あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

対照の美 ・泉屋博古分館

2008-06-04 23:06:30 | 美術展
今回は、丁度うらわの誌上展から繋がって鑑賞できたのが嬉しかった。
明治期以降の洋画と日本画のチャレンジ精神旺盛な、
力作が今は静かに並んでいた。

いかにも西洋画の手本だった、モネが憧れの視線を浴びて並ぶ。
西洋画を習得した、明治の画家達の佳作。
日本画も、橋本雅邦の立派な「春秋山水」の屏風。
上島鳳山の美人図 3幅。
劉生の「二人麗子像」

香田勝太の油彩屏風図、「春秋草花」

丁度ブリジストン美術館で展覧会が開催されている、
岡鹿之助の「三色スミレ」
熊谷守一の「野草」

知らなかった日本画家達の作品を見た。
上島鳳山、深田直城、木島桜谷、菊池容斎・・・

明治以降の日本画家達の名を知る良い機会になった。

風景を描く西洋、日本画。
歴史を描く、西洋、日本画。
美人画・肖像画の西洋、日本画。
花鳥画・静物画の西洋と日本画。

そんな切り口から西洋・日本画を並べ、対照した。
そんな和洋が混然と存在する日本の美術の幅の広さ、
奥行きの深さを感じられた、
スマッシュ・ヒットの展覧会だった。

後期に行ったので、前期の作家の作品も
いつか、眼にする時が来るだろうと願って、後にした。

その後、国立新美術館で、「エミリー・ウングワレー展」
ミッドタウンのサントリー美術館で、「かざり展」をはしごして、
すっかりご機嫌なのだった。

「かざり展」破格に面白いです。
また、改めて、記事にしましょう。
これは、後何回でも見に行きたくなります。
あまりに凄くてわーわー興奮しました!!!

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6 コメント

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Unknown (oki)
2008-06-05 10:30:15
精力的にご覧になられていますね。
エミリーの展覧会は久しぶりに国立新美術館の広い空間、高い天井がマッチして素敵でした!
サントリーも評判よろしいですね。
今週の「サンデー毎日」にも載っていますし。
ようやく歯痛から解放されました。
「対決、日本美術」と「コロー」のチケットがはいってごきげんなのです!
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Unknown (遊行七恵)
2008-06-05 22:18:26
こんばんは
泉屋分館は大倉とセットで行くわたしです。
とにかく行くこと自体が楽しくて。
何がどう、と言うこともないんですが、ここの美術館に来ると、ちょっとほっこりします。
展示内容のよしあし以前の話ですね。

誌上のユートピアとかざりの間のあべまつさんのほっこり記事でしたネ♪
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oki さま (あべまつ)
2008-06-06 23:15:24
こんばんは。
歯痛から解放されて、良かったです。
身体の本の些細なところでも調子を崩すと
色々影響ありますね。
再発しないよう、お気をつけて。

今日も欲張りツアー決行してしましました。
いける時はガンガン行っておこうと思いまして。

7月号の「目の眼」楽しめましたね。
あともう少しぐるっとパスが使えるので、
遠方沿線も楽しみたいと思っています。
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遊行 さま (あべまつ)
2008-06-06 23:20:27
こんばんは。
今回は連れが大倉をパスするというので、
泉屋から、日比谷線で六本木まで出て、
サントリー、新国立をはしごしたのでした。

大倉と泉屋は、本当にほっこり、しますね。
コレクションの趣味が建物と混在して
安心感があるのかも知れません。

あんまりほっこりばかりしていると、
誌上の記事が熱さまシートになってしまいます。焦!
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Unknown (一村雨)
2008-06-16 03:27:36
私も後期しか行かなかったのですが
前期も出かければよかったと後悔しています。
上島鳳山の美人画、一そろい見たいなぁと
思いました。
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一村雨 さま (あべまつ)
2008-06-16 21:21:53
こんばんは。
上島鳳山は、七夕が主題で、きれいでしたね。
バタバタしない落ち着いた企画が嬉しいです。
岸田劉生の画帳もステキでした。
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