こわれかけのカセット

日々日常で目にするおもしろ~いを紹介していこうと思ったけど、結局なんでもアリなんです。

フランス便り-92/Palomaパロマ(現代音楽複合施設)01

2012-08-31 09:10:52 | フランス便り
ニームの街中を歩いていた時に、あちこちでオープン告知ポスターを見掛けて、気になっていた現代建築”Palomaパロマ(現代音楽複合施設)”は、9月7日竣工予定のようです。ニームからポン・デュ・ガールまで行くバスの途中偶然横を通り掛かったので、カメラを取り出し写真を流し撮りしました。後から調べてみると、フランスの東部に位置する都市ナントに拠点を置いて活動する、1988年創設のフランスで多くの建築を手掛けている建築家集団「TETRARC」の作品のようです。自分は、恥ずかしながら今回初めて知った名前ですが、アルミ素材を使った建築作品は日本でも知られている存在のようです。参考サイトはhttp://www.tdwa.com/dezeen/architecture/tetrarcmanny.htmlとhttp://www.tetrarc.fr/projetです。今回の作品は、現代的な音楽向けの施設とあって、翼のような外観も独特で格好良いです。錆茶のような渋い色目とインダストリアル系の素材感も、2000年の歴史を持つ古代ローマ都市ニームに似合っているように思いました。街の中心部から少し離れているので、車やバスでないとアクセスしにくい場所ですが、次回機会があれば是非訪れててみたいです。「Palomaパロマ」の参考サイトはhttp://www.paloma-nimes.fr/やhttp://ja-jp.facebook.com/paloma.nimes/map?activecategory=写真&session_id=1333056241&filter=2やhttp://www.nimes.fr/index.php?id=agenda_accueil&no_cache=1&tx_ttnews[jour]=1&tx_ttnews[tt_news]=15209&tx_ttnews[backPid]=470です。皆さんは、フランス建築家集団「TETRAR」Cご存知でしたか?個人的には、まだまだ知らないことが多いので勉強しなければと反省致しました。

ふらんす店どころ-05/ニームにてBROCANTEブロカント(アンティーク市)01

2012-08-31 08:21:37 | ふらんす店どころ
ニームに到着した次の日の月曜日に、街を散策中偶然通りかかった路上で行われていた”BROCANTEブロカント(アンティーク市)”は、規模も小さめで出展数も少なく、めぼしいモノは特にありませんでしたが、以前「パリ蚤の市便り-1805/ステノタイプ:速記用タイプライター型押し黒ボディーベージュキー01」「パリ蚤の市便り-1491/ステノタイプ:速記用タイプライター黒ボディーベージュキー01」「パリ蚤の市便り-1210/ステノタイプ:速記用タイプライター緑ボディー白キー箱付き01」等で何度かご紹介させて頂いたモノとの色違い、おそらく同一メーカー製の''ステノタイプ:速記用タイプライター型押し濃緑ボディーベージュキー錆''を、見掛けたので写真を撮りました。説明書もリボンも保管ケースも付属しておらず、表面の塗装剥げや錆も目立ち、残念ながら保存状態もあまり良くはありませんでした。ただいつ見ても、コンパクトながらも存在感ある格好良いデザインです。お値段は100€近くとのことでしたので、状態を考えるとかなり高いように感じました。皆さんは、旅先で市場やアンティーク市に行かれたことございますか?個人的には、偶然遭遇した際には覗くようにしております。

ふらんす店どころ-04/ニームにてAU PETIT GOURMAND(オゥ・プチ・グルモン)01

2012-08-31 01:23:06 | ふらんす店どころ
こちらも外観と名前、味見用に並べられていたお菓子のおいしさにつられてお土産を購入した”AU PETIT GOURMAND(オゥ・プチ・グルモン)”は、日本にありそうな清潔感の溢れる白いインテリア空間でした。使い勝手も良さそうに、備え付け什器が並べられております。商品のディスプレー方法も整然としており美しいです。特に、見た目が蝉や野菜や果物のカタチをした、練り物系のお菓子に興味を惹かれました。歴史あるニームの伝統的なマカロンと言うお菓子もおいしかったです。また、注文を受けてから一品一品丁寧に包装してくれる、日本のお店にいるようなサービスにも感動しました。参考サイトはhttp://au-petit-gourmand.com/とhttp://dominimes.over-blog.com/article-les-macarons-du-duc-de-joyeuse-s-installent-a-nimes-82324899.htmlです。皆さんは、旅先のお土産にはどんなモノを選ばれますか?個人的には、お世話になっている方々には残るモノより消えるモノ、食べ物や飲み物を選ぶことが多いです。今回、街歩きや写真撮りで満足し、自分用には何も購入しませんでした。

