あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

六本木アート・トライアングル

2007-03-31 15:43:58 | つらつら思うこと
つい先日、六本木森美術館を鑑賞した後、53階から、ぐるりを見渡すことができた。
ヒルズは既に新未来オブジェタワーになっている。
毛利公園だけがここは日本だということをそっと教えてくれている。

先週は、国立新美術館で、新しいウェーブとなったガラスの巨大な帯から生まれた風に吹かれてきた。
外の景色はまだガランとしていて、共存している感じにには育っていなかった。
そりゃ、今年できたてだから。
隣にヘリの発着エリアが見えたのが、妙に気になった。

そして、昨日、最後の点、ミッドタウンのオープン。
サントリー美術館が併設されている。
TVなどからの情報によると、相当セレブな客層を狙っているようだ。
セレブには、競ってお金を落として頂こう。
使うお金があることがセレブの証なのだから。

庶民は、チケットを如何にして手に入れるか、
ランチのコストを如何にして抑えて美味しく頂けるか
その楽しみが待っている。

それにしても、この三角で、一体どれだけのガラス板が消費されたことか?
経費は一体どのくらい浪費されるのか?
どのくらいの人々に幸せが降りかかるのだろうか?

天空にはみ出た造形に、巨大なモンスターを思う。
3体のモンスターが、何かの標的にならないように、
安泰の存続を願う。

日本人は、時々とてつもない建造物を作ってしまう歴史があるようだ。
信長の安土城から、DNAが継承されてきているのだろうか?
日光の陽明門や、上野の東叡山東照宮などに見られる家光の遺産。
狭い日本列島の六本木というピンスポットに
巨大なガラスのオブジェ。

丸の内、表参道、赤坂、六本木、あちこちの街で、
スクラップ&ビルド。

能登の震災とはまったくかけ離れた、まるでイリュージョンのような
新しい建築ラッシュ。

でも、お金は使ってしまおう。
ワクワクするための、使える人のためのお金だ。
しかしなぁ、
なんだか飛んでもないことをしているような気もするんだけれどなぁ・・

馴染まない光景に、落ち着かない気持ちが膨らみつつも、
大倉、泉屋、たばこ塩、千葉、府中、畠山、日本工芸館、太田記念、
などなどに心馳せて、
どうやってそこに辿り着けるかを案じている。
それが私の幸せだ。

落ち着かない街、それが東京であることもわかっちゃいるんだけれどね。
そこで、最近の六本木タウン、あべまつ遊山にアップしていますので、
よろしかったら、飛んで行ってみて下さい。

あなたの街の桜によろしく。

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