あかりパパの鉄分日記+バス

鉄道ビギナーの何気ない日記
身近な阪神電車を中心に関西の鉄道やバスを見た、撮った事を載せています。

阪神武庫川線に乗ってきました

2011年06月05日 | 撮り鉄
先日の日曜日は出勤日でしたが、仕事が早く終わったので早めに帰宅できました。
台風が近づいていましたが、風雨が弱まっていたので不足気味の鉄分を補給するために家の最寄駅で下車しないで阪神武庫川線を乗りに行きました。


阪神武庫川線は西大阪線が阪神なんば線として再生した今では阪神電車唯一のローカルな路線です。

起点になる武庫川駅は川の上にある駅として有名です。
本線の駅舎は尼崎市側の堤防に沿ってありますが、武庫川線側の駅舎は西宮市の堤防の下に武庫川線のホームと共に建っています。

武庫川線のホームに入るには一旦中間改札口を通らなければなりません。
なぜなら、武庫川線の各駅は全て無人駅になっているので、不正乗車を防ぐ役割をしています。

また、武庫川線の駅の内、終点の武庫川団地前駅以外は券売機が無いため、武庫川線の途中駅から乗った乗客はここで改めて切符を買わなければなりません。
ちなみにピタパなどのIC乗車券は中間駅に簡易の読取り機があるので、そこにタッチすることで使用可能です。

武庫川線は日中は1編成が20分間隔で往復するだけのダイヤですが、ラッシュ時にはもう1編成が運行されて増便されます。


その時には東鳴尾駅で行き違いをしています。

このラッシュ時に使われる編成は朝のラッシュ前に尼崎車庫から出庫して一旦甲子園駅まで回送されます。

甲子園駅の折り返し線で折り返して、武庫川駅手前の連絡線から武庫川線に入線します。

その後ラッシュ時の運用を終えた編成は本線の下辺りに留め置きされて夕方のラッシュ時を待っています。

武庫川線で使われている車両は7890形と7861形です。
両車とも阪神電車でも珍しくなったバンドン型連結器を装備していて、少し前の阪神電車の雰囲気を感じられます。


7890形は元は3801形で近鉄への直通運転を見越して製造された車両です。
しかし、長い間今の阪神なんば線の建設が進まなかったので12両しか製造されず、そのうち4両は昭和61年に廃車されてしまいました。残った8両中6両が8901形に改造されて、残った車両が7890形として改造されました。
この車両は2両しかないため、非常にレアな車両になっています。
私が乗りに行った日も走っていなくて7861形だけが武庫川線にいました。


その7861形は6編成が在籍していて武庫川線の主力となっています。
また、7861形は阪神電車唯一の出入口が片開戸になっている車両です。


運転席です。
武庫川線向けにワンマン運転に対応するように改造されていて、窓周りに色々な機器が付いています。
写真の右下に見えているのは床置タイプの簡易クーラーです。

運転室内にはクーラーの吹き出しが無いようで、夏場の運転中はこの簡易クーラーで室温を下げています。


行先表示機の指令装置です。
今では見られなくなった準急や快速急行(梅田行き)の表示が残っています。


懐かしい製造名板です。
以前はこの車両を製造した武庫川車両はこの武庫川線沿線にあったそうです。

じっくりと車内を見ているうちに列車は発車しました。
列車はゆっくりと走ります。
武庫川線の列車は時速45キロ以上を出さないので信号機には青色の灯具が入っていないと聞いたことがあります。本当なのでしょうか?
それは真実かどうかは分かりませんが、各信号機は注意信号を出しているので信号機ごとに運転士さんは一旦立って信号確認を繰り返していました。
このようにのんびりした路線ですが、架線は本線と同じ仕様の立派な物を使っています。


のんびり電車に揺られること7,8分で終点の武庫川団地前駅に到着です。

今回は雨が降り出しそうな天気だったので乗ってきた電車ですぐ帰りましたが、機会があれば武庫川の堤防沿いを散歩しながら武庫川線の撮り鉄を楽しんでみたいです。
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