今、丁度読み始めている「山水思想」がとても役立って、
一々おぉ~と思えるのでした。
なかでも、
*89 瓢鮎図 如拙筆
この本物と出会えるチャンスがとても嬉しかったのです。
*92 瀟湘八景図 狩野元信
*96 瀟湘八景図屏風 伝相阿弥
この2作品を前期後期で見ることができました。
狩野元信の存在も「山水思想」で重要な位置にいることを教わります。
*98 普賢菩薩像 伝馬麟筆 中国元時代
怪しげな普賢菩薩様でした。
象もだらりとしていて、菩薩様をしっかり乗せて歩く気概はなさそうです。
*103 十六羅漢図 蔡山筆 中国元時代
これもまた怪しげなどろり系の羅漢様たち。
中国の元時代は、こういった奇想図がもてはやされたのでしょうか?
いよいよラストの障屏画のコーナー
*205 花卉図屏風 海方友松
*207 寒山拾得・三酸図屏風 海方友松
*208 雲龍図襖 麟祥院方丈障壁画のうち 海方友松
この海方友松3作品には、ノックアウトでした。
特に雲龍図は、破格なぶち抜けた大迫力。
岩佐又兵衛、曽我蕭白も敵わない、と思ったのでした。
*215 老梅図襖 狩野山雪
これは、実に驚いたことに、前回あれだけ見ていたのに、
今回は梅の花が妙に可憐に見えたのです。
ぽっぽっぽと梅の花が開く瞬間に会えたような、
初春の喜び、を見ることができました。
季節の変化も手伝ったことなのでしょう。
嬉しい発見でした。
日本の水墨画、禅画の影響が妙心寺展を通して
今まで以上に、身近に感じられた、
有意義な展覧会となりました。
ガイド本として、「山水思想」がとても役に立ったこと、
それが一層時空から浮きだって
様々な人々が交錯して生々しく感じられたことは
本当に良い機会だったと思ったのでした。
一々おぉ~と思えるのでした。
なかでも、
*89 瓢鮎図 如拙筆
この本物と出会えるチャンスがとても嬉しかったのです。
*92 瀟湘八景図 狩野元信
*96 瀟湘八景図屏風 伝相阿弥
この2作品を前期後期で見ることができました。
狩野元信の存在も「山水思想」で重要な位置にいることを教わります。
*98 普賢菩薩像 伝馬麟筆 中国元時代
怪しげな普賢菩薩様でした。
象もだらりとしていて、菩薩様をしっかり乗せて歩く気概はなさそうです。
*103 十六羅漢図 蔡山筆 中国元時代
これもまた怪しげなどろり系の羅漢様たち。
中国の元時代は、こういった奇想図がもてはやされたのでしょうか?
いよいよラストの障屏画のコーナー
*205 花卉図屏風 海方友松
*207 寒山拾得・三酸図屏風 海方友松
*208 雲龍図襖 麟祥院方丈障壁画のうち 海方友松
この海方友松3作品には、ノックアウトでした。
特に雲龍図は、破格なぶち抜けた大迫力。
岩佐又兵衛、曽我蕭白も敵わない、と思ったのでした。
*215 老梅図襖 狩野山雪
これは、実に驚いたことに、前回あれだけ見ていたのに、
今回は梅の花が妙に可憐に見えたのです。
ぽっぽっぽと梅の花が開く瞬間に会えたような、
初春の喜び、を見ることができました。
季節の変化も手伝ったことなのでしょう。
嬉しい発見でした。
日本の水墨画、禅画の影響が妙心寺展を通して
今まで以上に、身近に感じられた、
有意義な展覧会となりました。
ガイド本として、「山水思想」がとても役に立ったこと、
それが一層時空から浮きだって
様々な人々が交錯して生々しく感じられたことは
本当に良い機会だったと思ったのでした。
妙心寺展、やはり2度目は違って見える
ものですね。老梅図、不思議であのいろんな
見え方はどこから来るのかしら。
瓢鮎図も嬉しくなりました。山水思想の
まず転換点、いやぁ山水思想がますます身近
になってきました。ほんとにわくわくです。
海北友松を見直しました、すばらしい!