ふらんす店どころ-03/ニームにてPATISSERIE COURTOIS(パティスリー・クルトワ)01

2012-08-31 00:18:34 | ふらんす店どころ
ナイルのワニは、エジプトの象徴とされ「ヤシの木に鎖で繋がれたワニ」は、ローマ時代アウグストゥスがエジプトを征服したことを記念するものであるそうです。ローマの影響を受けたニームでは紋章として使われており、街のあちこちで見掛けます。「鎖で繋がれたワニ」の噴水があるマルシェ広場内、前回ご紹介させて頂いた円形闘技場にもほど近く、店の門構えが気になって休憩することにした”PATISSERIE COURTOIS(パティスリー・クルトワ)”は、「宮廷風ケーキ屋」と素敵な名前が付けられておりました。内装は、残念ながら写真は撮れなかったのですが、歴史がありそうな造りでした。ウィンドーを飾るケーキ類がおいしそうでしたので、メニューにあった「CAFE GOURMAND(カフェ・グルモン)」というケーキセットのようなモノを注文しました。チョコ好きの自分にはたまらない贅沢な逸品でした。ケーキとチョコ二種とお菓子とシャーベットにカフェ、どれもこれも味は格別でした。今回ニームには、一週間滞在する予定でしたので、ホテルはキッチン付きを予約し、食事は自炊や総菜を買い込んだりした為、結局一度もレストランには行かずじまい。カフェに三度ほど立ち寄っただけでした。安くておいしいレストランも沢山あるようなので、次回機会があれば是非挑戦してみたいです。皆さんは、初めて訪れた土地のお店選び、どのような基準で判断されますか?個人的には、ほぼパッと見の直感頼りです。たまに外れもありますが、幸いなことにほぼ当たっております。

フランス便り-91/Les Arenesレ・ザレーヌ(古代ローマ円形闘技場)01

2012-08-30 08:53:37 | フランス便り
ニームの駅から街の中心部に向かって大通りを歩いて行くと”Les Arenesレ・ザレーヌ(古代ローマ円形闘技場)”は、その雄大な姿を現します。ローマ時代に領土内のあちこち建てられた円形闘技場の内、ニームのものは、最大規模を誇るイタリアローマのコロッセウムが建造されたのとほぼ同時期の、紀元1世紀末に建立されたそうです。長径133m短径101mと中規模の闘技場は、独特の楕円形をしております。世界一の保存状態とされる2000年近く持ちこたえている石積み造りの、60以上のアーチが並ぶ2層のアーケード、屋上階で構成されており、ローマ人達の建築技術の高さがうかがえます。最上階まで上るとかなりの高さ(約20m近く)があり、特に墜落防止の柵が設けられているわけでもなく、下を覗くのも勇気が要ります。劇場内部には約2万人以上を収容出来たとされており、使用時には日除けが張られ、南仏の照り付ける太陽から観客を保護していたようです。当時は、連日のように剣闘士と猛獣の争いや狩猟、奴隷同士の闘技等の血なまぐさい出し物が行われていたようです。現在では、闘牛イベントや年数回のフェリア祭が開催されている他、演劇、国内外の有名アーティストによるコンサート等に使用されているようです。今回の訪問時には、8月のヴァカンス時期ということもあり、何のイベントも開催されておらず少々残念でした。数年前にアルルを訪れた際に、円形闘技場で見学した闘牛イベントは今でも忘れられません。参考サイトはhttp://jp.rendezvousenfrance.com/ja/discover/30121やhttp://blogs.yahoo.co.jp/proneko5/7335603.htmlです。

フランス便り-90/Maison Carreeメゾン・カレ(古代ローマ神殿)01

2012-08-30 00:52:33 | フランス便り
少し前に「Carree d'artsカレ・ダール(ニーム現代美術館)」の中で触れさせて頂いた”Maison Carreeメゾン・カレ(古代ローマ神殿)”は、アウグストゥス皇帝時代のローマ神殿として現存するものでは、最も保存状態の良いものだそうです。この神殿は、紀元前19~16年頃、アウグストゥス皇帝の右腕であり娘婿でもあるマルクス・ヴィプサニウス・アグリッパによって再建されたそうです。後に神殿の目的は、彼の息子達でもあり、アウグストゥス皇帝の後継者とされていた孫のガイウス・カエサルとルキウス・カエサル兄弟が早死した為に、彼らを祭るためとされたようです。ローマにあるアポロンの神殿と同じ設計のようです。幅約14m奥行約26m高さ約17mの外観はこじんまりとしたサイズです。補修工事で綺麗に磨かれた後なのか、ピカピカで真っ白でした。建物の中では、有料ですがニームの歴史を振り返るという20分間の映像を見ることが出来ます。これもなかなか良かったです。古代ローマの遺跡と現代建築、全く時代の違う造形物が対峙する姿、夏の青空と建物の白の対比がとても美しいです。ニームという街はフランスにおける最古のローマ時代の街でもあり、街を歩いているとその頃の遺跡や、現代建築が突然現れるところが面白いです。参考サイトはhttp://ja.wikipedia.org/wiki/メゾン・カレです。

