米ヘーゲル国防長官は、9月27日、国防総省内、長官室付属会議室にて日韓訪問レクチャーがあり。実に17年振りに日本で開催される「日米2+2」についてかなり詳細な説明を受けている。同長官は、9月29日韓国入りし、翌30日に米韓同盟60周年の演説を行い、朴槿恵大統領と会談している。
■米韓同盟60周年を祝うヘーゲル国防長官の演説(ROK-US Alliance 60th Anniversary Dinner)U.S. Department of Defense, September 30, 2013
■朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談概要(Readout of Secretary Hagel's Meeting with the President of the Republic of Korea)U.S. Department of Defense, September 30, 2013
今日10月2日、ヘーゲル長官は、ケリー国務長官と共に韓国から日本に移動し、翌3日の日米安全保障協議委員会(2+2)に臨む。2+2は、日米両国の外務と国防各大臣/長官4人で協議する。
【日本側】小野寺防衛大臣
岸田外務大臣
【米国側】The Honorable Chuck Hagel, Secretary of Defense
The Honorable John F. Kerry, Secretary of State
■韓国・日本訪問に関する国防総省のブリーフィング
Department of Defense Background Briefing on Secretary Hagel's Upcoming Trip to the Republic of Korea and Japan in the Pentagon Briefing RoomU.S. Department of Defense, September 27, 2013
今回の2+2では、以下の内容で討議を行う。
(1)1997年改定の日米防衛協力のための指針:ガイドライン再改定に関して、2+2隷下の「防衛協力小委員会」に「変更を指示する」と明記する。但し、再改定の終了目標期限は示さない。
(2)共同発表については、日米2国間の防衛協力、地域への関与、米軍再編などの項目で構成し、日米当局間で概ね合意に達している項目/細目を示し、今後の方向性も表明する方向で調整する。内容的には、ミサイル防衛やサイバー安全保障問題での協力強化、宇宙ごみ監視での情報共有、ISR活動での連携などの新機軸を打ち出す。(→宇宙監視では、自衛隊のレーダーの利用を想定については、当局間で調整対処)
(3)在沖縄米海兵隊9000人のグアム移転については、現行計画では、2020年代前半に開始することになっている、と記載で調整。
(4)米軍トランスフォーメーションについては、2013年12月までに、P8対潜哨戒機と、2014年春にグローバルホークの日本配備に関する方針を明確に記載する事で調整。
(5)南西諸島にある日米両国の施設の共同使用推進などで合意に達する。但し、日本国内の状況を勘案して今の時点での地名は挙げない方向で調整。また共同使用は沖縄を念頭に置くものの、那覇自衛隊基地に所在する自衛隊の部隊を、米軍嘉手納基地に移転する案、及び米軍による下地島の滑走路利用などの構想について討議を行う。2+2後は日米当局間で具体策を策定する予定、として概ねの合意に達する。
■国防総省の特設サイト
Travels with Chuck Hagel U.S. Department of Defense
■米韓同盟60周年を祝うヘーゲル国防長官の演説(ROK-US Alliance 60th Anniversary Dinner)U.S. Department of Defense, September 30, 2013
■朴槿恵(パク・クネ)大統領との会談概要(Readout of Secretary Hagel's Meeting with the President of the Republic of Korea)U.S. Department of Defense, September 30, 2013
今日10月2日、ヘーゲル長官は、ケリー国務長官と共に韓国から日本に移動し、翌3日の日米安全保障協議委員会(2+2)に臨む。2+2は、日米両国の外務と国防各大臣/長官4人で協議する。
【日本側】小野寺防衛大臣
岸田外務大臣
【米国側】The Honorable Chuck Hagel, Secretary of Defense
The Honorable John F. Kerry, Secretary of State
■韓国・日本訪問に関する国防総省のブリーフィング
Department of Defense Background Briefing on Secretary Hagel's Upcoming Trip to the Republic of Korea and Japan in the Pentagon Briefing RoomU.S. Department of Defense, September 27, 2013
今回の2+2では、以下の内容で討議を行う。
(1)1997年改定の日米防衛協力のための指針:ガイドライン再改定に関して、2+2隷下の「防衛協力小委員会」に「変更を指示する」と明記する。但し、再改定の終了目標期限は示さない。
(2)共同発表については、日米2国間の防衛協力、地域への関与、米軍再編などの項目で構成し、日米当局間で概ね合意に達している項目/細目を示し、今後の方向性も表明する方向で調整する。内容的には、ミサイル防衛やサイバー安全保障問題での協力強化、宇宙ごみ監視での情報共有、ISR活動での連携などの新機軸を打ち出す。(→宇宙監視では、自衛隊のレーダーの利用を想定については、当局間で調整対処)
(3)在沖縄米海兵隊9000人のグアム移転については、現行計画では、2020年代前半に開始することになっている、と記載で調整。
(4)米軍トランスフォーメーションについては、2013年12月までに、P8対潜哨戒機と、2014年春にグローバルホークの日本配備に関する方針を明確に記載する事で調整。
(5)南西諸島にある日米両国の施設の共同使用推進などで合意に達する。但し、日本国内の状況を勘案して今の時点での地名は挙げない方向で調整。また共同使用は沖縄を念頭に置くものの、那覇自衛隊基地に所在する自衛隊の部隊を、米軍嘉手納基地に移転する案、及び米軍による下地島の滑走路利用などの構想について討議を行う。2+2後は日米当局間で具体策を策定する予定、として概ねの合意に達する。
■国防総省の特設サイト
Travels with Chuck Hagel U.S. Department of Defense