地方議員には強い不信感が広がっている」。日付を気にしなければ、支持率下落中の義偉さんが自分の現在の状況を説明しているようにも思えてくる


◆新型コロナと東日本大震災…国難に直面した2人

 新型コロナと東日本大震災。「国難」に直面している点でも義偉さんと直人さんは重なる。2人をついつい並べてしまうのは、衆院議員も同じだった。

     (衆院本会議で内閣不信任決議案の趣旨説明をする
      立憲民主党の枝野代表。奥右は菅首相)

 本会議で不信任案について趣旨を説明した立民の枝野幸男代表、反対の討論に登壇した自民議員が、義偉さんと直人さんを対比させた。壇上で「か、ん」「す、が」と強調すると、微妙な笑いが広がった。そんな議場で直人さんは、対角線にいる義偉さんを見据えていた。

 憲法の規定によれば、通常国会は年に1回開く。そして国会法では、通常国会の会期は150日間とし、1回のみ延長できると定めている。例年、1月から6月にかけて開き、会期末が近づくと延長の議論が持ち上がる。昨年までの10年間を振り返ると、「延長なし」の年は計6回。最近は2年連続で会期通りに閉会している。

 一方で長期延長になったケースもある。安倍晋三首相時代の2015年には95日間延長された。これは通常国会の延長幅として現行憲法下で最長だった。安全保障関連法案審議日数を確保するためで、安倍さんは「決める時は決めるという議会制民主主義の王道を進んでいくべきだと判断した」と息巻いた


◆会期延長を求めて10年たち、首相になって…

 義偉さんが直人さんを批判した11年の通常国会では紆余曲折があった。義偉さんがブログで会期延長を訴えたのが5月7日で、同じ月の31日には他議員らとともに延長を求める決議文をまとめた。翌6月1日に内閣不信任決議案が自民党などから提出された一方、直人さんは会期延長の意向を示し、東日本大震災の対応にめどが立った後に退陣すると表明した。

 すると逆に自民党内から「会期延長は首相の延命策」「早期退陣しなければ認められず」と批判が相次いだ。結局、70日間の延長となったものの、直人さんは閉会直後の9月2日で首相の座から降りた。

 10年たち、義偉さんは首相になり、かつて求めた会期延長を拒んでいる

 駒沢大の山崎望教授(政治理論)は「現首相らは権力闘争の道具として会期延長を使ってきた。ある時は政敵を引きずり降ろすため、ある時は自らの地位を守るために論じてきただけ。国民のために国会で議論を尽くそうという意識は持ってこなかった」と嘆く。


◆誰のせいでこうなったのか、誰が二枚舌を使うのか…衆院選で審判を

     (国会議事堂)

 今国会は16日で会期末を迎える。南部義典・元慶応大講師(政治学)は「コロナ禍の対応を考えると、このまま閉会していいとは思えない。会期中に当初予算や補正予算が成立したものの、取りまとめたのは昨年末。今と状況が違う。経済的な支援策として何が必要なのか、改めて国会で議論する必要がある。そうしないのは、おそらく秋までにある衆院選をにらんでのこと。選挙に合わせてバラマキ策を打ち出し、票に結びつけようと考えているのではないか」と指摘する。

 今国会では、LGBTなどの性的少数者への理解増進を図る法案の提出が見送られた。当選無効となった国会議員の歳費返還を可能にする法改正も同様だ。南部さんは「会期延長で議論の時間を確保すればいい話。時間切れが都合良く使われた」と突き放す。

 新たに浮上した問題もある。今月10日、東芝が外部弁護士による調査報告書を公表した。昨夏の定時株主総会を巡り、同社が経済産業省と一体となり、株主提案権や議決権の行使を妨げようと画策したと指弾された。報告書は当時官房長官だった義偉さんの関与にも言及した。

 梶山弘志経済産業相は15日の会見で、省の対応に問題がなかったことを強調した。しかし、山崎さんは「報告書の通りなら経済活動の根幹を揺るがす国家の不当介入があったということ。行政府の問題は立法府でただすべきであり、そのために国会を開いておくべきだ」と語る。

 だが、閉会により官僚や義偉さんに絡む重大案件は議論されそうもない。山崎さんは「機能不全を起こしているのが今の国会。誰のせいでこうなったのか、誰が二枚舌を使うのか、私たちはしっかり覚えておき、衆院選で審判を下す必要がある」と訴える。


◆デスクメモ

 「菅首相」と「菅元首相」では、ぱっと見た時に字面で区別が付きにくい。スガさんとカンさん。カタカナで書くのはあまりに違和感がある。どう表記するか、かなり悩んだ。ちなみに、中国語では、2人の名前はどちらも「ジィエン」と発音するそうだ。ますますややこしい。(裕)

※2021年6月16日付東京新聞朝刊に掲載
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●立法府の自公お維議員による土地規制法案 ――― 《何のための国会か》《内閣委員のお一人お一人が問われている》(馬奈木厳太郎弁護士)

2021年07月01日 00時00分08秒 | Weblog

[↑ 辺野古破壊反対広告 (2021年06月06日、朝日新聞)]


(2021年06月20日[日])
野尻民夫氏による、リテラの記事【国会延長拒否しコロナ対策から逃げた菅政権が土地規制法案だけドサクサ強行採決へ! 沖縄の基地周辺から恵比寿・目黒まで監視対象】(https://lite-ra.com/2021/06/post-5920.html)。

 《さらに、法案を先取りするような事件も沖縄では起こった。米軍北部訓練場の返還跡地である「やんばるの森」に米軍の廃棄物が残っていることを指摘、その廃棄物を米軍基地ゲート前に並べるという抗議活動をおこなったチョウ類研究者の宮城秋乃さんに対し、沖縄県警が威力業務妨害の疑いで家宅捜索に入ったからだ。…だが、問題はメディアにもある。「土地規制法案」について、その危険性を力を入れて伝えてきたのは琉球新報と沖縄タイムスの沖縄2紙としんぶん赤旗くらい。とくに在京テレビ局は最近になるまでほとんど報じてこなかった。この体たらくだと、たとえ法案に反対する立憲民主党と日本共産党が徹底抵抗して深夜国会に持ち込まれても、法案の問題点が報じられることもなく、「また野党が税金の無駄遣いをしている」という批判にすり替えられていくのだろう絶望的と言うほかはない。(野尻民夫)》

 まごまごしてる間に、土地規制法成立。またしても、反対するタイミングを逸してしまった…。それにしても、アベ様の政以来、ロクなことをしない政府、自公お維。《これはようするに、ひとたび調査対象者となれば、名前や住所、国籍のみならず、交友関係から思想・信条にいたるまで丸裸にされ、市民が日常的に監視されるということだ。そして、この「土地規制法案」によって狙い撃ちされるとみられているのが、米軍新基地建設や原発などに反対する市民たちだ》…よくこんな法律を作れるよな、全く。《見せしめの過剰捜査…、人権侵害行為》が頻発すること、必至。
 立法府の自公お維議員による違憲な立法。明らかな憲法違反。《何のための国会か》《内閣委員のお一人お一人が問われている》(馬奈木厳太郎弁護士)。

 沖縄タイムスの【社説[土地規制法成立へ]人権侵害の懸念消えず】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/770796)によると、《私権制限の伴う罰則付きの法案にもかかわらず、政府・与党は会期内成立を優先し、数の力で採決を強行した。肝心の罰則の対象となる行為や対象区域は、依然としてはっきりしない。疑問や懸念は膨らむ一方である。自衛隊や米軍基地など安全保障上の「重要施設」周辺や国境に近い離島などの土地利用を規制する法案が、参院内閣委員会で可決された。「重要施設」の周囲1キロや国境近くの離島を「注視区域」に指定し、土地の利用状況を調査する。「重要施設」の「機能を阻害する行為」が判明すれば、中止勧告や命令を出せるだけでなく、従わなければ刑事罰が科される。自治体に対し、土地利用者に関する情報の提供を求めることもできる。不動産登記簿や住民基本台帳など行政機関が持つ情報を収集することが可能になるのである。極めて危険な要素を秘めた法律だと言わなければならない。表現の自由、市民活動の自由、プライバシー権、財産権などの人権を侵害する恐れがあることは明らかだ。最大の懸念材料は、法案に盛り込むべき重要な項目が盛り込まれず、肝心な部分が、政府の作成する基本方針や政令などに委ねられていることだ。国会は、人権侵害が懸念されるにもかかわらず、チェック機能を十分に果たすことができなかった条文の恣意的な解釈が行われるのを拭い去ることはできない》。

   『●《陸上自衛隊と米海兵隊が、名護市辺野古の米軍キャンプ・シュワブに、
          陸自の離島防衛部隊「水陸機動団」を常駐させる…極秘合意》
    《同訓練場返還地の米軍廃棄物問題などを調査しているチョウ類研究者の
     宮城秋乃さんは「仮にヘリパッドとして使うのであれば、
     高江の負担はより重くなる」と訴えた》

   『●《官邸の意に沿わない記者を排除…
     明らかに記者の質問の権利を制限し、国民の『知る権利』を狭める…》
    「琉球新報の【<社説>基地にドローン規制 沖縄を狙った報道弾圧だ】…
     によると、《政府方針が盛り込まれれば、自衛隊基地や米軍基地への
     取材が大きく制限される。国民の知る権利を著しく侵害する方針に、
     新聞協会が反対を示したことは当然といえる》…そうです。
       どこまでも《卑(ミーン)》なアベ様ら」

 この辺り(ドローン規制)も伏線だったのかな…。
 琉球新報の記事【住民が基地の犠牲「戦前逆行の悪法」反戦地主・照屋さん 土地規制法成立】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1339020.html?utm_source=ryukyushinpo&utm_medium=referral&utm_campaign=carousel)によると、《「戦争につながるものに加担してはいけない幸せのために使いたい」―。反戦地主会会長の照屋秀伝さん(83)=沖縄市=は、祖父がハワイでの出稼ぎを経て手に入れ、その後父から譲り受けた土地がある。1972年、その土地の軍用地としての賃貸契約をきっぱり断った。「基地は住民を守るためにあるのか、いや違う。基地の安全を守るために住民が犠牲になって…》。

 野党サイドのもう一人の参考人半田滋さん。
 デモクラシータイムスの映像資料【狙いは住民監視か 強行採決!?土地取引規制法案【半田滋の眼 NO.35 】20210615】(https://www.youtube.com/watch?v=O9FV3Aa-kF4)によると、《にわかに注目を浴びる安保目的の土地取引規制法案。今日、6月15日には参議院でも採決が強行されようとしています。14日に国会で参考人として意見を述べた防衛ジャーナリスト半田滋さんに、安全保障政策を深堀してきた記者の目から問題点を指摘していただきます。対象も調査の対象も、手法も「内閣総理大臣」に丸投げされている条文からは、日本全体がもれなく対象地域になり、誰でも情報収集の対象にすることが可能なことがわかります。こんな法律をコロナ禍の混乱の中で強行採決しようとする政治って何なんでしょう。収録は2021年6月15日》。


【デモクラシータイムス 狙いは住民監視か 強行採決!?土地取引規制法案【半田滋の眼 NO.35 】20210615】
https://www.youtube.com/watch?v=O9FV3Aa-kF4

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https://lite-ra.com/2021/06/post-5920.html

国会延長拒否しコロナ対策から逃げた菅政権が土地規制法案だけドサクサ強行採決へ! 沖縄の基地周辺から恵比寿・目黒まで監視対象
2021.06.15 08:26

     (首相官邸HPより)

 野党から要求された会期延長を拒否した与党が、明日の閉会を前に暴挙に出た。問題だらけと指摘されている「土地規制法案」を本日、強行採決しようとしているからだ。

 「土地規制法案」は自衛隊や米軍基地、原発など政府が安全保障上、重要だと判断した「重要施設」周囲約1キロや国境離島を「注視区域」に指定し、土地や建物の借り主らの利用状況について調査できる、というもの。さらに、施設の機能を妨げる行為に対しては、中止勧告・命令が可能で、罰則も科せる

 政府は同法案の必要性について、外国資本による不透明な土地買収によって基地周辺などの「機能を阻害する恐れ」があるためなどとしてきたが、この間の国会審議では、立法事実がないことが明らかに。小此木八郎・領土問題担当相は、外国資本による土地取得の取具体例として、航空自衛隊千歳基地(北海道千歳市)や海上自衛隊対馬防備隊(長崎県対馬市)の周辺の土地を例に、地元の自治体から土地の管理を求める意見書が提出されているなどと説明していたが、実際には千歳市の土地購入事例は1キロ圏外で同法案の規制対象外であり、さらには千歳市と対馬市からは意見書は出されていなかった。その上、土地取得によって自衛隊の運用に支障があったという事例も確認されていなかったのだ。また本日の朝日新聞によると、防衛省が自衛隊と米軍の関連施設の隣接地を8年かけて調べた結果、名前や住所から外国資本の所有と類推される土地は全国約6万筆のうち7筆のみだったという。

 与党議員やネトウヨは「外国勢力の土地買収によって日本の安全保障が脅かされている!」などと叫ぶが、その事実を肝心の政府が掴んでいないだけではなく、千歳市の事例からもわかるように、「土地規制法案」は外国資本の土地買収を防ぐ内容にはまったくなっていない。むしろ、「土地規制法案」の目的は、住民の監視や不当な調査にあることは明白だ

 実際、この法案が施行されれば、自衛隊基地などの「重要施設」が「注視区域」に指定されれば、その1キロ圏内に住む住民は誰もが調査対象になりうる危険極まりないものだが、政府が「注視区域」などに挙げる候補地は防衛関連施設だけでも全国で約500カ所以上、海上保安庁の関連施設でも174カ所にものぼる。

 だが、「土地規制法案」がもっとも危険なのは、この「重要施設」にどんな施設が含まれるのかを「政令で定めるもの」としており国会の承認が必要なく、時の政権が恣意的に運用することが可能になっていること。さらに、調査対象者になる者は「利用者その他の関係者」となっているため広範囲におよぶことが指摘されている。


■沖縄では法案先取りの事件 米軍が「やんばるの森」に捨てた廃棄物を基地前に並べた研究者を強制捜査

 それだけではない。どんな調査や情報収集がおこなわれるのかも条文上には限定がまったくないばかりか、調査対象者となって収集された情報を内閣情報調査室や公安調査庁などと共有する可能性について国会で問われた際、小此木領土問題担当相はそれを否定しなかった。これはようするに、ひとたび調査対象者となれば、名前や住所、国籍のみならず、交友関係から思想・信条にいたるまで丸裸にされ、市民が日常的に監視されるということだ。

 そして、この「土地規制法案」によって狙い撃ちされるとみられているのが、米軍新基地建設や原発などに反対する市民たちだ。

 そのことを証明したのは、自民党の杉田水脈衆院議員の国会質疑だ。5月21日の衆院内閣委員会で質疑に立った杉田議員は、沖縄の米軍新基地建設に反対する市民を槍玉に挙げ、「(基地反対に)派遣された人たちに支給されているお弁当のごみなどが風に飛ばされるなどして基地のなかに入ることも十分に考えられる」などと発言。新基地建設に反対する市民にこの法案を適用することを求めたのだ。

 さらに、法案を先取りするような事件も沖縄では起こった。米軍北部訓練場の返還跡地である「やんばるの森」に米軍の廃棄物が残っていることを指摘、その廃棄物を米軍基地ゲート前に並べるという抗議活動をおこなったチョウ類研究者の宮城秋乃さんに対し、沖縄県警が威力業務妨害の疑いで家宅捜索に入ったからだ。

 「やんばるの森」といえば世界自然遺産登録が予定されている土地だというのに、なんと放射性物質を含んだ金属部品さえ放置されたままになっている。宮城さんがおこなった抗議活動は、米軍がその森に廃棄したままの物をわざわざ返しに行ってあげたようなもので、原状回復しようとしない米軍および防衛省はむしろ感謝すべきだというのに、まさか家宅捜索に入るとは。これはあきらかに、見せしめの過剰捜査であり、人権侵害行為だ

 そのうえ、沖縄県警は今回、宮城さんが廃棄物を基地ゲート前においた行為を「機能を阻害する」と認定した。つまり、これは基地周辺の「機能阻害行為」を禁じる「土地規制法案」の先取りであり、法案が施行されれば同じように、いかに恣意的に運用されるかがはっきりしたとも言えるだろう。


■土地規制法が成立すると、恵比寿や中目黒など人気の街の住民や店舗も監視・調査対象に!

 言っておくが、これは決して他人事ではない。たとえば、陸上自衛隊目黒駐屯地は、目黒川に隣接して置かれているが、中目黒や、目黒駅や恵比寿駅までが1キロ圏内に入る。土地規制法が成立し、目黒駐屯地が「注視区域」に指定されれば、これらのエリアにある住宅の所有者、マンションの住民、駅周辺の店舗やビルの関係者もすべて監視対象になるのだ。

 そして、この法案があまりにも恣意的運用を可能にする曖昧な条文になっていることに対しては、与党推薦の有識者でさえ懸念を示す事態となっている。

 それは昨日14日におこなわれた参院内閣委員会での参考人質疑でのこと。与党が推薦した東京財団政策研究所研究員の吉原祥子氏は、「条文案を読むだけでは様々な憶測が広がる恐れがあることを痛感した。しっかりと議論をしていかなければ、国民の様々な解釈を呼んでしまう」と懸念を示したのだ。

 与党が推薦した参考人さえ懸念を示した、穴だらけの欠陥法案。前述したように立法事実もなく、本来であれば法案を取り下げるのが筋だ。ところが与党は、“身内”の参考人からも疑義が呈されるという異例な事態に対し、参考人の意見をもとに法案を見直そうとするでもなく、むしろ昨日の参院内閣委員会でそのまま採決を強行しようと画策。野党が自民党の森屋宏内閣委員長の解任決議案を参院に提出してこれを阻止したが、本日夕方、この解任決議案も否決された。与党側は本日中の可決・成立を狙っているという。

 時の権力が市民の監視、弾圧をおこなうことを可能にする、“治安維持法の復活”と呼ぶべき内容の「土地規制法案」。そもそも菅政権は新型コロナ対策として十分な支援策も打ち出しておらず、いま国会を閉じようということ自体がありえないというのに、その国会閉会を前に、菅政権はまさしくいま、どさくさ紛れでこの危険法案を成立させようとしようとしているのである。

 だが、問題はメディアにもある。「土地規制法案」について、その危険性を力を入れて伝えてきたのは琉球新報と沖縄タイムスの沖縄2紙としんぶん赤旗くらい。とくに在京テレビ局は最近になるまでほとんど報じてこなかった。この体たらくだと、たとえ法案に反対する立憲民主党と日本共産党が徹底抵抗して深夜国会に持ち込まれても、法案の問題点が報じられることもなく、「また野党が税金の無駄遣いをしている」という批判にすり替えられていくのだろう絶望的と言うほかはない

野尻民夫
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 最後に、【取り返しのつかない土地規制法案――参院で参考人として意見を述べました/馬奈木厳太郎 弁護士】(https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021061500001.html)の一部抜粋。

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https://webronza.asahi.com/politics/articles/2021061500001.html

取り返しのつかない土地規制法案――参院で参考人として意見を述べました
国会は何のためにあるのか。立法事実もなく国民に大打撃の法案は廃案しかない
馬奈木厳太郎
 弁護士
2021年06月15日
原発|土地規制法案|安全保障|強行採決|沖縄

■与党が衆院強行採決した法案。参院内閣委の参考人質疑に出席

 土地規制法案について、論座でこれまで2回にわたって論じてきました。

欠陥だらけの土地規制法案――政府の裁量濫用で市民活動制限の恐れ(4月26日)」
矛盾深まる土地規制法案――数百万人の私権制限の恐れ。入管法に続き廃案しかない(6月2日)」

 衆議院内閣委員会で与党が強行採決した5月28日頃から、メディアの報道が増え、法案の問題点も徐々に知られるようになってきました。

 そうした状況の変化も受けて、参議院では、6月14日に法案を審議している内閣委員会が参考人質疑を行い、吉原祥子氏(東京財団政策研究所研究員)、半田滋氏(防衛ジャーナリスト)とともに、私も参考人の一人として出席しました。そこで、本稿では、参考人として意見陳述した内容と質疑のやりとりをご紹介するとともに、質疑を終えて思うところを述べたいと思います。

 では、まずは参考人質疑の際に述べた内容をご紹介します。以下が全文となります。

………。

■内閣総理大臣の内閣総理大臣による内閣総理大臣のための法案 …
■「官製風評」で不動産に大打撃。政府は冗談のような答弁 …
■根拠欠落、現場感覚もない政府答弁 …
■なぜ原発が対象なのか。理由明かさぬ政府 …
■周辺住民は被害者、被害をもたらすのは施設。事故当事者の政府は考え改めよ …
■首相に限定のない権限、地方自治体は下請け機関扱い …
■強制収用のおそれ。大戦の反省による原則覆すな …
■だれも止められず、事後検証もできない …
■政府が国民を監視できる内容。立憲主義の原則と正反対 …
■沖縄を丸ごと監視下に置く発想 …
■沖縄の民意や自治を、またも踏みにじるのか …
何のための国会か。まだ間に合う。いったん取り下げを


■質疑で法案の理不尽さ次々に

 意見陳述のあと、各委員の方から、何点かにわたって質問をいただきました。主なやりとりとしては、立法事実(法整備を必要とする事情があるかないか)に関するもの、実行行為の以前から処罰対象とする考え方についてのもの、特定の外国勢力を脅威と扱うような考え方に関するもの、処罰の明確性が充分ではないことについてでした。私からは大要以下のように述べました。

     (拡大土地規制法案を巡り参考人質疑をした参議院内閣委員会。
      中央が筆者=2021年6月14日、筆者提供)


■立法事実がないのは明白。法整備のそもそも論が問われ続けたのは異例

 まず、立法事実についてです。

 「いったいいま私たちの社会がいかなる状態にあるから、こうした規制が正当化されるというのか、というのが私の第一印象です。政府は、外国資本による防衛施設周辺の土地購入が安全保障上のリスクだとして、この法案の提案理由を語っています。立法事実があるのかと、質疑でも多くの時間が費やされてきました。法整備を必要とする事情があるのかというそもそも論が、これだけ問われた法案も、あまり例がないと思います。
 すでに衆議院段階で、立法事実がないということは明らかになったと思われますが、念のため申し上げておくと、立法事実は、法案の内容がその法整備を必要とする事実に対応し、充足するものである必要があります。仮に、政府が述べるように、防衛施設の周辺土地が外国資本に購入された事実が何らかの安全保障上のリスクだとして、それに対応するためにここまでの規制を及ぼし、ここまでの権限を与えなければならないのでしょうか。
 リスクとされるものの程度に比して、規制内容が完全にバランスを崩していると考えます。それはすなわち、立法事実足りえないことを物語っています」と述べました。


■実行行為以前から処罰対象、際限なく拡大の恐れ。予測可能性の大原則に抵触

 次に、今回の法案では、実行行為の以前から処罰対象としていることをどう考えるかという点についてです。

 「おそれを理由に規制を始めると、どこまでもそのおそれは尽きることがありません。時間軸がどこまでも前倒しにされ、範囲が際限なく拡大される危険性があります。勧告や命令を出す根拠として、機能を阻害するとかその明らかなおそれという風に定めていますが、この機能という用語をキーワード・鍵概念としたことが、行為の特定を大変曖昧なものにしてしまっています。これまでの日本の法律で、罪となる事実を機能に着目するという曖昧な形で規定したものはないのではないかと思います。
 では、そうなのになぜ今回は機能としたのか。それは、行為に着目する形ではとらえきれない、行為とは評価できないものも含めて対象にしたかったからと考えざるをえません。共謀罪がその一つの先例ですが、実行行為の前の準備行為や計画であっても処罰対象としています。今回の場合、電波を飛ばす前の段階、偵察行為と評価できる以前の段階とか、そうした段階で何らかの規制をかけたい、そういう考えから、保護法益を機能という形に整理したのだと思います。
 しかしながら、こうした可視化しづらいものを保護法益とするやりかたは、罰則を予定する場合の大原則である予測可能性と抵触することになりかねません。今回の法案は、まさに抵触していると思います」と述べました。


■憲法と相容れないゼノフォビアやヘイトの発想

 3点目の、特定の外国勢力を脅威かのように扱うという発想についてです。「そもそもが、外国資本がどうのこうのという発想そのものが、実態としては行為に着目するのではなく属性に着目する発想です。しかも、国籍という大括りの属性に着目し、特定の国を潜在的な脅威であるかのように扱うものですが、この発想自体が、ゼノフォビア(外国人嫌悪)であり、ヘイトです。その前提には、日本の社会がホモソーシャルだという誤った認識があります。
 こうした考え方は、個人主義を基調とする日本国憲法とは相容れるものではありません。運用に支障がないとされているなか、抽象的なおそれで、それこそ具体的な支障の例の1つも挙げないで、これだけの権利制限や規制を行おうというのはありえないです。
 必要なのは立法ではなく、そうした認識を変えることです。多様な価値観が認められ、多文化社会となっているときに、ホモソーシャルでゼノフォビア的な発想は克服されなければなりません。今国会では、LGBT法も同じですが、議員の方々のそうした意識が、非常に浮き彫りになったのではないかと感じています」と述べました。

     (拡大土地規制法案を与党の強行採決により可決した
      衆議院内閣委員会=2021年5月28日)


■全てを閣議や政令に委ねる法案。できてしまうと止めるのが大変

 明確性が充分ではないという点については、「一つ条文をご紹介します。『何人といえども要塞司令官の許可を得るにあらざれば要塞地帯内水陸の形状を測量、撮影、模写、録取することを得ず』。これは要塞地帯法の条文です。戦前の法律ですが、何をしてはいけないのかが明確に書いてあります。
 いまは戦後です。全てを閣議決定、政令、府令に委ねる。それなら国会はいらないと思います。
 こうした法律は、いったんできてしまうと止めるのはなかなか大変です。いまならまだ間に合います。内閣委員のお一人お一人が問われている」と述べました。


