フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

大会2日目

2008-04-05 22:04:15 | I AMSTERDAM
2日目はじつは発表準備があって2人の発表にしか行けませんでした。一人はモナシュ大のマリオットさんのもの、そしてその後にベルギーの若い学者が第2次大戦前後のレジスタンスに入ったことのある男性のナラティブに見られるシフトについて報告していました。

その後、いったんホテルにもどって、それからアムステルダムで一番高い塔をもつ西教会で行われる晩餐会にでかけました。西教会はじつはアンネ・フランクの隠れ家から目と鼻の先にあります。晩餐会というのでかなりフォーマルなのかと心配していたのですが、どうもそんな感じではないんですね。なかなか始まらないので、まだ開いていたアンネ・フランクの家を訪ねることにしました。

急な階段を登った先に本棚があり、その陰に穴があいていて、そこからが8人のユダヤ人が2年間かくまってもらっていた部屋が続きます。それはいくつかの部屋と階段からなっていて、空間としては意外なほど広いといわなくてはならないのですが、8人が一歩もソトに出ずに過ごす空間という意味では、もちろん広いわけがないのです。8人のうち、生き残ったのはアンネの父、オットーだけでした。しかしアンネも戦争が終わる寸前まで生きていたのです。過去を見なければ未来もないというのがオットーの言葉でした。
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