「源氏物語」が今年千年紀なので、
様々なイベントがあちこちで開催され、
とりわけ京都、石山寺界隈は盛り上がっていることだろう。
息子の夏休みにJR関西ツアーを来週に控え、
なんとか平等院に行くことを入れたいものだ。
残念ながら、源氏物語のミュージアムは秋まで改修工事で
お休み中らしい。
様々な源氏物語のガイド本や、
近代作家達による現代語版源氏があるのだけれど、
やっぱり本当の文章の息使いは
原文に限ることが、ようやくわかってきたところ。
というのも、
今日、久しぶりに近くの図書館で、
「源氏物語」新潮日本古典集成を見つけ、
パラパラしたところ、
注釈もわかりやすく、本文も読みやすいので、
借りることにした。
1巻がないので、2巻からのスタート。
それでも「紅葉賀」が華々しい場面であったことや、
何とはなしに、言葉に品位ある情感が溢れていることや、
様々気が付くことが多いので、
現代文はその作家の色が濃いことが功罪となっていることも
わかったので、昔の文体でチャレンジすることにした。
活字となっているから、そんなに大変なことではないし、
欄外の注釈があるからなんとか切り抜けられそう。
大体の流れがわかってきたところで、
夕顔や、浮舟が話として、
とても盛り上がる場面だということが理解できた。
血族の継承は、何かと大変だ。
武器を持って血なまぐさい戦いがないのが救われるところ。
貴族は策をもって戦うということが思い出される。
継承のための規が一大事なのだ。
それと、際だってみえるのが、
女の怨念を一手に背負わせた六条御息所の存在。
源氏はなぜ8月15日の中秋の名月の夜に夕顔を尋ねたのだろう?
竹取物語を思う。
六条御息所は夕顔、葵の上のすぐ側に怨念となって現れる。
そもそも源氏は桐壺更衣という、帝からただならぬ寵愛を
受け、その恨み辛み、妬みそしりを過分に受けた母を持つ。
寵愛を受ける、受けなかったは、
物語のエネルギーとなって、思わぬ展開を生む。
光源氏自身が怨念を生み出していることに気付かされる。
寵愛の絶頂に物の怪が現れる仕組みがあるようだ。
源氏の女性達の筋道の通らぬ愛の行方は、
尼になるか、心を患って死出の旅に出るかだ。
旅の道連れが浮かばれぬ怨念の魂ということは、
あまり楽しい旅じゃない。
しかし、彼女たちはあっけなく不幸を受け入れてしまう。
致し方がないでしょうと。
そうすることによって、相手を逆に苦しめているようだ。
逆上型がいない、女のカガミだ。
二人の男性の間に挟まった浮舟は入水自殺を決行する。
しかし、流れ着いたところで、僧都に助けられ
ひっそりと生きていた。
それを知った男どもは色めきだつけれど、
いざ、と言うところで、話は途切れる。
この源氏物語を見つけた図書館で、
これまた心惹かれる本とであってしまった。
上田秋成の「春雨物語 書初機嫌海」
話としては、こちらの方が食指が動くのだ。
いやいや、源氏、最後まで、がんばろう~
先週末にNHKBSで、玉三郎を半日放映していて、
全部ではないけれど、
追っかけ見ていた。
楊貴妃の美しいこと。
源氏にも出てくる話。
中国の話は、当時、どの位知れていたのだろうか?
中国の話も面白い。
芥川龍之介の話も面白い。
イソップ物語系のその土地の話は面白い。
御伽草子が面白いわけだ。
言っておきたい話がある限り、物語は
延々と書き連ねられて、心の友になってくれるのだろう。
夏の夜は暑く、短い。
あなたのすぐ後ろに、ほら、物の怪が・・・・
様々なイベントがあちこちで開催され、
とりわけ京都、石山寺界隈は盛り上がっていることだろう。
息子の夏休みにJR関西ツアーを来週に控え、
なんとか平等院に行くことを入れたいものだ。
残念ながら、源氏物語のミュージアムは秋まで改修工事で
お休み中らしい。
様々な源氏物語のガイド本や、
近代作家達による現代語版源氏があるのだけれど、
やっぱり本当の文章の息使いは
原文に限ることが、ようやくわかってきたところ。
というのも、
今日、久しぶりに近くの図書館で、
「源氏物語」新潮日本古典集成を見つけ、
パラパラしたところ、
注釈もわかりやすく、本文も読みやすいので、
借りることにした。
1巻がないので、2巻からのスタート。
それでも「紅葉賀」が華々しい場面であったことや、
何とはなしに、言葉に品位ある情感が溢れていることや、
様々気が付くことが多いので、
現代文はその作家の色が濃いことが功罪となっていることも
わかったので、昔の文体でチャレンジすることにした。
活字となっているから、そんなに大変なことではないし、
欄外の注釈があるからなんとか切り抜けられそう。
大体の流れがわかってきたところで、
夕顔や、浮舟が話として、
とても盛り上がる場面だということが理解できた。
血族の継承は、何かと大変だ。
武器を持って血なまぐさい戦いがないのが救われるところ。
貴族は策をもって戦うということが思い出される。
継承のための規が一大事なのだ。
それと、際だってみえるのが、
女の怨念を一手に背負わせた六条御息所の存在。
源氏はなぜ8月15日の中秋の名月の夜に夕顔を尋ねたのだろう?
