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礫川全次のコラムと名言

礫川全次〈コイシカワ・ゼンジ〉のコラムと名言。コラムは、その時々に思いついたことなど。名言は、その日に見つけた名言など。

南霞濃著の『チヨーフグレ』(1930)について

2013-12-11 06:42:32 | 日記

◎南霞濃著の『チヨーフグレ』(1930)について

 ここで改めて、南霞濃著の『チヨーフグレ』(文献研究会、一九三〇)という本について紹介しておこう。
 B6判で、本文二二五ページで、昭和五年(一九三〇)六月三〇日発行、定価は二円。岩波文庫が★ひとつ二〇銭の時代の二円であるから、かなり高額だったと思う。発行所は、文献研究会で、奥付(二二六ページにあたる)によれば、住所は「東京市神田区錦町二ノ五 第三日吉堂内」となっている。
函があったのかどうかは不明。入手した本は、函ナシの状態であった。新潮文庫を思わせるクリーム色の表紙の上部に、横書きで、「CHUFUGULE」とあり、その下に同じく横書き(右書き)で「南霞濃」とある。表紙下部には、横書き(右書き)で「文献研究会」。
背表紙には、縦書きで、「CHUFUGULE (1)  文献研究会」とある。ここだけ、なぜか(1)という文字がある。これに濃紺のカバーがかかっていて、表紙にあたるところには、黒文字で「CHUFUGULE」とある。
目次は、以下の通り。

 目 次
隠語の意義…………………………………………………………………………………一
術語、用語――女言葉、里言葉、故事熟語――方言、異名、略語、通語――指話、
忌詞、大和言葉、謎語、洒落言葉、譬喩言葉、花言葉――綽名、外来語、活用語
隠語の歴史………………………………………………………………………………一〇
隠語の使用範囲…………………………………………………………………………一二
隠語の分類………………………………………………………………………………一四
隠語総覧…………………………………………………………………………………一七
原語別索引……………………………………………………………………………一三九
 附 録
隠語分類例……………………………………………………………………………一七一
隠語と特種名称………………………………………………………………………一七六
せんぼ考………………………………………………………………………………二一一

*一昨日、「「失礼しちゃうワ」は昭和初期の流行語」というコラムを書いたところ、どういうわけかアクセス数が急増し、ブログ開設以来6位でした。以下に、歴代のアクセス、ベスト10(2013・12・10現在)を紹介します。
 
1位 本年4月29日 かつてない悪条件の戦争をなぜ始めたか(鈴木貫太郎)    
2位 本年2月26日 新書判でない岩波新書『日本精神と平和国家』(1946) 
3位 本年8月15日 野口英世伝とそれに関わるキーワード            
4位 本年8月1日  麻生財務相のいう「ナチス憲法」とは何か         
5位 本年2月27日 覚醒して苦しむ理性(矢内原忠雄の「平和国家論」を読む)  
6位 本年12月9日 「失礼しちゃうワ」は昭和初期の流行語
7位 本年9月14日 なぜ森永太一郎は、落とした手帳にこだわったのか     
8位 昨年7月2日  中山太郎と折口信夫(付・中山太郎『日本巫女史』)    
9位 本年12月3日 東雲新報社編『最後の伊藤公』(1911)について
10位 本年2月14日 ナチス侵攻直前におけるポーランド内の反ユダヤ主義運動 

コメント
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