あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

7月上旬のアート鑑賞記録

2009-07-18 11:42:23 | アート鑑賞記録
・ゴーギャン 国立近代美術館
 記事にするのを手こずっている。
 彼のことを遠ざけすぎ。知らなさすぎ。
 でも、ドロドロとした野蛮を感じることはできたような。
 生まれたことの意味をキャンバスにのって、
 はるばる旅を続けたのだろう。
 ムンクはどう思ったのだろう? 

・近美 常設・企画展
 ゴーギャンで暗澹たる思いを払拭させてくれた。
 版画の凄作スゴサク(私の造語)にぞくぞく。
 岸田劉生、萬鉄五郎、谷中安規
 小企画の「寝るひと・立つひと・もたれるひと」
 ナイス企画!

・写楽展 東京江戸博
 はるばるギリシャからマノス氏のコレクション到来。
 記事は三部作と頑張った。
 今思い出しても、素晴らしい作品群。
 後もう一回しっかり見たい。

・海のエジプト展 パシフィコ横浜
 ぜひ見たいという某夫人と一緒に。
 壮大な展覧なのに、入り口が搬入口のような雰囲気に
 ちょいと、引いた。
 でも、中にはいると、ビッグドーム。
 これらがすべて埋没したエジプトの造形とは!!
 今年は夏から上野にもエジプトがやってくる。
 スフィンクスの魅力は永遠だ。
 
・伊勢神宮 東博
 最近、日本人は感謝することを忘れている。
 思想の心棒が頼りない。
 ところが、伊勢には揺るぎのない
 信仰が厳然と引き継がれていた。
 日々神様に感謝とお礼を捧げている。
 どうぞ、神様お願いします、ばかりで
 ありがとうを言っていない気がした。
 深々とした空間の中で、自分の解放と
 まわりの環境、
 つまり神様への尊敬を思い出した。

・染付 東博
 藍と白のコントラスト。
 青い空と白い雲。
 こんな清々しい色合わせはないだろう。
 それがやきものとなって人々を魅了してきた。
 生活に彩りを添えてきた。
 梅雨明けにぴったりなさわやかな展覧。
 やきもの好きには堪らない垂涎物のラッシュ。

・唐三彩と古代のやきもの 静嘉堂
 じりじり太陽光線浴びながら、
 世田谷の奥地に入る。
 ここはどこかと思うほど、静寂な時が流れ、
 中国の唐三彩、古代のやきものが整然と並ぶ。
 やきものに色が付いた喜びに満ちている。
 緑、黄色、土色
 お墓の中に生活のお供だったものたちが
 主を守る。
 馬たちの美しい曲線。
 獅子たちの愛嬌ある姿。
 やきもの造形の元祖がここにある。
 
・向付 五島美術館
 茶の湯の懐石でお膳を引き立てた、向付。
 どれもがいとおしさに満ちている。
 ひととき食事をするための名品。
 私達、食事の器もう少し遊ばねば。
 乾山には毎回心しばられる。
 高取の素朴さに打たれる。
 織部の斬新さに浮かれる。
 魯山人はこの世界を目指したのだと思った。 
 これは、また記事にしよう。

などなど、
素敵な時間がつまった。
気持ちが整理できたら、どれかを記事にしよう。
思いは募り、記事は遠のく。
太陽光線に負けないよう、皆さま呉々も御身御大切に。
ビタミン、水分お忘れなく。

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