この3人とはもう、30年来の付き合い。
このお互いの趣味主張がわかる関係は実に心地よい。
根津に行くならその前にランチをしよう。
となれば、骨董通りのどこかに。
当たりをつけていったが、
今日のところは散歩ついでに引っかかった
古いソーセージ屋のレストラン。
長々とおしゃべりしながら、おいしいソーセージランチに満足。
お店の人とのおしゃべりも心地いい。
アットホームでほっとする所だ。
お腹が満ちてようやく根津へ動き出した。
今日は意外と寒かった。
1階の特別展示コーナーには
ここが根津たるゆえんの立派な正統派のやきものラッシュ。
年初を寿ぐにふさわしい、龍泉窯、景徳鎮、などが並ぶ。
井戸香炉 銘 此の世
井戸茶碗 銘 忘れ水
となると、辞世の句でもあらわれそう。
珠光青磁茶碗 銘 遅桜
この青磁の色は青くなく、グレー。
しかし、青く変色したかった気配があった。
三彩女人坐像
この純情な乙女の口元にはほのかな紅。
茶会記から懐石茶事の料理と器の取り合わせが並んで、
これは面白かった。
黒い漆の椀物と向付、皿や、鉢などをそんな料理に使われたのか
解説がしてあった。
春は、乾山の水仙の錆絵の四角い皿、
夏は扇形の向付、
織部写瓢形手鉢を青木木米がつくる。
秋には五彩のあでやかな向付、
備前の焼餅文手鉢、
お酒用に祥瑞の瓢箪型徳利、
粉引や、絵唐津、志野の盃の渋いところ。
冬には、乾山の緑の椿の鉢向付、ん~愛らしい。
刷毛目や黒高麗のいい徳利。
寒いとお酒が進みます。
チラシにも載った、鉄絵葦文瓶はじつに悠々としていて、
のびやかな葦の絵がすっくり描かれていて、
堂々としていてとてもよかった。
形も歪みがほとんどなくて、素直なよい形だった。
ほかに、
乾山の錆絵染付金彩絵替土器皿
つまり、5枚のお皿に錆絵の夫々違った
デザインの絵が描かれているシリーズもので
焼きが甘い土器のお皿。
これがとてもよかった。
おそろいになりそうな向付を五島で見ている。
秋山順一氏からの寄贈品が多かった。
展示室2では四条派の絵画
芦雪のいたいけなワンコたちと遭遇。
呉春と離れた弟景文の素直なきれいなお軸。
景文のよいものを思いがけず見ることができた。
栗小禽図、寒月飛鴨図、狐嫁入行列図。
山口素絢、景文の襖絵もきれいだった。
2階に上がると、青銅器は以前と同じなので、ショートカットし、
展示室5で名物裂・更紗を楽しんだ。
なかでも茶入れ様の仕覆の裂がすばらしい。
有栖川錦という裂、これは色味や柄が実によかった。
大事に大事に包まれ、箱に入れられ、
代々守り伝えられてきた茶器のすごさをここでも
感じ取ることができる。
その隣は展示室6、茶器の展示コーナーで、
茶室に見立てた展示があって、今回は寿ぐというテーマ。
軸は竹虎図、古染付鯉耳花生を床の間に置き、
炉縁は柳の蒔絵。
赤の塗り手桶が水指、仁清の結文の茶碗。
賑々しい取り合わせとなっていた。
楽茶碗が寿ぐ場所にないのが残念。
小川破笠の瓢箪が埋め込まれている茶碗を見ることができて、
よかった。
それらをアーダコーダいいながら楽しく鑑賞した後、
ちょっと寒かったがコートを着込んで
雨上がりの庭園を歩いてみた。
ところどころに椿が咲き、梅が咲き
春が現実になっていると感じる。
方々歩き回ったので、カフェで一服。
新しい根津美術館カフェだ。
私は暖炉しか見えない位置だったが、
友たちはぐるりお庭が見えてとてもいいわぁと。
そんなこんなで、やはり根津はよいものを持っていると
感じ入り、大満足で帰路に着いたのだった。
11時半から4時過ぎまでずっと
根津美術館の周りで過ごしたのだった。
