冒険王・横尾忠則 ・世田谷美術館

はっきり申し上げておくけれど、
私は特に横尾ファンではない。
けれど、なんというのか、呼び寄せられてしまう。

時代の絶頂期を知っているからか、
彼の関係者達が一々断然飛び抜けているからか、
グラフィックの鮮烈
構図の大胆不敵ぶり
色のエロ全開、五月蠅すぎていているくせに
納得の色、エロ使い。

ともかく、一生やんちゃで、少年で、純でウブで、
ハタと思った。
なんと、母性まで感じているではないかと。

岡本太郎氏の養女、敏子さんではないが、
彼の、やんちゃな瞳に、好きなことやらせてあげたい
そんな気持ちが湧いてくるのだった。

こんなに長い間、様々な人達を取り巻いて
おちゃめに活躍している人は少なかろうと思う。
団塊世代に、老後の楽しみ方など提案しているご時世。
彼は、引退宣言などして、
それでも、世田谷美術館を自分の色で染めてしまう人だ。
大人になろうなどと、みじんも思ってもいない、
正しい老人として、
時空を飛び、イメージを飛び、職人のワザを駆使して
横尾宇宙を冒険し倒して欲しいと願った。

アンリー・ルソーをソンナー・ウソーにしてしまい、
グラフィックのサイケ異端となり、
サンタナのレコードジャケット（くぅ、死語！）を作り
Ｙ路と温泉に嵌り、後、滝もあったはず。
乱歩、少年王者、ターザン、をこよなく愛し、
文豪をことごとくアート材料とし、
コラージュはいつでも呆れるし、

もう、可笑しくって、楽しくって仕方がない。
教育委員会は、どうなっているんかい？

ほぼ日に楽しい対談があるので、ここにご紹介。

こちら
あぁ、アートって本当に面白いですね！　

ＰＳ，岡本太郎より、ずっと、横尾忠則が好き～♪
それと、目眩を起こしたＦさんお付き合いに感謝。
くれぐれもご自愛を～★