ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

GK吉満にビックリだったが、チーム力で長崎との第1戦を制す ~2024ルヴァン杯プレーオフホームヴィファーレン長崎戦~

2024-06-06 16:36:13 | アルビレックス新潟

えっ?

GK阿部航斗じゃないの!?

昨日の試合、発表された先発メンバーを見て、驚いた。

先発GK小島、控えに吉満だなんて、航斗に何かあったのか???

それ以上に驚いたのは、試合開始前だった。

GKの練習が始まるあいさつの際、小島と吉満の2人がNスタンドに向かって頭を下げていた。

練習が始まると、いつのまにか小島の姿がなくなっていた。

あれ?小島どうした??

そう思っているうちに、スタジアム内で今日の試合のメンバー発表。

真っ先に名前が出てきたのが、

「GK 背番号23 吉満大介」

のコール。

ええっ!? 

先発、小島じゃないの!?

そのうち、LINEメールが送られてきた。

「アルビレックス新潟のメンバーに誤りがありましたので、お詫びして訂正いたします。」

だと。

てっきり阿部航斗と思っていたのに、急に変更とは、航斗は熱でも出したか?

そのうえで、小島はアップ中に違和感でも生じたのか?

なんて、考えてしまった。

 

ともかく、大事なルヴァン杯プレーオフ第1戦で、レギュラー及び準レギュラーのGKを欠いたままの試合前となった。

GK吉満は、レノファ山口で数年間レギュラーGKを務めたこともある選手。

とはいえ、そのキャリアはJ2でしかない。

J2の長崎相手とはいっても、J1新潟の選手としては初出場だ。

大丈夫だろうか?

緊張で体が動かなくなったりしないだろうか?

そんな不安が胸をよぎった。

だけど、GKのすぐ前にいるCBは、ベテランの千葉とオーストラリア代表のトーマス・デンだ。

だから、頼りがいがある。

きっと大丈夫。

そう思うことにした。

 

本来なら、しばらくけがで試合から離れていた主将の堀米と新人森璃太の2人のSBがちゃんと動けるかを心配していたのだが、別の心配が上回った。

 

はたして試合が始まると、見慣れないから多少ぎこちなく見えた吉満も、さほど違和感なくプレーしていた。

特に、試合開始直後の10分間くらいは、新潟の猛攻がすばらしかった。

長崎の選手たちを置き去りにする、素早いボール回しで次々にチャンスを作っていたから、吉満まであまりボールが回ってこなかったというのもあった。

 

ところが、ゴールが割れないまま新潟の攻撃が一段落して迎えた16分、長崎が初めて新潟のゴール前に迫ったとき、長崎の選手がエリア内でかろうじて足に当てたボールが、ふんわりと吉満の手の届かない頭上を越えて、ゴールネットを揺らしてしまった。

不運にも、あっさり先制されてしまったのだ。

もし小島だったら、航斗だったら、止められたか?

いやあ、これは単なるアンラッキー。

長崎にとっても限りなくラッキーなボールの軌道であった。

 

新潟のアンラッキーは、まだ続く。

43分、今まで安定した守備を見せ、よい動きをしていたトーマス・デンが、ぺたんと座り込んで動けなくなってしまった。

自分で「×」のサインを作って、交代を求めたのだ。

今季新潟の選手で何人も見てきた、太もも裏の損傷だろうか。

ここで、デンに代わって遠藤を出すだけでなく、精彩を欠いた森に代わって藤原を出した松橋監督だった。

やはり守備の安定を考えての采配だったのだろう。

 

後半には、61分、松橋監督は、ダニーロ、青空に代えて、小見、秋山を入れ、早めに攻撃のテコ入れを図った。

これが当たる。

8分後に、コーナーキックからのこぼれ球をねらっていた小見が、見事な公式戦2試合連続ゴール。

力み過ぎない、落ち着いたいいシュートで、同点に追いついた。

 

こうなると、場内は逆転を期待し、応援のボルテージが上がる。

それに応えるように、82分、相手エリア内でハンドの反則で得たPKを長倉がしっかり決めて、新潟が勝ち越した。

 

試合は、時々長崎の鋭い攻めにもあったが、心配された吉満が安定した守備でボールをはじき返し続けた。

好守で新潟のサポーターの心をつかんだ印象。

第1戦は、2-1で新潟が逆転し逃げ切った。

また、攻守といえば、島田も他の選手と協力して相手FWファンマを抑え込んだ。

主審の判定に抗議を繰り返したり、警告を受けたりするファンマの姿に、思い通りに行かず相当いらいらしていたのがうかがわれた。

そして、何よりすごい、「鉄人 長倉」の姿。

ここのところ短いスパンで試合が連続しているにもかかわらず、ほとんどフル出場に近く、疲れているはず。

なのに、ボールを追いかけ前から守備をする姿は試合の最後まで続いた。

PKを決めて決勝点を挙げたからだけでなく、攻守にわたって間違いなくこの試合のMVPだった。

試合後のヒーローインタビューでも、少しも喜ばずまだ次があるという姿は頼もしかった。

試合後、あいさつで場内1周するなかで、吉満は笑顔だった。

自らの務めを無事に果たせたことに満足な思いがあったのかもしれない。

 

プラネタスワンもきれいだった。

今日になって、新聞やネットなどからGK問題は誤記による手違いだったらしいと分かった。

何、それ!?ちょっとひどくない!?

吉満の活躍のおかげでGK陣は層が厚いことを示してくれたけれども…。

 

トーマス・デンが新たな負傷者となり、また厳しくなってしまった。

だけど、全員で戦う新潟だ。

長崎で行われるプレーオフ第2戦も乗り切り、準々決勝に進出してほしいと願う。

 

Visca Albirex !!!

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「物語の種」(有川ひろ著;... | トップ | ホタルブクロの繁殖力すごいわ »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (りゅーと)
2024-06-07 04:53:56
 私は大坂から来ていた親戚との飲み会(会ったの10年振り?スイマセン)だったので、ビックスワンに行けませんでしたけど、勝てて本当に良かったですね。

 しかし、GK問題、誤記って何?勝ったから良かったですけど…。
 次も勝って欲しいですね。これからもよろしくお願いします。
返信する
まずは勝利が一番! (50fox)
2024-06-07 07:15:50
>りゅーと様
いろいろあったけど、逆転勝利!まずは勝利が一番です。
J2で19戦負けなしの相手を、いくらターンオーバーとはいえ、先制されながら逆転したわけですから、J1チームの底力を見せてくれました。
またけが人が出てしまったけれども、戻ってきた堀米やダニーロらは頼もしく感じられたから、チーム力で連戦を乗り切ってほしいものです。
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

アルビレックス新潟」カテゴリの最新記事