ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

坂本選手に対する猛烈なブーイング

2008-07-17 23:31:55 | アルビレックス新潟
 前試合から中2日という厳しい条件の中、アルビレックス新潟はジェフユナイテッド千葉と戦った。実は、この試合、遺恨試合の様相を呈していた。前年度アルビレックスにいた坂本選手が、3年契約をほごにして、1年でジェフに移籍して戻ってしまったのだ。
 坂本選手は、アルビレックス新潟の精神的支柱として、本当によくがんばってくれた。選手を鼓舞し、サポーターには、勝った時も負けた時も深々と頭を下げていた。そのキャプテンシーと、プロとしての姿勢に、新潟を応援する者たちは、心打たれていたのだった。
 その坂本の、「来年度は、みんなの力を合わせて、タイトルを獲得しよう」という叫びに、皆、気持ちを一つにしていたのだった。
 それなのに、まもなくキャンプ・インという頃、坂本は、突然新潟を離れジェフに戻ることになった。アルビレックスの広報を通じて、こうメッセージを残している。
「社長はじめスタッフ、そして一年間共に闘ってくれたチームメイト、いつも温かく励まし僕に原動力を与えて下さったサポーターの皆さんありがとうございました。新潟での一年間はとても貴重な経験になりました。最高のサポーターの皆さんでオレンジ色に染まったビッグスワンの雰囲気の中でプレーできたことは僕にとって一生の思い出です。本当に一年間ありがとうございました。」
 なぜだ!?アルビレックスのサポーターたちは、皆、憤慨した。力を合わせて来年こそはタイトルを取ろうと誓ったのは嘘だったのか!?と。オレたちは、坂本を信じていたのに、この、契約更改のシーズンも終わる時期に、他からの補強も難しいこの時期にレギュラーがチームを離れるだと?信じられない裏切り行為だ!と。
 新潟のサポーターに対しての通り一遍のメッセージに比べて、ジェフのサポーターに対してのメッセージの一部はこうだ。 
「自分を育てていただいた千葉に対して、今度は自分が恩返しをする番であるという使命感を感じて千葉への復帰を決断いたしました。この決断には高いリスクが伴います。しかし、恩師であるオシムさんに教えていただいたように、敢えて自分からリスクを冒し、自分にしかできない仕事があるのなら挑戦しなければならないと感じています。再び千葉でプレーできる以上、新潟での経験も生かし、今まで以上に気持ちを入れて努力し、全力で千葉の力になれるように頑張りたいと思います。ファン、サポーターの信頼を取り戻ために全力で頑張りたいと思いますので応援よろしくお願いいたします。」
 これを見て、新潟のサポーターたちは、裏切られた感をさらに強くした。
「『高いリスク』って何?」
「新潟に骨を埋める覚悟と言ったのはうそだったのか?」
 可愛さあまって憎さ100倍とは、このことである。
 新潟のサポーターたちは、皆、坂本のことを信じていたのである。でも、坂本の心は新潟になかったと、メッセージから読み取れるのだ。もとのジェフのことしか考えてなかったようにしか見えないのだ。
 怒り心頭に達した人々は多かった。

 だから、この水曜日のアルビ対ジェフ戦は、試合前からサポーターたちの入れ込み方はすごかった。
 坂本選手の姿が現れたらブーイング。スターティングメンバーが発表されたらブーイング。試合でボールが坂本選手に渡ったらブーイングである。
 
 私は、坂本選手に対するブーイングはできなかった。昨年1年間、アルビのために仕事をしてくれたことは確かだからである。その貢献には敬意を表するからである。でも、サポーターの気持ちはよくわかる。裏切り行為のような彼の態度には、賛同できない部分も多いから。
 試合は、いつものようなアグレッシブな姿勢をとりきれないアルビの選手たちに比べ、ジェフの選手たちは体が動いていた。まあ、両チームとも中2日は厳しすぎる日程だったこともある。結局、2-2で引き分けた。
 これで、あと今年坂本選手を新潟に迎えることはない。また冷静になって、アグレッシブに戦うアルビレックスとサポーターを見たいと思う。
 私は、ゴール裏での応援はしないが、昨日も、反対側のスタンドで、応援に声を枯らした。次節からは後半戦。ますますのアルビレックスの奮闘を期待している。
 

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