■参考人全員が法案に懸念示す。廃案しかありえない

     (拡大参議院内閣委員会に出席した3人の参考人。
      左が筆者=2021年6月14日、筆者提供)

 参考人質疑を終え、職場である法律事務所に戻ると、委員会が散会ではなく休会となっており、14日中の委員会採決を与党が求めているというニュースが入ってきました。参考人質疑というのは、採決を行うための通過儀礼にすぎないのだとしたら、審議はいったい何のためにあるのかということになるのではないかと思います。

 その後の報道によりますと、与党が14日中の採決を提案しましたが、野党側は応じず、立憲民主党と共産党は委員会運営を問題視し、参議院内閣委員長の解任決議案を提出しました。これに対し、与党は15日の参議院本会議で解任案を否決して同日中に法案を委員会採決する方針と伝えられています。15日中の本会議可決、成立も視野に入れている模様です。

 今回の参考人質疑では、3人の参考人のいずれもが法案に懸念を示し、規制自体は必要だとの立場の委員も、法案によって新たな懸念を生み出すようなことがあってはならないと指摘していました。

 私は、廃案しかありえないと考えています。
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コメント
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●「第三者による再調査を」…《またも涙ぐんだ》赤木雅子さん、《その時、傍聴席から拍手が起きた。一人、また一人と数人が呼応した》

2021年06月28日 02時00分44秒 | Weblog

[※ 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日というトリガー(『報道特集』、2021年06月26日)↑]


(2021年06月26日[土])
リテラの記事【赤木ファイル公開で明白になった佐川元理財局長の直接指示! 改ざん指示は安倍首相から菅官房長官、菅から佐川のルートが濃厚に】(https://lite-ra.com/2021/06/post-5928.html)。
今西憲之さんによる、dot.の記事【518ページの「赤木ファイル」公開 近畿財務局は実名公開で本省キャリアは黒塗りの理不尽】(https://dot.asahi.com/dot/2021062200068.html)。
日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/赤木雅子さんに傍聴席から拍手「疑惑や不信を招く行為をこれ以上続けないで」】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/291022)。

 《ついに森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざんの経緯を記した「赤木ファイル」が公開された。…そして、本日明らかになった518ページにもおよぶ「赤木ファイル」は、そうやって必死に政府が隠してきた理由がわかる内容となっていた》。
 《財務省からの改ざん指示について、森友学園に配慮したこともなく、公務員として誠実、公正に対応してきたと、強い抵抗の意思を示していた》。
 《この言葉で締めくくり、またも涙ぐんだ雅子さん。その時、傍聴席から拍手が起きた。一人、また一人と数人が呼応した。数秒して拍手が収まると裁判長が静かに告げた。「静粛に願います」 そこで雅子さんの胸に去来したのは……。「超うれしいです。夫への拍手でもあるし、心から応援してくれているんだと、温かい気持ちになりました」 実は前の晩から歯が痛くなって体調は万全ではなかったのだ。それを補って余りある、すてきな拍手だった》。

 「第三者による再調査を」…《またも涙ぐんだ》赤木雅子さん、《その時、傍聴席から拍手が起きた。一人、また一人と数人が呼応した》。一方、財務相は、早くも、再調査しない旨を喧伝している。正気か?
 お得意のドロナワ泥縄は許されない。アベ様や元最低の官房長官、麻生財務相ら〝泥棒〟に再調査で真実を明らかにするという〝縄を綯う〟ことができる訳がない。調査される側である〝泥棒〟ではなく、速やかに、真の第三者による再調査を求む。

 《財務省…「二重殺人」とさえ言える》(古賀茂明氏)。
 《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》…その存否さえ明らかにしなかった卑劣な国。漸くその存在を認め、漸く公開された。ただし、黒塗りで…。#赤木ファイル の #黒塗りは許されない、という多くの声があったにもかかわらず。
 《赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」「忘れないこと」にかかっている人の心を持つ善良な官僚と裁判官を後押しするために、私たちは、雅子さんとともに声を上げ、闘い続けなければならない》(古賀茂明氏)。

 《新事実が次々に読み取れた》《■随所に「重大な新事実」 戻ってきた「夫」によって数々の新事実がわかった。それでも麻生財務大臣は「再調査はしない」と言う》。
 調査される側の論理のフテブテしさ…戦犯・財務相はなぜあんなに醜悪な態度なのか? 黒塗りされた赤木ファイルを返却し、恥ずかしくないのか?。
 《遺書に〈最後は下部がしっぽを切られる〉と綴って自殺を遂げた赤木俊夫さんの口癖は「ぼくの契約相手は国民です」というもので、改ざん行為にも涙を流してまで抵抗したという。…ひとりの人間の良心と正義を、この国の政治はどのように踏みつけにしたのか──》。

 《2017年2月26日に送られたメールの文面…などという生々しい指示が。さらには、このメールには、安倍昭恵氏をはじめ、安倍晋三首相(当時)や麻生太郎財務相といった政治家の名前を削除するための修正内容を具体的に指示する資料も付けられていたのだ》。
 2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日…アベ様のタンカ「私や妻が関係していたということになれば、総理大臣も国会議員も辞める」が改ざんの引き金だ。

 それから、《「森友学園」が、大阪府豊中市の国有地を8億円余りの値引きで購入していたことが2017年2月に発覚》…これまた、お維も絡んでるんですよね? 異常な教育方針にも、お維はずいぶんとご執心だったようだ。なぜ、認可したのか? 解明すべきことが数多有り。

   『●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》
            …その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を
   『●《赤木ファイル…国会では裁判に影響があると言い、裁判では影響がない
         と言う財務省の二枚舌》、そして、麻生太郎財務相の卑劣・冷酷
    《3月7日、3年前に財務省近畿財務局の職員赤木俊夫氏が命を絶った
     日だ。赤木氏は、森友学園への国有地売却決裁文書を改ざん
     させられた。不当な安値売却に安倍晋三総理(当時)の夫人昭恵氏の
     関与が疑われたが、安倍氏は「私や妻が関係していたということに
     なれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した。ところが、
     決裁文書には昭恵夫人らの名前があったので、これを消すために
     改ざんが行われたのだ》

   『●赤木俊夫さんが残してくれた証拠・記録「赤木ファイル」を《すべて
     黒塗りにされた「のり弁」状態》にするなど、絶対に絶対に許されない
   『●「赤木ファイル」を《探しもせず、目も通さずに調査を終えたのならば、
       調査の信頼性そのものを疑わざるを得ない》…黒塗りなど許されない
   『●《つまり、赤木雅子氏の裁判の勝敗は、私たち国民が「諦めないこと」
      「忘れないこと」にかかっている…私たちは、雅子さんとともに…》
   『●赤木ファイルと沖縄…《無視された小さな声を拾い集めることでしか、
         この国の正義は取り戻せない。今の政府にできるだろうか。》
   『●《国を動かすのはメディアにもできなかったこと》な赤木ファイルの
      黒塗りは許されない…アベ様ら=「カラスはやっぱり「黒い」です」
   『●赤木雅子さん「麻生大臣、安倍昭恵さん、安倍元首相の名前も出てくる。
        …再調査される側の立場。再調査しないという立場ではないと…」

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https://lite-ra.com/2021/06/post-5928.html

赤木ファイル公開で明白になった佐川元理財局長の直接指示! 改ざん指示は安倍首相から菅官房長官、菅から佐川のルートが濃厚に
2021.06.22 11:21

     (自民党HPより)

 本日22日、ついに森友学園への国有地売却をめぐる公文書改ざんの経緯を記した「赤木ファイル」が公開された。

 「赤木ファイル」は近畿財務局職員として改ざん作業を強いられ、自死にまで追い込まれた赤木俊夫さんが記したもので、妻の赤木雅子さんが国を相手取った訴訟で提出を要求してきた。ところが、政府は国会では「訴訟に影響を及ぼす」としてファイルの存否すら明らかにせず、一方で裁判所に対しては「ファイルは裁判に関係せず、存否について答える必要がない」などと回答矛盾も甚だしい姑息な二枚舌を使って「赤木ファイル」を隠し通してきた。

 そして、本日明らかになった518ページにもおよぶ「赤木ファイル」は、そうやって必死に政府が隠してきた理由がわかる内容となっていた。

 そのひとつが、改ざん当時、財務省理財局長だった佐川宣寿氏の直接指示を示す記述だ。たとえば、2018年6月に公表された財務省による調査報告書では、2017年3月20日に〈理財局長からは、同年2~3月に積み重ねてきた国会答弁を踏まえた内容とするよう念押しがあった。遅くともこの時点までには、理財局長も、決裁文書の書き換えを行っていることを認識していたものと認められる〉と記述。佐川氏の関与は要領を得ない表現によってぼかされていた。

 ところが「赤木ファイル」では、2017年3月20日におこなわれた財務省本省からの指示について、はっきりとこう記していた。

〈売払決議書(売払調書)は佐川局長から国会答弁を踏まえた修正を行うよう指示(調書の開示により新しい情報を与えることがないよう)があったとのこと〉

 ようするに、佐川氏は「決裁文書の書き換えを行っていることを認識していた」などというようなレベルではなく、直接、具体的に改ざん指示をおこなっていたのだ。財務省の調査報告書では佐川氏の関与について、〈応接録の廃棄や決裁文書の改ざんの方向性を決定付けたものと認められる〉〈一連の問題行為の全貌までを承知していたわけではない〉などとしていたが、やはり改ざんを直接指示していたのである。

 それだけではない。今回公開された「赤木ファイル」では、財務省がはじめて近畿財務局に対して改ざん指示をおこなった2017年2月26日に送られたメールの文面も添付。そこには、〈今後開示請求があった際のことを踏まえると、現時点で削除した方が良いと思われる箇所があります〉〈近畿局の決裁文書につづられている調書等を修正・差し替えするとともに、当該修正後の文書を本省にメール送付いただけますでしょうか〉などという生々しい指示が。

 さらには、このメールには、安倍昭恵氏をはじめ、安倍晋三首相(当時)や麻生太郎財務相といった政治家の名前を削除するための修正内容を具体的に指示する資料も付けられていたのだ。


■菅に調査を命じていた安倍 菅は首相秘書官となっている寺岡光博を使って……

 このように、佐川氏による直接指示といった新事実が判明したのだから、佐川氏はもちろんのこと、近畿財務局に対して改ざんを指示した財務省の人物に対する再調査が必要だ。ところが、政府はこの期に及んでも「赤木ファイル」にマスキングを施しており、近畿財務局に改ざんを要求した財務相本省の人物の名前などを黒塗りにして提出したのだ。

 その上、麻生太郎財務相は黒塗りにしたことについて「個人のプライバシーや情報セキュリティなどに限定した」と言い張り、「財務省としてできる限りの調査を尽くしており、再調査は考えていない」などと再調査を拒否したのである。

 すでに調査報告書との矛盾は明らかになっているというのに、何が「調査を尽くした」だ。しかも、調査報告書では〈今後、新たな事実関係が明らかになるような場合には、更に必要な対応を行っていくこととなる〉と記していたのだ。「赤木ファイル」とこれまでの政府の説明の矛盾点については、明日おこなわれる大阪地裁での口頭弁論などによって今後どんどん明らかになっていくはずだが、再調査の拒否当然、許されるものではない。「赤木ファイル」に基づいた第三者による再調査によって、改ざんの経緯をいまこそ明らかにすべきだ

 そして、その再調査によって解明が必要なのは、財務省だけではなく「安倍官邸」の指揮系統、つまり最初に改ざんを指示した人物のあぶり出しだ

 安倍官邸および財務省は「佐川が自分の答弁に合わせて文書書き換えを命じた」というシナリオで事を進めてきたが、一介の理財局長がこのような大規模な国家的犯罪を独断で実行できるわけがないのは当たり前の話。そもそも、佐川氏の当初の国会答弁は「適正に処理した」という当たり障りのないもので、佐川氏の答弁が強気なものに変わるのは、安倍首相私や妻がかかわっていたら総理も国会議員も辞めるという2017年2月17日の答弁以後のことだ。大きな政治の力、つまり官邸が佐川氏に改ざんを命じなければ、こんなことはできない

 しかも、安倍首相は「総理を辞める」宣言のあと、当時の菅義偉官房長官に「私の家内の名前も出ましたから、しっかりと徹底的に調べるように」と指示を出していたことを国会でも認めている。そして、菅官房長官はこれを受けて、同月22日に財務省の佐川理財局長と中村稔・総務課長、太田充・大臣官房総括審議官(いずれも当時)を呼び出しているのである。改ざんがはじまったのは、その2日後、2017年2月24日のことだ。つまり、ここで菅官房長官が佐川氏や太田氏らに改ざんを命じた可能性が濃厚なのだ。

 さらに、日本共産党が独自入手した2017年9月7日におこなわれた太田理財局長(当時)と国交省の蝦名邦晴航空局長(当時)らの話し合いを記録した文書では、太田氏は会計検査院の報告書への介入を口にすると同時に、こうも述べている。

「両局長が官邸をまわっている姿をマスコミに見られるのはよくない。まずは寺岡を通じて、官房長官への対応をするのが基本だ」

 この「寺岡」というのは、当時、菅官房長官の秘書官を務め、今年1月からは内閣総理大臣政務担当秘書官、つまり菅首相の首席格の秘書官となっている寺岡光博氏のことを指していると思われる。ようするに、当時、菅首相は右腕の寺岡氏を使い、会計検査院の報告や国会対応をどうごまかすかなどの相談をおこなっていたのだ。


■改ざんの発端にも関わらず、何一つ責任取らず、政治的復権を狙う安倍前首相

 もちろん、ここまでして菅氏が事実の隠蔽工作に走ったのは、森友学園に8億円も値引きして国有地が売却された背景に安倍首相の妻・昭恵氏の存在があり、その不自然な土地取引の内実や、昭恵氏の秘書による財務省本省への口利きの事実などが公になれば政権が吹き飛ぶと危機感を持ったからにほかならない。つまり、当時の安倍首相を守るために、官房長官だった菅首相が佐川氏らに公文書の改ざんを命じた疑いが強いのだ。

 ところがどうだ。「私や妻がかかわっていたら総理も国会議員も辞める」などと宣言し、改ざんにいたる原因をつくった安倍氏は、森友はもちろん、加計学園や「桜を見る会」といった政治の私物化問題について何ひとつ責任をとることもなく、新型コロナ対応で後手後手だと批判を浴びると「持病」を理由に首相をやめ、よりにもよって菅氏に首相の座を禅譲。公文書改ざん問題だけでも、2017~18年のあいだに安倍政権がおこなった虚偽答弁の数は少なくとも計139回にものぼると衆院調査局も認めているというのに、である。

 その上、ここにきて安倍氏は、自民党の憲法改正推進本部最高顧問のほか、数々の議員連盟の顧問に就任。党内での発言力を高めると同時に極右発言を連発することで支持者からの求心力を再び強め、最近では「再々登板」の声まであがっている。まるで何事もなかったかのように、完全に調子づいているのだ

 遺書に〈最後は下部がしっぽを切られる〉と綴って自殺を遂げた赤木俊夫さんの口癖は「ぼくの契約相手は国民です」というもので、改ざん行為にも涙を流してまで抵抗したという。「赤木ファイル」でも、冒頭に赤木さんは以下のようなことをつづっていた。

「現場の問題意識として決裁済の文書の修正は行うべきでないと財務省本省に強く抗議した。本省が全責任を負うとの説明があったが納得できず、過程を記録する」

 ひとりの人間の良心と正義を、この国の政治はどのように踏みつけにしたのか──。あくまで「赤木ファイル」は財務省本省から改ざん指示を受けた近畿財務局職員の赤木さんが作成したものであり、財務省本省に対しておこなわれた指示、つまり佐川氏の「上」にいた誰の指示によって改ざんがおこなわれたのかを解明することは難しいだろう。だからこそ、第三者による徹底した再調査によって、いまこそ本当の“犯人”を明らかにしなくてはならない。それは赤木さんのためだけではなく、当たり前の政治を取り戻すために、国民にとって必ず必要なものなのである。

(編集部)
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https://dot.asahi.com/dot/2021062200068.html

518ページの「赤木ファイル」公開 近畿財務局は実名公開で本省キャリアは黒塗りの理不尽
今西憲之
 2021.6.22 20:00 dot.

     (ファイルを残して亡くなった赤木俊夫さん(C)朝日新聞社)
     (「赤木ファイル」開示で会見した弁護団(撮影・今西憲之))

 学校法人森友学園への国有地売却をめぐる財務省の公文書改ざん問題で、自殺した同省近畿財務局職員赤木俊夫さん(当時54)が改ざんの経緯などを記した文書「赤木ファイル」が22日、妻・雅子さん(50)による大阪地裁での国家賠償請求訴訟で公開された。代理人弁護士事務所に届いた文書は500ページ以上にのぼり、赤木さん自身の手書きメモなど、生々しい内容もある。

     (【写真】公開された518ページの赤木ファイル)

 例えば、<本省の対応(調書等の修正指示)>という文書の冒頭に赤木さんはこう記していた。

<本省において、議員説明(提出)用に、決済文書をチェックし、調書の内容について修正するとの連絡受。本省の問題意識は、調書から相手方(森友)に厚遇したと受け取られるおそれのある部分は削除するとの考え。現場として厚遇した事実もないし、検査院等にも原調書のままで説明するのが適切と繰り返し意見(相当程度の意思表示し修正に抵抗)した>

 財務省からの改ざん指示について、森友学園に配慮したこともなく、公務員として誠実、公正に対応してきたと、強い抵抗の意思を示していた。
 さらにこう続く。

<本省の修正指示を受け、3月7日午前、速やかに部長に報告。本件事業は本省と協議し当初の定期借地権契約を締結している過程等が調書から削除されることは今後の検査院への説明等に支障が生じるため、現場の問題意識として既に決裁済の調書を修正することは問題があり行うべきではないと、本省審理室担当補佐に強く抗議した>

 赤木さんは文書にアンダーラインを引いて、強く抗議を示していた。

 財務省からの回答に対してもこう不満を記載していた。

<3月9日、A部長から局長に報告。今回の対応(修正等)は、本省理財局が全責任を負う。B局長の責任で対応すると発言(部長と本省幹部間で話をしたと思われる)。当局は一切修正作業を行わず、本省が修正作業を行うとの説明受(納得できず)>

 そして当時の担当者、佐川宣寿理財局長については以下の記述がある。

<本省で議員からの資料要求に対する、佐川理財局長への説明過程や、同局長からの指示等の詳細が当局に還元(説明なし)されず、詳細が不明確のまま、本省審理室(担当補佐)からその都度メールで投げ込まれてくるのが実態。本件の備忘として、修正等の作業過程を下記の通り記録しておく>

 財務省が高圧的に修正を求め、やむにやまれず応じるしかなかった様子が書かれていた。それゆえ公文書改ざんの過程を記録した「赤木ファイル」を残すことを決めたとも書かれていた。

 赤木さんは財務省の改ざん指示を一覧表にまとめて、添付していた。

<佐川理財局長に説明後、再修正>
<売払決議書(売払調書)は佐川局長から国会答弁を踏まえた修正を行うように指示(調書の開示により新しい情報を与えないよう)があったとのこと>

 佐川氏から具体的な指示があったとしか思えない、改ざん要求も残されていた。

 3月25日土曜日深夜1:24に財務省理財局の担当者(氏名は黒塗り)がこんなメールを送信している。

<今後(会計検査、開示請求、国会、議員等)、外部提示する可能性のある文書セット(案)を送ります>

 財務省が国会議員、政治への忖度、配慮をしていたことがうかがえる内容だ。赤木さんが改ざんを余儀なくされた公文書には、政治家の名前が書かれているものがいくつもあった。担当者が後日、さらに<マーキングしておきました>と改ざんする部分を示したメールを送信していた。

 <学校法人 森友学園の概要等>という文書だ。

<理事長 籠池康博氏は「日本会議・運営委員」を始めとする諸団体に関与>

<国会においては、日本会議と連携する組織として、超党派による「日本会議国会議員懇談会」が平成9年5月に設立され、現在、役員に特別顧問として麻生太郎財務大臣、会長に平沼赳夫議員、副会長に安倍晋三総理らが就任

<(参考)森友学園への議員等の来訪状況
 平成20年11月 中山成彬議員(衆・・比例九州)講演会
 平成25年9月  平沼赳夫議員(衆・・岡山3区)講演会
 平成25年11月 日本維新の会女性局(三木圭恵議員、杉田水脈議員、
          上田小百合(原文ママ、上西の間違いと思われる)
         (いずれも衆・・比例近畿)等)視察
 平成26年4月 安倍昭恵総理夫人 講演視察

 安倍前首相、昭恵夫人、麻生財務相など政治家の名前が登場する部分は軒並み、削除をしたと記されていた。また、森友学園への国有地売却を時系列で詳細に記した<調書>の5枚目についている<別紙>には以下の記述があった。

<なお打合せの際、「本年4月25日、安倍昭恵総理夫人を現地に案内し、夫人からいい土地ですから、前に進めてくださいとのお言葉をいただいた。」との発言あり。(森友学園籠池理事長と夫人が現地の前で並んで写っている写真を提示)。>

 この4行や鴻池祥肇参院議員(故人)や北川イッセイ衆院議員、前出の平沼氏の名前も削除されていた。別紙はA4サイズで3枚に及ぶが、10行ほどを残すだけで、ほとんどが削除された。とんでもない改ざんだった

 また、メディアの動きも気にしていた模様で2月26日、財務省理財局の担当者が赤木さんに<【取扱注意】本日(26日(日))18時、森友学園がNHKの取材に応じる>というタイトルで<本日の近畿地区のNHKニュースについても、注意を払っていただき、放送されましたら、その内容を当方に送付方お願いします>と報告を求めていた。

 また、<変更後><差し替え前>など、赤木さんが手書きしている文字もある。だが、赤木ファイルの財務省の担当者の名前はほとんどが黒塗りで誰なのかわからない。一方、近畿財務局の関係者は赤木さんの上司だった人物はじめ、黒塗りになっていない人が複数いた。

 改ざんの指示をした側は隠し、赤木さんらやらざるを得なかった側はオープンになっていたのだ。

 「赤木ファイル」開示を受けて21日午後に会見した赤木さんの弁護団は、「ファイルの公開は第一歩」と評価した。

「財務省からのメールを見ると財務省、佐川氏の関与は明らか。2月に赤木さんが休日なのに呼び出されたメールでは、すでに政治家の文書が添付されている。また森友学園が有利にとれる内容がすべて訂正されているように思える。赤木さんは抵抗したが、改ざんせざるを得ない状況に追い込まれたのがよくわかります。この裁判だけではなく、国会でも真相を明らかにしてほしい」(弁護団)

 そして妻の雅子さんは弁護団に「これは主人の字と手書きの文字だ」「指示している財務省側のメールを送信した指示者の名前が黒塗りで隠されている」などと感想を語ったという。

「今後は赤木ファイル原本の開示や発見された経緯などを財務省に裁判で説明を求めたい」(弁護団)

 森友学園問題を国会で追及してきた福島伸享元衆院議員はこう語る。

「財務省は責任を赤木さんら近畿財務局に押し付けるようなやり方をしていたのではないのか」

 福島氏は財務省が赤木さんらに宛てたメールで名前が登場。福島氏からの資料要求にについて財務省が<近畿(財務局)に探させているけどなかなか…>とごまかし、引き延ばすような文言もあった。福島氏はこう話す。

「私は官僚だったので、絶対に決裁文書があると要求を続けた。引き延ばして、公文書を改ざんする時間稼ぎだったのでしょうかね。公開されたファイルは赤木さんら近畿財務局の名前は出ていて、財務省側の名前が黒塗りになっている。“キャリア隠し”ですね。本当にひどい。財務省は赤木ファイルだけではなく、まだ森友学園問題の真相にかかわる文書を隠しているはず。赤木ファイルをきっかけに、新たな文書が出てくるように期待したい」

 真相の解明が待たれる。

(AERAdot.編集部 今西憲之
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/291022

相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者
大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
赤木雅子さんに傍聴席から拍手「疑惑や不信を招く行為をこれ以上続けないで」
公開日:2021/06/25 06:00 更新日:2021/06/25 06:00

     (口頭弁論の後、取材に応じる赤木雅子さん(C)共同通信社)

 傍聴席で拍手が沸いた。それを耳にした赤木雅子さん(50)は涙ぐんだ。

「とっちゃん、みんな味方だよ。見ててくれるかな?」

 雅子さんの夫、赤木俊夫さん(とっちゃん)は森友学園への国有地値引きを巡り公文書を改ざんさせられ命を絶った。雅子さんは国などに裁判を起こし、夫が改ざんの詳細を記録した文書「赤木ファイル」の開示を求めた。裁判前日の22日、518ページに及ぶ赤木ファイルが開示されると、新事実が次々に読み取れた

「佐川氏の名挙げ指示」「改ざん指示に抵抗の痕跡」

 報道各社が大きく伝えた。待望の赤木ファイルを見て雅子さんは法廷で何と発言するのか? それがこの日の注目点で、33席の傍聴席に214人もの希望者が詰めかけた。証言台で雅子さんが訴えたことは……。

「赤木ファイルを見て、手書きの文字が夫の字だとすぐに分かりました。夫が苦しい立場に追い込まれながら、赤木ファイルを作ってメモを残してくれたのだと思うと、涙が出そうになりました

 実際、涙で声が詰まりそうだった。

赤木ファイルには、私の知らない事実がたくさん記載されていました夫が反対をしても一方的に改ざんを指示されて苦しんでいたことが分かりました佐川さんから国会答弁を踏まえた修正を行うように指示があったという記載もありました

 新事実が明らかになっても麻生財務大臣は「再調査はしない」と言う


■「第三者による再調査を」

国が夫の代わりに、国民の皆さんに何があったのかすべてを明らかにするべきだと思いますそのためにも、赤木ファイルで明らかになった新事実をもとに、第三者による再調査を実施するべきだと思います

