あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

山水思想 ー負の想像力 ・松岡正剛 ちくま学芸文庫

2009-02-14 21:24:55 | 
でも、研究者になりたいわけでもなし、
ただ、面白そうだから、道楽として首を突っ込むのも
無責任で楽しかろう。

道元の「正法眼蔵」を読み解こうとするわけでもなく、
ただ、絵の裏側の精神に禅が潜んでいるような気がして、
それを暴く本が欲しかった。

しかし、今のところ、日本美術に流れる禅の姿を見つけるような
このアタシでもわかりそうな本、
そういう本を見つけるのは、至難の業だ。

ふらふら本屋に入り、
とりあえず、
「禅と日本文化」鈴木大拙著 北川桃雄訳 岩波新書
を求めた。

難しい文章だけれど、多分スタンダードな論文だろう。
一応は読んでおきたい。

流し流し色んな本をながめていたら、
この「山水思想」の題が目に飛び込んできた。
松岡正剛氏の著書であることも興味倍増で、
これもご縁と求めたが、
今一番私の知りたいことを掘り下げてくれているので、
一々点が線になっていくようで、小気味よい。

これで、しばらく美術館に行けない日々が続こうと
安心だ。

あれから、息子がインフルエンザに罹患し一週間がボウに振られ、
知人と会ったり、歯医者に行ったり、
お花の稽古に行ったり、
落ち着かない。

他にも様々面倒なことがあって、
人生山あり谷あり。
倉本聡ではないが、自然の中に身を置きたいという思いが募っている。

皆さまもインフルエンザ、花粉症、などなど
体調管理怠りませんように。

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (遊行七恵)
2009-02-16 12:53:24
こんにちは
わたしは学生時代、殆どどこにも行きませんでした。行く先は書店か図書館だけでした。
その頃のことをちょっと思い出しました。
やっぱり読書はとても大切だと思います。
返信する
遊行 さま (あべまつ)
2009-02-17 15:54:00
こんにちは。

図書館の静かな空間に憧れていたこと、思い出しました。ただあそこにいれば、脳みそに様々な言葉が注入されると妄想したりもして。
ステキな本が現れると、ドキドキします。
返信する
Unknown (すぴか)
2009-02-17 22:41:35
こんばんは。
やっと読み始めました。いきなり横山操が
出てきてびっくり、加山又造の本読んだばか
りだったので。「雪舟から等伯への道程」
それにしても私のきれぎれのいろんな人物の
名が、つながっていくのは壮観です。
当分じっくりと愉しませていただきます。
教えてくださってありがとう!
返信する
すぴか さま (あべまつ)
2009-02-19 13:00:22
こんにちは。

私も壮大な文章に驚きつつ読み始めていますが、大きな美術史の時間が流れていて、
溺れそうです。
様々なことが繋がって、興奮しますね。
長い本なので、しばらく楽しめますね。
今、ようやく狩野派の登場です。
読了まで長い旅、ご一緒に楽しみましょう~♪
返信する
仙 (いしい)
2009-02-21 23:46:35
仙を見に出光美術館に行ってきました。「指月布袋画賛」を見たかったのですが、残念ながら展示はありませんでした。でも、「仙名品選」という本を入手しました。パラパラとめくっていたら、「堪忍柳画賛」という絵があってそこに私の大好きな言葉が入っていました。
「気に入らぬ風もあろうに柳かな」
これは、私の人生の座右の銘のようなものです。ますます仙さんを身近に感じました。
返信する
いしい さま (あべまつ)
2009-02-22 21:58:38
こんばんは。

仙崖をご覧になったのですね。
お気に召されて良かったです。
去年だったか出光で企画展がありまして、
すっかりご贔屓になりました。
癒されますよね。
ちっちゃいことはまぁ、気にせず、
風に吹かれましょう~
深刻は、イケマセン、軽くいきましょう~
って事ですね♪
柳の軽さに憧れます。
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