埼玉で、以前はよく走っていた小山川沿い。
本庄早稲田のマラソンではハーフマラソンのコースとなっていて、それに出場したのも思い出だ。
だが、2019年の台風13号の際に発生した豪雨被害で、小山川の河川敷はひどい被害を受けた。
ランニングやサイクリングに最適だった舗道にも、大量の砂やゴミが重なったり、一部の道が削られたりしてしまった。
長く改修工事が行われた。
ようやくそれが終わったと思ったら、感染症禍。
その間に私は、体力がなくなってきたこともあって、すっかり河川敷を走らなくなってしまった。
改修工事で河川敷の舗道も再び整備された。
驚いたのは、舗道の両脇である。
マルチシートのように穴のあけられた雑草防止用シートが、延々何キロも張られたのだ。
舗道を生い茂る数多の雑草から防ごうとするねらいがあったのだろう。
さらにびっくりしたのが、その穴すべてにある植物が植えられていたことだった。
その植物は、ヒメイワダレソウだった。
ヒメイワダレソウは、こうして、小さなかわいい花をたくさん咲かせる。
埼玉では道端などでよく見かける繁殖力の強い植物だ。
埼玉の家でも、地面をはいながら増えていく、その繁殖力のすさまじさに驚いて、一気に刈った年もあった。
だが、河川敷では思ったほど繁殖していない場所が多い。
なぜだろう?
それは、きっとシートにあると考えてみた。
ヒメイワダレソウは、地面をはうようにしながら伸びていくが、その際に新たな根を出して増えていく。
だけど、雑草防止用のシートだと、穴があけられている部分しか根は張れない。
だから思ったように増えていかないのではないかなと推測した。
ところで、ネットでヒメイワダレソウについて調べてみたら、次のような文章があった。
ヒメイワダレソウは、南アメリカ原産のクマツヅラ科イワダレソウ属の植物。
オーストラリアには、観賞植物や手入れが簡単な芝生として導入されたが、帰化して深刻な環境雑草としてみなされている。
リッピアなどの通称でも知られている。
日本にも一部地域で帰化しており、生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定されている。
「深刻な環境雑草」「生態系被害防止外来種リストの重点対策外来種に指定」だって。
そんな植物を、何キロも河川敷に植えてよかったのかな?
幸い、こうして爆発的に増えてはいないけれどもね…??!