竹取物語を思う。
六条御息所は夕顔、葵の上のすぐ側に怨念となって現れる。
そもそも源氏は桐壺更衣という、帝からただならぬ寵愛を
受け、その恨み辛み、妬みそしりを過分に受けた母を持つ。
寵愛を受ける、受けなかったは、
物語のエネルギーとなって、思わぬ展開を生む。
光源氏自身が怨念を生み出していることに気付かされる。
寵愛の絶頂に物の怪が現れる仕組みがあるようだ。
源氏の女性達の筋道の通らぬ愛の行方は、
尼になるか、心を患って死出の旅に出るかだ。
旅の道連れが浮かばれぬ怨念の魂ということは、
あまり楽しい旅じゃない。
しかし、彼女たちはあっけなく不幸を受け入れてしまう。
致し方がないでしょうと。
そうすることによって、相手を逆に苦しめているようだ。
逆上型がいない、女のカガミだ。
二人の男性の間に挟まった浮舟は入水自殺を決行する。
しかし、流れ着いたところで、僧都に助けられ
ひっそりと生きていた。
それを知った男どもは色めきだつけれど、
いざ、と言うところで、話は途切れる。
この源氏物語を見つけた図書館で、
これまた心惹かれる本とであってしまった。
上田秋成の「春雨物語 書初機嫌海」
話としては、こちらの方が食指が動くのだ。
いやいや、源氏、最後まで、がんばろう~
先週末にNHKBSで、玉三郎を半日放映していて、
全部ではないけれど、
追っかけ見ていた。
楊貴妃の美しいこと。
源氏にも出てくる話。
中国の話は、当時、どの位知れていたのだろうか?
中国の話も面白い。
芥川龍之介の話も面白い。
イソップ物語系のその土地の話は面白い。
御伽草子が面白いわけだ。
言っておきたい話がある限り、物語は
延々と書き連ねられて、心の友になってくれるのだろう。
夏の夜は暑く、短い。
あなたのすぐ後ろに、ほら、物の怪が・・・・
うーん、まさに、夜は怖ーい。
源氏からすっかり遠のいています。早く
戻らなくては、東京でのシンポジウムにも
応募しなければ、と思いつつ、まだ
だらだらです。
原文に挑戦できるかな、―
勇気をありがとうございます。
「聊斎志異」の不可解というか不条理は怖いと言うより奇妙。
起きたこと(事件)だけがポツンと書かれているその徹底した事件の記述っぷりは、すがすがしくてあっぱれ。
機会があれば是非。
お手軽なところでは、南伸坊「李白の月」「仙人の壷」もオススメなの
寂聴さんの講演会ききたいものです。
横浜のチケット入手!
今度ばかりは「目の眼」ではありません。
また僕の名前が載っていたようですがー。
ある事を境に強くなると自分は思います。
それが出家・・・
あの藤壺も、出家した後は、源氏の子のために
源氏と相談したりしているし・・・
浮舟もそうだったように思えるのです。
そして、男って単純な子供のように描かれて
いるような感じがするのです。
源氏物語、それを手にしてから、まっすぐに進めなくて困っています。
あっちが気になれば、そっちも気になる・・・
寂聴さん、ご活躍のようですね。
なかなか時間の都合ができそうになく、
残念です。
突然、手にして、さっさと読み終わるのも
つまらないので、じっくり付き合うことにして、
読了は目指さないことにします。って、言い訳??
一緒に頑張りましょう~~
さすがマニアなアドバイス、ありがとうございます。
中国のお話、おもしろいですねぇ~
もっぱら芥川龍之介から教わったようなものですが、
中国版「杜子春」は話の最後が違うんですね。
そんなことやら、「唐代伝奇」を借りたりして、
ツボにはまって出てこられない、
そんな話があったなぁ、とも。
南伸坊がそんな話を作っていたんですね!ほほぅ
ありがとうございます!
私が源氏、源氏と言うこと自体が進化したと思っているところです。
横浜美のチケットを頂けるチャンスがありまして、
有り難く、いつ行けるかと思ってます。
(早く学校始まれ~)
寂聴さんの講義はきっと盛り上がるでしょうね。
ちょっと予定が立てず、残念です。
最近はちっとも美術館に行けず、本に遊んでもらっています。
殿方の源氏像って、いかがなのでしょう?
超セレブのイケメン物語り?
女性達はしたたかですね。
その時代は出家に光りを見つけたのでしょうか?
人の世の業の深さ、そこからの決別。
さすがに源氏も手が出せなかった聖域。
どろどろした現世を諦め、神仏に身を置くことを
よしとしたのでしょうか?
殿方は、夢見る可愛らしい生き物ですね。
だから関わりたくなるんでしょうねぇ。
現代でも通じる人間模様に
奥深さを感じる光り輝く物語なのですね。