ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

さびれた通りをさびしい思いで通り過ぎ

2024-06-04 22:00:15 | RUN
今日も、娘と走った。
走ったのは、ここのところお決まりの2.5km。
娘はそこで終了。

私は、そのあともう少し走りたくなったが、どこを走ろうか決めかねた。
ただ体調不良から回復して日がたっていないので、あと5kmくらいにしておこう。
そういえば、ある退職団体の会費が未納だったな。
たしか2kmくらいの距離のところに行けば、そこで会費納入が可能だったはず。
よし、ジョギングでそこへ行って、会費を納めて来よう。
…ということで、かなりゆっくりなジョギングで走って、目的地にたどり着き、会費を払ってきた。

目的を果たした後、同じ道を帰るのはつまらないので、回り道してめったに通らない道を通ることにした。
そこは、かつての街道筋で、鉄砲町と呼ばれたところだった。
街へ入る入口で、外敵の侵入を防ぐ役割を果たした町があったはずであった。
たしかに、かつては店が並んでいたのだろう。
道路に面した軒先は広い。
だが、ほとんどの建物が閉まっていた。
それだけでなく、さびたり朽ちたりしているものが多かった。
次々と消えかかった看板の文字を見ながら走った。
酒屋、畳屋、自転車屋、菓子屋、雑貨屋、…。
先祖代々続いた店もあったのだろうな。
それが今は、ゴーストタウンにも似た雰囲気だ。

走りながら、なんだかとてもさびしい気分になってしまった。
かつての繁華街だって、今はシャッター街になっているけど、ここはそれ以上にさびれてしまっている。
無常観。
久々にそんな言葉を思い出した。
すべてのものは、永遠には続かない、はかないもの…。
だけどやっぱりさびしいなあ…。

さびれた通りをさびしい気持ちで走って通り過ぎた。
そんな帰り道であった。

コメント (2)
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