財務省の皆さんが改ざんの具体的経緯を明らかにしないことは、国民の疑惑や不信を招くような行為です疑惑や不信を招くような行為をこれ以上続けないことを、私は心から願っていますし、夫も同じように願っていると思います

 この言葉で締めくくり、またも涙ぐんだ雅子さん。その時、傍聴席から拍手が起きた一人、また一人と数人が呼応した。数秒して拍手が収まると裁判長が静かに告げた。

「静粛に願います」

 そこで雅子さんの胸に去来したのは……。

超うれしいです夫への拍手でもあるし、心から応援してくれているんだと、温かい気持ちになりました

 実は前の晩から歯が痛くなって体調は万全ではなかったのだ。それを補って余りある、すてきな拍手だった
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●《決定的に重要な証拠》《改ざんの詳細が記されたという“赤木ファイル”》…その存否さえ明らかにしない卑劣な国に「文書提出命令」を

2021年02月24日 00時00分33秒 | Weblog

[※ 赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れている… (『報道特集』、2020年9月12日)↑]


 (2021年02月20日[土])
日刊ゲンダイのコラム【相澤冬樹 森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記/「赤木ファイルは必ずある」決戦の3.22は雅子氏の誕生日】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/285394)。

 《俊夫さんは生前、妻の雅子さんに繰り返し「自分のやってしまった犯罪行為はすべて書き残してある」と語っていた。上司だった池田靖さんも、その文書が確かにあることを雅子さんに打ち明けた》。

 《赤木ファイル》…国はその存否さえ明らかにしない卑劣さ。さっさと公開せよ! まさか、亡失、あるいは、故意の隠滅のために廃棄なんてことはないでしょうね? 裁判所は、「文書提出命令」を早く! 《赤木ファイルが提出されることは、二度と決裁文書の改ざんが行われないようにするためにも、二度と夫と同じような目にあう国家公務員が出てこないようにするためにも、とても意味がある》。

 Choose Life Projectのインタビュー映像【2/16 “赤木ファイル”の開示を求めて 提訴から1年 雅子さんに聞く #赤木さんを忘れない】(https://www.youtube.com/watch?v=GgWWjLT7vTg)によると、《2021年2月16日(火)20:00​-21:00​ 「Dialogue for People」との共同企画。森友文書の改ざんを強いられ後に自死した近畿財務局職員の赤木俊夫さん。改ざんの詳細が記されたという赤木ファイル”の存在を国は認めるのか。17日の裁判を前に安田菜津紀さんが赤木雅子さんの思いを聞きました #赤木さんを忘れない​ 【出演】安田菜津紀(NPO法人Dialogue for People副代表/フォトジャーナリスト) 赤木雅子(元財務省近畿財務局・職員 赤木俊夫さんの妻)》。



【2/16 “赤木ファイル”の開示を求めて 提訴から1年 雅子さんに聞く #赤木さんを忘れない
 (https://www.youtube.com/watch?v=GgWWjLT7vTg

   『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
                 財務省きっての花形ポストがプレゼント》
   『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
                  嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン
   『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
               自分の信念や理に反して悔しかっただろう》
   『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
        …《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?
   『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
     財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道
   『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
     《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達
   『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
      綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を
    《新事実満載 赤木俊夫さんの「手記」 …●平成30年2月の国会で
     (中略)麻生財務大臣や、太田理財局長(当時)の説明(中略)は、
     明らかに虚偽答弁なのです。》

   『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
     …《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要
   『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
     だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…
    《森友問題の決裁文書改ざんを強要され、自殺した近畿財務局職員・
     赤木俊夫さんが遺した遺書と手記が18日に公表されたタイミングで
     昭恵氏が花見に浮かれていた、という事実の大きさだ》。《そして、
     ついに赤木さんによる悲痛な遺書と手記が明らかになったというのに、
     昭恵氏はその内容を重く受け止めるどころか芸能人らと花見に
     興じていた──一体、どんな精神をしていたら、こんな行動を
     とることができるというのだろうか》

   『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
     《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長
   『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
      飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない
   『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
     社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》
   『●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から
     安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》
   『●《「改ざんした日からコロッと様子が変わって、口数も減って
     しゃべらなくなった」(赤木雅子さん)》…〝壊した〟犯人らはのうのうと…

   『●《菅義偉官房長官…「報告書に事実が書かれ、検察の捜査も行われ
     結論が出ている」と訴えを一蹴…雅子さんや遺族、そして世論は納得》?
   『●デモクラシータイムス《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きて
     いた夫が壊れたのはなぜか、「私は真実を知りたい」から》…に応えよ
   『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
     なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》
    《「これが財務官僚王国 最後は下部がしっぽを切られる
     なんて世の中だ」――。手書きの遺書に、こう書き残して亡くなった
     赤木俊夫さん(享年54)》。
    「《「僕の雇い主は国民です」と胸をはり…生きていた夫が壊れたのは
     なぜか、「私は真実を知りたい」》…赤木雅子さんの要望に応えよ。
     《安倍内閣を倒したいとか、追及したいということじゃなく、
     真実が知りたいただそれだけです》…それに応える義務がアベ様や
     財務相らにはある。アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、
     いま黒塗りになっている夫がうつ病になった経緯であるとか、
     出すのは簡単なことだ》」
    「アベ様の首相辞任表明を受けて、『報道特集』…で金平茂紀さんは
     「競馬の予想みたいな話題に行く前に、アベ政権の功罪について冷徹な
     検証をまずやることが必要じゃないか。安倍政権の負の遺産をキチンと
     清算して、教訓を次に活かしていくことがすごく重要なこと。…
     赤木雅子さんの言葉をちょっと補っておきますとね、「自分の夫は
     心の病気になって死を選んだんだ、と。病気で辞任する安倍さん
     だからこそ、その苦しみを理解できるはずだ。きちんと再調査を命じて、
     辞任してほしい」と仰っていた」」

   『●同感…《「安倍政権7年8カ月の功罪」…考えてみると、ぼくにとっては
         「罪」ばっかりで「功」はちっとも浮かばない》(鈴木耕さん)
    「官邸官僚の腐敗、《官庁が下請け機関》。アベ様や元・最低の官房長官の
     シモベ、下僕。滅私奉公ならぬ滅公奉「僕」(「僕」チン=アベ様)。
     赤木俊夫さんの「国家公務員倫理カード」は擦り切れていることが
     分かる。『報道特集』(2020年9月12日)で金平茂紀さんは
     「この文言を官邸官僚にきちんと読み返してもらいたい」と。
     元最低の官房長官による第3次アベ様政権(大惨事アベ様政権)でも、
     官邸官僚の腐敗までも《継承》していいのか?」

   『●【本音のコラム】:《前川喜平…「あべとともにさりぬ」というわけには
        いかない》《斎藤美奈子…「続・最悪」がないという保証はない》
    《加計問題では、安倍氏の親友加計孝太郎氏のため、本来認可できない
     獣医学部が認可された森友問題では、
     国有地の不当な安価での払い下げに関する決裁文書が改ざんされ、
     そのために赤木俊夫さんが亡くなった。安倍氏と親しい山口敬之氏は、
     伊藤詩織さんに性被害を与えたが、逮捕も起訴もされなかった。…
     安倍氏が辞めても専制的で欺瞞的で無責任な政権体質は、
     負のレガシーとして残るだろう。このままでは
     あべとともにさりぬというわけにはいかない。》

   『●東京新聞《菅義偉政権は、この問題の対処も「前政権を継承」…遺族の
      声から逃げることなく、政府はファイルを提出し、正直に説明すべき》

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/285394

相澤冬樹 大阪日々新聞・元NHK記者
大阪日日新聞(新日本海新聞社)論説委員・記者。1962年宮崎県生まれ。東京大学法学部卒業。1987年NHKに記者職で入局。東京社会部、大阪府警キャップ・ニュースデスクなどを経て現職。著書『安倍官邸vs.NHK 森友事件をスクープした私が辞めた理由』(文藝春秋)がベストセラーとなった。

森友遺族・夫の死を巡る法廷闘争記
「赤木ファイルは必ずある」決戦の3.22は雅子氏の誕生日
公開日:2021/02/19 06:00 更新日:2021/02/19 06:00

     (裁判後に会見する妻の赤木雅子さん(撮影:相澤冬樹))

 財務省近畿財務局森友学園との土地取引決裁文書を上司に改ざんさせられ、それを苦に命を絶った赤木俊夫さん。俊夫さんは生前、妻の雅子さんに繰り返し「自分のやってしまった犯罪行為はすべて書き残してある」と語っていた。上司だった池田靖さんも、その文書が確かにあることを雅子さんに打ち明けた。

 これは赤木雅子さんが真相解明を目指し国などを訴えた裁判で、決定的に重要な証拠となる。そこで赤木さんと弁護団はこの文書を「赤木ファイル」と名付け、国に対し証拠として提出するよう求めた。ところが国は「赤木ファイル」は裁判の争点にならないとして、文書があるのかないのか、存在すら明らかにしない。だが本人も上司も存在を認めているのだ。あることは間違いない。

 そこで赤木さんは、裁判官が強制的に文書の提出を求めることのできる「文書提出命令」を国に対し出して欲しいと、裁判所に申し立てた。そして17日の法廷で前回に続き本人が意見を読み上げた。

赤木ファイルが提出されることは、二度と決裁文書の改ざんが行われないようにするためにも、二度と夫と同じような目にあう国家公務員が出てこないようにするためにも、とても意味があると思います。何より夫の遺志に沿うものだと思います。裁判官の皆さま、ぜひとも国に対して文書提出命令を出してください。よろしくお願い致します」

 裁判が終わった後、裁判長が国の代理人に、文書のあるなしについていつ明らかにするつもりか促した。国が5月6日と回答すると、それは余りに先だと指摘。「異動などがありますので」と国が言い訳するとすかさず突っ込んだ。「異動って4月1日ですよね。まだ2月ですよ」。そして、非公開で行う当事者の協議を3月中に行いたいとして、国に日程の都合を尋ねた。


■「ビンゴだわ」

 3月18日を国が拒否した時、赤木さんは感じた。「去年、この裁判を起こした日、夫の遺書を公開した日だ。その日を嫌がったんだな」。次に裁判長が22日を挙げると、国はその日程に応じた。だが……「それって私の誕生日じゃないの。ビンゴだわ」。

 決戦は誕生日。金曜日ではないが。この日、国は再び文書のあるなしについて回答を裁判長から求められるだろう。50歳の節目となるこの日、赤木さんは夫が見立ててくれた服を身に着け、決戦に臨むつもりだ。
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●リテラ《このような政治の私物化が疑われる事例は安倍晋三・前首相の時代から頻発している問題…安倍前首相を「継承」する菅首相も同じ》

2020年11月16日 00時00分17秒 | Weblog

[※歴代自民党内閣は「国民のために働」いていなかった!? 縁故主義・政権の私物化もアベ様から《継承》 (日刊ゲンダイ 2020年10月14日)↑]


日刊ゲンダイのコラム【中村敦夫 末世を生きる辻説法/「政治家の覚悟」唯一まともなのはカットしたこの文脈だけ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280677)。
リテラの記事【新潮が報道 菅首相と「第二の森友事件」の相手とのもうひとつの疑惑 所有ビルを事務所費問題発覚後に買い取ってもらっていた】(https://lite-ra.com/2020/10/post-5686.html)。

 《この初版本には、実に立派なことが書かれている。「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、その作成を怠ったことは背信行為」 これは、当時の民主党政権の公文書管理を批判した部分である。自民党が復権し、安倍・菅コンビ内閣になると、この政権は本のタイトルを悪用した方向へ暴走し始めた。内閣の人事権を過剰に行使し、官僚の将来を人質にとった。脅かしを武器に、政権の暴走や違法行為に、彼らを巻き込んだ。とんでもない「官僚を動かせ」だった》。
 《菅義偉首相に一大スキャンダルが噴き出した。…「第二の森友事件」と銘打ち、菅首相のタニマチが公有地でぼろ儲け」「異常すぎる特別扱いの払い下げ」」について報じたからだ》。

 新書から《政治家の覚悟》を削っても、ブーメランは消えない。憎き《悪夢のような民主党政権》に対するド正論《政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為》、カッコイイ! なぜ削ったのでしょうか? 不思議だ。

   『●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、
           「国民への背信行為」を自分自身で行っている
    「リテラの記事【菅官房長官が壊れ始めた! 会見で「ここは質問に
     答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」】…
     《過去には公文書の重要性を訴えていたのに、そのことすら
     記憶にない――。…菅氏は野党時代の2012年に出版した
     『政治家の覚悟』(文芸春秋)で、「政府があらゆる記録を
     克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。
     その作成を怠ったことは国民への背信行為」と記していた》 」

   『●ブーメラン…「政治家も責任を取らない結果、政府は無責任体制に
     陥り、国家運営の著しい停滞を招いた」by (当時野党)自民党アベ様
    「【[大弦小弦]安倍首相の「責任」】…。《…▼「政治家も責任を
     取らない結果、政府は無責任体制に陥り、国家運営の著しい停滞を
     招いた」。12年10月31日の衆院本会議で、当時の
     民主党政権を批判した安倍首相の言葉だ。今、ブーメランのように
     返っている。(吉川毅)》」

   『●《悪夢…民主党》総裁選では「全国で遊説することなく、国民に広く
      考えを示さず、政策論争を深めなかった」と当て擦っておきながら…
    「日刊ゲンダイの記事【菅氏「党員投票すべき」発言ブーメラン
     世襲制限も腰砕け】…《これで首相が務まるのか。2日、自民党総裁選に
     出馬表明する菅官房長官。党内からは「政策の継続性」を求める声が
     上がっているが、菅長官に継続性は期待できそうにない。過去の発言が
     “ブーメラン”となり、SNSで話題になっている。…
     〈候補者は民主党議員の顔色をうかがい、多数派工作に終始
     〈自民党が総裁を選ぶ際には、全国で遊説を行いって(原文ママ)
     国民に広く考えを示し、政策論争を深めてきました〉と
     ブログで猛批判していた》」

   『●スガ様の御著書『政治家の覚悟』から「粛々」と、こっそりと
     《「公文書の管理の重要性」を訴える記述》を削除…が意味するものは?
   『●《政治家の覚悟》をかなぐり捨てる――著書から削除・隠蔽すれば
       ブーメランが後頭部に刺さることが無いと思っているオジサン

 さて、〝箕部幹事長〟といい、元最低官房長官といい醜悪です。

   『●無《責任政党》内人事、大惨事アベ様政権・「官邸官僚」人事…
     見るに堪えないメンバーで数々の腐臭漂うアベ様案件に蓋をする気満々
   『●《半沢が箕部幹事長と対峙するシーンの長台詞は、まるで私利私欲に
     まみれた今の自民党政権に対する怒りの言葉のようだった》…現実は?
    「日刊ゲンダイの記事【半沢直樹には快哉を叫び政権支持7割
     ドラマと現実なぜ乖離】…。…【ワダアキ考 
     〜テレビの中のわだかまり〜 武田砂鉄/半沢直樹と日本社会】」

   『●《「これは『半沢直樹』そのまんま」「リアル『半沢直樹』だ!」
     「箕部幹事長はやっぱり二階だったのか」》…キングメーカー気取り

 新たなスガ様案件登場。
 日刊ゲンダイの記事【菅首相の“オトモダチ”に「公有地払い下げ」の異様な経緯】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280645)によると、《「『第二の森友事件』! 『菅総理』タニマチが公有地でぼろ儲け」――。衝撃的なタイトルの記事だ。29日発売の「週刊新潮」が、菅首相のお膝元で起きていた「異常すぎる特別扱い」の土地売買を報じ、政界に激震が走っている。…2015年に神奈川県の県有地が「保育所や学生寮の設置」を条件に破格で民間業者に売却されたが、条件は守られず、転売された。情報公開請求で県の内部資料を検討すると、<経緯の異様さと、菅総理の影や形が立ち上がってくる>というのだ。横浜市保土ケ谷区の3000平方メートルほどの土地を県から購入したのは、横浜市内の「㈲成光舎」という会社の河本善鎬代表。菅首相との関係は古く、<ある県議から紹介されて市議時代の菅さんと知り合った。以来、本人も菅さんとの関係を自慢していましたから、県の政界では『菅さんの太いスポンサー』として知られた存在でした>という県政関係者のコメントが紹介されている》。
 言葉も出てきません。正に『第二の森友事件』。アベ様とやってることが同じ。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/280677

中村敦夫 末世を生きる辻説法
「政治家の覚悟」唯一まともなのはカットしたこの文脈だけ
公開日:2020/10/30 06:00 更新日:2020/10/30 06:00

     (野党時代は民主党政権の公文書管理を批判していたのに…
      (C)日刊ゲンダイ)

 菅首相は2012年、後援会向けの単行本を出版したことがある。この年は民主党政権時代で、菅は野党の一議員に過ぎなかった。

 本のタイトルは、「政治家の覚悟 官僚を動かせ」であった。

 ところで、この初版本には、実に立派なことが書かれている。

政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、その作成を怠ったことは背信行為

 これは、当時の民主党政権の公文書管理を批判した部分である。

 自民党が復権し、安倍・菅コンビ内閣になると、この政権は本のタイトルを悪用した方向へ暴走し始めた。内閣の人事権を過剰に行使し、官僚の将来を人質にとった。脅かしを武器に、政権の暴走や違法行為に、彼らを巻き込んだ。とんでもない「官僚を動かせ」だった

 この悲劇の典型は、安倍夫妻と詐欺師が共謀した森友学園事件だ。公文書改ざんを強要された財務省の役人が、後に自殺する結果となった。「政治家の覚悟」とは、これでも知らぬ存ぜぬを通すことなのか。

 ところで、菅内閣は出だしの世論調査で高支持率を獲得したが、「学術会議」スキャンダルで墓穴を掘った。支持率は1カ月で、10ポイントも下落した。国民は、政権のレベルの低さに絶望したのだ。

 政権にとっては、「反知性主義者」とか、「答弁は、役人の作文を棒読み」といった評判が広がるのもまずかった。本の一冊も出して、見えを張りたかったのか。

 しかし、「不得意科目で張り切ると、大やけどする」と俗に言う通り、この再版本は、菅首相の汚点を拡大することになった。

 新書版のタイトルは「政治家の覚悟」に短縮し、「官僚を動かせ」はカット。新たに最近のインタビューなどをつけ足した。

 ところが、びっくり、「議事録の作成を怠ったことは背信行為」という一連の文章は、奇麗サッパリ消えてしまった

 おそらく、この本で唯一まともなのは、ここの文脈だけではなかったろうか。よほど森友事件の公文書改ざんを掘り返されたくなかったのだと思われる。

 しかし、都合の悪い部分だけをカットするのは、省略ではなく、悪意に満ちた改ざんと同じだ。何かを隠そうとすると、嘘と小細工が次々と重なっていく。

 こざかしい人格を、国のトップにいただく国民は、とても幸せとは言えない。
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https://lite-ra.com/2020/10/post-5686.html

新潮が報道 菅首相と「第二の森友事件」の相手とのもうひとつの疑惑 所有ビルを事務所費問題発覚後に買い取ってもらっていた
2020.10.29 11:21

    (自由民主党公式サイトより)

 菅義偉首相に一大スキャンダルが噴き出した。本日発売の「週刊新潮」(新潮社)が、「第二の森友事件」と銘打ち、菅首相のタニマチが公有地でぼろ儲け」「異常すぎる特別扱いの払い下げ」」について報じたからだ。

 記事によると、菅首相が横浜市議会議員時代から付き合いがあるとされる河本善鎬氏が代表を務める「(有)成光舎」は、2015年に神奈川県横浜市保土ケ谷区にある県有地を購入。しかし、この公有地取引は非常に不可解なものだった。

 そもそも、この土地は2013年秋に一般競争入札がおこなわれる予定だったというが、問題の土地の隣接地権者だった同社は同年6月に「保育所と学生寮を併設した施設整備」を理由に土地取得に名乗りをあげた。だが、同社はパチンコホールの経営が主な業務で、保育所を設置できるの「能力や意欲があったかどうか疑問」を持たざるを得なかったという。にもかかわらず、神奈川県はわざわざ“横浜市長からの副申書(参考意見)が必要”などとアドバイス。さらに、実際に林文子・横浜市長は保育所整備が理由であることを挙げて黒岩祐治知事宛てに副申書を提出。これによって同年9月に県は同社と随意契約で売却する方針を固めたというのだ。ちなみに林市長といえば、2009年に民主党の推薦を受けて市長選に初当選を果たした人物ではあるが、菅氏にあっさり取り込まれ菅氏の操り人形」「菅氏の直系と呼ばれてきた人物だ。

 だが、土地取引はさらに怪しさを増してゆく。県は不動産鑑定をもとに売却額を約4億5700万円と決定したのだが、河本代表はこの額に納得せず、「3億円台の半ばくらい」ではないのかと反論。これを受けて県側は一般競争入札に切り替える意思を見せ、河本氏が訴訟をちらつかせても再鑑定には応じない姿勢をとっていたという。

 ところが、その後、県の姿勢は一変。2014年5月に再鑑定の実施を河本氏に伝え、さらに2015年1月には当初の評価額よりも約7000万円も安い約3億8800万円で成光舎に売却をおこなうのだ。しかも、驚くことに同社は売却された当日にこの土地を関連会社に転売。転売禁止の条件を反故にする明確な契約違反だが、県は「保育所建設は困難」という同社の言い分をそのまま認め、用途指定を解除。2016年8月に同社の関連会社は住宅メーカーに売却してしまうのだ。河本氏がこの土地を「5億円台半ばで売りに出していた」という証言もあるが、それが事実なら、約2億円近くを儲けたことになる

 まさに驚くような展開だが、問題は、一時は県も一般競争入札さえ辞さない構えだったというに、再鑑定に応じ、しかも当初評価額よりも低く売却したことだ。一体、この間に何があったのか。「週刊新潮」が入手した県の内部文書には、県との交渉における河本氏のこんな発言が記されていたという。

「対応によっては、知事、副知事、菅官房長官へ話しに行く」(2014年1月21日)
「いろいろとしっかり頼みますよ。納得がいかなければ、知事、副知事にも、官房長官にも行きますから」(2014年2月25日)

 森友学園問題では籠池泰典氏が近畿財務局の職員に昭恵氏との写真を見せた2014年4月28日以降、明らかに交渉の潮目が変わったが、この土地取引でも同じように「菅官房長官」の名によって神風が吹いたのではないのか──。そう考えずにはいられないだろう。

 というのも、河本氏と菅首相は知り合い」「支援者の関係を超えたものだからだ。


神奈川県との交渉記録に「対応によっては、知事、副知事、菅官房長官へ話しに行く」との記述も

 「週刊新潮」によると、河本氏は菅首相が国政で初当選を果たした1996年から2007年までのあいだに、「成光舎」名義で菅首相の関係政治団体に合計342万5000円もの献金をおこなってきたというが、深い関係を示すのはそれだけではない。

 第一次安倍政権では、伊吹文明文科相や松岡利勝農相、中川昭一・自民党政調会長(いずれも当時)らといった重要閣僚や党役員による「事務所費」問題が吹き荒れたが、2007年8月には、よりにもよって政治資金規正法を所管する総務相だった菅氏にも同様の問題が発覚。菅氏が代表を務める自民党神奈川県第2選挙区支部と政治団体「菅義偉後援会」は、菅氏が2004年末に5690万円で購入した所有ビルに「主たる事務所」を置いていたというのに、2005年分の政治資金収支報告書には計1956万円あまりもの事務所費を計上していたのだ。

 政治資金規正法の施行規則では、事務所費は家賃や電話代、切手代などといった事務所の維持に通常必要とされる費用を計上することになっている。そして、1956万円のうち家賃は405万円。つまり、菅首相は政治資金を悪用し、私的な資産形成をおこなっていた、というわけだ。

 この問題が発覚したことにより、すでに菅氏は安倍首相から総務相から官房長官への横滑り人事が伝えられていたものの内閣改造では立ち消えとなり、官房長官は与謝野馨氏に。菅氏は閣僚の座から降ろされてしまった。

 この事務所費問題は当時の菅氏にとって相当の痛手となったが、重要なのはここから。じつは、菅首相は問題となった自分が所有していたビルを、事務所費問題報道の3カ月後に「成光舎」に売却。さらに、翌2008年に菅首相は事務所を他のビルに移したが、それも河本氏の関連会社が所有するビルだったというのだ。

 所有者を変えたところで菅首相の不適切な事務所費問題がなくなりはしないが、問題追及を塞ぐために登場した人物が河本氏だったということは、菅首相との結びつきの深さを物語っているだろう。しかも、河本氏側が所有するビルに事務所を移したということは、河本氏側は「大家」であり、事務所費を支払う金銭のやりとりもあったということだ。だが、その大家と店子という関係は2011年に解消される。というのも、同年3月11日付の朝日新聞朝刊が当時の菅直人首相が在日韓国人から104万円の献金を受け取っていたと報道。政治資金規正法は外国人からの寄付を禁じているが、この献金をおこなっていた人物が河本氏だったのだ。ご存じのとおり、この報道があった午後に東日本大震災が発生したこともあり、菅直人氏の献金問題は大きな話題とはならなかったが、「週刊新潮」によると、同年9月に菅義偉首相は別のオーナーのビルに移ったという。

 しかし、2013年にはじまった土地取引の問題を考えれば、昵懇の関係はずっとつづいていたのだろう。今回、「週刊新潮」が入手した神奈川県の内部文書の記述や土地取引の経緯を見れば、県側の対応は異例なものと言わざるを得ない。しかも、そこでは菅官房長官の名前まで飛び出していたのだ。神奈川県知事の黒岩氏は菅氏の子飼いであり、これだけこじれた河本氏との土地取引の問題が、菅氏の耳に入っていないなどということは考えにくい。


■問題だらけの「GoToイート」で予約件数2.7倍の「ぐるなび」創業者も菅首相のパトロン

 まさしく森友学園を彷彿とさせる、菅首相と「パトロン」である河本氏の関係、そして公有地売却をめぐるこの問題。──だが、菅首相の「パトロン」との関係にスポットがあたったのは、これがはじめてではない。

