阿部ブログ

日々思うこと

ハイパフォーマンス・コンピューティング 第1位は中国人民解放軍~

2010年11月12日 | 日記
ハイ・パフォーマンス・コンピューティング(High Performance Computing:HPC)は、気象予測、天体物理、金融工学、構造解析・流体解析、核融合シミュレーションなど極めて計算量が多い計算処理を行うコンピューターを言う。

日本の「地球シミュレータ」が、2000年11月のTOP500 Supercomputer Sitesで第2位のIBM ASCI Whiteに5倍の差をつけてトップを獲得した。このHPCは地球変動予測研究のために、科学技術庁(現文部科学省)が1998年から600億円を投じて開発したものである。この地球シミュレータは、2002年6月にLINPACKベンチマークで実効性能35.86TFLOPSを記録した。だが、現在はTOP500 Supercomputer Sitesで第37位となっている。

現在のTop500の第1位(2010年6月現在)は、オークリッジ国立研究所のHPCとなっているが、2010年10月時点での世界最高速のHPCは中国人民解放軍国防科学技術大学の「Tianhe-1A」であり、2.507ペタの演算性能達成している。ちなみに1ペタは毎秒1000兆回の浮動小数点計算の処理能力を言う。
この人民解放軍のHPCの特徴は、GPU、つまりグラフィックスプロセッサ「NVIDIA Tesla」をベースとしたHPCである事にある。
CPUではないGPUだ。

地球シミュレータ以降の日本では10ペタの処理性能を有するHPCの開発を目標としているが、米国は20ペタ以上の処理能力を有するHPCの開発をエネルギー省や国防総省の研究開発組織である国防高等研究計画局(DARPA)が暗号解読や核爆発シミュレータなど国家安全保障に係わる用途向けに20ペタを超えるHPCの開発を目標としている。

HPCの処理能力が20ペタを超えると、試作車なしで自動車が設計製造できると言われており、学術分野を超えて製造業など産業界へ本格的適用が期待できるレベルに今後3年から5年で達する可能性がある。

HPCのTop500で中国が1位と3位を占めて入ることは脅威ではない。中国におけるHPC技術の全ては米国にあるからだ。この米国と対等に戦えるのは世界広しと雖も日本以外はない。民主党はパフォーマンス一辺倒の間抜けな「事業仕分け」など辞めるべき。
民主党の素人が外交をやると国益を損するように先端技術も失速する。素人政治家集団の民主党は下野させる必要がある。ただ単純に自民党復活とはいかないのは皆さん理解できると思う。


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