阿部ブログ

日々思うこと

成層圏を飛行する高高度疑似衛星と言う無人機に注目〜AirBusのZephyrが飛行時間最長を記録

2018年09月16日 | 雑感
9.11以降、航空機によるテロ攻撃を如何に防御するかが課題となっているが、2012年以降、高高度疑似衛星(High Altitude Pseudo-Satellite:HAPS)
が注目されている。これは人工衛星と航空機の中間に位置づけられる飛行体で、高度2万メートル以上の成層圏を飛ぶ。(通常の旅客機は1万メートル程度を飛行するが、高高度疑似衛星はその倍以上の高空を飛行する。)成層圏ともなると対流圏(雲や偏西風や気流)の影響がなく、宇宙空間と同様に24時間365日、太陽光による発電が可能である。また何百億円ものコストと打ち上げリスクをかけて人工衛星を打ち上げるより格段に低コストであることから、欧米各国で高高度疑似衛星の開発と飛行実験が行われている。
米国は、いち早くマルチコプター(ドローン)など低視認性の飛行体によるテロ攻撃を、如何にして早期発見し、撃退するかを研究し、当面の脅威とリスクを低減させる為、ワシントンDC上空に2機の監視用飛行船を配置している。しかし、この飛行船は臨時対応用で、米軍は、成層圏で運用する高度疑似衛星Stratobusを、2020年までに成層圏に静止させ地上監視を行う計画を進めている。Stratobusは、重量5トンの飛行船で、250kgの積載能力と5kWの発電能力を持ち、成層圏で最長5年の連続運用が可能である。イギリス軍も高高度疑似衛星の導入を決めているが、飛行船型ではなく、Airbus Defence & Space社が開発中の有翼機(グライダーを大型/軽量化した機体)Zephyr 8を採用する。機体重量は50kgで積載能力は10kg、太陽光発電により最長1年間の長期滞空が可能である。Zephyr 8は、24時間以内に世界中の空域に進出可能で、軍事偵察が主な任務である。
現在AirBusは、最新型のZephyr Sを開発しており、2018年8月には飛行時間25日23時間57分の世界最長飛行記録を達成した。Airbusは、さらに大型のZephyr T(翼幅33m、重量140kg)も開発中である。BAE SystemsはPrismaticと共同で1年間連続飛行が可能なPHASA-35を開発中で、2019年の試験飛行に向けて準備中であり、機体は翼幅35m、重さ150kgである。
過去の宇宙開発競争による衛星の残骸や、2010年代に入ってからロシア、中国による地上発射ミサイルによる人工衛星破壊実験などにより宇宙デブリの存在が国際宇宙ステーションや人工衛星の大きなリスクとなりつつある中、比較的安価で海洋監視・観測・通信中継・偵察などのサービスを提供できる高高度疑似衛星は、新しいビジネスの新領域として注目を集めるだろう。

○主要参考文献(含むURL):
Airbus Zephyr Solar High Altitude Pseudo-Satellite flies for longer than any other aircraft during its successful maiden flight
https://www.airbus.com/newsroom/press-releases/en/2018/08/Airbus-Zephyr-Solar-High-Altitude-Pseudo-Satellite-flies-for-longer-than-any-other-aircraft.html 

Solar UAV to be developed with the potential to stay airborne for a year
https://www.baesystems.com/en/article/solar-uav-to-be-developed-with-the-potential-to-stay-airborne-for-a-year# 

常盤橋ゴジラギャラリー

2018年09月16日 | 雑感
東京駅日本橋口前の常盤橋では「常盤橋街区再開発プロジェクト」が進められている。敷地面積は3.1haで、大阪の「あべのハルカス」を抜いて日本一となる390mの超高層ビルが建設される。この建設工事現場には、「常盤橋ゴジラギャラリー」が設置されている。

※過去ブログ:東京ミッドタウンに ゴジラ ~MIDTOWN meets GODZILLA~

































































































大手町牧場に行って来ました〜この常盤橋から呉服橋一体には日本一高いビルが建設される

2018年09月16日 | 雑感
東京駅の日本橋口、所謂「呉服橋」には日本一の高さとなる地上61階、高さ390mの超高層ビル(B棟)など4棟が建設される。 事業名は大手町二丁目常盤橋地区第一種市街地再開発事業で、 JXやパソナなどのビルが解体され、2017年4月からにD棟(地上9階・高さ65m)が着工した。 この建設現場の大手町 JOB HUB SQUAREビル13階に「大手町牧場」がある。



































































































この大手町牧場には、牛2頭、ヤギ9頭、ミニブタ5頭、アルパカ1頭、烏骨鶏 20羽、フラミンゴ10羽などがおり、特にミニブタ君は可愛いです。フクロウさんも4羽をおり、まるで人形のようだが、ちゃんと生きて動いている。
尚、大手町牧場の見学には予約が必要です。