草月展に初出品

開催が決まり、出品者の募集があったとき、
先生にお声かけていただき、
まぁ、ちょっと５年通って、お名前を頂いたこともあり、
ちょいと無謀ではありましたが
チャレンジしてみようと思ったのでした。

いざ、決まると様々なことがありまして、
何でも手助けしてくださる先生には手取り足取りしていただきました。
こんな面倒見の良い先生で、ついつい甘えてばかりでした。

画像は恥ずかしながらわが作品です。

１１日の午前中にいけこみ、会期中は花の管理をして、
痛んだ花は差し替え、水を換え・・・
そんなことをします。
華やかなものの裏には必ず「大変」が存在するということです。

使った花器は友人のお店で偶然であった
西川聡さんの作品。
弥生式土器のような土っぽいものですが、
案外繊細な感じもあります。
全体に漆がけをしてあるそうです。

春らしい軽やかな色の作品群の中、
ちょっと異色な色あわせをしてみました。
紫のスイートピー、テマリソウという松葉が茂ったような緑の花、
グレーの実をつけたシルバーブローニャという杉のような小枝、
大きな葉っぱはハラン。
それにルスカスという葉と、
ソリダコという黄色の小さな花が咲く草を影に忍ばせてあります。
後半紫のスイートピーの花がくたびれて、
代わりに紫のスターチスが加わりました。

そんな材料と花器で何とかデビューしてまいりました。

なにごとも勉強で、
作品が仕上がるまでの一貫した流れを体験できた貴重な
経験です。
今後もますます花の魅力とそれにつながる人々と、
お稽古させてもらっている環境に感謝したいと思います。
いつまでも勉強だと実感でした。

いけこみの最中は
さまざまな作品がどんどん生まれてくる
瞬間にも遭遇できて、とても興味深い時間でした。
家元の存在感あふれるいけこみ、
重厚でした。
共同作業と、個人の作品と、たくさんの思いが詰まった
楽しくも充実した３日間でした。

最終日は早めに会場がしまりあっという間に片付けとなりました。
今までそこにあった花たちは
お役を存分に果たし、しばらくは作家さんたちのお家で
部屋を飾りつつも命を全うします。

この潔さが格別に私の心をひきつけます。
おいしいお料理のように
最善の心づくしで生まれたものが
役目を果たしたら消えてゆくのです。

二度と同じものと出会えないというはかなさが
たまりません。

また、花を通して色んな方たちが人生を送っています。
なにやら同志の集合体のようで、
とても勇気をいただけた気がしました。

また木曜日からいつのもお稽古に戻ります。
それでもこの体験はきっと私の成長に一役買ってくれたものと
信じ、諸先生たちのご指導に心からお礼申し上げます。

いやぁ、本当に楽しかった！！
応援に見に来てくれた友人たち、ありがとう～！！
またがんばります！！