フランス便り-89/CASTELLUMカステラン(古代集水場)01

2012-08-29 09:55:45 | フランス便り
前回少し触れさせて頂いた”CASTELLUMカステラン(古代集水場)”は、ニームから約25km離れている美しい街並で有名なユゼス近くに湧き出るユールの水源から、ポン・デュ・ガールを経由してニーム中心部まで引かれた約50kmにわたる水路の終着点にあたる古代ローマ遺跡です。ポンペイ(イタリア)の分水場と並び、古代ローマ時代当時の様相を現代に伝える貴重な集水史跡の一つとされております。にも関わらず、特に厳重な囲いがある訳でも無く雨ざらしの状態です。見た目もこじんまりとした印象で、とてもそんなに重要な文化財のようには見えません。ニーム旧市街地の北側、少し小高い丘の上に位置する自然石をくりぬいて作られた直径5.9m深さ1.4mもある貯水槽。その壁に並んでいる小さな穴は直径約30cmほどで、この穴に鉛管や陶管などを繋ぎ、町のいろいろな地区各家庭に、壮大な道のりを旅してきた綺麗な水を常時送り続けていたようです。ローマ人達がそれだけニームに思い入れがあったという歴史がうかがえました。

フランス便り-88/PONT DU GARDポン・デュ・ガール(古代ローマ水道橋)01

2012-08-29 00:27:03 | フランス便り
2000年以上も前に建造された、ユネスコの世界遺産でもある”PONT DU GARDポン・デュ・ガール(古代ローマ水道橋)”は、ニームの駅からバスで一時間弱のところにあります。以前から見てみたかったので、今回天気予報が雷という怪しい中でも何とか朝から行ってきました。一通り見終わった午後には土砂降りの雨が降ったので、運が良かったです。併設された美術館も充実した内容で、ローマ人達の水へのこだわりが垣間見ることが出来ます。自分達と同じ人間が作り出したとは思えない、全長275m高さ48mに及ぶ巨大な建造物は、大自然の中で圧倒的な存在感を放っておりました。古代ローマ人達の叡智や技術には感服致しました。この日は、水道下の川では水遊びに嵩じる家族連れで賑わっておりましたが、途中雨にたたられかわいそうでもありました。参考http://ja.wikipedia.org/wiki/ポン・デュ・ガールです。次回は、この水道橋を通ってきた、水の終着点でもあるCASTELLUMカステラン(古代集水場)をご紹介致します。

フランス便り-87/NEMAUSUS ネモージュス(公営住宅施設)01

2012-08-28 14:14:14 | フランス便り
未だに写真の整理が追いついておりませんが、少しづつブログを更新して行こうと思います。本日は”NEMAUSUS ネモージュス(公営住宅施設)”です。宿泊していた駅前のホテル近くにあり、たまたま通り掛かって見付けました。Carree d'artsカレ・ダール(ニーム現代美術館)の十二名による指名設計コンペの一次審査を通過した五人の内の一人、ジャン・ヌーベルによる1987年の設計です。二艘のハイテク宇宙船が並んでいるかのような様相です。工業生産品を利用したローコスト設計が成されております。まさにインダストリアル系のデザインが格好良いです。参考サイトはhttp://blogs.elle.co.jp/languedoc/2012/04/ニームとジャン・ヌーベルjean-nouvel/とhttp://ouchiyama.exblog.jp/i12/3/とhttp://fanblogs.jp/1-4worldtrip/category_14/です。次回は古代ローマ水道橋PONT DU GARDポン・デュ・ガールをご紹介致します。





フランス便り-86/MUSEE DE LA ROMANITEミュゼ・ドゥ・ラ・ローマニテ(ローマ歴史美術館)01

2012-08-27 23:46:18 | フランス便り
無事パリに戻りました。ニーム滞在中は、ブログをなかなか更新することが出来ず申し訳ありませんでした。今週のブログは、ニームの写真を中心にお届けさせて頂ければと思います。本日は、前回少し触れさせて頂いた”MUSEE DE LA ROMANITEミュゼ・ドゥ・ラ・ロマニテ(ローマ歴史美術館)”のご紹介です。設計コンペにより今年2012年春に選出されたのは、フランス建築界の大御所とそのブラジル出身の奥様ELIZABETH et CHRISTIAN de PORTZAMPARCエリザベスとクリスチャン・ド・ポルザンパルク夫妻の案でした。古代ローマ競技場に隣接する好立地で、ローマ遺跡と現代建築が対峙する姿は、前回ご紹介させて頂いたパターンと同じです。ニームという街には、ローマ時代の遺跡が多く残されているにも関わらず、現代建築を積極的に取り入れようとしている姿勢に、豊かな観光地としての好感が持てました。2017年オープン予定ですが、今から楽しみです。参考サイトはフランス語ですがhttp://www.nimes.fr/index.php?id=2107やhttp://www.midilibre.fr/2012/05/06/bio-express,496749.php他色々あります。次回はジャン・ヌーベル設計の公営住宅施設をご紹介致します。