埼玉県立近代美術館 常設展

会場はそんなに広くはないけれど、
１，西洋の近代美術
　　１３点の著名な画家達が並ぶ。
　　ドラクロワ、カミーユ・ピサロ、ルノワール、ピカソ、キスリング・・
　　などなど。
　　こんな美術館がある埼玉県民は恵まれている。
　　去年見た、ルオーの「横向きのピエロ」と再会し、嬉しくなる。
　　キリストではないけれど、強い精神性が滲んでいる。　

２，埼玉の美術家たち　１００年の軌跡　油彩画・彫刻～
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　日本画・工芸
　　小村雪岱が、この地の人だと初めて知った。
　　須田剋太の「私の曼荼羅」
　　瑛九のエッチング作が沢山あった。
　　丸木位理。夫人の俊と共に原爆や、水俣などの社会問題を画題にした人。
　　その人の、「紅梅」暗澹たる紅梅なのだが、なぜかとても力強く
　　頼もしい存在感ある作品だった。
　　
　　また、漆器のいい物があり、松田権六氏のお弟子さんの田口善国氏の作とわか　　って、喜んだ。伝統から、少し近代を取り入れた作。
　　
　　今、ときめく山本容子さんの楽しいエッチングも何点か。　

他にも野外に楽しい彫像があった。
なんだかとても嬉しい気分になる美術館だ。

あんまり長くいたので、館内のイタリアンで、イカスミが練り込まれているパスタをランチにした。これが、案外美味しく悦にひたった。
以後、勅使河原宏展もあるし、また来てみようと思った美術館だった。
この、また来ようと思わせる、温かな気分をもつ、そういう雰囲気はとても大事だと思った。