◎元大統領暗殺未遂事件で思い出した映画
トランプ元大統領の暗殺未遂事件(今月13日)には驚かされた。最初、銃弾が右耳を貫通したと聞いたので、右耳から入った銃弾が脳を貫通したのかと思ったが、そうではなく、右耳の上部を貫通したということらしい。
狙撃犯は、大統領の右方向の高い位置から、元大統領を狙ったが、たまたま、元大統領が右を振り向いたため、銃弾は、元大統領の右耳の上部を貫通した。これは、狙ってできるようなことではない。トランプ元大統領は強運だったと思う。
ニュースで、この事件を知って、あるアメリカ映画を思い出した。2007年公開のパラマウント映画『ザ・シューター/極大射程』である(アントーン・フークワ監督)。現職大統領が、近くの建物から狙撃されるが、銃弾がそれて、隣にいたエチオピア出身の大司教が死亡してしまう。
大統領(元大統領)が狙撃されるが、銃弾がそれ、隣にいた人物が死亡しているところ、近くの建物にひそんでいた狙撃犯が、高い位置から狙撃しているところ、周辺のビルには、数多くの警備要員が配置されていたが、にもかかわらず、犯行を阻止できなかったところ、などで、共通点がある。
『ザ・シューター/極大射程』は、アメリカ映画が得意とする陰謀物である。映画としては、なかなか面白くできている。なお、今回の事件に「陰謀」がからんでいるのかどうかは、まだ何とも言えない。