あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

春休みの読書 2・ さくらん

2007-04-02 22:46:50 | 
小説 さくらん  タナダユキ著 講談社

この本は安野モヨコさんのコミックス「さくらん」が原作本なのだそうだが、
この春、写真家のニナガワミカさんが映画監督をされ、現在公開中となっている。
浮世絵、肉筆画、の追っかけの流れで、
最近のコミックスの吉原ものもいいかなと思った。
本当は、「へいげもの」を探していたのだが、こちらが先に目にとまったのだ。

本は、とても読みやすく、展開も早く、キレがあった。
吉原の非業な世界、絢爛とは裏腹の厳しくも理不尽な世界。
それを知っていて、おまんまの為よと、身を落としていく女たち。
そして夢を求める男達。
潔いのだ。
切った張ったのあげくの小さな幸せが染みる。
咲かぬ桜はないのだと、一世の花魁のうぶな夢。

映画は映像美としての鑑賞が楽しみだが、大人映画らしく、
平日の昼間に近所の映画館の放映がないので、
レンタルができるまで、待つことにしよう。
子供の前じゃ、見られないのかも知れない。
土屋アンナと、左団次が見てみたい。

女のイキのいい根性の入った生き様に、派遣が受ける時代、
ガツッとした女が格好いいんだろうな。
もちろん、男に持てなきゃダメだ。
いい男に弱くなきゃダメだ。

さくらん 公式サイト

事のついでに、「蟲師」も購入。
今夜から、読み始めよう~~

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