阿部ブログ

日々思うこと

新富町の大野屋總本店〜新富形と呼ばれる足袋が有名〜

2017年07月17日 | 雑感
新富町をブラついていると渋い商家を発見!激写!!
大野屋總本店だ。
          
      
大野屋總本店は、足袋で有名。特に「新富形」と呼ばれる足が細く見える工夫がされているのが特長。日本舞踊など踊りに使われる足袋は爪先が命。そこで大野屋さんの先代(五代目)が、舞台で足幅が細く見えるように足袋の底の幅を狭くしたのが「新富形」の始まり。
今は、面影がないが東京都中央区の新富町は、明治時代「東京一の劇場」と讃えられた「新富座」があった芝居町だった。新富という町名もここから来ているが、中央区には歌舞伎座や新橋演舞場もあり、また日本橋浜町には「明治座」がある。将に中央区は歌舞伎とは縁の深い土地柄で江戸文化を色濃く残している。
          
一度、大野屋さんの足袋を購入したことがあった。その包装紙には「舞えば足もと 語れば目もと 足袋は大野屋總本店」と印刷されていた。粋だね〜
現在は六代目だが、息子さんが家業を継ぐということで、今後も大野屋の足袋は、歌舞伎や日本舞踊などには欠かせないものとして重宝され続けるだろう。
      

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