ON  MY  WAY

60代になっても、迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされながら、生きている日々を綴ります。

出会った人々が勇気を与えてくれた~前任校の運動会を訪れて

2012-05-26 19:45:43 | 「育」業
以前に比べて、日曜日ではなく土曜日に運動会を行う小学校が多くなった。
5月に運動会を行う場合、今年は今日26日か先週19日がその開催日だ。

今日は、前の勤務先の運動会。
久々に、車を走らせていく。
不思議なものだ。
勤務先が変わってからもう2か月近くになるのに、かつての通勤路を進んでいっても、ちっとも違和感がない。
人間の感覚というものは、そう簡単に変わらないものらしい。

さて、運動会。
6年生の赤組・白組双方の正副の団長たちを見て、驚きながらもうれしかった。
体は大きいながらも、目立たず積極性に欠けていた子、低学年時は発達障害傾向がみられると言われ自己中心的なためトラブルを多発していた子、何度も登校しぶりになり教室の中で親と一緒に過ごしていた子…。
様々なことがありながらも、小学校最高学年で、この輝かしい(?)ポジションでがんばっている子どもたちが、応援団のリーダーになっていた。
すごいなあ。

おや、ラジオ体操で前に出て体操を見せている子どもたちの中に、低学年時代は登校しぶりで校長室や職員室に登校し、中学年時代まで毎日1日中母親がそばにいなければ学校で生活できなかった子がいるじゃないか!
この子も、大きく成長したなあ。

今さっき徒競走で走って行った子は、3年前1年生のとき不登校になった子だ。
すごい追い込みだ。
残念、2位か。
でも、すごい、あきらめない強い走り。

応援席の中に、静かに座っている子は、落ち着きがなくよく教室を飛び出していた子だ。
応援席では、たくさんの子が手を挙げ、ハイタッチを求めてくる。
彼らの小さな手から、勇気が伝わって来る。

応援に来ている親御さんからも話しかけられる。
そして、その中には、2年前に午後からたった一人の卒業式を行った、あの子もいた。
中学校に行ってまた不登校に陥ってしまったけど、今は中学3年生。
次への進路も気になるところだが、高校には進みたいから勉強もしている、少しだけど学校へも行っていると伝えてきた。

午前の部の最後まで競技を見たりたくさんの人々と話したりしてきた。
今の勤務先では、まだそんなにたくさん話せる人々はいない。
これから、子どもたちとも、保護者とも、地域の人々とも、職員とも、人間関係をさらに作り深めていかなくてはいけない。

でも、今までの自分の生き方は間違っていなかった、今の勤務先でもそれを続けていけばよいのだ。
知っている人々との再会が、そう思わせてくれた。
それは、教育に携わる者にとって、最大の再発見だ。

たくさんの勇気をもらった前任校の運動会であった。



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