 本サイトでもお伝えしてきたが、菅首相が官房長官時代から主導して進めている「GoToイート」キャンペーンをめぐっても、「GoToイート」事業に参加しているグルメサイト経営者が菅首相の有力なパトロン・後援者といわれている。それは「ぐるなび」の創業者で現会長の滝久雄氏だ。

 「GoToイート」事業には、事務委託費として最大469億円、オンライン部門には約61億円が投じられており、事業者の企画競争入札には18社が応募し、13社が選ばれている。「ぐるなび」はその13社のなかでも高額の委託費が配分されているとみられている。

 だが、その「ぐるなび」の滝会長は古くから菅首相の有力なパトロンといわれており、実際、菅氏が初当選した1996年から2012年にかけて、滝氏が会長を務める電車の中吊りなどを扱う広告代理店「NKB」や同社の子会社が、菅氏の政治団体に多額の寄付をおこなってきた。「週刊文春」(文藝春秋)9月24日号は菅首相と滝会長の関係について「菅氏が困った時に頼るのが滝氏」という証言を掲載している。

 しかも、菅首相と滝会長の関係は、寄付だけにとどまらない。なんと、菅氏は滝会長に、あの政権御用ジャーナリスト・山口敬之氏への資金援助まで頼んでいたという疑惑が報じられている。

 周知のように、山口氏は伊藤詩織さんへの性暴力事件で告発を受け、逮捕状が出されるも、当時の警視庁刑事部長・中村格氏(現・警察庁次長)によって直前でストップがかけられ、事件が握りつぶされてしまったことが明らかになっている。この中村氏は菅氏の秘書官も務めていた最側近の警察官僚で、逮捕状ストップも菅氏の意向があったのではないかといわれている。

 ところが、その山口氏に対して、菅首相と親しい「ぐるなび」滝会長の経営する広告代理店「NKB」が「顧問料月額42万円」や「交通費その他の経費」等を支払っていたことが明らかになっているのだ。


■菅首相パトロンの「ぐるなび」創業者に安倍御用ジャーナリスト・山口敬之氏への資金援助も依頼

 この問題を最初に報じたのは、「週刊新潮」2019年7月18日号。同誌には、山口氏はTBSを退社したあとの2016年11月に「NKB」の子会社と顧問契約を結んでいた事実、そして広告代理店関係者のこんな証言が掲載されている。

「この滝会長と菅さんが仲良しなんです。山口がTBSを辞めた後に、菅さんが”山口にカネを払ってやってくれないか”と滝会長に依頼したそうです。具体的には月42万円で、実際に払っているのは横浜にあるNKBの子会社。本体の方が業績がよくないので、そうなったということですが、子会社の経営陣は不満を抱えていたようです。“会社と何の関係もない山口に、ちゃんとした人を一人雇える額をなんで払わなきゃいけないのか”と」

 さらに、この関係者は、山口氏は滝会長の子会社に一度も出社したことがなく、「週刊新潮」が2017年5月に伊藤詩織さんへの準強姦疑惑の告発記事を出すと支払いを止めたことから、山口氏との顧問契約は「どうしても断れない特別な案件だったからと考えるのが自然」とも述べている。

 一方、「週刊新潮」は滝会長への“山口氏支援の依頼”にかんして菅氏を直撃しているが、言葉少なに関与を否定するだけで、「それ以上は言えない」などと、事実上、説明を拒絶したという。

 いずれにしても、菅首相と「ぐるなび」の滝会長がかなり昵懇な関係にあり、これまで菅首相がさまざまな協力・支援を受けてきたことは疑いようがない。「ぐるなび」は昨日28日、2021年3月期の連結最終損益が95億円の赤字になりそうだと発表したが、その一方で「GoToイート」により10月のネット予約件数は前年同月と比べて2.7倍に増えたという(10月23日までの実績)。「GoToイート」のポイント還元事業は大手グルメサイトを通さなければいけない制度になっており、「飲食店支援ではなくグルメサイト支援になっているのでは」と批判が起こっているが、こうした制度設計になったことと、菅首相と「ぐるなび」の親密な関係は影響していないのか

 このような政治の私物化が疑われる事例は安倍晋三・前首相の時代から頻発している問題ではあるが、今回の「週刊新潮」のスクープを見れば、安倍前首相を「継承」する菅首相も同じなのではないかと疑わざるを得ない。だが、両者には大きく異なる点があるだろう。

 安倍前首相の場合は「腹心の友」である加計孝太郎氏や、自身の熱狂的な支持者であり、かつ同じ極右思想の持ち主で妻・昭恵氏が校長を引き受けるなどの関係があった籠池氏など、縁故や思想によって政治を私物化していた。対して菅首相の場合は、その関係性以上に「金」の匂いがつきまとっている、ということだ。

 菅首相をめぐって今回あきらかになった不透明かつ不可解な公有地取引の問題は氷山の一角にすぎず、今後、このような「金」が絡んだスキャンダルがどんどん出てくることになるのか。注視したいところだ。

(編集部)
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●《「これは『半沢直樹』そのまんま」「リアル『半沢直樹』だ!」「箕部幹事長はやっぱり二階だったのか」》…キングメーカー気取り

2020年11月02日 00時00分34秒 | Weblog

[※歴代自民党内閣は「国民のために働」いていなかった!? 縁故主義・政権の私物化もアベ様から《継承》 (日刊ゲンダイ 2020年10月14日)↑]



リテラの記事【二階幹事長はやはりリアル『半沢直樹』!? 文春が報じた“カジノ候補隣接地”問題だけではなく日本航空の高値土地購入にも関与か】(https://lite-ra.com/2020/10/post-5673.html)。

 《「これは『半沢直樹』そのまんま」「リアル『半沢直樹』だ!」「箕部幹事長はやっぱり二階だったのか」 今週、ドラマのような疑惑…ネットがざわついている。自民党の二階俊博幹事長と家族ぐるみで深い関係にある後援企業が、和歌山のカジノIR)誘致候補地に隣接する土地約3000坪を買っていた、と報じたのだ》。

   『●《半沢が箕部幹事長と対峙するシーンの長台詞は、まるで私利私欲に
     まみれた今の自民党政権に対する怒りの言葉のようだった》…現実は?
    「日刊ゲンダイの記事【半沢直樹には快哉を叫び政権支持7割
     ドラマと現実なぜ乖離】…。…【ワダアキ考 
     〜テレビの中のわだかまり〜 武田砂鉄/半沢直樹と日本社会】」

 (武田砂鉄さん)《半沢が箕部幹事長と対峙するシーンの長台詞は、まるで私利私欲にまみれた今の自民党政権に対する怒りの言葉のようだった。国民はそこに共感したはずだが、なぜか、現実の世界は視聴率とは正反対》…。ドラマ以上に醜悪な政権・与党なのに、1/4の自公お維支持者は能天気、2/4は選挙にも行かず眠っている。《このドラマを踏まえて、ではなぜ、現実社会にある政治腐敗も追及しないのか、…。…これら、宙ぶらりんになっている問題をそのままにしていいのか、…。現実問題としては考えない》…国会を開きもしない大惨事アベ様政権の支持率は7割を超えるそうだ。

   『●無《責任政党》内人事、大惨事アベ様政権・「官邸官僚」人事…
     見るに堪えないメンバーで数々の腐臭漂うアベ様案件に蓋をする気満々

 さて、本当にドラマ以上の醜悪さだ…リアル箕部幹事長。《二階幹事長といえば、菅義偉首相と同様にカジノ合法化の旗振り役として精力的に動いており、IR利権の中心にいると目されてきた政治家だ。IR汚職で逮捕された秋元司衆院議員も、二階派の所属だった》。

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https://lite-ra.com/2020/10/post-5673.html

二階幹事長はやはりリアル『半沢直樹』!? 文春が報じた“カジノ候補隣接地”問題だけではなく日本航空の高値土地購入にも関与か
2020.10.17 09:17

     (二階俊博自民党幹事長(自民党HPより))

「これは『半沢直樹』そのまんま」「リアル『半沢直樹』だ!」「箕部幹事長はやっぱり二階だったのか」

 今週、ドラマのような疑惑を「週刊文春」(文藝春秋)が報じ、ネットがざわついている。自民党の二階俊博幹事長と家族ぐるみで深い関係にある後援企業が、和歌山のカジノIR)誘致候補地に隣接する土地約3000坪を買っていた、と報じたのだ。

 「週刊文春」によると、問題の土地は2018年に和歌山県がIR誘致の候補地として指定した和歌山県和歌山市にある人工島「和歌山マリーナシティ」から車で3分の山林。もしIR誘致に成功すれば土地の価値は10倍以上にも跳ね上がると見られているが、この3000坪もの土地を所有しているのが和通という社会福祉事業などを展開する企業。そして、和通グループというのは二階幹事長を40年にも渡って支えてきた後援企業だというのだ。

 実際、その付き合いはかなり深く、2017年に亡くなった同社の代表取締役だった中田實宏氏は二階氏の選挙では「広報部長」を名乗っていたといい、氏の葬儀委員長を務めたのも二階幹事長だ。また、2016〜2018年には、二階氏に関連する政治団体に対して和通とそのグループ会社からは社長らの個人名義分も含めて計380万円もの献金が確認されている。さらに、二階幹事長の政策秘書を務めている長男の俊樹氏はこの和通グループの社会福祉法人の評議員を兼業しているというのである。

 周知のように、二階幹事長といえば、菅義偉首相と同様にカジノ合法化の旗振り役として精力的に動いており、IR利権の中心にいると目されてきた政治家だ。IR汚職で逮捕された秋元司衆院議員も、二階派の所属だった。

 その二階氏が後押ししていたのが、地元・和歌山への誘致で、実際、和歌山は横浜・大阪と並んで「二階案件」として有力候補地のひとつとされてきた。和通が土地を取得したのは2004年3月のことで、ちょうど和歌山がカジノ誘致に積極的に取り組みはじめた時期とも重なるが、前年の2003年は二階氏が古巣である自民党に復党したタイミングでもある。

 政権与党の老獪な幹事長と、価値が高騰することが見込まれる土地──。最終回で総合視聴率44.1%を記録した大ヒットドラマ『半沢直樹』(TBS)では、柄本明演じる箕部啓治幹事長による空港誘致と、その土地を所有していた親族企業を通じて転売利益が箕部幹事長に流れていたという不正が描かれたが、今回の「文春砲」は、まさに「リアル半沢直樹!?」(「週刊文春」記事タイトルより)と言わずにはいられないものだ。


■日本航空が相場の3倍、152億円で購入した和歌山の土地は、二階幹事長の後援会幹部の所有だった

 しかし、二階幹事長にはもうひとつ、「リアル半沢直樹」ぶりを物語る問題がある。『半沢直樹』で描かれた帝国航空のモデルは日本航空であり、2010年に経営破綻した際の再建がモチーフになっているが、じつは、この日本航空の土地取引をめぐっても、二階氏の関与が取り沙汰されたことがあるのだ。

 日本航空は1991年に寮・社宅用地として和歌山市の山林を想定の3倍にもあたる約152億円もの高値で購入したのだが、その土地所有者が二階氏の後援会幹部だった

 また、この土地取引で日航側と交渉していたのも二階氏と親しい元和歌山県議で、この元県議と日航の担当者は1991年2月ごろから数回、日航担当者らと和歌山市内の料亭などで会合をもっていた。そして、この会合に二階氏が同席したこともあったという。

 結局、しかも、日航は大手ゼネコンを経由し「仲介手数料」として約4億5000万円を支出し、その手数料はこの元県議の関係先に入金されていたのだという。

 この問題は、日航が経営破綻した2010年、朝日新聞がスクープしたものだが、もとになったのは、破綻要因を検証していたコンプライアンス調査委員会でこの不可解な取引が判明したことだった。日本航空は1991年、この土地を152億円で購入し、105億円を投じて寮や社宅を建設した。しかし、日本航空が破綻直前の2009年9月の鑑定では建物を含めても24億8千万円。つまり投資金額の10分の1程度しか価値がなかった

 これを受けて同委員会が「価格の適正を含めて不自然な点があると言わざるを得ない」と報告書で指摘していたのだが、その原因については社内に資料がないとして、踏み込まなかった。しかし、朝日新聞が、関係者の証言や契約書など入手して、二階幹事長の関係者の関与を報道したのである。

 今回のドラマ『半沢直樹』と池井戸潤による原作『銀翼のイカロス』で描かれた進政党は民主党政権がモデルとなっているとみられているが、箕部幹事長の不正取引については二階氏と日航のこの疑惑から着想を得たのではないかとみられている。つまり、部幹事長のモデルはもともと二階氏だった可能性もあるのだ。


■テレビ局が「文春」の報道を取り上げない理由 菅政権になって力が強大になった二階幹事長

 そして、ここにきて浮上した再びの「リアル半沢直樹」案件──。タイムリーさを考えても、いかにもワイドショーが好んで食いつきそうな話題であり、もしかすると「文春砲」としてこの話題を取り上げ、箕部幹事長と二階幹事長の共通点などをテーマにするかもしれない。そう思っていたのだが、しかし、蓋を開けてみれば、どのワイドショーもこの二階幹事長の話題をスルー一切取り上げていないのだ

 上述したように、過去にも「リアル半沢直樹」案件が報じられている上に、二階幹事長をめぐっては二階派所属の河井案里議員公判もおこなわれている最中。IR汚職で逮捕・起訴されていた二階派の秋元司衆院議員が3度目の逮捕をされたという問題もある。

 さらに二階幹事長には、菅首相とともに主導した「GoToトラベル」をめぐっても、「GoToトラベル」の運営を担う事務局を約1895億円で委託された「ツーリズム産業共同提案体」の参加団体から二階幹事長側に少なくとも約650万円の資金提供があった〉としんぶん赤旗も伝えている

 まさに二階幹事長は“疑惑の宝庫”だというのに、ワイドショーが今回の「文春砲」には飛びつかない──。これはまるで安倍政権時とは大きく違っている。というのも、2018年には当時の桜田義孝五輪相の無能っぷりや片山さつき地方創生相(当時)の口利き疑惑や公選法違反疑惑など、ワイドショーが二階派所属大臣の問題だけは熱心に取り上げ、二階幹事長を“問題のガン”であるかのように紹介していたからだ。

 それが、今回はスルーしているのはなぜなのか。無論、その背景にあるのは、菅官邸に対する忖度だろう。

 安倍政権時代、二階幹事長は幹事長ではあるものの安倍首相とはそこまで距離は近くなかった。そのため、ワイドショーが二階幹事長や二階派の不正やスキャンダルを報じても、官邸が露骨に圧力をかけることはあまりなかったといわれている。だが、いまは状況が変わり、二階幹事長は菅首相誕生の「キングメーカー」となり、菅政権において絶大な権力を握ることに成功した。当然、そのスキャンダルを取り上げれば菅官邸に睨まれることになる。そのことをテレビ局も重々承知しているはずだ。

 菅政権発足以降、大手メディアは「パンケーキ懇談会」にいそいそと出向き、さらには閉鎖的な空間で繰り広げられる「グループインタビュー」などという異常な取材形態を許し、徹底追及の場を封じ込めようとする菅政権のアシストに勤しんでいる。このような有様を見れば、二階幹事長のスキャンダルを追及することなど、いまはどだい無理だということなのだろう。

(編集部)
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●再び《論功行賞》…《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している…“当事者”だ》

2020年07月12日 00時00分56秒 | Weblog

[※ 【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ】(東京新聞 2020年3月24日)↑]



リテラの記事【財務次官にあの太田充主計局長! 森友公文書改ざんで安倍首相を守るために嘘連発、自殺した赤木さんを追い詰めた男に論功行賞人事】(https://lite-ra.com/2020/07/post-5510.html)。

 《これは安倍政権によるあまりに酷い仕打ちだ。財務省の岡本薫明・事務次官の退任に伴い、主計局長の太田充氏を次期次官に充てる人事を政府が固めたと、昨日7日の読売新聞が報じたからだ。太田氏といえば、言わずと知れた森友公文書改ざん問題の“キーマンのひとり》。

 まず、2020年7月11日『報道特集』のつぶやき:

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https://twitter.com/tbs_houtoku/status/1281786634652880897

報道特集(JNN / TBSテレビ)@tbs_houtoku

今日、午後5時半からの報道特集。特集は【森友問題・“黒塗り”に隠された事実は】です。予告動画をアップしましたので、是非ご覧下さい。
#報道特集 #TBS

午後0:05 · 2020年7月11日
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https://twitter.com/tbs_houtoku/status/1281863004812795904

報道特集(JNN / TBSテレビ)@tbs_houtoku

【#独自】 #森友問題 の公文書改ざんをめぐり、自殺した近畿財務局の職員の妻が起こした裁判が来週水曜日に始まります。「夫のために何一つ後悔したくない」等と初めてカメラの前で心境を語った妻。この後 #報道特集 で詳しくお伝えします #TBS #独自

午後5:08 · 2020年7月11日
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 赤木雅子さんにインタビューした金平茂紀さん、赤木俊夫さんが〝壊れて〟いくようだという証言について、金平さんはスタジオでは必死に涙をこらえておられた。赤木雅子さんは「裁判所、裁判官を信頼している」と…裏切られないことを、本当に祈るばかり


  
森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]

   『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
                 財務省きっての花形ポストがプレゼント》
    「日刊ゲンダイの記事【安倍首相を守り栄転 太田理財局長は
     “論功行賞”で主計局長】…でも、《セクハラで辞任した次官の後任に
     スネキズ局長が昇格し、その後釜に森友疑惑隠し答弁を繰り返した
     理財局長が論功行賞で就任だ。政府は20日までに、女性記者への
     セクハラで辞任した福田淳一前財務次官の後任に岡本薫明主計局長
     (57)、岡本氏の後任の主計局長に太田充理財局長(58)を
     起用することを内定…太田理財局長は、森友疑惑で公文書改ざんまで
     して安倍首相を守って国税庁長官に栄転した佐川宣寿前理財局長の後任
     として理財局長に就任。前任者に劣らない珍答弁で安倍首相を守った
     その論功行賞で、財務省きっての花形ポストがプレゼントされた形だ》。
     いやぁ、スゲエなぁ、アベ様。それしか、言葉がない…。
     《モリカケ疑惑追及の幕は下りたと言わんばかりに、身勝手な
     「新たな決意」を語ってみせたのだ》…アベ様にこんなことを言わせて
     おいていいのか? 《昨年、佐川理財局長を国税庁長官に栄転させた
     際に起きた批判や、さらには公文書改ざんという国家的犯罪が明らかに
     なっても、安倍首相はいまだにまったく反省もなく人事権を使って
     行政を黙らせる権力の濫用をいまだに平気に繰り返している》…
     本当にオメデタイ国ニッポン。」

   『●頭から腐った自民党のその総裁・アベ様という《総理のために
              嘘をつくことが奨励される国──》ニッポン
    《総理のために嘘をつくことが奨励される国──。これが安倍政権の
     実態であることは、先日発表された財務省人事でもあきらかだ。
     森友公文書改ざん問題のキーマンである太田充理財局長を事務次官が
     約束されたも同然の主計局長に昇進させただけではなく、改ざん当時に
     官房長を務め文書厳重注意を受けた岡本薫明主計局長を事務次官に抜擢した
     のである。岡本氏といえば、森友問題で揺れる昨年4月、交渉経緯の記録
     について「職員が削除した電子データは専門家でも復元できない」という
     トンデモ答弁をおこなった人物。しかも、官房長は官邸と総理答弁を
     すり合わせ調整をおこなう立場であり、岡本氏は改ざんの際の官邸の動きも
     知る立場にある。つまり、太田理財局長と同様、真実を語らない
     ことが論功行賞人事の理由になっているのだ》

 《太田氏はいえば、言わずと知れた森友公文書改ざん問題の“キーマンのひとり》、《太田氏は会計検査院の報告を「官邸のお手盛りに仕上げた立役者だったのである》、《そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している疑いが濃厚な“当事者”だ》。《しかも、忘れてはいけないのは、太田氏は赤木俊夫さんを追い詰める役割を演じていた、ということだ》。パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者は《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達…そのうちの《当事者》《キーマン》の一人が太田充氏。財務省事務次官へ昇進人事。明らかな論功行賞であり、彼らのパワハラにより自死された赤木俊夫さんや妻雅子さんら遺族に対してこんな残酷な〝仕打ち〟があろうか…。行政府の長や財務相の冷酷ぶり、非道ぶりが再び。《安倍官邸の手足として動き、間違いなく森友公文書改ざん問題の重要人物のひとりである人物を、いま、安倍首相は事務次官に昇進させ、再調査を突っぱねさせようとしているのである二重三重の意味で非道な行為と言うほかないだろう》。 

   『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
               自分の信念や理に反して悔しかっただろう》
   『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
        …《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?
   『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
     財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道
   『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
     《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達
   『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
      綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を
    《新事実満載 赤木俊夫さんの「手記」 …●平成30年2月の国会で
     (中略)麻生財務大臣や、太田理財局長(当時)の説明(中略)は、
     明らかに虚偽答弁なのです。》

   『●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転
     …《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要
   『●私人の「桜を見る会」、《政府の自粛呼びかけの最中であること》
     だけ《が原因ではない》…森友問題、アベ昭恵様が〝タマ〟を込めた結果…
    《森友問題の決裁文書改ざんを強要され、自殺した近畿財務局職員・
     赤木俊夫さんが遺した遺書と手記が18日に公表されたタイミングで
     昭恵氏が花見に浮かれていた、という事実の大きさだ》。《そして、
     ついに赤木さんによる悲痛な遺書と手記が明らかになったというのに、
     昭恵氏はその内容を重く受け止めるどころか芸能人らと花見に
     興じていた──一体、どんな精神をしていたら、こんな行動を
     とることができるというのだろうか》

   『●《昭恵夫人が発案し立ち上げた事業の資金提供者》であるが故に
     《「桜を見る会」に招待されていたマルチ企業》48ホールディングス社長
   『●(西日本新聞)《桜下に羽目を外さず》…《首相は、公園の桜ではなく
      飲食店の敷地内なので「花見ではない」》…桜は見たが花見じゃない
   『●《新型コロナウイルス禍の対応に尽力している政府は絶対の正義で、
     社会防衛の前には人一人の命ごとき取るに足らないとでも言いたげ…》

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https://lite-ra.com/2020/07/post-5510.html

財務次官にあの太田充主計局長! 森友公文書改ざんで安倍首相を守るために嘘連発、自殺した赤木さんを追い詰めた男に論功行賞人事
2020.07.08 11:00

     (参議院インターネット審議中継(2018/5/28)より)

 これは安倍政権によるあまりに酷い仕打ちだ。財務省の岡本薫明・事務次官の退任に伴い、主計局長の太田充氏を次期次官に充てる人事を政府が固めたと、昨日7日の読売新聞が報じたからだ。

 太田氏といえば、言わずと知れた森友公文書改ざん問題の“キーマンのひとり。森友問題の国会審議の際、自民党の和田政宗参院議員が「アベノミクスを潰すために、安倍政権をおとしめるために、意図的に変な答弁をしているんじゃないですか」と陰謀論で財務省にだけ罪を被せようとした際には、当時理財局長だった太田氏は「それはいくら何でも、それはいくら何でもご容赦ください!」と悲痛な面持ちで答弁をおこなったことでも有名だが、実際には安倍政権をおとしめるどころか理財局長として必死に安倍首相を守ってきた人物だ

 そして、その論功行賞として、2018年7月には理財局長から現在の主計局長に昇進。主計局長は事務次官への最短ポストであり、ある意味、今回の事務次官への昇進は約束されたようなものでもあった

 だが、このタイミングで太田氏を事務次官に昇進させるという人事は、森友問題の決裁文書改ざんを強要され自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さんやその妻・雅子さんの訴えを踏みにじることを宣言したとしか思えない。

 ご存知のとおり、今年3月には俊夫さんが遺した遺書と手記が公開され、そこには〈元は、すべて、佐川理財局長の指示です〉〈嘘に嘘を塗り重ねるという、通常ではあり得ない対応を本省(佐川)は引き起こしたのです〉〈最後は下部がしっぽを切られる。なんて世の中だ、手がふるえる、恐い〉などという記述とともに、財務省の調査報告書とあきらかに食い違う証言が綴られていた。

 この赤木さんが命をかけておこなった告発に、多くの人たちが反応。雅子さんが真相解明のため第三者委員会による公正な再調査を求めて「Change.org」ではじめた署名は、なんと、同サイトでおこなわれた日本初のキャンペーンでは過去最多となる35万2659人を記録した。この署名は6月15日に安倍首相宛てで内閣官房に届けられたばかりだ。

 しかし、赤木さんの悲痛な最期の言葉に対して、安倍首相や麻生太郎財務相は冷酷な態度を取りつづけ、その思いを踏みにじるように再調査を拒否。雅子さんは〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました〉〈この2人(安倍首相と麻生太郎財務相)は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います〉〈夫の遺志が完全にないがしろにされていることが許せません。もし夫が生きていたら、悔しくて泣いていると思います〉とコメントを発表したが、いまも再調査をおこなう姿勢はまったく見せていない

 しかも、雅子さんは今月6日、新たに国を提訴したばかりだ。というのも、雅子さんは今年4月、俊夫さんの公務災害にかんする文書の開示請求をおこなったにもかかわらず、近畿財務局が「緊急事態宣言に伴う業務多忙」を理由に、10ページだけを部分開示しただけで残りは来年5月まで開示の可否を決める期限を延ばすと通知。これが違法ではないのかと提訴をおこなったわけだが、通常、請求から30日以内の開示決定が原則である上、緊急事態宣言が解除されたというのに約1年も延ばすことは違法性が指摘されるべきだし、なにより財務省は恣意的に隠蔽しているとしか思えない。

 その上、このタイミングで、太田氏を財務省事務方トップの事務次官に昇進させる──。これは、雅子さんや国民の抗議の声に対して、安倍首相が何が何でも真相解明などおこなわせるものかと意思表明したようなものだ。

