ブレずに戦い、首位町田に快勝！ ～2024第17節アウェイ町田戦～

現在2連敗中のアルビレックス新潟の対戦相手は、首位の町田。

保持することより強度を前面に押し出すチームだ。

新潟は、ボールを保持するチーム。

町田は、今季ボール保持の傾向が強いチームから勝利を重ねている。

今季Ｊ１の上位にいるのは、町田や神戸など強度の高いチームになっている。

ボールを保持するチームでも町田をたたくことができるのは、新潟だというところを見せたい。

今回、ある記事で新潟のＦＷ鈴木孝司選手のインタビューを読んだ。

そこには、

「ボールを保持しながら強い。やはりそこを目指したい。強度を高く来る相手に対して、剝がして、剝がして、最後は『もう、お手上げ』という状態にさせて、ゴールを奪い切る。それが自分たちのサッカーのやりがいだし、表現できたとき、最高に気持ちいい。」

「自分たちは強度に対して、技術や判断、立ち位置といったもので上回って勝ちたい。」

そんな内容の言葉が紹介されていた。

ブレてないなあ、と思った。

チームの中心的なベテラン選手が、こういう考えであり、他の選手たちもベテラン若手を問わず、同じようなことを発言していた。

チーム全体としてもブレていない。

今週いろいろな選手の発言を見て（聴いて）、勝ち負けはついて回るが、チームとして一体となって、目指すサッカーを追求しているのだということが、感じ取れた。

けが人は多いが、連戦で疲れた選手たちが、今週は2日間のオフもあり、体を休めることができたはず。

体調さえ整えば、首位町田相手といっても、アルビはそう簡単には負けないだろう。

そんな気持ちになった。

だから、DAZNで試合開始を見ながら、なんだか期待感だけがふくらんで、ネガティブな思いは全く抱かなかった私であった。

今日は、きっと勝つよ。

アルビしか勝たん！

先発メンバーに守備の要、舞行龍ジェームズが復帰した。

これには心強さを感じた。

だが、試合開始から攻勢に出る町田に押されて、コーナーキックやロングスローなどでピンチの連続であった。

でも、どこかで潮目が変わるはず、そう信じて見守っていた23分過ぎ、中央付近からドリブルを開始した小見が、いったんはブロックにあったものの、再びボールを拾ってゴール前に迫った。

相手選手3人に囲まれたが、間髪置かずにシュートすると、ボールは見事にゴールに突き刺さった。

前節悔し涙を流していた小見の今季初ゴールが決まり、新潟先制！

小見の喜びようが、彼の今までの苦悩から解き放たれたことを語っていた。

だが、その直後、すぐに同点にされてしまった⤵。

（これには、主審に妨害されてデンが素早く戻れなかったのも大きかったのだが…）

だけど、これでひるまないのが今日の新潟。

1対１で負けずによく走っていたのがすばらしい。。

すると、前半45分、長倉→谷口と渡って左から放たれたシュートは、相手に当たってこぼれ球にとなったが、いち早く反応した藤原が右ゴール下に決めた。

新潟勝ち越し！

日頃クールに見える藤原奏哉が、熱く吠えていた。

そこにも、今日の試合にかける選手の思いを見ることができた。

後半になり、町田が攻勢に出るかと思いきや、新潟の選手たちの方が、動きがよく見えた。

フリーキックのチャンスをつかむと、映像では、キッカーの秋山の後ろでコーチが何やらサインを出しているようにも見えた。

はたして秋山が蹴ったキックは、ゴール前にいいボールとなって上がり、アルビの選手についていた町田の選手の頭に当たってゴールに吸い込まれた。

クリアミスでラッキーなオウンゴールのように見えるが、ねらい通りにいいボールをゴール前に上げたのが一番。

そこから新潟は、さらにうまく守った。

激戦ゆえに、傷んだ選手もいたが、選手交代も使って無難に試合終了までたどり着くことができた。

なにより首位町田に土をつけ、自らの連敗をストップしたのが大きい。

強度を誇るチームに対し、新潟は、今やっているサッカーが劣っていないことを見せてくれた。

今日は、まずはずっと期待していた小見のゴールを喜ぶ。

舞行龍、途中出場の堀米、ダニーロと、けがから復帰した選手たちも元気にプレーする姿を見せて勝利に貢献してくれたのもよかった。

6月も過密日程が続くが、復帰する選手が続々と出てくれることを期待したい。

来週水曜日の夜は、ルヴァン杯プレーオフ第1戦、ホームで長崎戦だ。

翌週日曜のアウェイ戦の前に、なんとか第1戦を勝利し、優勢に進めたいものだ。

Ｖｉｓｃａ　Ａｌｂｉｒｅｘ　！！！