ON  MY  WAY

60代を迷えるキツネのような男が走ります。スポーツや草花や人の姿にいやされ生きる日々を綴ります(コメント表示承認制です)

50歳を生きるT君と話したのは、23,24年ぶり

2022-02-12 22:31:07 | 「育」業
T君。
電話ではあったが、彼と話したのは、何年ぶりだろうか。
たぶん、23,4年たっていると思う。
その時会ったのは、彼らが20代後半の時で、同級会だったはず。
その5年後くらいに、他のメンバーたちとは会う機会があったのだが、彼は来なかった。

彼をはじめとするメンバー十数名に会ったのは、もう41年も前になる。
あの頃はまだ9歳だった彼らが、今は、堂々たる50歳である。
そのT君から、久々の連絡があった。
電話で30数分も話してしまった。
彼の現在の様子をここに書くことは、個人のことになってしまうので書かないが、元気でいることがわかり、うれしかった。

かつての自分の仕事は、ある意味聖職だと言われることがある。
そんな形容はどうでもいいが、その後、それぞれが自分の人生をしっかり生きていることを知ることが、私の最大の喜びだ。
今日は、久々にその喜びに浸ることができた。

小学校時代、彼は、スポーツが大好きな少年であり、クラスのリーダー的存在であった。
自分をしっかり持っていて、気骨があった。
マンガ「キャプテン」の谷口タカオが、彼の目指す姿だった。
高校野球で甲子園に行くことを夢見て、家で一人でもトレーニングを重ねる少年だった。
だから、細身の体ながら、肩から首にかけての筋肉が盛り上がり、腹筋は引き締まっていて見事なものだった。

その彼が、今日、会話の中で自分の信条としている言葉をあげながら、今の生き方を話してくれた。
その言葉は、
自ら省みて縮(なお)くんば 一千万人といえども我いかん
というもの。

この意味は、「自分の心を振り返ってみたときに自分が正しければ、たとえ相手が千万人であっても私は敢然と進んでこれに当たろう」という孟子の言葉である。

まさにT君の生き様、信念を表す言葉なのだろう。
この言葉から、人生で多くの困難がありながらも、敢然として自らの道を進もうとする、彼の心意気が伝わってくる。
私は、今までこの言葉は知らなかったから、よいものを教えてもらったと思っている。

決して、今、満ち足りた生活をしているとは言えない彼だが、まだまだこれから。
きっと、これからの人生も、自分でしっかり道を切り拓いていくことだろう。
こうして職を退いても、かつての教え子から新しい力をもらえるのだから、本当に有り難い。
T君、ありがとう!!

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする