あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

村上 隆 の今「誰でもピカソ」で紹介

2008-02-09 22:36:11 | 日本美術
本来は私は、この作家があまり好きじゃない。
でも、気になる存在だ。
大竹伸朗にも感じられる、日本の枠にはまらない、
野生人を見る。

番組で紹介された、一枚の大きなシルクスクリーンの
「達磨図」
本名は何と画題がつけられているのか、わからないけれど、
ともかく圧倒され、
ヴィトンのバッグのモノグラムなんて、
つまらないと思っていた私は
すっかり魅了されてしまった。

ちぇ!日本のいいところをちゃっかり利用してしまう業師め!
とも思うのだが、
この世界なんでもやったもの勝ち。
レセプションではご本人は袴姿で、茶道を持ってきた。
汚いぜ!
とも思うが、これが外国でやるには最高の禁じ手。
どん底の超貧乏の中でも
絶対見返してやる!というしつこさ、情念、野望は
秀吉と肩を並べるのではないか?
品はないが、憎めない、愛らしい部分もある、
とてつもない世界を相手にして、
堂々と億単位の絵を売りさばく。

人生を長く生きたいなどと思ってはいない、
画力に陶酔し、尽き果てるまで走りつづけるのだろう。

ちなみにこの画像の達磨ではなく、
目玉のぎろぎろ赤い縁取りになったものが私の眼に焼き付いた。
ご参考まで、村上隆の回顧展のサイトご紹介します。
村上隆のサイト

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2 コメント

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村上ワールド (ちぇざ)
2008-02-11 19:08:19
こちらでは、初めまして。
私も村上隆の達磨が気に入りました。
中でもアフリカ系の達磨が迫力がありました。
巨大な絵が2億とか、何とか(00;
お金があったら、買ってしまいそうですが、
置く場所も困る作品ですね。ヴィトンなどの
これまでの作品には?でしたが、今回
ご紹介のあったサイトを見ていると、
旺盛な創作意欲に頭が下がります。
是非とも力尽きるまで走り続けて欲しいアーティスト
です。
返信する
ちぇざ さま (あべまつ)
2008-02-12 17:30:08
こんにちは。
ようこそ~
村上流のアメリカでの成功はお見事です。
お金が全てではないけれど、
日本で今回の回顧展をしないところが
彼の日本の解釈なんでしょうね。
どうも馴染まないのですが、
達磨はいいな、と思ったのでした。
今の潮流にガツガツ生きて、
燃焼し尽くしてもらいたいものです。
返信する

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