あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

博物館に初もうで 東京国立博物館 2017

2017-02-07 21:13:52 | 東京国立博物館
 1月27日の初トーハクではありましたが、いつもながらの重厚充実の展示の中、
 特集「博物館に初もうで 新年を寿ぐ鳥たち」をみてきました。
 展示は1月29日までで終了しています。
 本当に、トーハクは私立美術館の何倍ものスペースを何処よりも
 安価でかつ、美麗優麗な建築物の空気感の中、好きなように歩き回ることができるのですから、
 夢のような桃源郷だと心底敬愛を捧げます。

 さて、雪月花、花鳥の世界観を表す日本美術ですから
 いつでも鳥たちと仲良ししているはずですが、
 こうして特集されるとまた鳥たちの存在をまた一段と深く思い知ることができました。

 カメラ不可でしたが、
 鶏図屏風 曽我直庵の猛々しい鷹図に見惚れました。
 ほか、お気に入り画像のせます。

 花鳥図屏風 海北友雪 

 春の京都国立博物館で「海北友松展」が開催されます。
 4/11から5/21と短期間の間に自由時間、作れるでしょうか。
 父子の作も拝見で知るのだと思います。建仁寺、海北友松のおすすめスポットです。

 鶏蒔絵螺鈿印籠 土田宗悦作 


 鶏を捕らえる子供 磯田湖龍斎 
 腹巻きに壽の文字をあしらった男の子が鶏を捕まえますが
 災難にあった鶏の鳴き声がぎゃーと響いてきそうです。


 松梅群鶏図屏風 伊藤若冲 

 よくよく見てみると、とてもコケティッシュ!!






 今回の鶏特集で一番のお気に入り。
 羽觴(うしょう)明治 
 「羽根をもつ觴さかずき」という語彙があり、曲水の宴に用いるという
 伝承があったようで、後世このような形が考案されたとのこと。
 こんな子が流れてきたら、歌など作れずに盃に見とれてしまいそうです。
 たいへん、愛らしく、かわいい!!



 今年、渡辺省亭という画家の展覧が予定されているとの情報を
 Twitter、Facebookでゲットしました。
 東博の近代コーナーで時々窓絵のような楕円形のなかに
 優美な絵を見たことが何回かありましたが、なんとはなしに七宝絵画を臭わせていると思っていたら、
 やはり、濤川惣助との縁があったようです。
 迎賓館の花鳥の間、大食堂の壁に飾られた七宝焼きの下絵が
 展示されて、ハッとしました。
 実際には渡辺省亭の下絵が採用され、濤川惣助が七宝の額絵を制作したとの
 解説がありました。
 赤坂離宮花鳥図画帖 荒木寛畝 渡辺省亭
 画像最初から3作目までが省亭。
 後の2作が寛畝。 








 迦陵頻伽像 新羅のものです。




 年初らしい、干支集合企画、ギリギリセーフでしたが、
 おおいに楽しませてもらったのでした。

 我が家にも新参のニワトリ、ご紹介します。
 春日大社展ショップで一刀彫りが販売されていたので、つい。


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