こわれかけのカセット

日々日常で目にするおもしろ~いを紹介していこうと思ったけど、結局なんでもアリなんです。

パリ蚤の市便り-1389/診療所椅子ボルドー合皮張りキャスター付き01

2012-02-20 09:40:58 | パリ蚤の市便り
おそらく個人の診療所等で使われていたモノだと思われる”診療所椅子ボルドー合皮張りキャスター付き”は、お医者さんが座りながら移動出来るように、使い勝手が考慮されております。クッションの利いた、座り心地良さそうな座面の高さは、ワンタッチで変更出来るレバー式アジャスター機能付きです。診療の邪魔にならないようにデザインされた独特のフォルムの背当ても、高さ調節可能なようです。脚置きの施された星形ベースには、自在キャスターも付属しており、小回りが利いて使い勝手も良さそうです。合皮の色目も、一般的な黒やグレーではなく、珍しい赤系です。お値段は100€超えでした。皆さんは、色目の綺麗な専門的な用途の椅子、コレクション用に如何がですか?個人的には、アトリエ作業用やパソコン作業等デスクワークにも使い勝手良さそうだと思いました。

パリ蚤の市便り-1388/デザイン椅子木座面背当てスチールフレーム01

2012-02-20 09:16:16 | パリ蚤の市便り
座面と背当ての厚みのある無垢の木材と、鏡面加工されたスチールフレームの素材の対比が面白い”デザイン椅子木座面背当てスチールフレーム”は、シンプルなフォルムですが存在感があります。木の表面に味が出た背当てパーツは、上下高さを自由に調整出来るようです。座面も、高さ調節可能なアジャスター機能が施されております。座り心地も悪くなさそうな、余裕あるサイズの座面です。脚部は、一般的な四本脚のタイプですが、キャスターを取り付けると更に使い勝手も良くなりそうです。お値段は200€近くでした。皆さんは、素材感のあるこんな椅子、ご自宅用に如何ですか?個人的には、木の表情が何とも言えず素敵なので、気になりました。

パリ蚤の市便り-1387/エーロ・サーリネン1957年チューリップアームチェア白グレー02

2012-02-20 00:54:04 | パリ蚤の市便り
こちらも、名作中の名作椅子”エーロ・サーリネンチューリップアームチェア”は、保存状態も大変良いモノです。近所の蚤の市ヴァンヴ内で、デザインモノを専門に扱う業者さんのお店で見掛けました。赤のクッションのモノが一般的だと思うのですが、こちらは珍しいグレーのモノです。チューリップの花弁に例えられたシェル型のフォルムは、イームズのDARに比べずっと複雑で繊細に成形されており、大変綺麗なカタチです。サーリネンがこだわった、ワイングラスのような一本脚とシェルからベースに溶け出すように繋がって行くラインは、息を呑むほどの美しさです。彼は、椅子全体の一体成形を望んでいたようようですが、当時の技術では実現することが出来ず、シェル型はFRP樹脂、脚部にはアルミニウム素材が使われております。お値段は500€超えでした。皆さんは、サーリネンとイームズのシェルチェアどちらがお好みですか?個人的には、サーリネンの品の良さとイームズのカジュアル感、それぞれ使い勝手に合わせて揃えてみたい椅子の一つです。

パリ蚤の市便り-1386/ヘーリット・トーマス・リートフェルト1918年レッドアンドブルー02

2012-02-20 00:17:26 | パリ蚤の市便り
以前にも一度だけ、近所の蚤の市ヴァンヴで見掛けたことのある”ヘーリット・トーマス・リートフェルトレッドアンドブルー”は、個性的なフォルムと強烈な配色に特徴があります。オランダで1917年に始まったデザイン運動「デ・スティイル」の思想を反映している椅子です。このグループには、後に脱退してしまう新造形主義を主張したピエト・モンドリアンも在籍しておりました。確かにこの椅子のフォルムと配色は、モンドリアンの描く絵画の立体版とも言えそうです。椅子としての機能を追求した、無駄の無いパーツとサイズ構成です。存在感があって、一度見たら忘れられない記憶に留まる、名作椅子の一つです。以前ご紹介させて頂いたことのある、オランダにコネクションのある業者さんによる出品でした。お値段は1000€近くでした。皆さんは、数ある名作椅子の内、このレッドアンドブルーは如何がですか?個人的には、いつかは手に入れてみたい憧れを抱く椅子の一つです。