フクロウは夕暮れに

接触場面研究の個人備忘録です

多言語使用者調査3

2007-03-09 23:12:57 | research
今日は浦安の国際交流センターに出向いて、少しインタビューをしました。
新浦安駅のすぐ横に立つ市の建物ですが、そこにセンターがあって、そこの二人の職員の方に暖かく迎えていただきました。お二人とも国際交流に実績のある方々なので、対応が全然違うのです。

そこで前もってお願いしていた日本語教室におじゃまして、多言語を使っている方の協力を募りました。私はフィリピン出身の女性に少しだけ時間をとってもらって話を伺いました。フィリピンの大学を出ている人で、英語とタガログ語のバイリンガルであり、そこに第3言語として日本語の使用があります。フィリピンなら英語でどんな仕事も出来るけれど、日本ではそれが出来ないのですね。今は子どもの学校からの配布物や先生の話を理解するために漢字の勉強を始めたと言っていました。家庭では子ども達と英語と日本語で話し、タガログ語でも話しかけるそうです。子どもはだいたい日本語か英語で返してくるとのこと。フィリピンの友人とは英語とタガログ語をまぜて話している。それはフィリピンの言語使用そのままだそうです。日本人とは職場で日本語を使っている。ただし、休憩などのときは日本人から英語で話しかけてきたりするので相手をしてあげる。しかし仕事では日本語だけになるとのこと。

この人もまた多言語使用の1つのかたちなわけです。むしろこういう人が多いのかもしれません。やはり10人いれば10人とも異なる多言語使用があるというべきでしょうか。
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