また次回、と思わせるところだ。
このお互いの趣味主張がわかる関係は実に心地よい。
根津に行くならその前にランチをしよう。
となれば、骨董通りのどこかに。
当たりをつけていったが、
今日のところは散歩ついでに引っかかった
古いソーセージ屋のレストラン。
長々とおしゃべりしながら、おいしいソーセージランチに満足。
お店の人とのおしゃべりも心地いい。
アットホームでほっとする所だ。
お腹が満ちてようやく根津へ動き出した。
今日は意外と寒かった。
1階の特別展示コーナーには
ここが根津たるゆえんの立派な正統派のやきものラッシュ。
年初を寿ぐにふさわしい、龍泉窯、景徳鎮、などが並ぶ。
井戸香炉 銘 此の世
井戸茶碗 銘 忘れ水
となると、辞世の句でもあらわれそう。
珠光青磁茶碗 銘 遅桜
この青磁の色は青くなく、グレー。
しかし、青く変色したかった気配があった。
三彩女人坐像
この純情な乙女の口元にはほのかな紅。
茶会記から懐石茶事の料理と器の取り合わせが並んで、
これは面白かった。
黒い漆の椀物と向付、皿や、鉢などをそんな料理に使われたのか
解説がしてあった。
春は、乾山の水仙の錆絵の四角い皿、
夏は扇形の向付、
織部写瓢形手鉢を青木木米がつくる。
秋には五彩のあでやかな向付、
備前の焼餅文手鉢、
お酒用に祥瑞の瓢箪型徳利、
粉引や、絵唐津、志野の盃の渋いところ。
冬には、乾山の緑の椿の鉢向付、ん~愛らしい。
刷毛目や黒高麗のいい徳利。
寒いとお酒が進みます。
チラシにも載った、鉄絵葦文瓶はじつに悠々としていて、
のびやかな葦の絵がすっくり描かれていて、
堂々としていてとてもよかった。
形も歪みがほとんどなくて、素直なよい形だった。
ほかに、
乾山の錆絵染付金彩絵替土器皿
つまり、5枚のお皿に錆絵の夫々違った
デザインの絵が描かれているシリーズもので
焼きが甘い土器のお皿。
これがとてもよかった。
おそろいになりそうな向付を五島で見ている。
秋山順一氏からの寄贈品が多かった。
展示室2では四条派の絵画
芦雪のいたいけなワンコたちと遭遇。
呉春と離れた弟景文の素直なきれいなお軸。
景文のよいものを思いがけず見ることができた。
栗小禽図、寒月飛鴨図、狐嫁入行列図。
山口素絢、景文の襖絵もきれいだった。
2階に上がると、青銅器は以前と同じなので、ショートカットし、
展示室5で名物裂・更紗を楽しんだ。
なかでも茶入れ様の仕覆の裂がすばらしい。
有栖川錦という裂、これは色味や柄が実によかった。
大事に大事に包まれ、箱に入れられ、
代々守り伝えられてきた茶器のすごさをここでも
感じ取ることができる。
その隣は展示室6、茶器の展示コーナーで、
茶室に見立てた展示があって、今回は寿ぐというテーマ。
軸は竹虎図、古染付鯉耳花生を床の間に置き、
炉縁は柳の蒔絵。
赤の塗り手桶が水指、仁清の結文の茶碗。
賑々しい取り合わせとなっていた。
楽茶碗が寿ぐ場所にないのが残念。
小川破笠の瓢箪が埋め込まれている茶碗を見ることができて、
よかった。
それらをアーダコーダいいながら楽しく鑑賞した後、
ちょっと寒かったがコートを着込んで
雨上がりの庭園を歩いてみた。
ところどころに椿が咲き、梅が咲き
春が現実になっていると感じる。
方々歩き回ったので、カフェで一服。
新しい根津美術館カフェだ。
私は暖炉しか見えない位置だったが、
友たちはぐるりお庭が見えてとてもいいわぁと。
そんなこんなで、やはり根津はよいものを持っていると
感じ入り、大満足で帰路に着いたのだった。
11時半から4時過ぎまでずっと
根津美術館の周りで過ごしたのだった。
また次回、と思わせるところだ。