 そして、太田氏は「安倍首相の側近官僚」として、理財局長時代に国会で見せたのと同じように、安倍首相の期待に必死になって応えるだろう

 いや、そもそも太田氏は、森友公文書改ざん問題から安倍首相を守ってきただけではなく、深く関与している疑いが濃厚な当事者だ。


■財務省トップに上り詰めた太田充氏は会計検査院の報告書にまで介入し骨抜きに

 森友の決裁文書などの公文書改ざんがはじまったのは2017年2月からのことで、太田氏が理財局長に就任した同年7月以前の問題だが、森友問題への追及が国会ではじまって約2週間後の同年2月22日に菅義偉官房長官が佐川宣寿理財局長(当時)らを官邸に呼び出して森友問題の説明をおこなわせた際には、当時、総括審議官だった太田氏も同席していたことがわかっている。つまり、太田氏が公文書改ざんの事実を知っていた可能性は、かなり高い。

 しかも、共産党が独自入手した、2017年9月7日におこなわれた太田充理財局長と国交省の蝦名邦晴航空局長(当時)らの話し合いを記録した文書では、太田氏は会計検査院の報告書への介入まで口にしていた。

 たとえば、問題の文書では、太田氏はこう語っていたことが記録されている。

「総額を消すことが重要だが、それが難しい場合には、失点を最小限にすることも考えなくてはいけない。少なくともトン数は消せないのではないか。金額よりもトン数のほうがマシ

 この「総額」「トン数」とは、国有地から出てきたゴミのことを指していると思われる。つまり太田氏は、会計検査院の報告書から「総額を消してもらおう」「総額が難しければ、トン数だけは残して金額だけでも消してもらおう」と話し合っていたのである。会計検査院は内閣から独立した機関と憲法で定められているが、その会計検査院の検査に対して、介入を相談する──これはすぐさまクビが飛んでも当然といえるほどの、とんでもない事実だ。

 その上、太田氏はこんなことまで語っている。

「両局長が官邸をまわっている姿をマスコミに見られるのはよくない。まずは寺岡を通じて、官房長官への対応をするのが基本だ」
「ないものは出せないが、これまでもある程度出してきており、個人的には出せるものはできるだけ出したほうがいいと思う。出てしまうと、案外追及されなくなるという面もある。ただし、政権との関係で、デメリットも考えながら対応する必要はある」

 「寺岡」というのは寺岡光博・官房長官秘書官(当時)のことを指していると思われるが、ようするに官邸、菅義偉官房長官ぐるみで、政権へのデメリットを計算した上で会計検査院の報告や国会対応をどうごまかすか、文書隠蔽の相談をおこなっていたのだ。

 森友学園への国有地8億円値引き問題が発覚して以降、安倍首相は「会計検査院の調査を待ちたい」「会計検査院の調査中」と、会計検査院の検査を口実にして一切の説明責任から逃げつづけていた。それが実態は、会計検査院に改ざん文書を提出しただけでなく、報告書の内容について裏工作までしていた──。ようするに、太田氏は会計検査院の報告を「官邸のお手盛りに仕上げた立役者だったのである。


■太田充氏が「近畿財務局」に責任を押し付ける答弁をした2日後、赤木さんは自殺した

 しかも、忘れてはいけないのは、太田氏は赤木俊夫さんを追い詰める役割を演じていた、ということだ。

 今年3月18日発売の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載された記事によると、2017年12月末、赤木さんのもとに検事から電話があり、その後、赤木さんは妻の雅子さんに対してこう話していたという。

検察は恐ろしいとこや。何を言っても思い通りの供述を取る。検察はもう近畿財務局が主導して改ざんしたという絵を描いている。そのストーリーから逃げられない。ぼくが何を言っても無理や。本省の指示なのに最終的には自分のせいにされる。ぼくは犯罪者や

 じつは、この少し前から、安倍政権と財務省は責任をことごとく近畿財務局に押し付けはじめていた。

 その最たるものが、近畿財務局の法律相談記録の隠蔽工作だ。2017年4月、実地検査に入った会計検査院から森友学園との土地取引関連の文書を出すよう求められていたが、近畿財務局は法律相談の記録を検査結果が国会報告される前日まで提出しなかった。

 これは財務省が命じたもので、赤木さんも手記で言及し“法律相談の記録等の内部検討資料が保管されていることは、近畿財務局の文書所管課等の全ての責任者は承知していました”と書き、〈応接記録をはじめ、法律相談の記録等の内部検討資料は一切示さないこと、検査院への説明は「文書として保存していない」と説明するよう事前に本省から指示がありました〉と明かしている。

 ところが、情報開示請求などによってその内容が明らかになり、国会で追及がはじまると、安倍政権と財務省は、すべて近畿財務局の責任にした。実際、麻生財務相は「法律相談の文書は近畿財務局のなかにあったということで、理財局のなかにあったわけではない。まずここははっきりさせておきたい」と言い、「発見できなかったことは甚だ残念」などと答弁(2018年2月14日衆院予算委員会)。

 そして、当時理財局長だった太田氏も、「気付いていれば出していた」と答弁し、「誰が気づかなかったのか」という質問に、「近畿財務局の管財部の統括国有財産管理官というところが主として担当していた」「基本的に彼らが気付かなかったということ」と答えたのだ(2018年3月5日参院予算委員会)。

 こうした答弁に対し、赤木さんも手記で〈太田(現)理財局長が、前任の佐川理財局長の答弁を踏襲することに終始し、国民の誰もが納得できないような詭弁を通り越した虚偽答弁が続けられているのです〉と指摘しているが、このころには政権内にすべて近畿財務局のせいにするという暗黙の了解があることが見てとれた。赤木さんと同じ立場なら、誰でも自分がスケープゴートにされると恐怖するはずだ。この太田氏の国会答弁の2日後である3月7日、赤木さんは遺書に〈最後は下部がしっぽを切られる〉と綴り、手記にも〈本省がすべて責任を負うべき事案ですが、最後は逃げて、近畿財務局の責任とするのでしょう〉と記し、自殺を遂げた。

 つまり、安倍官邸の手足として動き、間違いなく森友公文書改ざん問題の重要人物のひとりである人物を、いま、安倍首相は事務次官に昇進させ、再調査を突っぱねさせようとしているのである二重三重の意味で非道な行為と言うほかないだろう

 新型コロナによって国会では徹底した追及がおこなわれないままで、安倍首相は国会を閉会させてしまったが、そんなことで赤木さんの問題は終わらせられるようなものではない。黒川弘務・前東京高検検事長の定年延長問題および検察庁法改正案に対して大きな声があがったように、太田氏を財務事務次官に昇進させようという人事に対しても、そして第三者による再調査を求めて、国を動かす大きな声をあげなければならない。

(編集部)
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コメント
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●アベ様や財務相はトップに居座り続け、財務省幹部官僚達は栄転…《内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査》が必要

2020年03月26日 00時00分09秒 | Weblog

森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]



東京新聞の記事【森友改ざん 「首相は調査される側」 自殺職員妻が抗議】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032402000151.html)。
リテラの記事【自殺した赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定してシラをきる安倍首相! でも「首相の答弁が改ざんの原因」を証明する記録が…】(https://lite-ra.com/2020/03/post-5327.html)。

 《メモでは「安倍首相は一七年二月十七日の国会発言改ざんが始まる原因をつくりました」と指摘し、麻生氏については墓参りに来てほしいと伝えたのに「国会で私の言葉をねじ曲げました」と批判。「この二人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」とした》。
 《この男はいったいどこまで冷血なのか。…安倍首相が「胸が痛む」などと言いながら、「麻生大臣のもとで徹底的に調査し明らかにした」として再調査を拒否しつづけている件だ。…ようするに、赤木さんの苦悩をいちばん近くで感じ、そして生前の言葉を聞いてきた妻の証言を、安倍首相は「赤木氏は手記に書いていない」というだけではなく、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである》

 《麻生大臣のもとで徹底的に調査し明らかにした》? 泥棒達・犯罪者達が自身の犯罪を自白したのですか? 《安倍首相は「赤木氏は手記に書いていない」というだけではなく、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである》…ヒトデナシと呼ぶ所以です。ヒトデナシにドロナワ泥縄)させても仕方がない。
 泥棒達(アベ様や財務相)が縄を綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査が必要である。

 2020年3月23日(月)参議院予算委員会の録画はコチラ(https://www.webtv.sangiin.go.jp/webtv/index.php)の「審議中継カレンダー」から検索を。福島みずほ議員および小池晃議員の質疑をご覧ください。また、《平成29年2月17日(金)の衆議院予算委員会における内閣総理大臣》の答弁のリンクはコチラhttp://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=46533&media_type=)。6:45の辺りの、当時の民進党の福島伸享衆院議員の質疑に対するアベ様の答弁。6:51辺りで、再度、繰り返しています。是非、ご確認を。

   『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は「破壊している人」
            なんですが! 一体何を「記念」した小学校?
    「国会では、アベ様「記念」小學校についての設置の認可・国有地の
     払い下げ事件について、デンデン王国国王様は公言してしまいました
     ……「私も妻も一切この認可にも、あるいは、この国有地の
     払い下げにも関係ない」「私や妻が関係していたということになれば、
     間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということははっきりと
     申し上げておきたい」と大見得を切りました。」

 《「安倍首相、麻生大臣。あなた方は調査される側で『再調査しない』と言える立場にありません」自死職員の妻》。泥棒(アベ様や財務相)が縄を綯う(まともな再調査をする)訳がない。アベ様独裁政権で何度も繰り返されたドロナワ泥縄では、ご遺族の望まれる《真相の解明》は不可能。
 もう一度。安田菜津紀さん「…ご遺族を二度以上苦しめてはいけない。…少なくとも手記であったり遺書を読みもせずに調査に後ろ向きなコメントをする大臣の下で、まともな再調査は不可能だと思うので、いま必要なのは内輪のあやふやな再調査ではなく、第三者性のある新たな調査ではないかと思います」(『サンデーモーニング』2020年3月22日)。
 何度でも。金平茂紀さん「森友事件に絡んで自殺した近畿財務局の職員の悲痛な遺書…衝撃が広がっています。ところが政府は「再調査しない」と冷ややかな反応です。人の命を何だと思っているのでしょうか。これらの人々が人の命を守るためのコロナウイルス対策に携わっているのが、私たちの国の現実です」(『報道特集』2019年3月21日)。

 「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」をキッカケに、《文書に「安倍昭恵首相夫人」》とあったが故に、ウルトラ差別主義者の麻生太郎財務相の下、公文書の改ざんが近畿財務局元職員に強要された。様々な〝種〟を撒きまくる「私人」のアベ昭恵様が〝タマ〟を込め、アベ様の啖呵が〝トリガー〟となり、〝マフィアのボス〟な財務相の下で《刑事罰どころか出世していた財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》が忖度して、無理やり改ざんさせた
 パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要したのだ。一方、真の犯罪者達は…《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達…。《信じられないような言動を繰り広げているのが、告発を突きつけられた「当事者」たちだ》。倫理観の欠片もない行政府の長と財務相らの冷酷非道。

 もう一度、引用させてもらいます。日刊ゲンダイの記事中の図表【財務省「栄転6官僚」】https://c799eb2b0cad47596bf7b1e050e83426.cdnext.stream.ne.jp/img/article/000/270/795/667496fb4e620998699c2d0a6f80088b20200323120329666.jpgの内容は以下の通り。(1)は「改ざん開始時(2017年2月)の役職」、(2)は「栄転後の役職」。

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佐川宣寿
 (1)理財局長
 (2)国税庁長官(18年3月に退職)

中尾睦
 (1)理財局次長
 (2)横浜税関長(19年7月就任)

中村稔
 (1)理財局総務課長
 (2)駐英公使(19年8月就任)

冨安泰一郎
 (1)国有財産企画課長
 (2)内閣官房内閣参事官兼情報通信総合戦力室参事官(19年7月就任)

田村嘉啓
 (1)理財局国有財産業務課国有財産審理室長
 (2)福岡財務支局理財部長(17年7月就任)

美並義人
 (1)近畿財務局長
 (2)東京国税局長(19年7月就任)
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   『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
               自分の信念や理に反して悔しかっただろう》
   『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
        …《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?
   『●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた
     財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道
   『●パワハラにより森友公文書改ざんという犯罪を強要…真の犯罪者
     《なんとも無責任な態度》な行政府の長や財務相、財務省幹部官僚達
   『●森友公文書改ざんという犯罪を強要…泥棒(アベ様や財務相)が縄を
      綯う(まともな再調査する)訳がない…第三者性のある新たな調査を

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020032402000151.html

森友改ざん 「首相は調査される側」 自殺職員妻が抗議
2020年3月24日 朝刊


【赤木俊夫さんの妻の自筆メモ=本人提供】
https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/images/PK2020032402100065_size0.jpg

 学校法人「森友学園」の国有地売却問題を担当し二〇一八年三月に自殺した財務省近畿財務局職員赤木俊夫さん=当時(54)=の妻は二十三日、決裁文書の改ざんは佐川宣寿元国税庁長官(62)の指示だったとする夫の手記を公表し提訴したのに、安倍晋三首相や麻生太郎財務相が再調査をしない意向を示したことに抗議する自筆メモなどを、代理人弁護士を通じて公表した。

 メモでは「安倍首相は一七年二月十七日の国会発言改ざんが始まる原因をつくりました」と指摘し、麻生氏については墓参りに来てほしいと伝えたのに「国会で私の言葉をねじ曲げました」と批判。「この二人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います」とした。

 さらにこの日、安倍首相と麻生氏が参院予算委員会で、改めて再調査を拒否する答弁をしたことに対し「夫が生きていたら悔しくて泣いている」と抗議するメッセージも公表。再調査については「何を言われても何度も実施を訴えたい」とし、第三者委員会の立ち上げを要求した。

 弁護士は二十三日、大阪市内で記者会見し、赤木さんの自殺はパワーハラスメントの側面があると指摘。パワハラ自殺が起きた企業では第三者委を立ち上げて検証することが標準になっているとし「国が(再調査を)やらないのは非常に問題だ」と訴えた。
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https://lite-ra.com/2020/03/post-5327.html

自殺した赤木俊夫さんの妻の指摘まで否定してシラをきる安倍首相! でも「首相の答弁が改ざんの原因」を証明する記録が…
2020.03.23 10:10

     (首相官邸HPより)

 この男はいったいどこまで冷血なのか。森友問題の決裁文書改ざんを強要され自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さんが遺した遺書と手記をめぐり、安倍首相が「胸が痛む」などと言いながら、麻生大臣のもとで徹底的に調査し明らかにした」として再調査を拒否しつづけている件だ。

 しかも、安倍首相は19日の参院総務委員会で、改ざんのきっかけが2017年1月17日に安倍首相が国会で述べた「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」という答弁だったと指摘されると、「改ざんのターニングポイントとなったのは2月17日の発言だったとは手記のなかには(書かれて)ない」と反論したのだ。

 しかし、この安倍首相の卑劣な態度に対して、本日23日、赤木さんの妻が直筆の文書を公表。そこにはこう書かれていた。

〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりました
 麻生大臣は墓参に来てほしいと伝えたのに国会で私の言葉をねじ曲げました
 この2人は調査される側で、再調査しないと発言する立場ではないと思います。〉

 改ざんの原因をつくったのは安倍首相の発言であり、調査される立場だ──。まったくそのとおりとしか言いようがないコメントだが、しかし、信じがたいことに、安倍首相はきょうの国会で、さらに赤木さん夫妻を冒涜する答弁を連発したのだ。

 本日おこなわれた参院予算委員会では、この赤木さんの妻によるコメントが取り上げられたのだが、これを受けて答弁に立った安倍首相が繰り返し口にしたのは、またしてもこんな言葉だった。

「総理答弁が改ざんのターニングポイントになったというのは、この赤木さんの、職員の手記に書いてあるのではないということは、あらためて申し上げておきたい」
「首相答弁が(改ざんの)ターニングポイントだということは手記にはない。(手記を)読まれたんですか?」

 たしかに、手記のなかには「総理答弁が改ざんのターニングポイント」とは書かれておらず、「週刊文春」(文藝春秋)の記事において、改ざんの背景を解説するなかで〈ターニングポイントとなったのは二月十七日だ〉と指摘されている。だが今回、赤木さんの妻が直接、〈安倍首相は、2017年2月17日の国会の発言で改ざんが始まる原因をつくりましたと明確に言及したのだ。にもかかわらず、安倍首相は「本人の手記には書いていない」という一点張りで、赤木さんの妻の反論を真っ向から否定したのである。

 これだけではない。「週刊文春」の記事のなかで妻が語っていた〈ことあるごとに「大変なことをさせられた」「内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた」「最後は下っ端が責任を取らされる」「ぼくは検察に狙われている」とおびえていた〉という証言をもとに、日本共産党・小池晃議員は、安倍首相をこう追及した

佐川氏はなんで虚偽答弁したのか理財局は何のために決裁文書を改ざんしたのか総理、あなたと昭恵夫人の国有地売買とのかかわりを隠蔽すること以外に理由はないじゃないですか。誰が見たってそうですよ。だからこそ赤木さんは、『内閣が吹っ飛ぶようなことを命じられた』と怯えられたんじゃないですか?」

 だが、安倍首相は、この妻の証言をもとにした追及に対しても、こんなことを言い出したのだ。

「『内閣が吹っ飛ぶような』ということは、手記には書かれていない。それはいま、小池さんがクリエイティブに付け加えられたんだろうと」
「赤木夫人の手記と赤木氏本人の手記と、これは別々のもの。私が申し上げたのは赤木氏の手記のなかには、私の発言がきっかけだったという記述も『内閣が吹っ飛ぶ』という記述もない。それはしっかりと認識していただきたい」

 ようするに、赤木さんの苦悩をいちばん近くで感じ、そして生前の言葉を聞いてきた妻の証言を、安倍首相は「赤木氏は手記に書いていない」というだけではなく、まるで妻の証言が嘘であるかのような言い振りですべて撥ね付け、完全に無視したのである。


■財務省の調査報告書も安倍首相の答弁が改ざんの始まりだったことを証明している

 赤木さんの遺志を足蹴にした上、妻の証言にもツバを吐きつけるとは──。しかも、この安倍首相の主張は詭弁も甚だしいものだ

 そもそも、赤木さんは財務省から改ざんを命じられた近畿財務局の上司から指示を受けて作業を強いられた立場であり、手記は赤木さんが知る範囲の事実を克明に書き記していたものだ。そこに「安倍首相の答弁が原因」と書かれていないからといって、安倍首相が原因ではないという証拠にはまったくならない

 というか、そもそも、2月17日の「総理も国会議員も辞める」発言が改ざんの発端となったことはほかでもない財務省の調査報告書に書かれているのだ。

 この調査報告書には、「政治家関係者との応接録の廃棄等の経緯」という項目がある。政治家関係者とは昭恵夫人のことなのだが、この項目にはこんな記録が記されている。

平成29年2月17日(金)の衆議院予算委員会における内閣総理大臣の上記答弁以降、本省理財局の総務課長から国有財産審理室長及び近畿財務局の管財部長に対し、総理夫人の名前が入った書類の存否について確認がなされた

 2月17日の答弁以降昭恵夫人の名前が入った書類があるかないかの確認作業が始まったと書いているのだ。報告書はそのあとに、改ざん作業の記録が記されているのだが、最初の作業は2月26日、真っ先に削られているのは、昭恵夫人や安倍首相の名前だった。これはどう見ても、改ざんのきっかけが安倍首相の答弁にあることを認定するものだろう。

 にもかかわらず、安倍首相は「手記には書いていない」ことを理由にこの事実を否定。さらに、調査報告書にある〈応接録の廃棄や決裁文書の改ざんは、国会審議において森友学園案件が大きく取り上げられる中で、更なる質問につながり得る材料を極力少なくすることが、主たる目的であったと認められる〉という箇所を取り上げ、自分の答弁は改ざんとは関係ないと主張したのだ。

 しかし、語るに落ちるとはまさにこのこと。改ざんは「更なる質問につながり得る材料を極力少なくすることが、主たる目的」だったと安倍首相は言うが、森友疑惑で国会もメディアも国民も問題視していたのは、小学校の名誉校長を務め、小学校建設用地で籠池夫妻と仲良くスリーショットまで撮っていた昭恵夫人の関与だ。ようするに、「更なる質問につながり得る材料」というのは、決裁文書や交渉記録などにしっかり記されていた昭恵夫人の名前にほかならない


■自殺した赤木さんは改ざんだけでなく土地取引も〈全ては本省主導〉だったと…

 しかも、だ。安倍首相は再調査を拒否しておきながら、一方で「手記には書かれていない」などと言って赤木さんの手記を盾にして自分が改ざんのきっかけをつくった張本人であることを認めようとしないが、じつは、赤木さんの手記には、決定的なことが書かれているのだ。

 赤木さんは公文書改ざんを命じられたが、森友学園との国有地取引そのものにはタッチしていない。だが、赤木さんは〈通常、本件事案に関わらず、財務局が現場として対応中の個別の事案は、動きがあった都度、本省と情報共有するために報告するのが通常のルール(仕事のやり方)です〉とした上で、こう書き記している。

〈本件事案は、この通常のルールに加えて、国有地の管理処分等業務の長い歴史の中で、強烈な個性を持ち国会議員や有力者と思われる人物に接触するなどのあらゆる行動をとるような特異な相手方で、これほどまで長期間、国会で取り上げられ、今もなお収束する見込みがない前代未聞の事案です。
そのため、社会問題化する以前から、当時の担当者は、事案の動きがあった際その都度本省の担当課に応接記録(面談等交渉記録)などの資料を提出して報告しています
したがって、近畿財務局が、本省の了解なしに勝手に学園と交渉を進めることはありえないのです。本省は近畿財務局から事案の動きの都度、報告を受けているので、詳細な事実関係を十分に承知しているのです。〉

 赤木さんはこうした経緯について〈全ては本省主導〉とまとめているのだが、これが何を意味しているかといえば、これは紛れもなく総理・昭恵夫人案件であったという事実だ

 籠池泰典理事長(当時)は近畿財務局との交渉において、学校名を「安倍晋三記念小学校」にすると言ったり、昭恵夫人が「いい土地ですから、前に進めてください」と言った、などと怪しさしかない説明ばかりしていた近畿財務局が逐一本省に相談するのは当たり前の話だ。そして、こうした籠池氏の主張がたんなる騙りであれば本省は近畿財務局に交渉をつづけさせなかっただろう。だが、財務省は交渉をつづけさせたばかりか昭恵夫人付きの職員だった谷査恵子氏から受けた照会に対して、財務省の田村嘉啓・国有財産審理室長(当時)は満額回答さえおこなっていた。最後には8億円も値引きして国有地売買契約を締結したのである。

 つまり、財務省は総理・昭恵夫人案件であると認識していたからこそ、近畿財務局に土地取引の交渉をさせ、契約を締結させた。そのことを、赤木さんの手記は裏付けるものでもあるのだ。

 赤木さんを死に追い込んだ公文書改ざんのきっかけをつくっただけではなく、8億円も不当な値引きをおこなって国有地を売り払うという異常な取引の根本には安倍首相と昭恵夫人の存在がある。姑息にも安倍首相は自身の正当化のために赤木さんの手記を盾にするならば、「国有地取引改ざんも財務省が主導したという赤木さんの告発をどう考えるか、しっかり説明するべきだ。

(編集部)
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●近畿財務局元職員のご遺族が提訴…《刑事罰どころか出世していた財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》や行政府の長、財務相の冷酷非道

2020年03月22日 00時00分40秒 | Weblog

森友学園を巡る経緯 (東京新聞 2019年4月24日)↑]



リテラの記事【自殺した近畿財務局職員が手記であげた「刑事罰を受けるべき財務省職員」6人の実名! 佐川元理財局長含め彼らはいま……】(https://lite-ra.com/2020/03/post-5318.html)。
東京新聞の記事【麻生氏や太田氏の説明は虚偽答弁 森友問題 赤木さん手記要旨】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031902000137.html)。
望月衣塑子記者による、東京新聞の記事【どうか真実を 森友文書改ざん 遺族が提訴】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031902000132.html)。

 《〈元は、すべて、佐川理財局長の指示です。〉〈嘘に嘘を塗り重ねるという、通常ではあり得ない対応を本省(佐川)は引き起こしたのです。〉 森友問題の決裁文書改ざんを強要され、2018年3月7日に自殺した近畿財務局の職員の遺書と手記…》。
 《学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題は、二年前に自殺した赤木俊夫さん=当時(54)=の手記や遺書が十八日に公開され、新たな局面を迎えた。「佐川さん、どうか改ざんの経緯を、本当のことを話してください」。国と佐川宣寿(のぶひさ)元国税庁長官(62)を提訴した妻の言葉には、真相解明を求める強い思いがにじんだ》。

   『●《改ざんを命じられたときも相当抵抗…。やっているのは犯罪。
               自分の信念や理に反して悔しかっただろう》
   『●《近畿財務局元職員の妻が…佐川宣寿氏と国を相手に…大阪地裁に提訴》
        …《前代未聞の改ざんなのに、最高責任者の麻生太郎財務相》は?

