あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

「国宝 雪松図」と近世絵画 ・三井記念美術館

2008-01-21 22:42:19 | アート鑑賞記録
三井は、お正月は年初の寿ぎコース。
三月になると、お雛様になる。
季節をしっかり感じられるいいスケジュールだと思う。

大丸、三越と梯子してちょっとお腹がすいたので、
三井ビルの中でランチをした。
天井がとても高く、広々としているし、
スタッフが気持ちのいい青年達。
アボガドとツナのサンドイッチ、カップスープ、
ポテトサラダにコーヒーが付いて950円。
なかなか美味しく、ミュージアムカフェよりも
こちらに軍配を上げたい。

お腹も気分も休憩でき、いざ、7階。
人出も少なく、ゆったり鑑賞。
最初の展示室はいつもご立派なお茶道具が重厚にお待ちかね。
二見が浦と、赤楽で統一され、みごとにおめでたい。
如庵も日の丸、梅、翁、などの銘がある、季節限定のしつらい。
長次郎の黒楽銘 寒梅がびしっと引き締めていた。

あとは、応挙の立派な絵画。屏風。
呉春の風炉先、小襖のかわいらしい草花絵、
百人一首の絵カルタ。
御簾が添えられるのは皇女であるからなのか。
狩野安信の真面目な山水図。
なぜか、暁斎の観音図。
これが異質だったけれど、面白い絵だった。

今回気に入ったのは、
土佐光起の「天神図」
菅原道真が天神になって、飛梅伝説とかがあるそうで、
頭の上に松と梅の枝が見られた。
呉春と、景文、やっぱりいい味が出ていた。

さぞ三井家のお正月はめでたい、豪華なお飾りをされ、
厳粛ながらも晴れの初釜などをされたのだろうと
名家の初春を垣間見させてもらった。
今月31日まで。

これもまた、okiさんからの恩恵にあずかった。感謝、多謝!!!

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6 コメント

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Unknown (はな)
2008-01-23 21:25:48
あべまつさん、こんにちは。
これ、間に合えばすべりこみたいんです…。
そして、あべまつさん情報に吸い寄せられて、アボガドサンドもたべたいです!
行くとしたらこのあたりをいくつかはしごすると思うので
三井ビルがお昼近辺の時間だといいのですが…
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Unknown (遊行七恵)
2008-01-23 21:56:34
こんばんは
わたしもokiさんのおかげでした。
この美術館はゆったりしていて、ちょっと数も多いくらいで、明るい気持ちで眺められますね。
しかも三井本館の重厚な建築ですし。

わたしはこの界隈に来るとついついてんぷらを食べてしまいます。胡麻油でないてんぷら屋さん。
でもツナとアボガドに惹かれて、今度はそっちに行きたいと思いました。
返信する
Unknown (Tak)
2008-01-24 17:42:23
河鍋暁斎の「観音像」や抱一の作品など
意外性に富んだ作品と定番作品が
上手い事融合していた展覧会でしたね。

お正月からずーと日本美術ばかり
拝見しているような気がします。
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はな さま (あべまつ)
2008-01-24 20:59:48
こんばんは。
アボガドサンドに反応、嬉しいです!
私が行ったのは、ウィークデイなので、
土日あるかどうか?ご注意くださいませね。
千疋屋側じゃなくて、奥のほうです。

お正月に正しい名家のお宝ごっそりでした。
日本橋界隈楽しんできてください~
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遊行 さま (あべまつ)
2008-01-24 21:05:27
こんばんは。
由緒ある名家のお宝を拝見するに相応しい
環境ですね。
展覧室1は、毎回重厚かつご立派で、
ここにいるだけで、背中がぴんとします。

路地裏とかに、結構小さくとも美味しい老舗があるんですよね。
丸善のハヤシもあるし~
はなさんのレスにも書いたのですが、
アボガドサンドは、平日メニューかもしれませんから、ご注意くださいませね。
三井のカフェは座り心地が今一つで。

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Tak さま (あべまつ)
2008-01-24 21:10:42
こんばんは。
応挙や、狩野派の絵師達、呉春や、景文などが並んで、正統派を感じていたら、暁斎もいたので、おぉ~と思ったのでした。

お正月は日本人のDNAがほっとかないのでしょうね。お香など焚いたら、くらっと来るかもしれませんね~
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