実は、生きていた人の所蔵品の後始末、
それが本当に大変だ。
それを実感した2週間が過ぎた。
もう、使い道が失われたもの達が、
その行き先を右往左往。
身の回りにもの、一切合切。
誰がどこでそれを使うのか。
近くの高校時代からの友人の
お母さんが亡くなって、様々一通りのことが済んだら、
今度は愛蔵した着物を処分するので、
と私に相談があった。
持ち物が実に丁寧な扱いできちんと収納されていた。
着物自体もとても品よく、
亡くなったお母さんの好みが伺えた。
そんな大切なものが、処分するとなるとタンス一棹で○万円。
かたづけてくれて、ありがとう、これで良いでしょうか?
・・な、お値段。
あまりにも悲しい。
そのお母さんは、日頃贅沢などできるはずもなく、
嫁いだ先のお姑さんの眼を気にしながら、
こつこつ地道に貯めてきたお金で、
少々の楽しみで作ってきた、丹誠込めた着物たち。
つましい、心の楽しみ方なのだった。
なのに、たったの○万円。
反物になるまでの織り姫たちの仕事や、
針仕事で生計を立ててきた女性たちの真面目な仕事ぶりや、
それを商いしてきた旦那衆、デザインしてきた男衆、
やっとできあがって、
最初に袖を通した喜びはいかほどだったろう。
現代の人はそれを受け継ぐことなく、
洋風生活に埋没。
着物の着方も、着物の様々も知らないで終わってしまう不幸。
何とかして、
それ、生かしましょう。
私は彼女のお母さんの心ももちろん大切だけれど、
着物文化が寂れるのも寂しい。
何枚かを頂戴し、
自分のタンスを整理した。
いとこにも呼びかけ、着なくなった着物や、
頂いた着物を生かす道を見つけた。
友達の着付けの先生にも教材として使う道を
見つけてもらった。
最終的には、裂き織りの材料にもなるからと
どうにも生かしようのない使えないものは
裂き織りの材料へ。
着れなくなった浴衣はエコバッグにもなるし、
布巾にして、雑巾にして、いよいよダメになるまでに
もう少し生きながらえそう。
そんなことを
しばらくしていた。
秋になって、ちょっと汗もぐだぐだ流れなくなったら、
着物に袖を通そう、そう思った数日間だった。
布を見るたびに、なんてすばらしい技術、工芸美だろうと、
感動する。
いよいよ着物型体型になってきたので、
中年の渋さ全開で、楽しむことにしようと思った。
日本人は着物が似合う体型なのだ。
物言わせたいとき、着物以上に迫力が出るものはない。
普段もさりげなく、色の妙に心躍らせること、
こんな幸せはない。
そうだ、着物を着よう。
若い人たち、もっと着物を着ましょう。
身近に着るチャンス、作りましょう。
そんなことができればいいなぁ。
日本の美を身につける、これは最高の贅沢です。
がんばって、着付けも学び直して、
普段着の着物目指します。
Dちゃんのお母さん、なんとか、使う道見つけますから!!
それが本当に大変だ。
それを実感した2週間が過ぎた。
もう、使い道が失われたもの達が、
その行き先を右往左往。
身の回りにもの、一切合切。
誰がどこでそれを使うのか。
近くの高校時代からの友人の
お母さんが亡くなって、様々一通りのことが済んだら、
今度は愛蔵した着物を処分するので、
と私に相談があった。
持ち物が実に丁寧な扱いできちんと収納されていた。
着物自体もとても品よく、
亡くなったお母さんの好みが伺えた。
そんな大切なものが、処分するとなるとタンス一棹で○万円。
かたづけてくれて、ありがとう、これで良いでしょうか?
・・な、お値段。
あまりにも悲しい。
そのお母さんは、日頃贅沢などできるはずもなく、
嫁いだ先のお姑さんの眼を気にしながら、
こつこつ地道に貯めてきたお金で、
少々の楽しみで作ってきた、丹誠込めた着物たち。
つましい、心の楽しみ方なのだった。
なのに、たったの○万円。
反物になるまでの織り姫たちの仕事や、
針仕事で生計を立ててきた女性たちの真面目な仕事ぶりや、
それを商いしてきた旦那衆、デザインしてきた男衆、
やっとできあがって、
最初に袖を通した喜びはいかほどだったろう。
現代の人はそれを受け継ぐことなく、
洋風生活に埋没。
着物の着方も、着物の様々も知らないで終わってしまう不幸。
何とかして、
それ、生かしましょう。
私は彼女のお母さんの心ももちろん大切だけれど、
着物文化が寂れるのも寂しい。
何枚かを頂戴し、
自分のタンスを整理した。
いとこにも呼びかけ、着なくなった着物や、
頂いた着物を生かす道を見つけた。
友達の着付けの先生にも教材として使う道を
見つけてもらった。
最終的には、裂き織りの材料にもなるからと
どうにも生かしようのない使えないものは
裂き織りの材料へ。
着れなくなった浴衣はエコバッグにもなるし、
布巾にして、雑巾にして、いよいよダメになるまでに
もう少し生きながらえそう。
そんなことを
しばらくしていた。
秋になって、ちょっと汗もぐだぐだ流れなくなったら、
着物に袖を通そう、そう思った数日間だった。
布を見るたびに、なんてすばらしい技術、工芸美だろうと、
感動する。
いよいよ着物型体型になってきたので、
中年の渋さ全開で、楽しむことにしようと思った。
日本人は着物が似合う体型なのだ。
物言わせたいとき、着物以上に迫力が出るものはない。
普段もさりげなく、色の妙に心躍らせること、
こんな幸せはない。
そうだ、着物を着よう。
若い人たち、もっと着物を着ましょう。
身近に着るチャンス、作りましょう。
そんなことができればいいなぁ。
日本の美を身につける、これは最高の贅沢です。
がんばって、着付けも学び直して、
普段着の着物目指します。
Dちゃんのお母さん、なんとか、使う道見つけますから!!
お友達のお母様のお着物、素敵に活かされますように…☆
わたしも普段着きもの、ひそかに目指し中です。
目標は、サントリー美術館に和装で…と(笑)。
着物に反応してくださって、嬉しいです。
出光や、根津美術館、踊りの発表会鑑賞や、初心者お茶会にもズーズーしく着物で行ったことあります。
ちょっとご無沙汰してるので、復活しようと思ってます。
サントリーに着物、良い空気が生まれそう~
普段着の着物、ご一緒に目指しましょう~♪
ホーム開設から四年余り、最初からいるのは母のいる一階では、うちとあと二人くらいになってしまいました。
ともかく人がどんどん変わるのです。
うちの母は着物が嫌いで持ってません。
ホームの夏祭りのとき、着物着たらと職員にいわれたけど、持ってないもの仕方なし。
敬老会が終わって八王子夢美術館の魯山人の宇宙行きました。着物で来ると半額とかー。
アメリカ帰りのほとんど使われていない作品と笠間日動美術館の作品の対照が面白かった。
シルバーウィーク、敬老の日とかぶってのネイミングなんだかなぁ。ってかんじですね。
人生の先輩たちの安寧を願うばかりです。
そのお母様がお着物が嫌いとは、なにかつらい思い出でもおありなのでしょうか?
先週以来、着物の処分やら、押入の整理やらで大変です。
魯山人始まっているのですね。
以前、お抹茶が頂ける企画と遭遇しましたよ。