 「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」をキッカケに、《文書に「安倍昭恵首相夫人」》とあったが故に、ウルトラ差別主義者の麻生太郎財務相の下、公文書の改ざんが近畿財務局元職員に強要された。様々な〝種〟を撒きまくる「私人」のアベ昭恵様が〝タマ〟を込め、アベ様の啖呵が〝トリガー〟となり、〝マフィアのボス〟な財務相の下で《刑事罰どころか出世していた財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち》が忖度して、無理やり改ざんさせた

 裁判で、どうか真実が明らかになってほしい。責任をとらせてほしい。犯罪者に罰を下してほしい。
 アベ様ご夫妻やウルトラ差別主義者の財務相、財務省幹部は今もヌクヌクと…。

 週刊朝日の記事【森友事件で公文書改ざん、自殺した近財職員の妻が提訴 <パワハラで有名な佐川局長に誰も背けない>】(https://dot.asahi.com/wa/2020031800084.html)によると、《妻の弁護士は記者会見の冒頭で妻のメッセージをこう読み上げた。「夫のように苦しんでいる人を助けるためにも佐川さん、どうか改ざんの経緯を、本当のことを話してください」》と訴えられました。
 また、【森友文書改ざん「本省の指示」 自殺職員の妻、佐川氏と国を提訴】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031902000161.html)によると、《妻は「元はすべて佐川氏の指示。パワハラで有名な佐川氏の指示には誰も背けない」とする赤木さんの手記や遺書を公表。代理人を通じて「夫が死を決意した本当のことを知りたい」と訴えた。(望月衣塑子、鷲野史彦) 訴状などによると、当時財務省理財局長だった佐川氏は、安倍晋三首相が国会で国有地売却問題について「私や妻が関わっていれば、総理大臣も国会議員も辞める」と答弁した後の二〇一七年二~四月、「野党に資料を示した際、森友学園を厚遇したと取られる疑いがある箇所は全て修正するように」などと財務省幹部に指示。幹部は近畿財務局に改ざんを命じた》。

 東京新聞の【麻生氏や太田氏の説明は虚偽答弁 森友問題 赤木さん手記要旨】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031902000137.html)の《森友学園問題で自殺した財務省近畿財務局の上席国有財産管理官赤木俊夫さん=当時(54)=の手記の要旨》によると、《最も大切な家内を泣かせ、人生を破壊したのは本省理財局です》との記述がある。


 冷酷非道。不条理。
 東京新聞の記事【森友文書改ざん 財務省、再調査せず 「新事実ない」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/202003/CK2020031902000160.html)によると、《政府は十八日、森友学園問題で決裁文書の改ざんに関わり自殺した財務省近畿財務局職員の手記公表を受け、改ざんの経緯などを改めて調査する考えはないとした。安倍晋三首相は、官邸で記者団から手記に関する受け止めを聞かれ「財務省で事実を徹底的に明らかにした改ざんは二度とあってはならず、今後も適正に対応していくものと考えている」と語った。再調査には触れなかった自らの責任についての質問には、答えずに立ち去った》。

 行政府の長や財務相がデタラメだと省内も…。
 日刊ゲンダイの記事【森友文書改ざん 財務省“死人に口なし”で疑惑再燃潰しの卑】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/270672)によると、《名指しの6人は全員出世 …麻生氏は「お悔やみ申し上げる。公文書改ざんは由々しき問題で遺憾の極み」と原稿を読み上げたが、それくらい自分の言葉で語れないのか。財金委では、手記で「刑事罰、懲戒処分を受けるべき者」と名指しされた佐川理財局長(当時)ら6人の現ポストも明らかになった。国税庁長官、横浜税関長、外務省駐英公使など、ことごとく出世している。ぼくの契約相手は国民が口癖だった実直な公務員が改ざんを苦にして死を選び指示した側は出世するこんな不条理を放置していいのか》。

 志位和夫委員長のツイッター:

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https://twitter.com/shiikazuo/status/1240443350035001344
志位和夫@shiikazuo

佐川局長は国税庁長官
理財局次長は横浜税関長
理財局総務課長は駐英公使
理財局国有財産企画課長は内閣官房内閣参事官
理財局国有財産審理室長は福岡財務支局理財部長

改ざんさせられた職員は自殺に追い込まれているのに、それを指示した側はみな出世こんな不合理をそのままにしてはおけない

午前10:01 2020年3月19日
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 最後に、国会で批判をあびている違法な人事に関連して…。黒川弘務・東京高検検事長の定年延長(再延長・再々延長可)したい理由がよくわかる。リテラによると、《佐川前理財局長ら財務省全員不起訴は最初から決まっていた!“法務省の安倍官邸代理人”黒川事務次官が捜査潰し》だそうです。

   『●アベ様政権は大阪地検特捜部長を函館地検検事正に昇進させ、
                  「森友問題の幕引きを一気に図る魂胆」
    「日刊ゲンダイの記事【安倍政権また忖度に“ご褒美” 森友不起訴の
     特捜部長が栄転】…。《露骨な論功行賞だ――。法務省は25日、
     大阪地検の山本真千子特捜部長(54)の函館地検「検事正」への異動を
     発表した。山本氏は、森友問題で刑事告発されていた
     佐川宣寿前理財局長ら38人を全員不起訴にした責任者。地検トップの
     検事正への異動は栄転だ。森友問題の渦中にあっても国税庁長官に
     昇格させた佐川氏同様、安倍首相を守り抜いたご褒美である》」

   『●「森友、加計、準強姦事件の3つ…
      諸悪の根源である“主犯”は目の前にいるのだ」=アベ様御夫妻
   『●スゲエなぁアベ様、露骨…忖度な太田充理財局長に《論功行賞で、
                         財務省きっての花形ポストがプレゼント》
   『●《安倍政権は、官邸に近い黒川検事長を検察トップである検事総長に
            就け、検察組織を官邸の支配下に置くつもりだ》、あぁ………
    「リテラ…【佐川前理財局長ら財務省全員不起訴は最初から決まっていた!
     “法務省の安倍官邸代理人”黒川事務次官が捜査潰し】…によると、
     《そして、この捜査潰しの首謀者と指摘されているのが、“法務省の
     官邸代理人”こと、黒川弘務・法務省事務次官だ。「黒川氏は
     小泉政権下で法務大臣官房参事官を務めて以降、官房畑を歩み、
     自民党、清和会に非常に太いパイプをもっている。
     …第二次安倍政権ができると、露骨に官邸との距離を縮め、一体化
     と言っていいくらいの関係を築くようになった。とくに菅義偉官房長官
     とは非常に親しく、頻繁に会っているところを目撃されています」
     (ベテラン司法担当記者)》」

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https://lite-ra.com/2020/03/post-5318.html

自殺した近畿財務局職員が手記であげた「刑事罰を受けるべき財務省職員」6人の実名! 佐川元理財局長含め彼らはいま……
2020.03.19 07:25

     (2018年3月国会証人喚問での佐川宣寿氏)

〈元は、すべて、佐川理財局長の指示です。〉
〈嘘に嘘を塗り重ねるという、通常ではあり得ない対応を本省(佐川)は引き起こしたのです。〉

 森友問題の決裁文書改ざんを強要され、2018年3月7日に自殺した近畿財務局の職員の遺書と手記が、昨日発売の「週刊文春」(文藝春秋)に掲載された。

 これまで「近畿財務局管財部上席国有財産管理官」としか報じられてこなかったこの男性の名前は、赤木俊夫さん。赤木さんが遺書を遺していたことは、当初から噂になっていたが、その内容は公開されていなかった。

 しかし、財務省や近畿財務局の対応に不信感を抱くようになったという赤木さんの妻が今回、遺書と手記の公開に踏み切った。手記をスクープしたのは、NHKで森友問題を追及してきた相澤冬樹氏(現・大阪日日新聞記者)だ。

 しかも、その内容は改ざんを指示した理財局長の佐川宣寿氏をはじめとする財務官僚たちを徹底的に追及する、あまりに衝撃的なものだった。まず、遺書には、震える文字でこう綴られていた。

〈森友問題
佐川理財局長(パワハラ官僚)の強硬な国会対応がこれほど社会問題を招き、それにNOを誰れもいわない
これが財務官僚王国
最後は下部がしっぽを切られる。
なんて世の中だ、
手がふるえる、恐い
命 大切な命 終止府〉(原文ママ)

 佐川氏を名指しした上で「NOを誰もいわない」「最後は下部がしっぽを切られる」と訴えているように、赤木さんを死まで追い詰めたのは、佐川氏が主導した公文書改ざんにあったことはあきらかだ。

 だが、さらに重要なのは、今回公開された手記だ。赤木さんは2018年2月から死の直前まで、A4で7枚にわたる手記をパソコンに書き残していた。そしてそこには、財務省のこれまでの説明とはまるで違う、生々しい「改ざんの真実」が記されていたのである。

 まずは、あらためて問題の発端と赤木さんが死を選んだ直前の動きを振り返ろう。

 2017年2月、森友学園に8億円も値引きされて国有地が売却されていたことが発覚し、国会では連日追及がおこなわれたが、安倍首相は同月17日に「私や妻がかかわっていたのであれば私は総理大臣をやめる」と宣言。佐川理財局長も「記録は廃棄した」「すべて適正だった」の一点張りだったが、翌2018年3月2日に流れを大きく変えるスクープが飛び出す。朝日新聞が財務省の決裁文書が改ざんされていたと報じたのだ。

 財務省はこの改ざん報道を否定することはなかったが、「(3月)5日に調査結果を報告する」「6日に調査の説明を発表する」などと言いながら、その期日が来ても「捜査中」を理由に先送りにした。一方、ワイドショーなどでは安倍応援団が「朝日は証拠を出せ」「立証責任は朝日にある」などと騒ぎ立て、与党からは「書き換えがあったとしても決裁が終わる前の文書ではないか」「決裁の途中で上司が部下に修正を指示するのはよくあり、問題にならない」などという主張も出てきていた。

 もしや安倍政権はこのまま疑惑を有耶無耶にする気なのか──そんな懸念が高まっていた、そんな最中の3月7日、赤木さんは自殺する。そして、まさにその死を選んだ直前にも、「手記」に真実をこう綴っていたのだ。

〈本年3月2日の朝日新聞の報道、その後本日(3月7日現在)国会を空転させている決裁文書の調書の差し替えは事実です。〉
〈元は、すべて、佐川理財局長の指示です。
局長の指示の内容は、野党に資料を示した際、学園に厚遇したと取られる疑いの箇所はすべて修正するよう指示があったと聞きました。〉


■改ざんに抵抗する赤木さんをつぶすため財務省理財局が近畿財務局トップに圧力

 つまり、当時、安倍政権がけっして認めようとしなかった事実を、赤木さんはその手記にぶちまけていたのである。

 しかも、その記述はかなり詳細なものだ。赤木さんが公文書の改ざんを指示されたのは、2017年2月26日。本省の指示により近畿財務局で改ざんに着手したことは、財務省が2018年6月4日に公表した調査報告書でも記されているが、赤木さんの手記は、財務省の調査報告書とは印象がまるで違う、生々しい記述が出てくる。

 それは、3月7日ごろに再び修正作業を指示された際のことだ。赤木さんは〈現場として私はこれに相当抵抗しました〉と述べ、こうつづけている。

〈楠(敏志・近畿財務局)管財部長に報告し、当初は応じるなとの指示でしたが、本省理財局中村総務課長をはじめ田村国有財産審理室長などから楠部長に直接電話があり、応じることはやむを得ないとし、美並(義人)近畿財務局長に報告したと承知しています。
美並局長は、本件に関して全責任を負うとの発言があったと楠部長から聞きました。〉

 つまり、赤木さんの抵抗に対し、近畿財務局の楠管財部長も「応じるな」と赤木さんの抵抗を後押ししていたが、その楠管財部長に、財務省の中村稔・総務課長や田村嘉啓・国有財産審理室長から“圧力”がかかり、その結果、近畿財務局のトップである美並義人局長が「全責任を負う」ということで改ざん作業を担わされることになった、というのだ。

 ちなみに、財務省の報告書ではこの圧力についてはまったく触れられておらず、こう書かれているだけだ。

〈理財局の総務課長と近畿財務局の管財部長との間でも相談がなされた。〉
〈総務課長から国有財産審理室長及び近畿財務局の管財部長に対して、最低限、政治家関係者からの照会状況の記載と、それまでの国会答弁との関係が問題となりかねない箇所については書き換えが必要である旨が伝えられた。〉

 「相談」だの「伝えられた」だのと、まるで通常の業務指示のような書き方だが、実際は財務省は改ざんに抵抗する赤木さんをねじ伏せるために、近畿財務局に露骨な圧力をかけていたのである。

 しかも、赤木さんの手記には、財務省の圧力によって改ざんに手を染めた近畿財務局でも、信じられないようなことを口にする幹部もいたことが暴露されている。

〈本省からの出向組の小西次長は、「元の調書が書き過ぎているんだよ。」と調書の修正を悪いこととも思わず、本省杉田補佐の指示に従い、あっけらかんと修正作業を行い、差し替えを行ったのです。〉

 この「小西次長」というのは小西眞・管財部次長で、理財局との調整役となり、全体像を把握して改ざん作業に従事した人物だとされるが、この記述からは、財務省の言いなりになって改ざんを犯罪行為だとも思っていない様子が伺える。


■赤木俊夫さんが手記に「大阪地検特捜部はこの事実関係を全て知っている」

 このほかにも手記には改ざん指示をめぐる生々しい内情が綴られている。なかでも、衝撃的なのは、赤木さんが財務省と近畿財務局の改ざん指示の詳細のあとにつづけて記述した、こんな言葉だった。

〈(大阪地検特捜部この事実関係をすべて知っています)〉

 周知のように、大阪地検特捜部は森友学園の国有地払い下げ問題につづき、この公文書改ざんについても捜査に動いていた。一時は佐川氏の立件も視野に入れていたとされた。だが、捜査は尻すぼみ。フタをあけてみると、佐川氏どころか財務省関係者は全員が不起訴処分となった。

 大阪地検特捜部はこのとき「証拠がない」「立証が難しい」などとさかんにメディアにリークしていたが、実際は、佐川理財局長の号令のもと国家的犯罪である公文書の改ざんがおこなわれた事細かな事実を、すべて掴んでいたのだ。

 にもかかわらず、大阪地検特捜部がこの改ざんを立件できなかったのは、もちろん、官邸から圧力がかっていたためだ。いま、“官邸の番犬”と呼ばれる黒川弘務・東京高検検事長の違法な定年延長が問題になっているが、当時法務省事務次官だったこの黒川氏が官邸の意を受けて捜査ストップに動き山本真千子・大阪地検特捜部長(当時)と裏取引をおこなったという情報も流れていた。

「当時は、官邸と検察上層部の間で、財務省には触わらず、代わりに近畿財務局の職員をあげて、幕引きをはかるというシナリオが進んでいるとささやかれていた」(司法ジャーナリスト)

 ようするに、赤木さんもこうした動きを察知していたのだろう。そして、このままでは、近畿財務局と自分が「改ざんの主犯」として責任と罪を押し付けられると怯えていたのだ。

 「週刊文春」の記事によると、2017年12月末、赤木さんのもとに検事から電話があり、その後、赤木さんは妻に対してこう話していたという。

「検察は恐ろしいとこや。何を言っても思い通りの供述を取る。検察はもう近畿財務局が主導して改ざんしたという絵を描いている。そのストーリーから逃げられない。ぼくが何を言っても無理や。本省の指示なのに最終的には自分のせいにされるぼくは犯罪者や

 実際、安倍政権と財務省はこの少し前から、責任をことごとく近畿財務局に押し付け始めていた

 その際たるものが、近畿財務局の法律相談記録の隠蔽工作だ。2017年4月、実地検査に入った会計検査院から森友学園との土地取引関連の文書を出すよう求められていたが、近畿財務局は法律相談の記録を検査結果が国会報告される前日まで提出しなかった。

 これは、財務省が命じたもので、赤木さんも手記で言及し“法律相談の記録等の内部検討資料が保管されていることは、近畿財務局の文書所管課等の全ての責任者は承知していました”と書き、〈応接記録をはじめ、法律相談の記録等の内部検討資料は一切示さないこと、検査院への説明は「文書として保存していない」と説明するよう事前に本省から指示がありました〉と明かしている。

 ところが、情報開示請求などによってその内容が明らかになり、国会で追及が始まると、安倍政権と財務省は、すべて近畿財務局の責任にしたのだ。麻生財務相は「法律相談の文書は近畿財務局のなかにあったということで、理財局のなかにあったわけではない。まずここははっきりさせておきたい」と言い、「発見できなかったことは甚だ残念」などと答弁(2018年2月14日衆院予算委員会)。当時の太田充理財局長も「気付いていれば出していた」と答弁し、「誰が気づかなかったのか」という質問に「近畿財務局の管財部の統括国有財産管理官というところが主として担当していた」「基本的に彼らが気付かなかったということ」と答えていた(2018年3月5日参院予算委員会)。

 こうした答弁に対し、赤木さんも手記で〈明らかに虚偽答弁〉と指摘しているが、この頃には政権内に「すべて近畿財務局のせいにするという暗黙の了解があることが見てとれた。赤木さんと同じ立場なら、誰でも自分がスケープゴートにされると恐怖するはずだ


■刑事罰どころか出世していた財務省の“改ざん指示”幹部官僚たち

 そして、3月7日、赤木さんは遺書に〈最後は下部がしっぽを切られる〉と綴り、手記にも〈本省がすべて責任を負うべき事案ですが、最後は逃げて、近畿財務局の責任とするのでしょう〉と記し、自殺を遂げた。

 しかし、この自殺は皮肉なことに、近畿財務局にすべてを押し付けるという流れを変えることになった。同年3月9日に「近畿財務局の職員が7日に自殺」と報じられると、その日のうちに、理財局長から国税庁長官に栄転していた佐川氏が辞職し、翌10日には財務省は改ざんを認める方針を固め、12日には改ざん前文書を公開するにいたった。

 「週刊文春」の記事によると、「ぼくの契約相手は国民ですが口癖だったという赤木さんは、涙を流してまで改ざん行為に抵抗したという。

 そういう意味では、赤木さんは自らの死をもって、改ざんの事実を財務省に認めさせたといっていいだろう。そして、赤木さんの妻も、赤木さんの死後、その思いを引き継ぎ、手記と遺書を公開することよって、蓋をされかけていた疑惑に再び光を当て、本当の悪を追及する動きをつくり出そうとしている

 公文書の改ざんという国民への背信行為が許せず、何度も抵抗した赤木さんを、死を選ばなければならないほど追い詰めたのは誰か

 赤木さんは手記のなかで〈刑事罰、懲戒処分を受けるべき者〉として、〈佐川理財局長、当時の理財局次長、中村総務課長、企画課長、田村国有財産審理室長ほか幹部 担当窓口の杉田補佐(悪い事をぬけぬけとやることができる役人失格の職員)〉と具体的に列挙している。

 しかし、こうした面々がその後どうなったかといえば、全員が不起訴に終わっただけではなく、財務省の処分も佐川氏が「停職・3カ月相当」、当時の理財局次長だった中尾睦氏が「戒告」、中村総務課長が「停職・1カ月」、国有財産企画課長だった冨安泰一郎氏が「減給20%・3カ月」、田村国有財産審理室長が(減給20%・2カ月)。杉田補佐は国有財産審理室職員(課長補佐級)のことだと思われるが、「戒告」となっている。佐川氏をはじめ刑事罰に問われても不思議ではなかったのに、こんな軽い処分で終わっているのである。

 いや、それどころか、そもそも佐川氏は改ざんに手を染めたあとの2017年7月に国税庁長官に、中村総務課長は2019年8月に駐イギリス公使に栄転している。これはあからさまな論功行賞であるだけでなく、安倍昭恵夫人付きの秘書だった経産省の谷査恵子氏を在イタリア大使館の1等書記官へと栄転させ口封じしたのと同じ構図だ。

 そういう意味では、彼ら財務官僚以上に追及しなければならないのは、やはり安倍首相だろう。安倍首相が「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と国会で宣言したことが引き金となって改ざんがはじまり、決裁文書に記されていた昭恵夫人の関与を示す記述などをことごとく削除する作業を強制された。そしてそれが赤木さんを死に追いやったのだ。

 昨日、赤木さんの妻は、国と佐川氏を相手取り、1億1200万円の損害賠償を求める訴えを大阪地方裁判所に起こした。これは「いったい誰が指示をして改ざんはおこなわれたのかという事実をあきらかにするための裁判とならなければならないが、今回公開された遺書と手記を受けて、これまで安倍政権が拒否しつづけてきた第三者による調査委員会を発足させる必要がある。

 そして、この機会にすべての国民に赤木さんの遺書と手記を読んでほしい。ひとりの良心と正義を、この国の政治はどのように踏みつけにしたのか。そのことを国民は知らなければならない。

(編集部)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031902000137.html

麻生氏や太田氏の説明は虚偽答弁 森友問題 赤木さん手記要旨
2020年3月19日 朝刊

 森友学園問題で自殺した財務省近畿財務局の上席国有財産管理官赤木俊夫さん=当時(54)=の手記の要旨は次の通り。


 私は二〇一七年二月から半年間、異例な事案を担当し、強度なストレスが蓄積して一七年七月から病気休暇に至りました。異例な事案とは「森友学園への国有地売却問題」です。事案の長期化・複雑化は、財務省が虚偽の答弁を貫いていることが最大の原因で、心身ともに痛み苦しんでいます。


 【本省主導】

 本件は特異な相手方で前代未聞の事案であり、社会問題化する以前から担当者は本省に応接記録などを提出しています。近畿財務局が本省の了解なしに交渉を進めることはあり得ません。資料(応接記録)を文書管理規則に従って廃棄したとの説明(答弁)は、財務省が判断したことです。財務省が学園に特別の厚遇を図ったと思われることを避けるため、当時の佐川(宣寿)理財局長が判断したと思われます。野党の追及を避けるため、資料はできるだけ開示せず、タイミングも後送りとするよう指示があったと聞いています。

 近畿財務局が会計検査院の特別検査を一七年に二回受けた際には、佐川局長の指示で本省理財局から派遣された幹部職員が、近畿財務局の説明を補足する対応を取りました。本省の対応の基本姿勢として、本省が持参した一部資料の範囲内で説明し、応接記録や法律相談の記録などの内部検討資料は一切示さず「文書として保存していない」と説明するとの指示が本省から事前にありました。

 一八年二月の国会で財務省が新たに開示した行政文書について、麻生(太郎)財務相や太田(充)理財局長による「行政文書の開示請求の中で、改めて近畿財務局で確認したところ、法律相談に関する文書の存在が確認された」との説明は虚偽答弁です。


 【前代未聞の虚偽】

 一八年一月からの通常国会では太田局長が前任の佐川局長の答弁を踏襲することに終始し、詭弁(きべん)を通り越した虚偽答弁が続けられています。違和感を持っていても、誰一人本省に反論しません


 【決裁文書の修正】

 決裁文書の調書の差し替えは事実です。佐川局長の指示です。学園への厚遇と受け取られる箇所は修正するよう指示があったと聞きました。本省理財局幹部らが過剰に修正箇所を決め、近畿財務局で差し替えました。

 修正作業の指示が複数回あり、私は相当抵抗しました。本省からの出向組の次長は「元の調書が書き過ぎているんだよ」と悪いこととも思わず、あっけらかんと差し替えましたこれが財務官僚機構の実態です。修正回数は三、四回程度と認識しています。

 抵抗したとはいえ、関わった者として責任をどう取るか、ずっと考えてきました。最も大切な家内を泣かせ、人生を破壊したのは本省理財局です。みんなに迷惑をお掛けしました。さようなら
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/202003/CK2020031902000132.html

どうか真実を 森友文書改ざん 遺族が提訴
2020年3月19日 朝刊

     (赤木さんの妻の代理人が記者会見で示した労務災害に関する文書。
      情報公開請求をしたが、ほとんどが黒塗りだった=18日、大阪市で)

 学校法人「森友学園」を巡る決裁文書改ざん問題は、二年前に自殺した赤木俊夫さん=当時(54)=の手記や遺書が十八日に公開され、新たな局面を迎えた。「佐川さん、どうか改ざんの経緯を、本当のことを話してください」。国と佐川宣寿(のぶひさ)元国税庁長官(62)を提訴した妻の言葉には、真相解明を求める強い思いがにじんだ。 (望月衣塑子

 大阪市内で開かれた記者会見には、四十人以上の報道陣が集まった。赤木さんの妻に代わって二人の代理人弁護士が七枚の手記や直筆の遺書を公開し、妻のメッセージを読み上げた。

 「あの時どうやったら助けることができたのか」「心のつかえが取れないままで、夫が死を決意した本当のところを知りたい」「今でも近畿財務局の中には、話す機会を奪われ苦しんでいる人がいます」。裁判では佐川氏のほか、財務省や近畿財務局幹部らを証人申請する考えを示した。

 代理人らによると、赤木さんは高校卒業後、旧国鉄に入り、一九八七年の分割・民営化後は財務省職員に。仕事に誇りを持ち、「僕の契約相手は国民です」と友人らに話し、後輩の信頼も厚かった。

 近畿財務局での改ざん作業は「若い人にはやらせなかったと一人で抱え込んだ。書道や音楽、落語と多趣味で明るい性格だったが笑わなくなり、二十二年間けんかしなかった妻とも口論が絶えなくなった。

 赤木さんの死後、妻は「自分の半分がもぎとられたような感覚だった」と、後を追うことも考えていた。だが、妻が麻生太郎財務相の墓参りや佐川氏の謝罪と説明を求めても同省は応じず、佐川氏は「読ませていただいた」と回答したのみ。さらに夫の死の経緯を知るために請求した行政文書の大部分が黒塗りで開示され、真相がうやむやになってしまうとの懸念から提訴に踏み切った

 松丸正弁護士は「赤木さんは死に至るまで改ざんの是正を求め、近畿財務局の中にも是正を求める声があった。職員たちが違法行為に抵抗できるコンプライアンス(法令順守)につながる裁判にしたい」と話した。妻はコメントで「今でも夫のように苦しんでいる人を助けるためにも、本当のことを話してください」と佐川氏に求めた。


◆天の声、生々しく 赤木さん手記

 赤木俊夫さんの手記は、“天の声”に屈して決裁文書を改ざんした様子を生々しくつづっている。

 最初の改ざんは二〇一七年二月二十六日。財務省が一八年にまとめた調査報告書は、当時理財局長の佐川宣寿氏は「(政治家からの照会状況を記した部分の開示は)最低限の記載とすべきだ」などと示唆したが、直接的指示はなかったとの内容だった。しかし手記では、佐川氏とじかに接する本省担当者のただならぬ様子を目の当たりにし、財務局職員たちが同氏の指示と認識していたと伝える。

 一七年三月七日ごろの改ざんでは、本省から大幅な書き換えを求められた。手記によると、佐川氏の指示を受けた理財局幹部らが改ざんの範囲を次々に拡大。本省の補佐は書き換えの文面も示した。本省からの出向組の管財部次長は「元の調書が書き過ぎているんだよ」と言い放ったという。本省と地方の力関係で異論や反論は許されなかった


■弁護士が代読した妻のメッセージ全文は次の通り

 夫が亡くなって二年たちました。あの時どうやったら助けることができたのか。いくら考えても私には助ける方法がまだ見つかりません。

 心のつかえが取れないままで、夫が死を決意した本当のところを知りたいと思っています。夫が死を選ぶ原因となった改ざんは誰が何のためにやったのか改ざんをする原因となった土地の売り払いはどうやって行われたか真実を知りたいです

 今でも近畿財務局の中には、話す機会を奪われ苦しんでいる人がいます。本当のことを話せる環境を財務省と近畿財務局にはつくっていただき、この裁判で全てを明らかにしてほしいです。

 そのためには、まず佐川さんが話さなければならないと思います。今でも夫のように苦しんでいる人を助けるためにも、佐川さん、どうか改ざんの経緯を、本当のことを話してください。よろしくお願いします。
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●実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている…「れっきとした国民様」は御見通しかな?

