阿部ブログ

日々思うこと

GCHQによる対イスラエル傍受作戦とキプロスの「アギオス=ニコラオス」基地

2016年01月30日 | 雑感
英政府通信本部 (Government Communications Headquarters) の中東エリアにおける中核的傍受サイト「アギオス=ニコラオス・サーベイランス・ステーション」(Ayios Nikolaos surveillance station)において米国家安全保障局 (National Security Agency) と共同で "Anarchist" プロジェクトを展開。"Anarchist"は、イスラエル政府とイスラエル国防軍(IDF)を対象とする電子傍受作戦である。The Intercept(2016/1/29)によれば、IDFのUAVや戦闘偵察機機の偵察動画を盗聴しているとしていると報じている。
対イスラエル電子傍受作戦の拠点は、前述の東キプロス島にある「アギオス=ニコラオス・サーベイランス・ステーション」である。この傍受基地は、衛星傍受と海底ケーブル傍受を行う電子傍受の一大拠点で、運用費用は、NSAが拠出している。
「アギオス=ニコラオス・サーベイランス・ステーション」には、様々な傍受用アンテナが設置されており、珍しいトーラス・アンテナもある。トーラス・アンテナは同時に35基の衛星通信を傍受できる優れもので三沢にもある。
トーラス・アンテナは準放物線状の長方形状で、 従来の衛星アンテナとは異なり、受信ヘッド(低ノイズブロック (LNB))、またの名ダウンコンバータは、アレイ状に配置している。
「アギオス=ニコラオス・サーベイランス・ステーションのステーションコードは「SOUNDER」で、トーラス・アンテナ以外の電子傍受用アンテナは下記の通り。
33メートル✕1基、18メートル✕3基、12メートル✕2基、8メートル✕3基、6メートル✕1基、5メートル✕2基、4メートル✕7基、3メートル✕2基、2.5メートル✕6基。

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