阿部ブログ

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解体される大手町の 『旧三和銀行東京本店ビル』 ~大手町再開発1-1計画~ 

2012年09月18日 | 日記
旧三和銀行東京ビルが大手町再開発で解体される。8月までは、三菱東京UFJ銀行東京営業部が入っていたが既に退去し、三菱地所が地主として当該ビルを解体し、新しいビルを建てる。

この「三和銀行東京ビル」は、1973年11月に竣工しており、地上25階、地下4階、高さ約100m、敷地面積8,667㎡、建築面積4,716㎡、延床面積 94,541㎡。銀行建築は商業施設ではなく公共建築である、という日建設計のコンセプトにより、重厚な造りとなっており、1975年には「BCS賞(Building Contractors Society)」を受賞している。









解体されるのは三和銀行東京ビルだけではない。「りそなマルハビル」も同時に解体され「(仮称)大手町1-1計画」の名の下に一緒に再開発の対象となっている。
この「(仮称)大手町1-1計画」の敷地面積は約16,000㎡で、両ビル解体完了後、2013年~2016年にかけて2棟の高層ビルを建設する。総工費は700億~800億円で、建て替え後の両ビルの延床面積は約250,000㎡となると言う。これは旧2ビルの容積と比較して50%増える。
 
「りそなマルハビル」の解体跡に建設する「A棟」は、三菱地所とJXホールディングスが共同で開発する。
A棟は、地上22階、高さ115mとなり、完成後はJXホールディングスの本社機能が入居予定。既に「りそな銀行」は1626億円で三菱地所に譲渡済みで、江東区木場に移転している。
 
三和銀行東京ビルの解体跡に建設する「B棟」は「三菱地所」の単独開発となり、地上29階、高さ150mで、上層階には「サービスアパートメント」と呼ぶ高級賃貸住宅を設ける計画と言う。



しかし「(仮称)大手町1-1計画」は片手落ちである。シティバンクやマイクロソフトが入居する大手町センタービルがそのまま残るからだ。一体での再開発でないと意味はないだろう。

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