あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

東博 本館 歴史資料「文化財の保護」

2009-01-20 22:35:25 | 日本美術
東博のHPより。

歴史資料  歴史を伝えるシリーズ 特集陳列「文化財の保護」
東京国立博物館をはじめとする文化財所有者は、文化財の公開とともに保護についても大きな責任を負っています。このことを広く知っていただくために、当館では昨年に文化財保護の出発点として知られる、明治5年実施の「壬申検査」を紹介しました。それに続く今回の特集では、明治20年代に行われた「臨時全国宝物取調」について紹介します。「臨時全国宝物取調」は、「壬申検査」で得た経験をもとに行われ、わが国で初めて全国的な文化財の所在・現状の把握を企図し、国家的な水準で価値付けされたもので、後の指定制度につながる文化財保護の基本的事業でした。展示では当時の文書や記録から、いかに全国的な規模で取り組まれ、また調査に伴って制作された模写・模造品に近代の絵画、彫刻を志す多彩な人物たちが関わっていたことを紹介します。/担当研究員:冨坂賢(歴史資料)

という展示の中で、仏教美術の展示品で私が好きな「一字金輪像」が
最後に現れたので、目に留めたら、
その模本の作者が菱田春草。
こんなすばらしい模本を手がけ、立派な仕事を
されていたのかとちょっと感動。
「落葉」も気迫ある作品だが、
こういった地道な仕事を眼にすることができて、
ラッキーだった。

近くのケースには
大阪四天王寺の扇面法華経の模本もあった。
美しい緑が使われて、
平安時代の貴族達の持ち物として、
もてはやされた扇面が色鮮やかに再現されていた。
小堀鞆音、寺崎広業らの手によるもの。
6本入り(だったと思う)の箱もよくできていた。

こういうちょっとした発見が実に嬉しいものだ。
初東博入りによい運気を頂いた気がした。

ご紹介画像は東博所蔵の本作。

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