2018年06月07日 00時00分34秒 | Weblog

青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも… ↑】



東京新聞の二つの記事。佐藤圭小林由比望月衣塑子記者による記事【野党追及 論点すり替える首相答弁は… 「ご飯論法」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018052902000133.html)と、
生島章弘記者による記事【首相「贈収賄当たらない」 「辞任答弁」狭義に解釈】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000125.html)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/安倍政権の「ご飯論法」で失うモノ】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805310000262.html)。

 《首相が午前の参院予算委で、加計学園問題について「一点の曇りもない」と答弁すると、共産党の小池晃書記局長は「これが今話題のご飯論法ですよ。全くのすり替えだ」と断じた。「ご飯論法」とは何か。「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)について問われたかのように論点をずらし、「食べていないと強弁する論法だ》。
 《安倍晋三首相は二十八日の衆参両院予算委員会で、森友学園との土地取引に関し「例えば金品を授受して『政策を変えろ』というのは、贈収賄として問題になってきた。そうしたことは全くない」と語った。これまで「私や妻、事務所がかかわっていれば首相も国会議員も辞める」と主張していたが、関与の度合いを贈収賄に当たるような行為と狭く解釈する答弁に転じた》。
 《うそではないがごまかしてすり替えて論点をぼかし議論をかみ合わせないようにするこの手法を取り入れて官僚の政府答弁にまで浸透させたのは安倍政権》。

 アベ様のご飯論法が取巻き連中にまで波及していることや、ウルトラ差別主義者による暴言…《改ざんではなく書き換えだという論法。それなら飲食の領収書の金額を書き換えたが飲食した事実、つまり趣旨は変わっていないから金額の書き換えぐらいは悪質ではないという》暴論。また、アベ様の大見得・啖呵《議員辞職》の後退…(室井佑月さん)《あの方、「関わっていたら」から「土地の取引に関わっていたら」に変えて、最近では「贈収賄に関わっていたら」ですって? なにげにハードルを下げてやんのズルだよな》。あまりの酷さに、目も当てられない。

   『●アベ様は「妻…が関係」を認めた!  
      〈妻や私…が関係していたら総理も国会議員も辞める〉の有言実行を!
   『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
                   …五日後の「秘密会議」に太田充氏も
   『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からのこの1年間の無駄
                     …泥縄で有耶無耶にするつもり?
   『●斎藤美奈子さん「最低限の了解事項や整合性を放棄
       …液状化…国ごと底なし沼に沈んでいくような気分。」


 「ご飯を食べたか?」「(パンを食べたけれど)ご飯(米飯)を食べていない」…ご飯論法。実は「パンを食べた」もウソで、ご飯粒が口の周りについている、という始末の悪さ。でも、今朝、付いたものではないですとでも、息吐く様にウソを言いそうだ。 


 日刊ゲンダイの記事【まるで三文推理小説 登場人がみんな嘘をつく喜劇の国会】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229972)によると、《“犯人”とその周辺がどれだけ取り繕っても、誰が嘘を言っているのか、国民は先刻承知。嘘でゴマカせると思っているのは本人たちだけだ。とっくにネタバレしているのに、必死で嘘のストーリーを続けようとする。まるで三文推理小説の様相である》。
 《モリカケ問題ばかりやっている、といった批判があるが、卑怯(ひきょう)なのはこうした答弁で国会や国民を愚弄している政府ではないか》…本当にそうだ。野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判こそを。

   『●《愛僕者》らの暴走と無責任さを放置して平気?
       野党の批判の前に、《愛僕者》や与党・癒党の批判を

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201805/CK2018052902000133.html

野党追及 論点すり替える首相答弁は… 「ご飯論法」
2018年5月29日 朝刊

     (参院予算委で安倍首相(左)を追及する共産党の小池晃氏(右)
      =28日、国会で)

 安倍晋三首相の答弁は論点すり替えの「ご飯論法」-。加計(かけ)学園理事長と首相の面会を記載した愛媛県の文書などを巡り、二十八日に開かれた衆参予算委員会の集中審議。野党側は、インターネット上で注目されている「ご飯論法」を持ち出して追及したが、首相は従来の見解を繰り返した。識者は「政府は国民を愚弄(ぐろう)している」と批判している。 (佐藤圭小林由比望月衣塑子

 首相が午前の参院予算委で、加計学園問題について「一点の曇りもない」と答弁すると、共産党の小池晃書記局長は「これが今話題のご飯論法ですよ。全くのすり替えだ」と断じた。

 「ご飯論法」とは何か。「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)について問われたかのように論点をずらし、「食べていないと強弁する論法だ。労働問題に詳しい法政大の西充子教授がツイッター上で紹介すると、「秀逸な表現」などと一気に拡散した。

 愛媛県が国会に提出した新たな文書には、首相が二〇一五年二月二十五日に加計孝太郎理事長と面会した際に「新しい獣医大学の考えはいいね」とコメントしたと書かれていた。小池氏は「首相と理事長との面談が架空では説明がつかないことが多すぎる」と指摘した。しかし、首相は、そうした官邸の水面下の動きには触れず、政府の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)の八田達夫座長が「決定のプロセスには一点の曇りもない」と主張していることを引用した。「ご飯論法」に当てはめれば、朝ご飯の話題中に昼ご飯の話をするようなものだ

 上西氏が「典型的なご飯論法」とみるのが、午後の衆院予算委での立憲民主党の長妻昭政調会長とのやりとりだ。獣医学部新設を目指す「利害関係者」の加計理事長が首相や秘書官と食事をしたり、食事代を支払うことなどは問題ではないかとただすと、首相は余裕めかして「別に食事を私がごちそうしてもらいたいから戦略特区で特別にやる、焼き肉をごちそうしてもらいたいからそんなことするって考えられないですよ」と反論した。

 上西氏は「ご飯論法が注目されたことで、国会質疑の何がおかしいのかということを伝えることができたと思う。モリカケ問題ばかりやっている、といった批判があるが、卑怯(ひきょう)なのはこうした答弁で国会や国民を愚弄している政府ではないか」と話した。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018052902000125.html

首相「贈収賄当たらない」 「辞任答弁」狭義に解釈
2018年5月29日 朝刊

 安倍晋三首相は二十八日の衆参両院予算委員会で、森友学園との土地取引に関し「例えば金品を授受して『政策を変えろ』というのは、贈収賄として問題になってきた。そうしたことは全くない」と語った。これまで「私や妻、事務所がかかわっていれば首相も国会議員も辞める」と主張していたが、関与の度合いを贈収賄に当たるような行為と狭く解釈する答弁に転じた。 (生島章弘

 首相は、妻昭恵氏付きの政府職員が森友側からの要請で財務省に問い合わせたことはあったものの、「お金のやりとりがあって、頼まれて行政に働き掛けた、という意味での関わりはない」と説明した。

 愛媛県文書に記されていた自身と「加計(かけ)学園」の加計孝太郎理事長との面会を巡っては、虚偽の情報と認めるコメントを出した同学園に対し「評論する立場にはない」と、抗議しない考えを示した。問題が国会で取り上げられるようになった昨年以降、加計氏とは電話も含めて連絡を取っていないことも明らかにした。

 首相は、加計氏と二〇一五年二月二十五日に面会したという愛媛県文書について「伝聞の伝聞」と指摘。新聞各紙に掲載された首相動静を根拠に、この日の面会を重ねて否定した。獣医学部開設は「私と加計さんが会ったからということで認可したわけではない」とも強調した。

 首相は、一二年十二月の第二次政権発足以降、加計氏との十九回にわたる面会で、会食費用を加計氏が払ったことがあると改めて認めた。

 秘書官や警護官の食事代、ゴルフの際のプレー代金は首相が払ったという。「贈収賄になるとは考えられない」と主張した。

 野党が内閣総辞職を求めたのに対し、首相は「反省すべき点は反省しながら、しっかりと職責を果たしていきたい」と拒否。

 野党は、森友問題や財務次官セクハラ問題に絡み、麻生太郎財務相は閣僚として不適格とも追及したが、麻生氏は「見解の相違だ」として辞任を否定。首相も、麻生氏は引責辞任の必要はないとの考えを示した。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201805310000262.html

政界地獄耳
2018年5月31日9時23分
安倍政権の「ご飯論法」で失うモノ

 ★政界では今、ご飯論法が話題だ。労働問題に詳しい法大教授・上西充子が「朝ご飯を食べましたか」と質問された場合、パンを食べていても、あたかも「ご飯(白米)」について問われたかのように論点をずらし、「食べていない強弁する論法だ。うそではないがごまかしてすり替えて論点をぼかし議論をかみ合わせないようにするこの手法を取り入れて官僚の政府答弁にまで浸透させたのは安倍政権だ

 ★副総理兼財務相・麻生太郎森友学園での公文書改ざんは「単に答弁に合わせて300カ所以上書き換えただけ悪質なものではない」と言いだした。趣旨が変わっていないから改ざんではなく書き換えだという論法。それなら飲食の領収書の金額を書き換えたが飲食した事実、つまり趣旨は変わっていないから金額の書き換えぐらいは悪質ではないということになる。来年の確定申告も国税庁職員は大変だろうと同情する

 ★政界関係者が言う。「すり替えてかわし、ウソをついていないとか、聞かれたことに答えただけとの閣僚や官僚の答弁を国民がどう聞いているかということだ。原発問題を引き合いに出すとわかりやすい。技術者たちは原発はコントロールできる技術で危険はないという。その発言にウソはないだろう。だがそれまでの説明にごまかしやすり替え、隠匿があれば、技術は信用されても原発を運用している人たちに信頼がないから批判がくすぶり続ける。今の政権はこれと同じだ。正面突破は可能だろうがずっと終わらず言われ続け国民は政権を信用しなくなる」。

 ★29日にテレビで加計学園問題の国会審議をめぐり「安倍さん自体がうみなんだろ」と発言した俳優・中尾彬に賛否があるという。その中には「中尾彬って何様なの」という声もあるという。答えは簡単だ。れっきとした国民様だが問題か。国民からの信用、信頼は内閣支持率ではない。国民の目だ。お忘れなく。(K)※敬称略
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●「「トカゲのシッポ切り」ではなく、「頭の切り離し」」(森裕子さん)。佐川事件でなくアベ様御夫妻案件

2018年04月02日 00時00分24秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【佐川氏が喚問で安倍夫妻を庇うあまり露呈させた嘘と矛盾! 今井首相秘書官がらみの質問でもゴマカシが】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3908.html)。

 《「国民全体の奉仕者」ならぬ「安倍首相の奉仕者」──。…佐川氏は、改ざん問題について「理財局のなかで対応した」と主張し、肝心の詳細についてはすべて「刑事訴追の恐れがある」という理由で“ゼロ回答”。一方で、安倍首相や官邸からの改ざん指示は一切なかったはっきり証言》。

   『●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…
       「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪

   『●決裁文書書き換えという犯罪…「最低の官房長官」が
          沖縄に向けて言い放った「法治国家」を取り返さねば

   『●「有印公文書偽造=決裁文書書き換え」朝日新聞大スクープ
                     …その直度にアベ様らのやっていたこと
    《意に沿わない人物は潰す――“人格攻撃”された前川前次官が
     いい例だが、安倍政権のやり口は、まさに恐怖政治ではないか
    《結局、目的は “犯人”を黙らせることでしょう。内部告発者を潰すことは、
     国民の知る権利を侵害し、民主主義を破壊する行為

   『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からの 
         この1年間の無駄…泥縄で有耶無耶にするつもり?
   『●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」が
        公文書「書き換え」という名の「捏造」=犯罪の引き金
   『●元祖?・有言実行されない大見得・啖呵
      《報道がそれで抑圧される、そんな例があったら私は辞める》
   『●「国が壊れ、どんどん落ちぶれていく…
       「国難」を叫ぶ人こそが、「国難」の中心にある…」(久原穏さん)
   『●辺野古高江裁判とヒラメ…《「人権のとりで」としての司法が
                 その役割を果たさず、行政と一体化すれば…》
   『●それぞれの「面従腹背」…《官僚は…政治家は
      尊重しなければならないが、魂までは明け渡してはならない》
   『●「粉飾された「美しい国」」…
     「「夫人、ひいては首相の顔をつぶすわけにはいかない」という恐怖政治」

   『●室井佑月さんによるアベ様の「美しい国」「日本を取り戻す」再考…
                             答えは「日本=アベ様そのもの」
   『●「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」今井尚哉氏。
                           そして、お維・松井一郎氏は…?
   『●オトモダチ「利権」塗れ…「この国でもっとも「利権」から遠い
                  生活保護受給者の暮らしがまた脅かされる」

 証人喚問を実施した価値はあった。自民党の詐称「佐川事件」に非ずアベ様御夫妻案件であることが炙りだされた格好だ。
 東京新聞の記事【改ざん経緯 証言拒否 佐川氏、官邸関与は否定】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018032802000141.html)によると、《佐川氏は安倍晋三首相や官邸などからの改ざんの指示を否定》のみを明言し、あとはほぼすべての証言を拒否。

 東京新聞の記事【自民幹部「解明終わった」 幕引き、一部では疑問も】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018032802000138.html)によると、《自民党の森山裕、公明党の大口善徳両国対委員長らが会談し、野党が求める昭恵氏らの証人喚問や、国会への特別委員会設置は不要との方針を確認…村上誠一郎元行政改革担当相は記者団に「加計学園問題南スーダンの日報隠蔽(いんぺい)問題に関しても、首相に近い人たちから起こった最高責任者が責任を取らないのが一番の問題だ」と訴えた。石破氏は「誰が、なぜというのが一切分からなかった」と語り、幕引き姿勢に疑問を呈した》。
 これで「幕引き」?? アベ様御夫妻案件解明への「開幕」に過ぎない。

 週刊朝日の記事【佐川・前理財局長が証人喚問で明かさなかった今井首相秘書官の秘密】(https://dot.asahi.com/wa/2018032700013.html)によると、《安倍首相や麻生財務相、官邸、首相秘書官からの指示はなかったと語る佐川氏。だが、ある自民党幹部はこう語る。「格安での国有地払い下げ、文書改ざんなど一連の森友案件の“主犯”は安倍さんの懐刀の今井尚哉首相秘書官だろう…」》。

 また、週刊朝日の記事【今井首相秘書官の関与を佐川氏否定「虚偽答弁ではないか」森ゆうこ議員】(https://dot.asahi.com/dot/2018032700026.html)によると、《これでは「トカゲのシッポ切り」ではなく、「頭の切り離し」だ。…自由党の森裕子参院議員は、官邸で大きな影響力を持つ今井尚哉秘書官の関与について追及。森友問題で佐川氏と今井氏が話をしたことがあるかとたずねたところ、「おそらく課長クラスと(答弁の)調整をしていた」「私の国会答弁に関して、私が今井秘書官と話をしたことはありません」との答弁を繰り返した。ハッキリとしない回答に、森氏が「今井秘書官と話をしたことがないのか」と3度目の答弁を求めると、ようやく最後に佐川氏は「話をしたことはございません」と述べた》。
 アベ様奥様・安倍昭恵氏、その秘書官谷査恵子氏、その「谷査恵子氏の上司」「真に喚問すべきキーパーソン」今井尚哉氏、佐川氏の前任者・迫田英典氏など全員一堂に会して証人喚問すべきだ。

 さらに、週刊朝日のコラム【室井佑月「国会に出てきてください」】(https://dot.asahi.com/wa/2018032700039.html)でも、《そういや、15日の国会で、自民党の議員から「佐川事件って言葉がでてきた。「『佐川事件』の真相解明ということがまず第一でありますから」だって。これで騙される人っている? さすがに、国民を舐めすぎよ》。
 どう見たって、アベ様御夫妻案件だ。

 アベ様御夫妻案件として、「福田会(ふくでんかい)」という案件からも煙が上がっている。

 最後に、枝野幸男氏のつぶやき…:

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https://twitter.com/edanoyukio0531/status/978799604891189248

枝野幸男@edanoyukio0531

追加 「偽証罪にも問われる証人喚問で証言したのだから総理夫人などの関与はないと証明された」とする方がいますが、一年前に籠池氏も同じ条件で証言しています。籠池氏が証人喚問で嘘をついたなら議院証言法違反で告発すべきですが、与党からそのような提案はありません。

10:03 - 2018年3月28日
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 つまり、「一年前に籠池氏も同じ条件で証言」=1年前から、既に、アベ様ご夫妻案件であることが証明されていた訳だ。えっ?、籠池氏は「詐欺を働く人物」だってぇ? 息吐く様なウソ吐きな泥棒達が口にすることか?

   『●制御不能な「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、
            気合の入った嘘つき」な取巻き達と「裸の王様」
    「【室井佑月「籠池さんと嘘つきと仲間たち」】…《質問に立った
     与党議員や日本維新の会の議員は、籠池さんを詐欺師の嘘つきに
     したいように見えた》」

   『●「完全に司法に影響を与えようとする露骨な圧力にほかならない…暴挙」
                       …着々と司法を掌握した効果
    「リテラ【「籠池氏は詐欺を働く人物」発言だけじゃない! 
     最高裁判事に加計学園元監事を異例の抜擢…安倍首相は司法も私物化!】
     …《時の最高権力者である総理大臣が、いち民間人を有罪と決めつけ
     さらにマスメディアを通じて詐欺をはたらいた連呼》」

   『●泥棒に縄をなわせる…その縄で財務相やアベ様を縛る訳がない!
                       《与党の関与なき公正な委員会》が必要
    「国会で、最高権力者が堂々と、不当に長期勾留中の私人・民間人に対して、
     「籠池氏は詐欺を働く人物」「詐欺をはたらいた」などと連呼する異常さ。
     いったい、アベ様らと、どちらが詐欺師か?

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http://lite-ra.com/2018/03/post-3908.html

佐川氏が喚問で安倍夫妻を庇うあまり露呈させた嘘と矛盾! 今井首相秘書官がらみの質問でもゴマカシが
2018.03.27

     (佐川氏の午後の証人喚問)

 「国民全体の奉仕者」ならぬ「安倍首相の奉仕者」──。本日おこなわれた佐川宣寿・財務省前理財局長の証人喚問について、本サイトでは速報で「安倍自民党との完全な出来レース」と看破したが、午後の衆院でもとんだ茶番劇が展開された。

 佐川氏は、改ざん問題について「理財局のなかで対応した」と主張し、肝心の詳細についてはすべて「刑事訴追の恐れがある」という理由で“ゼロ回答”。一方で、安倍首相や官邸からの改ざん指示は「一切なかった」とはっきり証言した。

 改ざんを「理財局だけでやった」と言うが、そもそも官僚がこのような大規模な犯罪を犯す理由などまったくないし、独断でこんなことができるはずがない。だいたい、財務省の矢野康治官房長は昨日の参院予算委員会の集中審議で、午前中には「官邸も麻生大臣も、指示も関知もしていなかったのはまぎれもない事実」と答弁したのに、午後には「総理官邸という言葉は適切ではなかった」と自らの答弁を修正し、「(官邸の関与が)あったという事実には突き当たっていない」などという珍妙な答弁でお茶を濁した。この矢野官房長の答弁を、佐川氏は何の根拠もなく真っ向から否定したことになる。

 その上、佐川氏は、自身が理財局長として関与していない時期におこなわれた土地取引についてまで「私が昨年ずっと一連の書類を読んで勉強して、国会で答弁させていただいたなかで言えば、総理も総理夫人の影響もありませんでした明言したが、その根拠は「(土地売却は)当時の不動産鑑定に基づいておこなわれた」からというもの。言うに事欠いて適正な売却だったとまで口にした

 まさに噴飯モノの答弁だろう。会計検査院はゴミの積算根拠を「不十分」だと指摘しているし、建設業者も「ゴミが実際より深くにあると見せかけた虚偽の報告書を作成した」と大阪地検に証言しているように、「適正な売却」などではなかった。そもそも、質疑に立った立憲民主党の福山哲郎議員も指摘したように、適正な売却だったのなら決裁文書を改ざんなどする必要はどこにもないのだ。

 しかも、佐川氏は、「改ざん前文書に書かれた昭恵夫人の名前を見たときにどう受け止めたのか」と共産党の小池晃議員に問われると、「(改ざん前文書を)いつ見たのかという質問」「それは私自身が書き換えをいつ認識したのかという問題そのもの」だと詭弁を弄して証言を拒否。「総理夫人の影響はない」とはっきり言えるのならば名前を見たときの感想くらい堂々と言えるはずだが、それはけっしてしないのである。逆に言えば、昭恵夫人の名前を見たときの感想は刑事訴追の恐れになるような問題だということになるではないか。


安倍夫妻を庇って否定するあまり明らかな矛盾と嘘を露呈

 このように、納得できる理由を提示しないまま道理にかなわない根拠で安倍夫妻をただただ庇うだけに終始した佐川氏の証人喚問。だが、いくら佐川氏が安倍官邸とすでに「裏取引」していたとしても、事実をないことにはできない。

 むしろ、安倍首相や昭恵夫人にかんするあらゆることを無理やり否定したがために、次から次へと矛盾が噴き出てきている。たとえば、佐川氏は安倍首相が昨年2月17日、「私や妻が関係していたということになれば間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」と答弁したことの影響を聞かれて、「総理の答弁と前と後ろで私自身の答弁を変えた認識はない」と答えていたが、これは明らかな嘘だ。

 佐川氏は安倍首相が「間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」というセリフを口にした同じ昨年2月17日には、「適正に処理した」程度のことしか言っていなかった。ところが、それから1週間後の2月24日に「(交渉記録は)速やかに破棄した」と答弁するなど、急に強気になり、3月2日の参院予算委員会で共産党の小池議員から質問を受けた時には「何月何日に何をしたかという面会記録、そういう記録はない」「予定価格や賃料を先方に提示することはない」と断言していた。

 周知のように、改ざん前文書には、2015年1月9日の欄にははっきりと〈近畿財務局が森友学園を訪問し、国の貸付料の概算額を伝える〉と書かれており、もし改ざんがなければ、こんな強気の発言ができるはずがない。つまり、24日以前に決裁文書を改ざんしたのは確実なのである。そして、その24日以前に決裁文書との整合性をとらなければならなかった答弁というのは、安倍首相が17日におこなった「私や妻が関係していたということになれば間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」発言しかない。

 さらに無理を感じたのが、安倍首相の最側近・今井尚哉首相秘書官にかんする発言だった。きょうの証人喚問で、自由党の森ゆうこ議員が「官邸の今井秘書官と森友問題で話したことはないか」と問うと、佐川氏は2度も話をはぐらかし、森議員に「そんなことは聞いてない」と追及され、何か意を決したようにこの森友問題について、今井秘書官と話したことはございません言い切った。だが、改ざんの指示云々とは関係なく、この森友問題で佐川理財局長が官邸で森友対応を担っていた今井首相秘書官と相談をしていないなどということは、霞が関の常識に照らしてありえない話だ。そのことは、多くの元官僚が指摘している。

 それを、「今井秘書官と話したことはない」などと言い張るというのは、むしろ、今井秘書官との相談内容についてつっこまれることを恐れたためとしか思えない。

 きょうの証人喚問によって疑惑は解明されるどころか、さらに深まった。しかし今日の様子をみれば、もはや官邸と裏取引をすませている佐川氏が真相をしゃべることなど、ありえないだろう。真相解明には、今井首相補佐官や安倍昭恵氏、土地取引時の財務省事務方責任者である理財局長だった迫田英典氏、総理夫人付きだった谷査恵子氏、そして籠池泰典理事長揃えた全員の証人喚問が絶対に必要だ。安倍首相は真相を究明すると約束したのだから、当然、応じるべきだろう。

(編集部)
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●「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からのこの1年間の無駄…泥縄で有耶無耶にするつもり?

