あべまつ行脚

ひたすら美しいものに導かれ、心写りを仕舞う玉手箱

幕末浮世絵展 中右コレクション ・三鷹市美術ギャラリー

2008-05-02 20:57:24 | 日本美術
大丸は大御所トップ4に絞った展覧会だが、
こちらはその枠を外し、
総勢42名の関東と上方浮世絵師そろい踏み。
時代も幕末という混沌ニューウェーブの時代。

バラエティーに富んだ、でも、ピリッとしたコレクション。
これで、
ぐるっとパスが使える嬉しさよ。

絵師達のプロフィール、浮世絵史概要年譜、
出口におかれた作品リストなどの資料も行き届いていた。

この展覧会は、
上方絵師の作品を見ることがなかなかできないので、
北洲、五岳、北英という絵師の絵を見る事ができて、良かった。
現在、京都で威力発揮をしている暁斎も一枚参加。
国芳のおどろおどろ三枚大判錦絵は、
最高にギンギンオーラ放っていました。
本当に凄い。

役者絵の格好いいこと、
芝居絵のワクワクすること、
ユーモア、パロディの楽しいこと、
異国情緒のエキゾチックなこと、
肉筆絵の筆の息づかい、軸装の素晴らしいこと、
最後にゃ、追善図で締めくくるとは、粋な計らい。

お気に入りを上げようと思うけれど、
どれもこれも楽しく、興味深く、
素晴らしい作品で、困ってしまう。

浮世絵好きの方ならば、ぜひぜひ大丸とセットで
中右コレクションの垂涎浮世絵をお楽しみ頂きたいものです。

ご贔屓のブログ、とらさんのところに詳しい内容があります。
そちらも合わせてご覧頂くと、理解が深まります。


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8 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
幕末のエネルギー (とら)
2008-05-02 21:47:53
眼福の浮世絵展でしたね。
このようなエネルギーが今の時代にもほしいです。
拙ない記事をご紹介いただき、恐縮です。
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Unknown (oki)
2008-05-03 10:32:25
あべまつさんもいかれましたか。
ここは僕も大好きなギャラリーでして企画展のたびに行っています。
作品リストが出口だけと話題のようですが、僕が行った時はちゃんと入口に置いてありました、たぶんきらしていたのでしょう。
これで月岡芳年とか出れば最高ですね!
さて雨も上がりましたか、うらわ美術館にお昼食べたら行ってきます。
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とら さま (あべまつ)
2008-05-03 22:42:49
こんばんは。
仰る通り、眼福の浮世絵展でした。
この他にも小さなサイズの摺物も素敵でした。
とらさんの記事で一層深まりました。
返信する
oki さま (あべまつ)
2008-05-03 22:47:44
こんばんは。
三鷹まではなかなか行けなかったのですが、
これを機に、また行きたくなりました。
素敵なギャラリーですね。
あれに芳年が出ていたら、クラクラッとなります!
うらわ美術館、気になりますねぇ。
GW明けにでも出かける予定にしたいです。
ダーウィンは家族に見事に振られました・・・泣
もうちょっと後で、一人で行ってきます~
返信する
Unknown (遊行七恵)
2008-05-05 22:53:55
こんばんは
三鷹、わかりやすくて好きなところです。
時間があるときは山本有三邸にも行きます。
この展覧会、昨春京都で始まりまして、あのときも楽しみましたが、今回も嬉しい気持ちで眺めました。
中右さんのコレクションは本当に素敵です。

うらわ展覧会、めっちゃよかったですよ~~
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遊行 さま (あべまつ)
2008-05-05 23:10:00
こんばんは。
おぉ、遊行さま。
とあるトキオの何れからのコメントでしょうか?
この日はなんとなく雨模様、太田記念も控えていたので、山本邸が気になりましたが、次回にしました。
この展覧は私好みで、一番好きなコレクションだと思いました。

うらわ、めっちゃ誘われます~
Takさんや、とらさんの記事がまた素晴らしいのです・・・遊行さんの記事も楽しみです。
ちゃんと咀嚼できるかどうか・・心配ですが
近いうちに行ってきます。
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Unknown (一村雨)
2008-05-10 06:27:53
ステキでしたね。
浮世絵の魅力にどっぷりと嵌まっていく
自分が恐いくらいです。
危ない世界に入りそうで・・・
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一村雨 さま (あべまつ)
2008-05-10 21:46:35
こんばんは。
本当に目がギシギシするくらい凝視してきました。
この下絵を彫師がどうやって仕上げたのか、
摺師は色をどうやってのせていったのか・・・
あなた様は、このワクワクドキドキの危ない世界に既にお入りになっているのです。
正しく浮世の壺にはまりませう~♪
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