フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

閑話休題

2005-11-25 00:07:00 | visiting hunan uni
岳麓書院を出たときにはとうに5時になっていたのです。じつは5時から教員、大学院生のための講演を1つすることになっていました。急いで道を渡って向こうの日本語学部が入っている建物に行きたかったのですが、そこは中国。中国の交通事情についてはいろんなところで書かれていますから、ここでは繰り返さないことにします。とにかく赤信号もなんのその、ひっきりなしに車が来るので、いつ渡るかが問題なのです。そこで先生のアドバイスは、まずは真ん中まで渡る、そこからまた隙を見つけて残り半分を渡りきる、というものでした。

車のマナーの話というのは、まあ世界中どこでも驚くところはたくさんあるわけで、日本だったらやはり大阪でしょう。私も大阪に住んでいたわけですが、あそこのルールは意外に人間的で、信号よりは相手ドライバーの目をみて、相手が先に曲がるつもりかどうか判断すればいいわけです。お互いに目でものを言うので、結構、簡単なのです。そこへ行くとイタリアの街中はもうほとんど中国なわけで、一歩踏み出したほうが勝ち、と言った感じ。最後の夜、街中で夜遅くまで遊んでいる人々の群れをみながら、あちらの先生が「中国人はラテン系なんですよ」と言ったのですが、車のマナーを見てもそれは頷ける気がします。

講演は1時間遅れでしかも集中力が保てず混乱気味でしたが、そのあと、自由科目の200人の学生を相手にR先生が奮闘されていたマルチメディアを使った日本語授業、そして夜の戸外で行われている日本語を自由に話そうという集まりはとても面白かったと思います。とくに集まりのほうは、オレンジ色の明かりに照らされた石の壇上に学生たちがつどって、教室とはちがう雰囲気で日本語を試してみる姿はとても新鮮でした。
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