2018年03月18日 00時00分51秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞の社説【森友文書改ざん 国民を欺いたのは誰だ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018031302000144.html)。

 《決裁文書改ざん議会制民主主義を脅かす背信行為だが、全容解明には程遠い。国民を欺いたのは誰だ。…◆首相夫妻の記述を削除…◆佐川、昭恵氏まず喚問を》。





 まず、必聴!! 「大竹まこと ゴールデンラジオ!」(2018年3月16日(金))、永久保存版な内容、充実ぶり。大竹まことさんと室井佑月さん、青木理さん、金子勝さん(https://www.youtube.com/watch?v=L0UwtGFtUqwhttps://www.youtube.com/watch?v=oZ2OzAZeMsY)。青木さんの新著『情報隠蔽国家』(河出書房新社)がとても楽しみ。
 ここでは、無関係ですが…、【改正刑事訴訟法 司法取引6月導入 対象拡大冤罪懸念も】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018031602000270.html)によると、《虚偽の供述で冤罪を生む危険性が懸念》…だそうです。以前、青木理さんは《供述が立証の柱…もっと物証が欲しい。「通信傍受を縦横無尽に使いたい。司法取引も」と…》(https://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/894612c9d8f6e0890d3f5e6e143568c8)。アベ様らや自公のやることときたら、デタラメばかり。

   『●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…
       「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪

   『●決裁文書書き換えという犯罪…「最低の官房長官」が
          沖縄に向けて言い放った「法治国家」を取り返さねば

   ●「有印公文書偽造=決裁文書書き換え」朝日新聞大スクープ
                      …その直度にアベ様らのやっていたこと

 さて、大見得・啖呵《妻や私が関係していたら議員辞職》を有言実行する秋を迎えたようです。「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」です。《この一年間、事実関係を隠した資料に基づいて議論が行われていたことになる》《野党の追及はこれによって前提が崩れ、これまでの審議はすべて無駄になった》…この《一年間》って、一体何だったのか?
 「アベ様ご夫妻・麻生太郎財務相・最低の官房長官・お維関係者・佐川宣寿国税庁長官・迫田英典元理財局長・加計孝太郎氏・山口敬之氏・中村格元警視庁刑事部長…国会で証人喚問しに出てきてもらいましょう」。そうそう、谷査恵子さんも忘れてはいけません。

   『●「日本を守ってくれる人」って、アベ様は「破壊している人」なんですが! 
                                 一体何を「記念」した小学校?
    「国会では、アベ様「記念」小學校についての設置の認可・国有地の
     払い下げ事件について、デンデン王国国王様は公言してしまいました
     ……「私も妻も一切この認可にも、あるいは、この国有地の払い下げにも
     関係ない」「私や妻が関係していたということになれば、
     間違いなく総理大臣も国会議員も辞めるということは
     はっきりと申し上げておきたい」と大見得を切りました。」


 日刊ゲンダイの記事【安倍首相とも近い関係 迫田英典氏こそ森友問題のキーマン】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/225091)によると、《関わった財務官僚は佐川氏だけではない。佐川氏よりも、深く森友問題に関与していたとされているのが、佐川氏の前任だった迫田英典元国税庁長官だ》。また、リテラの記事【安倍首相がまたも大嘘答弁! さらに土地取引に首相も関与との情報も…安倍首相が頻繁に会っていた「もう一人のキーマン」とは】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3873.html)でも、《安倍首相が土地取引の段階で頻繁に会っていた「もうひとりの理財局長」…その人物とは、当時、財務省理財局長だった迫田英典氏だ》。
 国税庁長官への御《昇進》の前例です。迫田英典氏も証人喚問にお出でいただかないと。

   『●「がんばれば佐川のように“栄転”というご褒美が待つからだ」…
                      証拠隠滅で国税庁長官へ昇格という先例

 日刊ゲンダイの記事【ついに錯乱、断末魔の安倍政権…悶絶・総辞職への末路】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224984)によるt、《森友だけではない、加計をはじめ今後噴出する安倍政権の悪事》。
 当然、種々のアベ様のオトモダチ問題へと波及することは必至…大見得・啖呵《議員辞職》の有言実行で御終いではない。アベ様の終わりの始まり。

   『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
                    第三の森友問題を前に御優しい有権者

    「山岡俊介さんの『アクセスジャーナル』の記事【「ポスト加計疑惑」
     ――同じ構造の「国際医療福祉大学」医学部新設認可】…によると、
     《そんななか、さらに出て来そうな「ポスト加計疑惑」がある。
     ズバリいえば、それは今年4月、「国際医療福祉大学
     (高木邦格理事長…)の医学部が千葉県成田市に開設された件だ…
     こちらも加計同様、官邸(総理)の意向がもろに反映できる
     国家戦略特区」として認可されたもの…23億円…80億円…20億円…
     30億円…10億円…》」

   『●制御不能な「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、
           気合の入った嘘つき」な取巻き達と「裸の王様」
    「「確実にバレる瞬間まで嘘を通そうとする、気合の入った嘘つき」な
     取巻き達とデンデン王国「裸の王様」。いい加減にお引き取り願えない
     だろうか。でも、 森友「教育破壊」問題を無いことにしたいアベ様。
     政権を監視し、政権を批判できないマスコミ。第二、第三の森友問題に
     火をつける勇気もないようだ」


 日刊ゲンダイの記事【改ざんは280カ所以上 麻生財務相「佐川の責任」の大ウソ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/225003)によると、《ならば改ざんに手を染めた昨年2月下旬に何があったのか。「私や妻が国有地払い下げに関わっていたということになれば、首相も国会議員も辞める」 衆院予算委員会で、安倍首相がそうタンカを切ったのは昨年2月17日のこと》。 
 同紙の記事【国民の総意だ 安倍首相よ「議員バッジ」を外してもらおう】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/225000)によると、《手が加えられていたり、削除されたりしていたのは「特例的な処理」といった異例取引を示す文言や、昭恵氏や政治家の名前の部分だった。要するに政府も財務省もこの一年間野党や国民にウソをつき続けていたことが明らかになったのだ》。

 さらに、リテラの記事【決裁文書の削除部分は近畿財務局職員のひそかな告発だった?「特例の原因は安倍昭恵夫人」の隠されたメッセージ】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3869.html)によると、《11日夜、昭恵夫人のFacebookに「野党のバカげた質問ばかりで、旦那さんは毎日大変ですね。国会には、世間には先を読めない人間が多すぎますね」と投稿されたのだが、なんと昭恵夫人はこれに「いいね!」したというのだ。 改ざん前文書に自分の名前が記され、それが削除されていたということは、すでに安倍首相が昭恵夫人に伝えていた可能性は高い。そもそも、森友問題の最重要人物は昭恵夫人であり、問題は公文書改ざんという国家的犯罪にまで発展。野党の追及はこれによって前提が崩れ、これまでの審議はすべて無駄になった。にもかかわらず、昭恵夫人は野党批判と夫をいたわる投稿に「いいね!」していたというのである》。

 「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」からのこの1年、どう決着をつけるつもりか? まさかこの期に及んで、泥縄ドロナワでお茶を濁すつもりではないでしょうね?

   『●ドロナワとオトモダチ大優遇問題:
     「検察庁や裁判所も公務員であり、人事権が官邸にあるという弱点」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018031302000144.html

【社説】
森友文書改ざん 国民を欺いたのは誰だ
2018年3月13日

 決裁文書改ざん議会制民主主義を脅かす背信行為だが、全容解明には程遠い。国民を欺いたのは誰だ。安倍政権と国会が負う解明の責任は重い。

 あまりにも広範にわたる公文書の改ざんに驚きを禁じ得ない。

 学校法人「森友学園」への格安での国有地売却問題。決裁文書の改ざんを、財務省が認めた。

 同省が国会に提出した調査結果によると、昨年二月下旬から四月にかけて五つの決裁文書が改ざんされ、その内容を反映する形でさらに九文書も改ざんされていた。その数は計十四に上る。


◆首相夫妻の記述を削除

 昨年二月下旬といえば、森友学園への国有地売却が国会で問題視された直後だ。なぜ、八億円もの値引きに至ったのか、政治家らの関与があったのか、直接の関与はなかったとしても、官僚らによる忖度(そんたく)はなかったのか。これらは、この問題の本質である。

 調査結果を見ると、安倍晋三首相夫妻や、首相の政治信条に近い政治家らとの関わりを消し去り通常の取引であることを強調しようとする狙いが読み取れる。

 例えば二〇一五年四月三十日に決裁された文書の一部である「森友学園の概要等」では、学園理事長が関与する保守系団体と連携する議員懇談会安倍氏が副会長、麻生太郎財務相が特別顧問に就いていることや、首相夫人の昭恵氏が森友学園を訪問したことなどが削除されていた。

 また同年二月四日に決裁された文書の一部である「これまでの経緯」では、打ち合わせの際、学園側から「(首相)夫人からは『いい土地ですから、前に進めてください』とのお言葉をいただいた」と発言があったことや、複数の政治家側から土地賃料の引き下げを促す問い合わせがあったことを示す記述がすべて削除されていた。


◆佐川、昭恵氏まず喚問を

 国有地は国民の貴重な財産である。不当に安く売却されることがあってはならない。ましてや、そこに特定政治家らの影響力が強く働いていたとしたら、国民を欺く行為であり、看過できない。

 麻生氏は文書の改ざんについて当時、国有地を管理する理財局長だった佐川宣寿前国税庁長官の国会答弁と決裁文書との間に齟齬(そご)があり、誤解を避けるために書き換えた、と説明した。

 しかし、佐川氏の答弁は、信ぴょう性が疑われる事実が次々と明らかになっている。「破棄した」と答えた売却経緯を記した内部文書は実際には保存されていた。

 佐川氏が否定した学園側と近畿財務局との事前の価格交渉についても、交渉を行っていたことをうかがわせる音声データや内部文書の存在が明らかとなった。

 佐川氏の答弁は誠実さはもちろん、正確さも欠いていたにもかかわらず、なぜそれに合わせて決裁文書を改ざんしたのか。いつ、誰が、どんな目的で指示したのか

 この問題では、大阪地検特捜部が、国有地を不当に安く売却した背任容疑や学園との交渉記録を廃棄した公文書毀棄(きき)容疑などの告発を受理している。決裁済み公文書の改ざんは虚偽公文書作成罪に当たる場合もあるだろう。捜査は厳正に行われるべきである。

 加えて、行政監視を担う国会での真相解明は急務だ。国会には当初、改ざんされた決裁文書が提示されていた。この一年間、事実関係を隠した資料に基づいて議論が行われていたことになる。

 国会には、与野党一致で国政調査権を発動し、政府側へのさらなる資料請求とともに、佐川氏や昭恵氏の証人喚問を速やかに議決することを求めたい。

 国権の最高機関であり全国民の代表である国会を欺いた責任は極めて重く、財務省にとどまらず佐川氏の答弁を許容していた内閣全体に及ぶのは当然だ。そもそも改ざんを麻生氏や政権中枢は知らなかったのか。いずれにしても行政の最高責任者は安倍氏である。

 安倍氏は、国有地売却などへの関与を否定し「関係しているということであれば、首相も国会議員も辞める」と強調してきた。改ざん前の文書に自身や昭恵氏の名前があり、それが消されたことをどう説明するのか。


◆議会制民主主義脅かす

 安倍氏は政権に復帰した一二年衆院選を含め、五度の国政選挙で勝利し、九月の自民党総裁選で連続三選を果たせば二一年まで政権維持は可能だ。そうした「安倍一強」の政治状況が、官僚らに政権中枢への忖度を促す要因になってはいないだろうか。

 公平、公正を期すべき行政判断が、抗(あらが)えない政治の力で不当に歪(ゆが)められていたとしたら、行政だけでなく国会に対する国民の信頼をも著しく損なう。

 日本の議会制民主主義が、長期政権の弊害によって根腐れを起こしているとしたら、深刻だ。
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●有印公文書偽造=決裁文書書き換え…「行政府の長」と財務相が責任をとるべき大変な犯罪

2018年03月12日 00時00分18秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



日刊ゲンダイの記事【財務省文書改竄なら安倍政権はオシマイ 森友ついに決定打】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224413)。
ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/疑惑ないならないと言えばいい】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803030000232.html)。

 《これが本当ならば、所管大臣のクビでは済まない。政権が吹っ飛ぶ重大問題だ…有印公文書偽造れっきとした犯罪だ》。
 《官房長官・菅義偉も会見で「財務相が述べた通り。それ以上でもそれ以下でもない」とした…何ら問題ないのならば「捜査に影響があるか否かの予見などにかかわらず、財務省の資料に限っては資料の改ざんや書き換えの可能性はない言えばいいのではないか》。

 アベ様の天敵・朝日新聞の大スクープ以降、激動の1週間。大変に痛ましい、財務省官僚の自死…何があっても、死んではいけないです…。佐川宣寿国税庁長官が辞任し、財務省が有印公文書偽造=決裁文書書き換えを認めた。次は、麻生太郎財務相が辞任すべきであり、最終的には、いよいよ、大変に遅まきながら、「立法府の長」を気取り、司法までを牛耳る「行政府の長」アベ様が大見得・啖呵《議員辞職》を有言実行する秋を迎える。

 そこに至るまでの経緯の極々一部…。

 東京新聞の記事【働き方法案、今国会不要69% 内閣支持微減、共同通信世論調査】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2018030401001761.html)によると、《内閣支持率は48・1%で、2月の前回調査から2・7ポイント減。不支持率は39・0%》、
 有印公文書偽造を「引き起こす」ような政権、支持率激減しないと変でしょ?? 大変な犯罪が麻生太郎殿の下で行われたことを認めたも同然ですし。

 リテラの記事【歴史的犯罪“公文書偽造”で安倍政権が“朝日の情報源”ツブシに動き始めた! 安倍首相が元財務次官、内調トップと密談】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3843.html)によると、《麻生太郎財務相は調査の結果ではなく「方針や留意点などの調査の状況」の報告になると発言。…文書の開示を拒否する予防線を張りはじめた…安倍首相が内調トップ・北村滋、当時の財務次官・田中一穂と密談した中身》。
 有印公文書偽造…大変な犯罪を有耶無耶に出来る訳がない。

 東京新聞の記事【森友「書き換え前」文書 麻生氏 存否示さず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201803/CK2018030602000124.html)によると、《麻生太郎副総理兼財務相は予算委で、書き換え前の文書が存在するか明言しなかった。報告は「調査方針、留意点などになる」と述べ、調査内容を説明することには消極的な姿勢を示した…安倍晋三首相は書き換え疑惑の質問に「私は全くこの話をあずかり知らないものだから答えようがない」と発言》。
 そんな言い訳が通じる訳がない。有印公文書偽造…(「立法府の長」気取りの)「行政府の長」および財務相に責任だ。

 リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」32/安倍政権の文書捏造問題は野党の追及でも次々に新事実が判明! 国会議員に提出した文書に「捏造」の形跡が】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3845.html)によると、《しかし、安倍首相は今回の朝日報道に対しては「朝日新聞がフェイクニュースをまた出した!」「事実無根だ!」と言わずに、国会でも核心から逃げ回り、曖昧な答弁を繰り返している》。
 事の重大さに今頃気付くアベ様。

 ニッカンスポーツのコラム【政界地獄耳/与野党と国民欺き続けたツケが噴出】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803070000169.html)によると、《一連の改ざんや防衛省が南スーダンのPKOでの日報を破棄したので不開示としながら保管されていた問題も含め、国会で…国民を欺き続けてきたツケが噴出…。役所の文書がここまで隠されたり破棄したとうそをついて隠していたり、文書を改ざんするなどは誰のため、何のため行うのか政権におもねるために国民を欺く政府があっていいということか。これからは誰もがまず役所に質問することになるだろう。「この書類は本物ですか」》?

 そして、「この書類のバージョンは?」、とも聞くべきだね。

 リテラの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」33/財務省がきょう国会に提出する“決済文書の写し”は矛盾だらけ! 財務省がカラーコピーを拒否する理由】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3850.html)によると、《しかし、それは改ざん前の文書ではなく、すでに開示されている改ざん後の文書にすぎない。しかも、財務省は複数の決裁文書が存在するのではないかとの追及に対し、明確な回答をしなかった…「内閣総辞職の回避が至上命題の官邸が財務省に圧力をかけて、改ざんの証拠を出させないようにしている」という見立ては現実味を帯びるばかりだ》。
 原本を出す責任が「行政府の長」および財務相にある。なぜ躊躇うのか? 有印公文書偽造という犯罪が行われた、行わせたからだ。

 【政界地獄耳/決裁文書3種類、予防線張る官邸と財務省】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803080000174.html)によると、《7日午前、官房長官・菅義偉は会見で「与党の指摘、要請を踏まえ、財務省にしっかりと対応させたい」とした。 ★おかしな話だ。政権が疑惑を持たれ、透明化させていれば問題ないことを時間稼ぎし、財務省にのらりくらりと答弁させていたのは、当の政府ではないかその政府をつかさどる官房長官の発する言葉とは思えない。ただ、この決裁文書とは何を指すのか。原本とかコピーだとかではなく、書き換えがあったか否かが重要。すでに野党が入手している文書を、もったいぶって提出したところで意味はない。それで国会の正常化が、参院の自民・民進の国対で合意されたとなれば、噴飯ものだ》。
 有印公文書偽造、れっきとした犯罪に方かむりする最低の官房長官

 リテラの記事【森友公文書偽造で毎日新聞が“改ざん”を裏付ける決裁文書を公開! 改ざんは他の文書でも組織的に行われていた】(http://lite-ra.com/2018/03/post-3852.html)によると、《情報公開請求で入手した同じく近畿財務局の決裁文書を紙面で公開し、朝日新聞が“改ざん前にあった”と報じていたものと同じ記述がそっくり残っていたと指摘したのだ。…このなかの「財務局と航空局との協議」という項目のなかには、〈本件の特殊性に鑑み〉と書かれているという…2016年5月に近畿財務局が森友に売却予定価格を通知したときの決裁文書には、〈学園から早期に土地を買受けたいとの要請を受け〉〈学園に価格提示を行う〉という文言が記されていた》。
 有印公文書偽造、れっきとした犯罪…朝日の大スクープを毎日新聞がサポート。トドメ。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/224413

財務省文書改竄なら安倍政権はオシマイ 森友ついに決定打
2018年3月3日

     (逃げ切れると思っているのか(C)日刊ゲンダイ)

 これが本当ならば、所管大臣のクビでは済まない。政権が吹っ飛ぶ重大問題だ

 森友学園への国有地売却疑惑に新展開である。取引の際、財務省が作成した決裁文書に書き換えの疑いが発覚した。昨年2月に森友疑惑が報じられ、国会で取り上げられた後に書き換えられていた疑いがあると、2日の朝日新聞が1面トップで報じた。

 内容が変わっているのは、2015~16年に森友学園と土地取引をした際に、財務省近畿財務局の管財部門が局内の決裁を受けるために作った文書。決裁時には「特例的な内容となる」「本件の特殊性」といった表現や「価格提示を行う」などの記載があったが、この問題を追及した国会議員らに昨年開示された文書では、それらがなくなっていたという。

 一度は決裁された公文書を書き換えたとなると、これはもう忖度とかいうボンヤリした話ではない。有印公文書偽造れっきとした犯罪

   「財務省は交渉関連の文書を廃棄したと国会で答弁してきましたが、
    朝日新聞の報道の通り文書を改ざんしていたとすれば、
    悪質さの次元が違ってくる。
      誰かを守るため、あるいは何かを隠すために、財務官僚が犯罪に
    手を染めたわけです。文書廃棄どころの問題ではない。
    にわかには信じがたい話で、そんなことを一官僚が独断でやれるわけが
    ありません。忖度か圧力なのか分かりませんが、背後によほど大きな力が
    あったことは間違いないでしょう」(政治学者の五十嵐仁氏)


■公文書偽造・行使は懲役10年の重罪

 この問題は当然、国会でも追及された。きのうの参院予算委で、共産党の小池晃議員は決裁文書の原本を出すよう求めたが、麻生太郎財務相も、財務省の太田充理財局長も、大阪地検特捜部が背任や証拠隠滅、公用文書毀棄などの告発を受けて捜査中であることを理由に「捜査に影響を与えるか予見しがたいので、答弁は差し控える」と言うばかりだった。

 立憲民主党の福山哲郎幹事長も「国会に提示された文書と別のものがあるのか」「その存在を理財局長は知らないのか、知っていて答えないのか」と追及したが、太田理財局長は「捜査に対する影響に十分配慮しつつ調査していきたい」と繰り返すだけ。「ない」と断言できない時点で、改ざん前と後の文書が存在すると認めているも同然なのだ。

   「霞が関用語で言えば、『国会に提示したものと別の文書は存在しない』
    『書き換えたことはない』と明言できないのは、書き換えた原本は
    別にあるという意味です。しかし、通常では考えられない事態ですよ。
    行政機関の意思決定の過程を残し、後で検証ができる記録として
    残す公文書は、ちょっとした誤字でも訂正印を押して、直したことが
    分かるようにする。文言を削ったり、ましてや書き換えるのなら、
    決裁を取り直すのが常識です。こっそり改ざんなんてあり得ません」
    (中央省庁のキャリア官僚)

 刑法155条によれば、<行使の目的で、公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造し、又は偽造した公務所若しくは公務員の印章若しくは署名を使用して公務所若しくは公務員の作成すべき文書若しくは図画を偽造した者は、1年以上10年以下の懲役に処する>。

 公文書偽造・行使は懲役10年の重罪なのである。


隠蔽と改ざん、不正だらけのフェイク内閣

 きのう夕方、野党6党が合同で財務省からヒアリングを行い、週明けに「国会に提示したのとは別の文書」の存否を明らかにするよう求めた。

 太田理財局長もきのうの衆院財務金融委で「6日までに、できる限り調査状況を報告する」と表明したが、どうするつもりなのか。原本を出せるのか。原本と比べて改ざんが明らかになればアウトだ。

 別の文書の存在を財務省が認める前に世に出てくれば、それはそれで大問題になる。いつ改ざんしたのか、誰の指示だったのかが焦点になってくる。

 09年の郵便不正事件では、部下による虚偽有印公文書作成などの罪に問われた厚労省の村木厚子元次官が長期にわたって勾留された。

 昨年の通常国会で、森友学園との交渉記録は廃棄したと強弁してきたのが、当時の理財局長だった佐川宣寿国税庁長官だ。その後、国有地売却交渉の音声データや内部文書が次々と明らかになり、佐川氏の答弁が虚偽だったことがハッキリした。

   「佐川氏の『事前の価格交渉は行っていない』という国会答弁との
    つじつま合わせのために決裁文書を改ざんしたのか。安倍昭恵夫人が、
    森友学園が設立予定だった小学校の名誉校長に就任していたことが
    『特例的』で『特殊』だったことを隠蔽するために決裁文書から削除したのか。
    どちらにしても国家の犯罪です。国有地売却の不透明な経緯という
    レベルの話ではなく、国のあり方が問題になってくる。真実を
    解明するためには、佐川長官と昭恵夫人の証人喚問をやらざるを得ません」
    (五十嵐仁氏=前出)


■民主主義国家の根幹にかかわる問題

 朝日の報道によれば、文書が改ざんされたのは昨年2月以降。理財局長だった佐川氏は文書改ざんを知り得る立場だったろうし、責任者だった。与党も観念した方がいい。佐川氏の国会招致は避けられない。

 森友学園の籠池前理事長と昭恵夫人の親密な関係が国有地売却に影響し、それを隠蔽するために公文書を改ざんしたのかも明らかにする必要がある。

 森友学園問題を取材し続けているジャーナリストの横田一氏が言う。

   「国会に捏造文書を出してきたとすれば、国権の最高機関を侮辱し、
    国民の知る権利をないがしろにする由々しき問題です。
    これは民主主義国家の根幹に関わる話ですよ。国有地売却の
    決裁文書が権力側に都合よく改ざんされていたのなら、
    麻生財務相ら幹部の退陣で済む話ではない。安倍首相の責任問題に
    なってきます。政権は持たない。安倍政権では、昨年の
    南スーダン国連平和維持活動(PKO)派遣部隊の日報問題隠蔽や、
    今年の裁量労働制をめぐる不適切なデータ問題も明らかになっています。
    隠蔽と改ざん、不正がこの政権の本質ということになる。安倍政権を
    守るために虚偽答弁を繰り返させられる官僚も気の毒です。
    こんなふうに行政が歪められ、証拠も隠滅される。そんなフェイク政治
    国民は許すのでしょうか。一連の疑惑は内閣総辞職に値する
    国家の大問題です」

 政府は同日、平昌五輪のフィギュアスケート男子で金メダルを獲得し、オリンピック連覇を成し遂げた羽生結弦に国民栄誉賞を授与する方針を発表した。裁量労働制に関するデータ偽造をメデタイ話でかき消す狙いだろうが、森友文書の改ざん疑惑はそれすら吹き飛ばす威力だ。

 政府は改ざん前の文書の存在を認めるのか否か。ここまできても佐川氏や昭恵夫人の証人喚問を突っぱねるのか。

 いずれにせよ、国民の反発は避けられないし、苦しい弁明にも限度がある。

 将棋で言えば、この政権はもう詰んでいる。文書改ざん疑惑が政権瓦解の決定打だ。
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https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201803030000232.html

政界地獄耳
2018年3月3日9時34分
疑惑ないならないと言えばいい

 ★「森友学園」への国有地売却問題を巡り、朝日新聞は2日付で、財務省が問題発覚後、契約当時の文書を書き換えた可能性を指摘した。この記事について、この日の参院予算委員会では早速、副総理兼財務相・麻生太郎が答弁を求められた。「大阪地検において背任のほか、公用文書等毀棄(きき)で告発を受けて捜査が行われている。お答えすることが捜査にどのような影響を与えるかということについては、予測しがたいため、今のところは答弁は差し控えなければならないものだと思う」と、厳しい面持ちで説明した。

 ★官房長官・菅義偉も会見で「財務相が述べた通り。それ以上でもそれ以下でもない」とした。また民進党や希望の党が財務省に行ったヒアリングでも、理財局次長・富山一成が「コメントは差し控える」の一辺倒で切り抜けようとした。何ら問題ないのならば「捜査に影響があるか否かの予見などにかかわらず、財務省の資料に限っては資料の改ざんや書き換えの可能性はないと言えばいいのではないか。衆院の財務金融委員会では理財局長に対して、「森友学園に対しての売払決議書と貸付決議書は、2種類ずつあるかどうか答えろ」との動議も出たが、与党によって否決された。ただ財務省は、6日に開かれる同委員会の集中審議までに調査結果を報告すると、約束させられた。

 ★政界関係者が言う。「ないと言われた厚労省のでたらめなデータが見つかるとか、財務省の資料書き換えが発覚したのは、前文科省事務次官・前川喜平が各省にも出始めたということではないのか」と指摘する。麻生以下がはっきり否定しない限り、記事の信ぴょう性は高まることになる。(K)※敬称略
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