知らないことばかり、またすこしずつ
愉しんでいきます。
すぴかさんも2度目は違って見えましたか?
本当に不思議な絵です。
同時に「山水思想」を追いかけての鑑賞で、
感想を伺えて、嬉しいです。
海方友松、グッと来ましたね。
しばらく正剛氏の思惑にはまって
楽しみましょう!!
周囲の障壁画の違いに影響を受けているのかもしれませんが・・・。
とらさんも2回目の印象が違って見えたのですね。奇想ばかりではない側面もあるようでした。
屏風のパノラマ視界は圧巻です。
海方友松も超絶空間を描く絵師でした!
展覧会がきっかけで知識が広まるというのはいいですね。
世間的には阿修羅、阿修羅ですが、この展覧会もなかなか
ですね。
世田谷の平泉、サントリーの三井寺、なんか今年は仏様
多いですね。
私もその
>中公新書「白隠ー禅画の世界」なる本
を前に買ったのですが、置いたまま状態です。
仙崖とともに、癒し系のお坊さん。
この二人にまぁまぁ、と言ってもらえたら、鬼に金棒です。
妙心寺、見所満載でした。
仰るように、今年は仏様の年ですね。
世田谷、行くつもりです。
平泉も忘れないで欲しいってことでしょうか。
辛うじて、「妙心寺」後期に行く事が出来ました。短い時間でしたが、やっぱり行って良かった!
瓢鮎図三十一人の讃、釈文を予め読んで行ったのですが、絵の前に立てば、全部忘れて、絵に見入ってしまいました。
ヌルヌル鯰をツルツル瓢箪で如何に捕まえるか?
人の悪い将軍様の問いに、禅僧達が呻吟艱苦、もうやけっぱちな坊さんもいて、同情に耐えません。
小生は、男が立っている川縁の形が、大ナマズに見えて、捕ろうとするお前が実は捕られている。捕ると捕られるは同じだ!と答えちゃおうかな、と思いました。
この絵は、以前、東博の平常展示に何回か出ていたように記憶しています。その頃は、讃の釈分がなかったので、図の部分ばかり見ていました。それでも十分惹きつけられる絵でした。
海北友松「雲竜図」は、やけに鼻息の荒い龍様ですこと、一息で吹き飛ばされそう、と思いました。
さて、本館2階へ行って、嬉しい出会い。
良寛「詩書屏風」に遭遇。
小生が良寛に目覚めた一品です。(読めもしないのにです。)何度みても気持ちが良くなります。
慈雲飲光「金棒図」の讃にはちょいと笑えました。展示が節分の時期ですもんね。
あと、一点。平成館1階の修復品展示に長次郎の「三彩瓜文平鉢」が出ていました。う~ん長次郎の出自に福建省あたりの人が絡んでいるのかなぁーと想像しました。(これは妄想か?)
タイトルの意味は、将軍様に意地悪されたにも係わらず、なんとか讃を捻り出した三十一人の禅僧達を、ヒョーネンズと呼びましょう!?と言うことです。お粗末様でした。お後が宜しいようで・・・。
「ヒョーネンズ」!
楽しいコメントありがとうございます。
私はあの賛をちっとも読んでいなくて、
あの瓢箪は捕まえているのか、押さえ込んでいるのか、ただ浮かんでいるものを飛ばないように手を差しのべているのか、わからんなぁ~
と釈然としないまま、不思議な気配を楽しみました。問答は脳トレですよね!
良寛さんの字、飄々と伸びやかでよかったです。鬼に金棒、私も受けました。金棒があまりにも素直ですっくりしてましたし。
山雪の3幅もしっかり見ました。うまい!
長次郎の緑釉の丸皿ですよね?
色絵付けのお勉強かと思ったのでした。
長次郎が色に興味があったのか?と意表をつかれます。織部の緑も思うのです。
今月しばらく本館日本の美が閉室で寂しいですが、新しい展示を楽しみに待ちましょう~