1階の展示コーナーは、前回とほとんど変わっていないから、
2階を丹念に見た。
特に特別1室では「能面名品撰」とあったので、
楽しみに入った。
数回の薪能鑑賞と、
あと少しだけTVで能舞台を見た程度で、
能はまだまだ未開の世界ではあるけれど、
この世のものとあちらの世界との交流。
今様ならば、スピリチュアルな世界。
鬼が出てくるし、
翁が出てくる、
凶人が出てくるし、
怨霊を背負っている人がこの世に何かを言わんとして
現れる。
ひととき語りたいことを謡い上げて、
橋掛かりに消えていく。
笛と鼓と、人の声がクライマックスを演じる。
そんなこと程度の理解で面を鑑賞するのも
恥ずかしいけれど、
単純に能面を見ているだけで、
もの凄いパワーをもらえる。
目玉を金色で縁取り、眼力をつける。
遠目で燭台の明かりで翻った瞬間、キラリする。
ただ者じゃないという演出。
表情を抑制することを理想とした世阿弥。
能舞台の衣装は絢爛だし、所作、踊りも相当オーバーだ。
型、の中で極限を表現するようだ。
橋掛かりは、この世とあの世の架け橋。
す~っと現れ、
何事もなかったかのように
また引き込まれ、消えていく、それまでの夢の時間。
今こうして能面を目の前にすると、
やはりあの世の世界の顔だと思った。
私には見えない世界だけれど、
こんな顔の人、神様達がこの世の世界に
言いたいことを言いに、時々現れるのだと思った。
世阿弥は見えていたのだ。
その面を付けて、物語に入り込み、動き出すことの凄さを
目の前で鑑賞できたらと、
能舞台を夢見た。
彼らは(展示された能面)神の仕事が終わったのか、
魂が抜けているけれど、
残像は残っている。
室町の足利将軍達に寵愛された能。
どんな思いで狂喜されたのだろう?
展示は3月2日まで。
2階を丹念に見た。
特に特別1室では「能面名品撰」とあったので、
楽しみに入った。
数回の薪能鑑賞と、
あと少しだけTVで能舞台を見た程度で、
能はまだまだ未開の世界ではあるけれど、
この世のものとあちらの世界との交流。
今様ならば、スピリチュアルな世界。
鬼が出てくるし、
翁が出てくる、
凶人が出てくるし、
怨霊を背負っている人がこの世に何かを言わんとして
現れる。
ひととき語りたいことを謡い上げて、
橋掛かりに消えていく。
笛と鼓と、人の声がクライマックスを演じる。
そんなこと程度の理解で面を鑑賞するのも
恥ずかしいけれど、
単純に能面を見ているだけで、
もの凄いパワーをもらえる。
目玉を金色で縁取り、眼力をつける。
遠目で燭台の明かりで翻った瞬間、キラリする。
ただ者じゃないという演出。
表情を抑制することを理想とした世阿弥。
能舞台の衣装は絢爛だし、所作、踊りも相当オーバーだ。
型、の中で極限を表現するようだ。
橋掛かりは、この世とあの世の架け橋。
す~っと現れ、
何事もなかったかのように
また引き込まれ、消えていく、それまでの夢の時間。
今こうして能面を目の前にすると、
やはりあの世の世界の顔だと思った。
私には見えない世界だけれど、
こんな顔の人、神様達がこの世の世界に
言いたいことを言いに、時々現れるのだと思った。
世阿弥は見えていたのだ。
その面を付けて、物語に入り込み、動き出すことの凄さを
目の前で鑑賞できたらと、
能舞台を夢見た。
彼らは(展示された能面)神の仕事が終わったのか、
魂が抜けているけれど、
残像は残っている。
室町の足利将軍達に寵愛された能。
どんな思いで狂喜されたのだろう?
展示は3月2日まで。