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ここは日本橋の林立する都会的な景色から
エレベーターのタイムカプセルに乗って、
江戸時代あたりにワープする。
展示室1はいつもながら重厚感あふれる茶道具。
家康という人の人間像が今ひとつ掴みきれていないが、
ほととぎすを鳴くまで待つタイプだから、
したたかさ、では3人の中で一番だったのではないだろうか?
徳川美術館と久能山東照宮から
名物、大名物となった元から南宋時代の茶道具もの。
手沢品。つまり遺愛品。
古銅砧形花生 銘 杵のをれ
もとは秀吉のものだったが、石川備前守貞清にわたるが、
関ヶ原の戦いで切腹を申し使った際家康にこの花生けを差し出して
命拾いをしたといういわくつきの花生。
この花生にそんな力があったのか。
命の値踏みはあの時代の狂騒を物語る。
耳には端正な獅子の頭がついているが、
花生としてはとてもシンプルな筒状。
他には立派な茶壷、天目茶碗、
青磁茶碗、ちょっとすてきな竹籠の炭斗。
青磁茶碗は東博の馬蝗絆に近いが、あちらよりも
優しい花びらを感じる。
展示室2は単品ケース。
今回はここに大名物 三島茶碗 銘三島桶
長次郎の樂茶碗の形に似ている。
三島暦に似た彫りでその名が付いたといわれる三島手。
某7eさんが三島苦手の理由を思い出して
つい塩昆布のお茶漬けが食べたくなってしまった。(ごめん、家康)
展示室3は如庵で茶道具の取り合わせを拝見する。
いや、驚きました。
茶入にあんなに背が高い物があるとは。
大名物 古瀬戸肩衝茶入 銘 横田
天正十八年卯月二十二日の利休の消息。
展示室4で家康の一生をたどる。
東照社縁起絵巻や、東照大権現像霊夢像。
春日大社権現絵巻を思い出すが、
神様になった家康の大変な人生を辿る。
半分は武具。
刀、薙刀、具足、などなど。
それらを持って、いざ戦。
関ヶ原の戦図屏風。
これを養女の満天姫に降嫁の折に持たせたという。
津軽藩に持たせたから、津軽屏風というのだそうだ。
父上はこのように勇ましかったと娘に託したのか、
津軽信牧に父の威厳を見せびらかしたのか?
父君への忠臣を宣言しつつも婿殿は大変だっただろう。
展示室5
ここが意外と面白かった。
世界との交易品の数々。
薬好きの家康グッズ。
くまさんの時計。
香木の塊。
銅活字。ハンコ好きとか、活版グッズ好きにはたまらな~い。
実際に家康が手にして愛玩したものという実感があった。
展示室6には公文書。
信長の天下布武の馬蹄印がしっかりある黒印状。
展示室7は文房具調度、着物など。
家康も絵を書いた、脱力系 水艸立鷺図。
七宝の蜀台、硯箱、机、脇息などなど。
浴衣や小袖も展示。
身の回り品はどれも意外に親しみやすいものばかりで、
長い杖は家康は背が高かったのだろうか?と想像もした。
そういえば仙人の持つ杖は長かったな。
絢爛豪華で輝く東博で開催された「大徳川展」よりも
ずっと家康に近い品々で、
体温が感じられる展示品ばかりだった。
やっぱり実際のものを見に来ると
感じるものが多い。
これは明日20日まで。
銀座日本橋にお買い物ついでにぜひ。
降りのエレベーターは現実への扉。
お隣の三越でうましものをゲットして家路を急いだのだった。
エレベーターのタイムカプセルに乗って、
江戸時代あたりにワープする。
展示室1はいつもながら重厚感あふれる茶道具。
家康という人の人間像が今ひとつ掴みきれていないが、
ほととぎすを鳴くまで待つタイプだから、
したたかさ、では3人の中で一番だったのではないだろうか?
徳川美術館と久能山東照宮から
名物、大名物となった元から南宋時代の茶道具もの。
手沢品。つまり遺愛品。
古銅砧形花生 銘 杵のをれ
もとは秀吉のものだったが、石川備前守貞清にわたるが、
関ヶ原の戦いで切腹を申し使った際家康にこの花生けを差し出して
命拾いをしたといういわくつきの花生。
この花生にそんな力があったのか。
命の値踏みはあの時代の狂騒を物語る。
耳には端正な獅子の頭がついているが、
花生としてはとてもシンプルな筒状。
他には立派な茶壷、天目茶碗、
青磁茶碗、ちょっとすてきな竹籠の炭斗。
青磁茶碗は東博の馬蝗絆に近いが、あちらよりも
優しい花びらを感じる。
展示室2は単品ケース。
今回はここに大名物 三島茶碗 銘三島桶
長次郎の樂茶碗の形に似ている。
三島暦に似た彫りでその名が付いたといわれる三島手。
某7eさんが三島苦手の理由を思い出して
つい塩昆布のお茶漬けが食べたくなってしまった。(ごめん、家康)
展示室3は如庵で茶道具の取り合わせを拝見する。
いや、驚きました。
茶入にあんなに背が高い物があるとは。
大名物 古瀬戸肩衝茶入 銘 横田
天正十八年卯月二十二日の利休の消息。
展示室4で家康の一生をたどる。
東照社縁起絵巻や、東照大権現像霊夢像。
春日大社権現絵巻を思い出すが、
神様になった家康の大変な人生を辿る。
半分は武具。
刀、薙刀、具足、などなど。
それらを持って、いざ戦。
関ヶ原の戦図屏風。
これを養女の満天姫に降嫁の折に持たせたという。
津軽藩に持たせたから、津軽屏風というのだそうだ。
父上はこのように勇ましかったと娘に託したのか、
津軽信牧に父の威厳を見せびらかしたのか?
父君への忠臣を宣言しつつも婿殿は大変だっただろう。
展示室5
ここが意外と面白かった。
世界との交易品の数々。
薬好きの家康グッズ。
くまさんの時計。
香木の塊。
銅活字。ハンコ好きとか、活版グッズ好きにはたまらな~い。
実際に家康が手にして愛玩したものという実感があった。
展示室6には公文書。
信長の天下布武の馬蹄印がしっかりある黒印状。
展示室7は文房具調度、着物など。
家康も絵を書いた、脱力系 水艸立鷺図。
七宝の蜀台、硯箱、机、脇息などなど。
浴衣や小袖も展示。
身の回り品はどれも意外に親しみやすいものばかりで、
長い杖は家康は背が高かったのだろうか?と想像もした。
そういえば仙人の持つ杖は長かったな。
絢爛豪華で輝く東博で開催された「大徳川展」よりも
ずっと家康に近い品々で、
体温が感じられる展示品ばかりだった。
やっぱり実際のものを見に来ると
感じるものが多い。
これは明日20日まで。
銀座日本橋にお買い物ついでにぜひ。
降りのエレベーターは現実への扉。
お隣の三越でうましものをゲットして家路を急いだのだった。